リアル脱出ゲーム×ニンテンドー3DS 超破壊計画からの脱出
【りあるだっしゅつげーむ にんてんどーすりーでぃーえす ちょうはかいけいかくからのだっしゅつ】
| ジャンル | リアル脱出ゲーム |  
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| 対応機種 | ニンテンドー3DS (ニンテンドー3DSダウンロードソフト)
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| 発売元 | 任天堂 | 
| 開発元 | SCRAP 任天堂
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| 配信日 | 2015年9月2日 | 
| 価格 | 1話:102円(税込) 2~5話:各459円(税込)
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| プレイ人数 | 1人(オンラインプレイ時最大6人) | 
| レーティング | CERO:A(全年齢対象) | 
| 判定 | なし | 
| ポイント | 見知らぬ仲間と協力プレイ | 
 
概要
リアル脱出ゲームを企画する株式会社SCRAPと任天堂が合同で開発したソフト。
最大の特徴として、あらかじめイベント時間の予約を取った上で、最大6名の参加者と合同でオンラインプレイが可能であることが挙げられており、一度その章をオンラインプレイしたあとは、オフラインで好きな時間帯に一人で遊ぶこともできる。
本作の仕様上、ネタバレは深く禁じられている旨あらかじめ厳重注意もされており、本作の攻略Wikiも検索結果に出てこない徹底ぶりとなっている。
ストーリー
世界中の3DSに、爆弾が仕掛けられた。
何者か3DSの内部に侵入して、
「プログラムボム」と呼ばれる爆弾を仕掛けた。
このままでは、世界中の3DSが爆発してしまう。
プログラムボムは数々の謎によって守られており、
爆発を止めるにはその謎を解くしか術はない。
いったい誰が、なぜ、プログラムボムを仕掛けたのか。
すべての謎を解き明かし、あなたは3DSを爆弾から守れるだろうか?
(公式HPより引用)
内容
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60分の制限時間から出題された問題を解いていく。ただ出題されるだけではなく、問題そのものを探す必要もある。
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出題される問題はクロスワードやひらめきクイズ等、様々な形式で出題される。
 また、どの話でも必ず『ドクターマリオ』を模したウイルスアタッカーというパズルゲームが登場している。
 
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最初はアクセスコードを解く必要があり、解いた問題から解くための答えを入力する必要がある。
 アクセスコードは全て解く必要は無く、途中で入力しても正解すれば次へ進める事ができる。
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ヒントはレベルに応じてヒントコインが必要となり、レベルが上がる程必要枚数が増える。ヒントコインは時間経過に応じて貯まる。
 
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最終問題のクリア判定は制限時間終了時に1回のみ行われ、「送信した答えが正解ならばクリア、不正解もしくは未送信ならクリア失敗」と言う扱い。
評価点
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3DSを活用した様々な出題
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プレイヤーは見慣れている3DSのホーム画面でも、あらゆる謎が張り巡らせている。
 3DSの操作を活用することも多く、ボタンにカメラやジャイロセンサー等、3DSの機能をフル活用する内容となっている。
 なお3D表示機能に関しては活用しないが、とある出題のヒントとして出番はある。
 
賛否両論点
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かなり高い難易度の問題
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本作は基本的に難しい問題が中心となっているため、大人でも苦戦するものとなっている。
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脱出ゲームを企画している開発メーカーであるSCRAP自身が告知の際に「
ただし、子供だましの簡単な謎ではありません。名探偵気取りでお越し下さい。
」と必ず載せることからも分かるとおり、高い難易度は意図的なものである。大人でも難解な基礎知識やひらめき力が試される問題が解けたときの達成感はひとしお。
 
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とはいえ、ダウンロードソフトと言う事で気軽な気持ちで触れたプレイヤーの中には「問題が難しすぎて楽しめなかった」と言う人も少なくはない。
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ひらめきが影響するので難易度の感じ方には個人差があるが、参加者の感想では「2話が特に難しかった」と言う声が比較的多い。そのため「安い1話をプレイして面白いと思ったので2話も買ったら途中で詰まってしまった」と言う事が起こりやすかったようだ。
 
 
問題点
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協力要素が希薄
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本作のオンラインプレイは、同じ時間に同じ回に参加したプレイヤーと「ヒント協力隊」というチームを組むことが出来るというもの。
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協力隊の誰かが問題を解くと、他のメンバーに「シェアヒント」が配布されるのだが、協力要素はそれだけである。
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更に言ってしまうと、「シェアヒント」についてもそれほど役に立たないものが多いため、結局の所ほぼ一人で謎を解かなければならず、せっかくの協力要素もあまり意味がない。
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その上、最終問題は途中で正解判定を行わない都合上、シェアヒントのシステムそのものが機能しない。
 
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その他のオンライン要素として、「同じ回に参加しているプレイヤーのクリア人数がわかる」「開始前と終了時に定型文チャットを行うことが出来る」というものがある。無いよりマシだが、本当にその程度である。
 
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ヒントの不親切さ
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本作のヒロイン兼ナビゲーターのリアルダがプレイヤーをサポートしてくれるが、「どうすればいい?」を選択しても今の状況以外のヒントは与えてくれない。必要コインに応じて閲覧可能なスペシャルヒントも、コインが貯まるまでの間、自力で解く以外に出来ることがない。
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シェアヒント・スペシャルヒントともに、ヒントの質自体にかなりムラがある。前述の通りシェアヒントは基本的に非常に些細で、スペシャルヒントはほぼ正解を言っている物から大して役に立たない物まで両極端。
 
 
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手詰まり時の救済措置が少ない
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本作の謎は、複数の謎が含まれたステージを1つずつ順番にクリアしていく方式だが、途中で行き詰まった際にスキップするといった救済措置が用意されていない。
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正確に言えばシェアヒントやスペシャルヒントが救済措置ではあるのだろうが、前述の通りあまり役に立たない。
 
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途中でどうしても(ヒントを見ても)解けない謎が存在した場合、それ以降のステージについてはプレイ不可能。
 
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下準備の手間
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本作の仕様上、インターネット環境を始め、音量、周辺の環境、メモ、プレイ時間といった準備が必須となる。
 ある問題に至っては、スマートフォンのカメラ機能や鏡が無いとクリア困難である。
 
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制限時間の仕様
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前述の通り、最終問題の判定は制限時間終了時に行われる。
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と言う事はつまり、それまでに最終問題を解いてしまったら、
それ以降は何もする事がない
。3DSを置いて、制限時間終了まで放置するのみである。
 
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また途中ギブアップもないので、詰まってしまった場合もやはり放置するしかない。
 
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ゲームのