※本稿では、「成歩堂龍一」が主人公を務めるGBA作品『逆転裁判』『逆転裁判 2』『逆転裁判 3』の3作をまとめて紹介します。また、後に発売された移植版についても本稿で説明しています。



逆転裁判

【ぎゃくてんさいばん】

ジャンル アドベンチャー(法廷バトル)
対応機種 ゲームボーイアドバンス
発売・開発元 カプコン
発売日 2001年10月12日
定価 5,040円
廉価版 Best Price!
2002年10月18日/3,129円
配信 バーチャルコンソール
【WiiU】2015年11月4日/702円
判定 良作
ポイント アドベンチャーゲーム史上有数のヒットシリーズ
ムジュンを指摘し無罪を勝ち取る法廷バトル
濃すぎるキャラやギャグ満載のテキストも魅力
逆転裁判シリーズリンク

概要

弁護士「成歩堂龍一(なるほどう りゅういち)」となって、殺人容疑をかけられた被告人の無実を証明し、事件の裏に隠された真実を暴いていくアドベンチャーゲーム。
法廷バトル」というジャンル名のとおり、それまでのアドベンチャーゲームにはあまりなかった「対決」の要素を取り入れて独特のゲームシステムを築き上げた。

+ 1~3における主要なキャラクター達
  • 成歩堂龍一(なるほどう りゅういち)
    • 本シリーズの主人公で、トンガリ頭の弁護士。人呼んで「ナルホドくん」。
      • とはいえ作中では綾里千尋・真宵姉妹、『2』以降に登場する綾里春美以外には呼ばれてなかったりする。更に続編の『5』には弟子の希月心音に「ナルホドさん」と呼ばれているが。
    • 「最後まで依頼人の無実を信じる」をモットーに、どんな絶望的な状況にも立ち向かう熱い青年。
    • 周りが揃いも揃って変人揃いなため、ツッコミに回ることが多いがたまにボケも行う。時折おっちょこちょいな一面や、真犯人に対して皮肉たっぷりな一面も。
    • 弁護士という文系の職業のためか、機械や理系の話題には疎い。
  • 綾里真宵(あやさと まよい)
    • ヒロインもとい助手の少女。自称「成歩堂法律事務所影の所長」。霊媒師見習いだが、とあるシーンにおいて職業を尋ねられた際は「事務所の副所長」と名乗っていた。
    • 天真爛漫な明るい性格で、ラーメンと特撮ヒーロー『大江戸戦士トノサマン』が大好き。成歩堂との会話はもはや夫婦漫才の域。
    • 探偵パートや法廷パートでは時折ヒントでプレイヤーをサポートしてくれる。
  • 綾里春美(あやさと はるみ)
    • 『2』から登場した真宵の従妹。真宵とは実の姉妹のように仲が良い。
    • 年齢の割に言動が落ち着いているが、端々で年齢相応の無邪気さや天真爛漫さを見せる。
      • 成歩堂を「真宵の運命の人」と思い込んでおり、(強引に)くっつけようとしたり成歩堂が他の女性と仲良くしているのを見るとビンタをお見舞いしたりしている(無論理由は存在する)。
    • 真宵と同じく強い霊力を持ち、霊媒もできる。サイコロック解除も彼女がキーとなって可能となる。さらに真宵の不在時には彼女が千尋を霊媒してサポートしてくれることもある。
  • 御剣怜侍(みつるぎ れいじ)
    • 親友であり、法廷ではライバルとなる天才検事。熱血な成歩堂と対照的にクールでスタイリッシュな青年。
    • 最初期こそは冷酷かつ嫌味な人物として描かれているが、とあるエピソードを境に成歩堂との過去が判明、親友ポジションが板に付く。
    • 『2』以降は初期の頃の冷酷さがほとんど無くなり「真実を追究する」姿勢に変化。また、天然ボケやヒーロー好き*1などの一面も見せる。とはいえ法廷で成歩堂にヒントを与えたりするようなことはせず、ライバルであり強敵であることに揺るぎは無い。
    • 後にスピンオフとして『逆転検事』では主役を務めることとなる。
  • 綾里千尋(あやさと ちひろ)
    • 成歩堂の上司であり、弁護士の師匠。真宵の姉でもある。
    • 「発想の逆転」「ピンチのときこそふてぶてしく笑え」等、法廷でのテクニックを伝授してくれる。
    • 師匠ポジションでありながら、序盤で事件に巻き込まれて殺害されてしまう。その後は真宵の身体を借りて登場、成歩堂のピンチを助けてくれる。
    • 『3』過去編では若き日の千尋を操作するパートも。
  • 矢張 政志(やはり まさし)
    • 成歩堂と御剣の幼馴染で、記念すべき成歩堂の初の依頼人。職業はフリーター→警備員→絵本作家見習い。
    • 軽い性格の女好き。だがあまりナンパの成果は上がっておらず、付き合っても長続きしない。「もう女なんて信じねぇ!」とのことだが、真宵は別らしい。
    • 「事件のカゲに、ヤッパリ矢張」と言われるほどのトラブルメーカー。そもそも成歩堂の初弁護も彼が女性関係のトラブルに巻き込まれたのが一因である。一方で巻き込まれた事件において重要な証言や証拠を残す等、事件解決に活躍することも多い。
  • 糸鋸圭介(いとのこぎり けいすけ)
    • 捜査課の刑事で、成歩堂が弁護を依頼される事件では大抵捜査担当として顔を合わせる。通称「イトノコ刑事」。探偵パートは現場で彼の話を聞くことから始まるパターンが大半。
    • 刑事の割にはそそっかしいところが多く、証拠を見落としたりしては法廷で成歩堂にやり込められている。反面、近しい人間が事件に巻き込まれて窮地に陥った時には自身のクビも覚悟で成歩堂に協力するなど人間味溢れる人物。
    • また、成歩堂とは逆で機械に強く、機械絡みのことは彼に相談することで活路が開けることがある。
    • 逆転検事』シリーズでも御剣の部下として登場する。
  • 裁判長(サイバンチョ)
    • 呼んで字の如く裁判長、立派な白髭を蓄えた老人。本名は成歩堂曰く名刺が達筆過ぎて読めないとのこと。
    • その場の状況に流されやすく、頼りない一面もあるが、なんだかんだで毎回正しい判決を下してくれる愛すべき爺さん。
    • 孫煩悩だったり無駄に趣味が多彩だったりと、コミカルな面が多い。緊迫した法廷におけるある種の癒し系キャラ。
    • ちなみに無印(DS版以降の移植をすべて含めて)のみ「サイバンカン」表記。『3』には弟の「サイバンカン」が登場する。
      • サイバンチョ「ウ」が無いのは文字数制限のためだが、わざわざ文字数制限に引っかかる名前に変更されたかは謎。文字数制限が解消されてからもサイバンチョ表記で統一されており、逆転裁判シリーズの裁判長という固有名詞として定着している。

特徴

2つのゲームパートで構成されている。
1つは現場を調査して情報を集めていく「探偵パート」、もう1つは法廷で被告人の無罪を証明していく「法廷パート」である。

探偵パート

  • ストーリーを読み進めるとともに犯行現場などに足を運んで怪しい箇所を調べたり関係者への聞き込みを行ったり証拠品を「つきつけ」(見せ)たりすることで情報を集めていく。
    • 普通のコマンド選択型のアドベンチャーと同じシステムでほぼ総あたりで調べなくてはならないが、ストーリーとは無関係の箇所にもコミカルな掛け合いや小ネタが仕込まれている。
    • 法廷パートや後半のエピソードへの伏線が張られていることもあるので、メッセージをしっかり読んでおくことが重要である。
      • なお、全ての情報や証拠が揃わない限り法廷パートには進まないため、証拠を集め損ねて法廷パートで詰むという事態はまず起こらない。逆に、法廷パートに進まないということはどこかに見落としている証拠や情報があるということでもある。

法廷パート

  • このパートではまず、検察側が被告人の有罪を裏づけるために複数の証人を証言台に上げていく。
    証言は基本的に被告人への嫌疑の理由を証明するものであり、プレイヤーはこの証言への「尋問」を通じて矛盾を指摘していく。
    • プレイヤーの主な武器は証言の詳細を求める「ゆさぶる」と、証言と証拠品の矛盾を指摘する「つきつける」の2つ。
      特に「ゆさぶる」は新たな情報を引き出したり発言を訂正させたりするなど事件の突破口になるため、初めはすべての証言を「ゆさぶる」のが基本だが、「ゆさぶる」箇所を間違えると発言が元に戻ったりペナルティ(ダメージ)を食らったりすることもある。
      また、状況によっては証拠品を出すかどうかを選択させられるが、「あえて証拠品を出さない」ことが必要な場合もある。
    • 尋問が一巡するとパートナーが話しかけてくる。このときの会話に「ゆさぶる」「つきつける」ポイントのヒントが隠されているので、分からないときは尋問を一巡させるのも一つの手である。
    • 証言の矛盾を指摘するとストーリーが進行する。
      • このとき、裁判官や検察側から発せられた質問などにも選択肢での回答や証拠品の提示が必要となる場合がある。
  • 法廷パートでは選択肢を間違えたり間違った証拠品をつきつけたりするとペナルティを受けポイント(最大5ポイント)が減っていき、すべてなくなるとゲームオーバーになる。ポイントは、法廷パートをクリアすれば全回復する。
  • 法廷パートにはポイントを回復する機会がなく、証拠品も後半のシナリオではかなりの数になるので、法廷パートでの総当りは現実的とはいえない。
  • 第1話はシステム周りに慣れるためのチュートリアルとして法廷パートのみで構成されている。
    • チュートリアルとしての役目を持つ1話では基本的に真犯人はオープニングの映像で明かされている。2話以降でも犯人候補となり得る人物が極めて少ない為、犯人当ては容易と言っていい。
    • 「誰が犯人か」ではなく「どうやって犯行を遂行したか」を暴き、立証することが目的となるのも推理要素のある作品としては特徴と言える。
  • ゲーム販売時より未来の設定であり、現実の裁判とは少々違う部分がある。

評価点

シナリオ

  • 依頼人はいずれも殺人の罪を着せられ、有罪証拠も揃った絶体絶命の大ピンチ。
    • 開始当初はプレイヤーから見ても依頼人が犯人としか思えないような場合もある。しかし、そんな崖っぷちの状況は捜査を進めるうちに二転三転していく。
      意外な証拠によって徐々に窮地を脱し、最後は暴かれた真実をもとに真犯人を告発し、一気に追い詰めてゆく。
      • 本シリーズの魅力は痛快で爽快な展開にあるが、中には一抹の寂しさや悲しさを残したまま終わる「単純なハッピーエンドではない話」も用意されている。
+ シナリオについての補足(※軽いネタバレを含みます)

成歩堂が弁護する依頼人は実際には殺人を犯していない。これは本シリーズの大前提である。
現実の裁判ではなかなかこのような構図にはならず、無罪になる確率がとてつもなく低いこともあって、有罪判決を前提として「いかに量刑を減らすか」という法廷戦略になることも多い*2
しかし、成歩堂はあくまでも「依頼人は無実である」と信じて戦う。依頼人が無罪ということは検察の立証には必ず穴があり、証人は「真実」を語っていない。言いがかりでも何でもいいから食い下がり、どんな小さな矛盾も見逃してはならない。そこに逆転の突破口がある。
主人公は最後まで被告人を信じ、真犯人を熱く真っ直ぐ、時には冷ややかに追い詰めていく。この主人公の一途な姿勢からくる「熱さ」が本作の隠れた魅力となっている。

  • また、本シリーズのシナリオは各話の内容が独立したオムニバス形式になっているが、シナリオの中には細かな伏線が張られており、最終話まで進めることで1つのストーリーが浮かび上がる構成になっている。
    • 元々『1』の時点で続編の構成は無かったが、最終的には初代から『3』までが1つの大きなストーリーになるという壮大なものになった。

笑いの要素に溢れたテキスト

  • 登場人物は見た目だけでなく中身も個性派ばかり。証拠品の突きつけに失敗したときは証人・裁判官・検事・果てはパートナーからも軽妙な突っ込みを浴びせられる。
    • 掛け合いは種類が豊富で、時にはそれぞれが息の合った連携を見せることも。ゲームクリア後はわざと間違えて失敗時のメッセージを確かめたくなるほどである。
  • 探偵パートも小ネタの宝庫で、事件の背景や人物・世界観についての小ネタも気が利いていて面白い。
    • 特に「脚立とハシゴ」をめぐるやり取りは、後にシリーズ恒例のネタとなった。

BGM・SE

  • BGMはハード音源の関係もあってやや地味に感じられるが、1つ1つが状況によく合っており、無音状態も含め場面ごとのメリハリをつけるのに一役買っている。
    • 中でも真犯人を追い詰めるときに流れるBGM「追求」シリーズは人気が高い。
    • 証言中のBGMも矛盾を指摘するなどして話を進めていくと徐々にテンポが上がっていく。これにより証人の焦りをわかりやすく表している。
  • SEも効果的に使われている。論理でダメージを与えたときの斬撃音は「法廷バトル」という本シリーズのコンセプトを象徴するものと言っても過言ではないだろう。
  • 本作の代名詞と言えるSEが、尋問で証拠品を突きつけたときに発せられる「異議あり!」の音声である。
    • 本作における音声はほぼこれだけであるが、弁護人(こちらはゆさぶりの「待った!」と尋問以外での証拠品提出時の「くらえ!」もある)と検事には全員ボイスが用意されている。画面に表示される吹き出しと赤い文字もあってインパクト抜群。
    • 声は全てプロの声優ではなくカプコン社員が担当。主人公の成歩堂はディレクターの巧舟氏、御剣はキャラデザイナーとグラフィックの岩元辰郎氏が演じている。巧氏の声はハマリ役とファンからの評価が高い。
      • 以降ナンバリングでは『4』、シリーズ全体としては『検事2』まで継続するが、各種PVや『5』以降の作品ではボイス付きの台詞の分量が増加したこともありプロの声優が採用されている。

賛否両論点

キャラクター

  • シリーズ最初の事件の犯人が「名前からして犯人そのもの」であったり、人騒がせな証言を繰り返す証人の名前が「大沢木(おおさわぎ)ナツミ」であったりと名前からして遊んでおり、言葉遊びのネーミングはシリーズの特徴の1つとなっている(このような個性的な名前になったのは「名前を聞くだけでどんな人なのかが一発で覚えられるようにしたから」だそうだ)。
    • 矛盾を突っ込まれてショックを受けたときの表情やリアクションも派手で個性的なものばかり。このオーバーリアクションが相手をやっつける快感にも結びついている。
+ ネタバレ注意
  • 『1』の第1話の犯人は嘘を暴かれると激昂してヅラを成歩堂に投げつける。その後の審理は犯人がヅラが外れてハゲを晒した状態のグラフィックで進行する。この時点でシリーズのノリは決まっていたと言っていい。
  • 『2』の第1話の犯人は自分で自分のマフラーを締めることで、白目を剥きながらチアノーゼを起こしてぶっ倒れるというこれまた強烈なインパクトの最期となる。
  • 『3』の第1話の犯人のリアクションは薄いが、代わりに敗北した検事が絶叫しながら毛髪が抜け落ちるというギャグ全開のリアクションを行う。
  • 同時に、個性がやたら強い人物が多いため、プレイヤーによっては苦手意識を抱くことも。殺人事件の裁判という状況でありながらギャク的なノリ挟まれるのも不快に感じるプレイヤーも居る模様。
  • 話によっては真犯人でなくとも犯罪行為(窃盗や暴行など)を取る人物や、法廷でわざと虚偽の証言をする人物、裁判官や検事のアウトに近い会話や仕事しろと言わんばかりの怠慢も見受けられる。
    • 単なるギャグ、あるいは事情があるとはいえ、それらの行いを許容できるかはプレイヤー次第となる。
    • これらは主人公のナルホドも例外ではなく、時には証拠品を窃盗まがいの方法で入手して証拠として提出することもある。

問題点

システム

  • 証拠品は1画面に1種類までしか表示できないので、数多くの証拠品を扱うようになる後半のシナリオでは検索・閲覧が面倒になる(DS版では改善されている他、HD版は解像度の進化により大きく表示されてる証拠品の下に10つのその他の証拠品が表示されるように改善されてる。)。
  • 法廷パートで矛盾を指摘するときは基本的に、特定の証拠品を特定の順序でつきつけなければ正解と見なされない。
    • 裁判のルールとしては正しいのだが、ときどき別の証拠品でも説明できるのに正解にならなかったり、こちらが一足飛びで正解に気づいてしまったりすることがあり、「なぜこの証拠品ではダメなんだ!」と詰まったり、先に気づいたのになかなか正解を示せなくてイラついたりする場面がある。
  • 探偵パートでは離れた場所に一発で移動することができない。例えば廊下を渡った先にある部屋へ行きたければきちんと廊下を挟む必要がある。経由する必要がある場所は全てきっちり通らなければ移動できない。
    • ストーリー進行のうえで有効利用(別の部屋に移動する途中の渡り廊下で特定の人物に出会うなど)してはいるのだが、少々不便である。
  • 一度クリアするまで既読スキップ・早送りができない。初めて読む場合はまだいいのだが、ゲームオーバーになってやり直すときは戻し作業に時間がかかり、わずらわしく感じてしまう(こちらもDS版では改善されている)。
  • バックログ機能がない。尋問では何度も読み返せるが、それ以外の場面ではボタン連打などで飛ばしてしまうと読み返すことができない。
    • メッセージの送り速度も変更できないので、読む速度が速い人ほど陥りやすい。
    • プレイに間が空くと話の内容を忘れてしまうこともあり、その際にここまでのあらすじを確認できないのはきつい。カンニング防止策とも言えるが、後述するようにシナリオが長期化していく次作以降は特に難易度上昇の原因の一端となっている。

シナリオ

  • トリックや場面設定に荒唐無稽なところや致命的な欠陥があるエピソードが存在する。この他にも「冷静に考えるとスッキリしない点」がいくつかある。
+ その一例(ネタバレを含みます)
  • よく例として挙げられるのが、「霊媒」などのオカルト要素。ただし、本シリーズに登場する「霊媒」はあくまでも世界観の1つに過ぎない。シナリオを担当した巧舟氏も「霊媒が実在する世界で成立するミステリーを描いた」と述べている。
    • 一見チートに見える要素だが『1』や『2』の最終話ではそれを逆手に取った弱点を用意することで、霊媒一辺倒にならないよう配慮されている。
  • 最終話で登場する「DL6号事件」のシチュエーション。
    • 大地震によって裁判所が停電、これによってエレベーターが停止して御剣信・怜侍の親子と法廷係官の灰根が閉じ込められ、そのまま酸欠状態となってパニックを起こした灰根が信に襲い掛かり、復旧後に外部の者が入ってきたときには気絶した怜侍と灰根、そして信の銃殺された死体があった……という流れ。
      • エレベーター自体が埋まったのなら別だが、幾ら機密性が高いとはいえ、現実ではエレベーターが停電で停止したところで窒息状態に陥ることはあり得ない。それどころか、このエレベーターには扉にガラスの窓があり、これを割れば解決する話である(実際、事件の中で穴が開いている)。
        そして、灰根はそのガラスを割る手段になり得る拳銃を持ち合わせており、脱出できる、あるいは酸欠を回避できる可能性は十分にあった(しかしながら当然弾が貫通するのでエレベーターの前にいる人に当たる可能性もあるし、階に到着しているとは限らないので逆に危険になる場合も考えられる)。
      • これに関してはファンからの指摘があまりに多かったとのことで、実写映画版では全く違うシチュエーションに変更され、アニメ版では扉のガラスの窓がなくなっている。

総評

絶体絶命の土壇場から始まり何度も窮地に追い込まれながらも、最終的に大逆転を収めるというシナリオと自然と笑いが生じるようなユーモア溢れるテキストでまとめられたシンプルな「法廷バトル」は
「裁判」というもともとのテーマが持っていた取っつきにくさを解消し、誰でも接しやすい作品にしている。また、個性豊かなキャラクターたちは見た目も言動も印象に残りやすく、それぞれが数多くのファンを生んだ。
アドベンチャーゲームとしてはごく普通の作りだが、シナリオ・キャラクター・演出などが渾然一体となった完成度の高い作品であり、それまで比較的ニッチなジャンルであった推理ゲームにライトユーザーを取り込んだ功績は計り知れない。



逆転裁判2

【ぎゃくてんさいばんつー】

ジャンル アドベンチャー(法廷バトル)
対応機種 ゲームボーイアドバンス
発売・開発元 カプコン
発売日 2002年10月18日
定価 5,040円
廉価版 Best Price!
2003年12月19日/3,129円
配信 バーチャルコンソール
【WiiU】2015年12月2日/702円
判定 良作
ポイント 新要素「サイコロック」はじめシステム面が進化

概要(2)

1作目の人気を受けて制作されたシリーズ2作目。

特徴(2)

前作で有能な弁護士として名が知られるようになった成歩堂。そんな彼の前に、天才検事と呼ばれる「狩魔冥(かるま めい)」が、成歩堂の弁護する被告人を有罪にしようと挑んでくる。
なお、『2』には次作に続く伏線がうっすらと残されている。

  • 法廷パートのペナルティがポイント制からゲージ制へと変更、場面によって受けるペナルティの量が幅広くなった(時には全ゲージペナルティ=一撃死ということも)。重要な場面ほどゲージの減少量は上がるため、法廷パートの緊迫感が増した。
  • シリーズの中でもどこか影のあるエピソードが目立つ作品。登場人物はみな複雑な事情を抱えており、真犯人も一概に悪人とは言い切れない人が一人いる(1にも居たが…)。
    • この作風に合わせてか、BGMも「尋問~モデラート(アレグロ)」など全体的に重い曲調である。
  • 今まで情報としてのみ機能していた人物ファイルを「つきつける」ことができるようになった。
    • 証拠品の突きつけの際も選択肢に数えられるため、難易度が上昇している。
    • と同時に、探偵パートにおいて、他人に突きつけた時に専用のコメントが聞ける証拠品の数が増えた。また、相手から人物評が聞けるようになったことで、人間関係の描写に深みを与えている。
  • 新システム「サイコ・ロック」の登場。
    • 依頼人や関係者に隠しごとがある場合にあらわれる「錠」(が見える超能力のようなもの)で、相手の発言に適切な証拠品を突きつけていくことで解除され、すべてを解除するとその隠しごとを教えてもらうことができる。
    • サイコ・ロックでも「つきつける」ものを間違えるとゲージが減る。ロックをすべて解除すると最大値の半分まで回復するが、このゲージは法廷パートのゲージと共有しており、探偵パートを終えた時点での残量を引き継ぐ。
    • サイコ・ロックの開錠を失敗してもゲームオーバーにはならないが、ミスをすれば容赦なくゲージを削られるため、探偵パートでも決して気が抜けなくなった。
    • 証拠が揃っていなくても挑めてしまうケースが多いので、サイコ・ロック中に何をつきつけるかだけでなく、そもそもサイコ・ロックに挑めるだけの証拠が揃っているかも考えなければならない。このシステムを通じて法廷パートだけでなく探偵パートでも色々と考えさせられることになり、ゲーム性はかなり向上した。
    • ミニゲーム的な要素が強いものだが、話をシリアスな方向に掘り下げたり、「大人から見れば大したことはないが子どもにとっては大事なこと」や「物に釣られて錠を自ら壊してしまう」といったコミカルな演出に使ったりと、シナリオの中でも効果的に使われている。その一方で、わずかだが「隠しごとのはずなのに、振り返ってみれば嘘だった」というケースもある。
+ 『2』の特徴(ネタバレ含む)
  • 開発当初は全5話構成の予定だったが、容量の問題でやむなく1話削ることとなり、その名残が背景画像や登場人物に残っている。その削除エピソードは『3』に流用されている。
    • また、GBA版は誤植が多い(「もろちん」「わたしく」など)。DS版では修正されている。
  • 最終話はシリーズのシナリオ上の大前提を覆す話になっており、それに衝撃を受けたファンも多い。
  • また、本作の最終話にはシリーズでは珍しいバッドエンドが存在する。

評価点(2)

  • 全体的なボリュームの向上と、仕様変更によるUIの改善。
  • 推理ゲームとしての難易度が上昇し、歯ごたえのある内容に。
    • 一撃死ポイントや人物ファイルの選択肢、サイコ・ロックによって法廷パート・探偵パート双方ともに難易度が上昇。
    • ゲームオーバーにこそならないものの、サイコ・ロックでダメージを受けすぎる(クリアによる回復が追い付かないダメージを受ける)と法廷パートに響くことになるため、探偵パートでも気が抜けない作りになった。
  • キャラクターのアニメーションパターンが増加。大きな動きを見せるキャラクターがかなり増えた。
    • 特に犯人が追い詰められ、罪を認めるシーンは前作では全体的に大人しいものだったのだが、本作からはその人物の特徴的なモーションを誇張したり小道具を派手に扱って自らを傷つけたりと、ネタにあふれたモーションと共に自供する展開が取られるように。
    • このモーションは「ブレイクモーション」と名付けられ、シリーズ定番となってナンバリングを重ねるごとにさらに派手さを増していくようになる。
  • 本作で新規登場した主要人物は、後のシリーズにも出演し人気のキャラクターに。
    • 成歩堂に「サイコ・ロック」の力を与えてくれる真宵の従妹・綾里春美が初登場。
      • シリーズ中でも珍しい10歳未満のキャラクターで、成歩堂と真宵を恋仲だと誤解していることから真宵たちとは別方向での笑いを添えることに。しかし真宵と同じく霊媒師であることからハードな設定を備えており、次作『3』と合わせて初期シリーズの核心を為す人物の一人となる。
    • 後の『逆転検事』シリーズにも出演する狩魔冥は、本作のライバルキャラクターとして初登場。
      • 御剣の師匠として前作に登場した検事・狩魔豪の娘で、10代(本作で18歳)にして検事となった天才という設定だが、父親譲りの貴族風の格好に水色のボブカットという派手な出で立ちと、法廷内で鞭を振るって証人や裁判長や成歩堂を攻撃するという描写でプレイヤーに衝撃を与えた。
      • 製作事情としては「前作ライバルの御剣の人気が出すぎたことから、仮にも天才設定である御剣を負け役に配置することが難しくなった*3」という経緯で誕生した。これは意地の悪い言い方をすれば「御剣の存在のために最初から噛ませ犬としての役割を背負う目的で設計されたキャラクター」ということであり、性格面も御剣らへのコンプレックスを明確に示し、過剰に攻撃的な性格の人物として描かれている。
      • こうした経緯もあり、そのキャラクターデザインと性格も含め批判的な声も少なくなかったが、本作EDで見せた意外な表情と以降の性格の変化などもあって、現在では初期シリーズ人物の中でも高い人気のキャラとなっている。

問題点(2)

  • 評価点として挙げた内容でもあるのだが、本作の難易度の高さはシリーズでも最高クラスと称されるほどで、詰んでしまう人も少なくなかった。
    • 選択肢の多さ、間違えたときのダメージ量の上昇*4などが主な原因だが、選択肢自体もわかりにくいものが少なくない。
    • 探偵パートでは「特定人物のサイコロックを解錠して話を聞くことで次の進行フラグが立つ」というケースも多いのだが、現在手元に有る証拠品だけでサイコロックが解錠可能かどうかは不明な場合が多いため、探偵パートの総当たりもかなり煩雑になっている。
+ 難易度の高い選択肢の一例
  • 「ゆさぶる」の後に出てきた証言について、「重要ではない」を選ばなければ進まないポイントが存在する。
    • これまでのシリーズ全体のセオリーとして「重要である」を選ぶと証言に追加される→そこに証拠品をつきつける、というものが定着している中で、ここでは違う選択肢を要求されるため、微妙にわかりにくい。
      • 作中キャラの言動でも「真相が不明でも常に強気に出て、細かいことは後から考えろ」という態度が推奨されているので、余計心理的な罠になっている。
    • また、「重要ではない」を選ぶとその後のやり取りで証人がとある失言をしてくれるのだが、「ここでこの選択肢を選べばこういう失言が引き出せるはず」という因果関係が薄く、推理で気付くのは困難な内容である。
  • 最終話のある一撃死ポイントは、写真の矛盾を指摘するものだが、指摘する内容自体が難しい*5上に、その指摘できるポイントのほとんどがメッセージウインドウで隠れてしまって選択できないようになっていて、正解になる選択ポイントが非常に狭い(DS版ではメッセージウインドウと指摘する写真が別の画面に映されるようになったため改善されている)。
    • しかも『2』では写真指摘の画面ではメニューが呼び出せず、途中セーブが出来ない。その上先述のように一撃死なので、ここで失敗すると最悪裁判の最初まで戻されてしまう。
  • 最終話には一撃死ポイントがこの他に一つ、さらに間違うとバッドエンド直行になる選択肢が存在する。
    • 前者は証拠品の数が少ないうちに「まだ審理されていない証拠がある」という内容で証拠品をつきつけるものなのでまだ難易度は低いが、後者は最終盤で「誰に」「何を」突きつけるかを選ぶため選択肢が非常に多く、そこで正解の後も出てくる3つの選択肢を間違うとバッドエンド。
      • 最終話という都合からボリュームはそれまでで最長クラスの上、情報が二転三転して大量かつ複雑になっており、前述したようにプレイに間が空くと忘れてしまうということも起きやすいこともあって心理的に正解を見出しにくい構造となっている。
      • 提出する証拠品そのものは直前に登場する三つのうちの一つと考えれば選択肢は一気に狭まるのだが、二つは思わせぶりな説明がついたダミーであることや、それ以外にもシナリオ上最後まで説明がつかない謎を残した証拠品が存在すること、さらに逆転の糸口として直前に千尋が二つの攻略法を提示する*6ことなど、非常に混乱させられる要素が多くなっている。
  • ディレクターである巧氏自身が、雑誌の連載企画『なるほど逆転裁判!』にて「個人的に大きな反省点」「これは"イジワル"だろう!」と本作の難易度の高さについて述べたこともある。
  • 本作においてもトリックや場面設定に荒唐無稽なエピソードが存在する。
    • 特に本作は、この記事で紹介している3作の中では一番シナリオとトリックの整合性に難がある(特に2話と3話は説明不足も多く粗も多い)ことを指摘される作品である。急な続編開発と容量の都合など、開発側の事情を汲む声もあるが、それでもやや厳しい評価を受けていると言えよう。
+ その一例(ネタバレを含みます)
  • 御剣怜侍の扱いについて。
    • 前作終了後、突然遺書のような置手紙を残して失踪したという設定になり、最終話まで姿を見せないのだが、前作のEDがハッピーエンドで締められており、そのED内の後日談でもこれまで通り活動している様子などがあったことなどから、その変化にどうしても整合性が取れないことになっている。
      • これに対する成歩堂の態度(この御剣の行動を裏切りと認識し、第3話まで御剣の話を忌避しており、再会直後は御剣への恨み節のような言動が多い)にも疑問を浮かべるファンが多い。
      • これについて、DSの『蘇る逆転』では補完されるような内容が描かれたのだが、後付ということもありやはり整合性には難がある。
  • 第1話のシナリオ。
    • 被害者の残したダイイングメッセージが犯人によるものだと暴くシーンがあるのだが、そこでの成歩堂の指摘は「被害者の同僚がプレゼントしてくれた野球のグローブが左利き用なのにダイイングメッセージが右手で書かれているのはおかしい」といった内容。クロスドミナンス(動作によって利き手が異なること)の存在や、野球をやっている人(特にピッチャー)の中には相手に有利を取るために右利き左投げが可能な人もいることを無視している。
      • 「被告人が「被害者は左利き」と認識していたという事実があればいい」という擁護意見もあり、尋問を一週させればどの証拠品を突きつければいいのかわかりやすいヒント(というよりほぼ答えそのもの)がもらえるものの、上記の理由からここの答えで躓いたという人も少なからず存在した。
    • アニメ版第2期でこのエピソードが放送された際も、この点については一切変更が加えられていない。
  • 第2話のシナリオ。
    • 被告人・綾里真宵と被害者が霊媒のため内部から鍵をかける密室にいたところ、銃声を聞いて成歩堂たちが扉を破り侵入。中には被害者の銃殺死体(さらにナイフで刺されていた)と、霊媒で呼び出されたと思しき真宵と同じ服装の人間*7がおり、他には誰もいなかった……という状況。だが、その部屋の唯一の鍵が事件後に部屋の外の焼却炉から事件と無関係の少女・春美によって発見され、外部から人が入った可能性あるいは真宵が部屋から出た可能性が出される、という展開になる。
      • これについて、成歩堂は「部屋には真犯人が潜んでおり、真宵の意識を奪って被害者をナイフで刺し、鍵の入った真宵の装束を自分が着て出ていくことで真宵が殺人を犯したように見せかけようとした(銃は被害者の所持品で、銃声で成歩堂が踏み込んだのは偶然)」「事件後、成歩堂が警察に通報するため外の公衆電話に向かっている間に焼却炉で処分したため、鍵が焼却炉に残った」と推理するが、真犯人にとってそのような着せ替え工作を行う意味がない。真犯人は真宵の装束と同じ衣装を予め用意すれば良いし、鍵も装束から取り出せば良いだけである。
    • さらに問題となるのが、この後の真犯人の行動と春美の動きの時間軸が合わないこと。真犯人は「事件当時は別室で寝ていた(実際、事件発生後もここにいた)」「そこに姉(霊媒中の真宵)がやってきた(当初、共犯者が「霊媒中の真宵を押さえつけて除霊した」と主張していたが、その後撤回して霊媒中の真宵が逃げたと主張)ので、説得して現場に一緒に戻った」「その間誰とも会わなかった」と主張する。それに対して成歩堂は「その時間帯に唯一の通路となる渡り廊下で春美がツボを割ってしまい、座り込んで直していたのだから会わないはずがない」とムジュンを指摘するのだが……
      • 実際の真犯人の行動は「部屋の中に衣装箱と屏風の陰を利用して潜んでいた。被害者殺害後に共犯者が成歩堂たちを追い出し、その後真犯人は衣装箱を持って別室に戻って寝たふりをする。その間、共犯者が渡り廊下の焼却炉で衣装を処分」というもの。そして、春美の行動は「別室にあった衣装箱からマリを取り出して渡り廊下で遊んでいた(鍵はこのとき発見)が、その際にツボを割ってしまって修復、ちょうど直ったところで警察への通報を終えた成歩堂が来た」というもの。
      • これを合わせて考えると、春美がツボを割ったのは「事件当時」ではありえず(廊下や部屋の構造から衣装の処分などを行っている犯人および共犯者と接触しないはずがないため)、事件発生後ということになる。よって、成歩堂の主張する「現場に戻るときに春美と接触しないはずがない」は成立しなくなってしまう。
    • 劇中では回想映像が断片的にしか存在せず、事件全体を通じての回想や人物の動きの解説図などは存在しない。回想シーンの一部は真犯人の虚言であり、共犯者の犯行に至っては一切映像がない。このことも、本エピソードの実態がつかみにくい・不可解であることの一因となっている。
    • アニメ版では現場となった屋敷の構造やトリックに用いられた小道具に変更が加えられ、着せ替えについては完全に抹消、春美と真犯人が接触しなかった理由も一応辻褄が合うようになった。事件全体の流れもきちんと映像化された上で解説がされている。
  • 第3話の「空飛ぶ人間」のトリックは、シリーズでも随一のトンデモトリックとしてよく名前が挙がる。
    • 雪の中で箱に突っ伏して死亡している被害者(死因は鈍器による頭への打撃)だが、犯人の足跡がない。その被害者の死亡している場所はピエロの控室の窓の眼の前であり、ピエロは「空を飛ぶマジック」で有名な被告人のマジシャンと同じシルクハットおよびマントの男が空を飛んで逃げた、と主張する(シルクハットは現場に落ちていた)。
    • トリックの真相は、マントとシルクハットで被告人に扮した被害者が現場の箱を抱えようとしたところに、二階にいる真犯人がマジシャンの胸像を落としたというものだが、マジシャンの姿はその時の衝撃で被害者のマントが浮き上がって胸像に引っかかり、それを持ち上げたら空飛ぶマジシャンに見えてしまった、というのが真相である。そんなバカな。*8
    • 推理小説のトリックには実際にやると物理的に不可能な例はいくつも存在するが、「衝撃でマントが浮き上がる」という物理的な無茶はそのシーンの映像もあってシリーズ中でも特にツッコミが入るポイントとされている。
      • むしろ本作のこのトリックをもってして「『逆転裁判』シリーズはそういう作品なので仕方がない」とある程度の粗に目をつぶるファンも少なくはない。同社の『BIOHAZARDシリーズ』の仕掛けに通じるものがあると言える。
    • トリックの計画性という面で見ると、この「空飛ぶマジシャンの姿」はいくつも偶然が重なった結果(被害者は本来のターゲットではなく、マントを着用してきたのも偶然で、凶器に胸像が使われたのも偶然、さらに「空飛ぶマジシャン」が目撃されたことまで偶然だった)であり犯人の想定外だったのだが、そうなると偶然が重ならない状態で計画が成功すれば、状況からして犯人は完全に特定され言い逃れできないという奇妙な状況になってしまっている(これについては、犯人がマジシャンに濡れ衣を着せようとしたのは突発的なものであることが示されてはいる)。
    • これ以外にも真犯人の状況とトリックの内容との妥当性や現場に存在するある証拠品の意味、犯行に及ぶまでの真犯人の心情と実践までにとった行動の疑問点など、大小さまざまな粗や説明不足が指摘されている。
    • なお『3』第5話でも「空飛ぶ人間」は使われており、こちらは犯人が意図した行為だが、空を飛ぶところを見せることは直接の目的ではなかった。

賛否両論点(2)

  • 上述したようにキャラクター描写については『1』からある程度の傾向は見えていたが、本作以降さらに強烈になっていくことに。
    • キャラクターデザイン担当の変更なども影響し、登場人物には奇抜な衣装や髪型の人物が増えた。前述した狩魔冥がまだおとなしい部類に入るレベルである。
    • 前作から登場した人物でも、本作でデザインが変更されたことも。
      • 特に顕著なのが前作第3話に登場した警備員のオバチャン(大場カオル)で、前作では普通の警備会社の服装だったのだが、本作第4話で登場した時には全身タイツにテープレコーダーを胸に下げて金魚鉢を頭にかぶりおもちゃの光線銃を持つという、どう考えても不審者としか言いようがない服装で登場する。(作中人物曰く「宇宙人」)しかも、このデザイン変更の理由は一切説明されない。劇中の描写も前作ではシリアスな面があったのに対し、本作ではハタ迷惑な行動が多い上にギャグ一辺倒である。あまりに突き抜けているので却ってファンにはネタとして受け入れられた部分もあるのだが、幾らなんでも変化しすぎである。

総評(2)

重ね重ね述べるが、急遽作られた続編ということや、容量の都合で話数変更になった影響などもあって、主にシナリオ面で大小様々な問題点が見える作品であることは否定できない。
しかし、ゲージ制やサイコ・ロックなど、後のシリーズのフォーマットがほぼ完成形となった作品であり、後の作品の主要人物がほぼ出揃った作品でもある。
「次作への中継ぎ」のような印象で扱われていることも少なくないが、前述したどこか影のあるシナリオの雰囲気などからコアなファンも多い作品である。
決して前後の2作に劣らない良作と言えるのは間違いないだろう。



逆転裁判3

【ぎゃくてんさいばんすりー】

ジャンル アドベンチャー(法廷バトル)
対応機種 ゲームボーイアドバンス
発売・開発元 カプコン
発売日 2004年1月23日
定価 5,040円
廉価版 Best Price!
2004年10月1日/3,129円
配信 バーチャルコンソール
【WiiU】2016年3月2日/702円
判定 良作
ポイント 成歩堂3部作の完結作

特徴(3)

シリーズ初の5話構成。成歩堂に敵愾心を抱く謎の検事「ゴドー」との戦いが繰り広げられる。
「成歩堂の初恋」や「成歩堂のニセモノ」など前作から一転してコミカルなエピソードが多く、成歩堂の弁護士としての師匠である「綾里千尋(あやさと ちひろ)」の若き日の事件など過去のエピソードも明らかにされる。最終話ではこれまでの出来事が複雑に絡み合い、シリーズ完結を飾るにふさわしい展開を見せる。

+ 『3』シナリオ面での特徴(ネタバレ含む)
  • 『3』のシナリオは全体を通して共通するキーワードが存在する。それに応じたトリックも多用されている。
  • 第4話は千尋が初めて法廷に立った時の話で、その時の相手は当時就任したばかりの『1』のライバル検事・御剣である。
    • この2人はどちらも「『1』の時点まで無敗」という設定であり、シナリオを担当した巧氏は公式サイトでこの対決の実現にかなり悩んだことを語っている。

評価点(3)

  • シリーズ完結作に相応しいストーリー展開。
    • 『1』で終わったはずの事件が遺恨を残していた事が解り、『2』で残った伏線と共に全ての因縁に決着を付けていく。
      最終局面で流れ出す『1』の追及BGMのアレンジも多くの人に感動をもたらした。
  • 成歩堂以外のキャラを操作できる。
    • チュートリアルに当る1話で操作するのは若き日の千尋。そして弁護するのは何を隠そう、学生時代の成歩堂なのである。
    • また、物語後半にはとある人物を弁護士として操作することも。
+ ネタバレ注意

とある一件に巻き込まれ捜査が困難に成った成歩堂に代わり、なんと御剣怜侍が弁護士として代役を務める。(ちなみに依頼したのは矢張)
そのときの対戦相手は『2』の検事狩魔冥ということもあり、皮肉にも「御剣の少年時代の夢が叶う(父のような立派な弁護士になる)」「狩魔の兄弟弟子対決」が同時に実現するエピソードとなる。

現実世界では「ヤメ検の弁護士」なんて法律家もいるが、逆転裁判世界での司法制度がどうなってるかは作中で語られていないので、これが法的に許されているかどうかは不明。

  • とは言うものの現実の日本の裁判でも弁護を行う弁護人弁護士資格が必須なわけではない。 簡易裁判において依頼人が望むのであれば法律に詳しい一般人を「弁護人」とするのは自由であり、 そのような弁護士資格を持たず弁護を行う者を「特別弁護人」と呼ぶ。 あの時点の成歩堂の立場としては能力的に、そして心情的に自分の弁護を頼める人間が他にいなかったのは明白であり、 そしてよく見ると作中で「御剣は特別弁護人としてこの法廷に立つ」と明記されているため おそらく作中の法制度や手続上もそれに即していると思われる。(流石に現職バリバリの検事がなるのはどうかと思うが)

賛否両論点(3)

  • システム面に目新しいものはない。
    • 裏を返せばシステムの完成度が高く、これ以上改変を加える必要が無いともとれる。

問題点(3)

  • 『2』に比べると緩和されたが、本作でも難しい選択肢は存在する。
+ 『3』の難易度の高い選択肢の一例
  • 第2話の最終局面の尋問。証言自体に証拠品との矛盾はなく、特定のポイントをゆさぶることでクリアになるのだが、それ以外をゆさぶると一撃死
    • 『2』のバッドエンド同様、これまでのストーリー内容を把握していれば突破できるが、プレイに間が空いてしまって細かい部分を忘れてしまった場合などは総当たりとなる。「ゆさぶる」だけなので『2』のそれよりは選択肢は少ないが。
    • 「証言自体がそれまでで最長クラス(=ゆさぶるポイントが多いため選択肢も増える)」「正解を選んでも最初の部分は失敗と同じテキストが流れる」と、仕様も微妙に嫌らしい。
    • その正解のポイントが何故正解なのかという論理的な理由はそこまで難しいものではないのだが、この事件の審議は全体的に情報が二転三転するややこしい内容になっているため、心理的な面でも正答を見失い易い。
  • 第4話の終盤。犯行現場である壊れた吊橋周辺の上面図を突き付けて「証人が容疑者に突き落とされたというのはウソだ」と指摘するのが正解なのだが、根拠に違和感が強い。
    • まず、「上面図で見ると、奥方向に突き落とされた場合、落下先が岩場なので、川に落ちたという事実と矛盾する」というのが正解の推理なのだが、その上面図では、証人が立っていたという地点のすぐ後ろに、吊橋の板が抜けて水面が見えている箇所が有るため、「この証言はこの隙間から落ちたってことだろうから、特に矛盾してないな」と勘違いし得る。
    • また、「橋の両脇はワイヤーで保護されていたので、左右に落ちるのはもっと不可能」というのだが、簡単に人が通れそうな隙間は十分空いており*9、「突き飛ばされて落ちたというのは記憶違いでした。突き飛ばされて転倒したところを蹴り落とされたんです。現場は雨だったので橋も滑り易くなっていましたし」などと言い直せば容易に逃げられるはずなのだが、検事含めてそういう反論はせず、かなり狡猾な人物であるはずの証人が勝手にボロを重ねてくれるのである。
  • 『3』でも、トリックや場面設定に荒唐無稽なところや致命的な欠陥があるエピソードが存在する。特に黒幕関連はかなり怪しい、無理のある部分もある。許容できるのはプレイヤー次第か。

総評(3)

続編が作られたことでより深く掘り下げられた物語は、『1』~『3』の初期シリーズが一区切りついた後も長く愛され続けている。
単体でもそれなりに楽しめる『1』『2』と違い、本作は前2作既プレイ者向けの面が強いのでそれらを遊んだあと結末を見てほしい。



移植

『1』・『2』・『3』がそれぞれDS・Wiiウェア・PC・携帯アプリ・iOS・Android・3DSに移植されている。
DS版・Wii版・iOS・Android版は移植にあたって以下の要素が追加・変更されている。

DS版

  • 証拠品・人物ファイルが8種類同時に簡易表示する形式になり、タッチペンでも操作できるようになった。
  • 『1』は既読箇所の早送り機能が搭載された。
  • マイクによる音声入力に対応しており、「待った!」(ゆさぶる)、「異議あり!」「くらえ!」(つきつけ)と叫ぶと、それぞれのコマンドが実行される。
  • コンバータ機能に対応しており、GBA版をDSに挿したままプレイするとクリアした話を引き継ぐことができる(DSi以降では不可能)。
  • BGMはGBAのハードの特徴を残しつつ音質アップ。純粋に高音質にならなかったのは少し残念か。DS版『2』『3』のサウンドトラックは未発売。
  • 英語版も同時収録されている。独特のネーミングやテキストは単なる直訳ではなくしっかり英語風にアレンジされているため、日本語版と見比べてみるのも面白い。
  • DS版の関連作にも言える事だが、ハードの変化に伴いセーブに掛かる時間が1回5秒程度と長くなった(GBA版は1秒と掛からない)。選択肢を誤った際の台詞を楽しむ、と言った目的で頻繁にセーブをする人には気になりやすい点である。

Wiiウェア版

  • ゲームの仕様はDS版と同じだが、Wii版では証拠品を突き付ける際はリモコンで指さす動作をする、証人をゆさぶる際はリモコンを振るとコマンドが実行されるようになっている。
    • また、成歩堂の声もリモコンのスピーカーから流れ、臨場感を高めてくれる。
  • セーブデータの数が3つに増加。
  • BGMが完全に高音質に。後にWii版のBGMを音源化した『逆転裁判 サウンドBOX』も発売された。
  • 2018年現在はWiiショッピングチャンネル終了に伴い、あらかじめWiiポイントを残していない限り購入出来なくなった。

iOS・Android版

  • ゲームの仕様はDS版と同じだが、スマートフォンの解像度に合わせ、グラフィックがHD化されている(原画を再取り込みしてリマスター)。非常に精細な高解像度になっており、これまでは見えなかった細かい表情や部分まで見えるようになり、また新鮮な気分でプレイできる。
  • 当初は1ストーリーごとにダウンロードしなくてはならず不評だったが1シリーズごとにダウンロードするよう変化し、更に価格設定やたまに行われるセールなど、一括で3シリーズが入手出来るとなってか現在は好評になりつつある。
  • iOS版はGame Centerに対応しており、PS3のトロフィー、Xbox 360の実績に相当する達成項目がある。

逆転裁判 蘇る逆転

【ぎゃくてんさいばん よみがえるぎゃくてん】

対応機種 ニンテンドーDS
メディア 512MbitDSカード
発売日 2005年9月15日
定価 5,040円
廉価版 Best Price!
2006年6月15日/3,129円
NEW Best Price! 2000
2008年4月17日/2,100円
判定 良作
ポイント 追加エピソードを含む移植

概要

『1』のDS移植版。前述の通りDSに合わせたUIの変更や誤字の修正の他、追加エピソードとして「蘇る逆転」が追加されている。以降の初代の移植は全て本作を基準としている。

  • 追加エピソード「蘇る逆転」
    • 本編の第4話をクリア後に解放される追加エピソード。DSのハードの機能を活かし、タッチ操作やマイクに息を吹きかけることによる「カガク捜査」や、3Dモデルの証拠品の捜査、暗証番号の入力、映像の矛盾を指摘するなど新要素が多く盛り込まれている。
    • 内容は(探偵パート+法廷パート×2)が3セット、手早く解いても数時間はかかるというシリーズ最長のボリューム。またこのエピソードで成歩堂の助手をつとめた宝月茜(ほうづき あかね)は、このあと『逆転検事』シリーズや『4』以降にも登場するシリーズの準レギュラーになった。
  • Wiiウェア版ではこの第5話がDLCとなっており、別途購入が必要だが、その分本体は『2』『3』の移植版よりやや安価になっており、DLC込みで同額になる。また、いきなり第5話から始めることが可能。
  • シリーズ恒例の「異議あり!」等の吹き出しは、GBAの作品では画面3分の1ほどの大きさで縦書きだったが、本作以降は英語版と合わせるため画面全体を覆い尽くす大きさで横書きに変更となった。

逆転裁判123 成歩堂セレクション

【ぎゃくてんさいばん わんつーすりー なるほどうせれくしょん】

対応機種 ニンテンドー3DS
発売日 2014年4月17日
定価 4,309円(税込)
廉価版 Best Price!
2015年4月2日/3,229円(税込)
判定 良作
ポイント 画質が高精細になったカップリング移植
ゲーム内容自体の追加点・変更点は無い

概要

  • DS版『蘇る』『2』『3』をカップリングした3DS移植版。
  • グラフィックがiOS・Android版同様の高画質版に変更された。ただし3DS本体の液晶の性能から、解像度の高さは「スマホ版>3DS版>DS・GBA版」となる。
    • 立体視にも対応している。
  • 『5』と同様に未読テキストも早送りできるようになった。ただしバックロールや複数セーブデータ機能はない。
  • 後に発売されたベスト版にはサントラCD「逆転裁判 名曲セレクション」が同梱されている*10
  • その後、本作をHD仕様にした移植版がSwitch/PS4/XboxOneで2019年2月21日に、Windows(Steam)版が2019年4月10日に発売された。グラフィックはiOS・Android版を更にリファインした高画質版にリニューアル。UIのリニューアルの他、調べた後にチェックが付いたり、3DSでは最大の問題となったセーブデータの数が3作共通で1作に10個に増加した。

その後の展開

ゲーム

  • 『3』でシリーズは一端完結。続編の『逆転裁判4』では「新章開廷」として主人公を交代しメインキャラを一新。2013年にはその流れを汲んだ続編『逆転裁判5』が発売し、2016年に発売された『逆転裁判6』でストーリーにまた一区切りが付いた。
  • スピンオフ作品として御剣怜侍を主人公に据えた『逆転検事』『2』が制作された。こちらは一般的な推理アドベンチャーに近いつくりになっているが、矛盾を指摘して反論するスタイルやキャラクター同士の掛け合いなど、シリーズらしさは随所にあらわれている。『逆転裁判』シリーズの登場人物も何人か登場している。
  • 2011年に発売された『ULTIMATE MARVEL VS. CAPCOM 3』では成歩堂が衝撃の参戦。*11並いる超人やヒーロー、ヴィラン、怪物たちを相手に一般人である「なるほどくん」がいつものノリと法廷パートで立ち向かい、逆転パートで一気に勝負をキメる勇姿は必見。
    • …但し、「通常時弱すぎ・運要素絡みすぎ」というギャンブルタイプのキャラで、ランク的には最下位。一般人なのである意味正しいが。
    • ちなみに無印MVC3の時点で、MARVELコミックの弁護士であるシーハルクのEDにて法廷で顔を合わせている。
  • クロスオーバー作品として『レイトン教授VS逆転裁判』が3DS専用ソフトとして発売。成歩堂と真宵の声を後述の実写映画版のキャストが演じる。
  • PROJECT X ZONE 2:BRAVE NEW WORLD』に成歩堂と真宵がソロユニットとして参戦。『UMVC3』よろしく、超人や怪物たちに交じって戦う弁護士として活躍する。ただし今回は、成歩堂と真宵がなぜ超人的な力を発揮出来るのかがシナリオ上で理由付けされている。イベントでも法廷で培った洞察力と論理展開で敵の企みを看破するなど、パーティーのブレインとしても活躍する。イベント専用キャラとして御剣も登場する。
  • iOSの音ゲーアプリ『CROSSxBEATS』及びナムコの音ゲー『太鼓の達人シリーズ』に1・2・3楽曲のアレンジメドレーが収録されている。

書籍

  • 前川かずお氏が絵を、黒田研二氏が原作を務める形で漫画版が『別冊ヤングマガジン』で連載されていた。単行本全5巻。ゲームとは異なる事件を成歩堂が解決していくオリジナルな内容。また後に同じ作者による『逆転検事』の漫画版も同誌で連載された。
    • その後、後述のアニメ版に並行する形で、影山なおゆき氏作の新漫画版が『Vジャンプ』にて連載開始。こちらは基本的にアニメ(原作)に則った展開になっている。

実写

  • 2009年に宝塚歌劇団によって舞台化された。本シリーズのようなゲームを原作にドラマや映画や宝塚の舞台が作られるのはかなり珍しい例だと言える(宝塚がゲームを舞台化するのはもちろんこれが初めて)。なお、宝塚版の登場人物の名前は海外版のものが使われており、舞台もアメリカとなっている。
  • 2012年に成宮寛貴氏主演で映画化がされた。「1」のシナリオを第4章中心にまとめたようなあらすじ。どちらかといえば手を抜かない出演者の徹底したコスプレが評価されているとか。
  • 2013年から数回舞台化もされている。こちらは上記宝塚版と違い、日本版をベースとした舞台化である。

アニメ

  • 東京ゲームショウ2015のシリーズ最新作『逆転裁判6』のスペシャルステージにてTVアニメ化『逆転裁判 ~その「真実」、異議あり!~』が発表された。
    • 奇しくも第1作目の舞台と同じ2016年4月から放送されている。(以下「Season1」)
    • キャストはそれまでゲームやムービー等から一新され、成歩堂を梶裕貴氏、真宵を悠木碧氏が担当。
    • ストーリーは『1』『2』が展開され原作ゲームとほぼ同じだが、30分の枠に収めるためか、話の展開が多少変わっている。*12
    • 『1』のエピソード終了時に成歩堂達3人の少年時代のエピソードを挟み『2』の2話からスタート。『2』1話がまるまるカットされていたり、重要なファクターだった「サイコロック」が無い等大きな改変が見られる。成歩堂達3人が少年時代に憧れていたヒーロー「シグナル侍」なるオリジナル要素も。
      • ちなみにオリジナルエピソード及び後期EDには『ゴーストトリック』に登場したポメラニアンのミサイルがゲスト出演して、警察犬のミサイルと共演を果たしている。
  • 2018年10月からはSeason2が放送開始。
    • こちらは主に『3』のエピソードを中心に構成されているが、第1話がSeason1でカットされた『2』の1話になるなどSeason1の補足的な内容も含まれている*13
    • 本作も尺に収めるためか、原作ゲームとの相違点が多い。
    • オリジナルエピソードとして、中学時代の成歩堂・御剣・矢張のエピソードも描かれている。また、後述の「逆転特急、北へ」もアニメ化された。
    • 声優はSeason1同様にゲーム版・ムービー版などから一新されており、キーキャラクターのゴドー検事は平田広明氏(「ONE PEACE」のサンジ等)が担当している。
      • 何故か『6』でレイファ姫を演じた早見沙織氏のみ他のキャラクター担当で続投している。
  • アニメ版はVジャンプでコミカライズされている。
    • Vジャンプ版はゲーム原作シナリオの他にも後にアニメ化されたオリジナルエピソード「逆転特急、北へ」も掲載された。
    • 「逆転特急、北へ」ではオリジナルキャラクター中心の物語ではあるが、その数名がかつてタクシューがPSで手掛けていた某ゲームの主要登場人物を彷彿させるキャラクターとして、そのゲームを知るファンの話題になった。
      • アニメ版の際には例によってそのキャラクター達にも声が付いている。ただし外部出演時とは別人。
  • TVアニメSeason1,2を経て成歩堂編はGBA版『3』までの全エピソードがアニメ化されたのだが、「蘇る逆転」のみアニメ化が行われなかった。
    • とは言うものの、同エピソードはニンテンドーDSへの移植時に追加された物。単独の作品としても十分に成り立つ内容なので、OVAや劇場版といった媒体でのアニメ化が期待されている。

余談

  • 開発当初のタイトルは「サバイバン~弁護士探偵なるほどくん~」というものであった。さすがにそれはないだろうということで、その後何回かの変更を経て現タイトルに落ち着いた。
  • 第1作『逆転裁判』を作るにあたって実際に裁判所に行って法廷を見学したところ、「審議は意外と静かに進む」「意外と木槌は叩かない」と本作のイメージとはだいぶ違っていたという(巧氏のコラムによる)。ちなみに、本シリーズの決め台詞であり、ドラマなどでもよく出る「異議あり!」という台詞は実際の裁判では滅多に使われないし、使われる時も「相手側の弁護士/検事が法に反した追及(誘導尋問、威圧など)を行った場合」のようなもので、被告人や証人に使うものではない。*14
  • 海外版『2』では、ある場面の背景に小さく描かれたロブスターが卑猥なものに見える事を理由に描き直されている。

*1 『1』のとあるシーンで主役の俳優に「いつも活躍を拝見しております」等の要素はある(その際成歩堂に「嘘つけ!」と突っ込まれているが)。ただし、ヒーロー好きという特徴は『1』では明かされず、攻略本等の資料集や続編によって初めて確認出来る設定である(その為、予備知識無しで『1』からプレイしているプレイヤーも成歩堂同様「嘘つけ!」と思ってしまうことも)。

*2 日本の刑事裁判における有罪率は99%を超える。驚くべき数値だが、これは「疑わしきは罰せず」の理念のもと検察が確実に有罪にできる案件しか起訴しない(裁判に至らない)という事情があるためである。そのため実際の法廷では、「有罪か無罪か」よりも「量刑が正当なものかどうか」を争うことが多くなる(その中に冤罪事件・冤罪が疑われている事件が含まれることがあるのは言うまでもない)

*3 実際、本作以降『6』まで御剣が直接敗北する描写のあるエピソードは描かれていない。

*4 最低ダメージは全体の6分の1なので、むしろ減少しているのだが、前作の1ポイント相当以上のダメージを受ける場所も多い

*5 要約すると「写真に写っている着ぐるみは裾を引きずっているので、中に入っているのは本来のスーツアクターより背が低い人物である」という、かなり回りくどい内容。

*6 攻略上はプレイヤーの意思では片方しか突破できないが、シナリオ上は両方達成される、という展開になる。

*7 作中の霊媒は体格や顔まで呼び出された人間の生前の姿に変化する。

*8 実際、相手検事も「いくらなんでもこれは無い」というまともな突っ込みをするがそのまま進行する。

*9 しかも真相では実際に証人が自分で飛び降りている。

*10 『逆転裁判 サウンドBOX』、『逆転裁判 ピアノアルバム』、『逆転裁判 MEETS AGAIN ~オーケストラ&ジャズ~』の中から選抜された12曲を収録している。

*11 元々は『タツノコ VS. CAPCOM』の続編での参戦が検討されていたが、原作でのアクションが格ゲー向きではないという理由で不採用となっていた。

*12 例えば「逆転のトノサマン」の回では真宵が九太を必要以上に子ども扱いしたり、千尋に霊媒して話を聞きだすシーンがカットされている。

*13 そもそも該当話が『3』3話や『逆転検事』などに繋がる内容なので無視も出来ないのだが。

*14 言うまでもないが、ゲーム中の弁護人・検察官の行動や法廷における立証責任の描き方は現実の裁判とは大きく異なる。例えばゲーム中では成歩堂が真犯人まで告発しなければ無罪を勝ち取れないように描かれているが、実際は検察が提出した証拠の問題点を指摘し、検察がその問題点を説明できなければ十分であり、真犯人の告発までする必要はない。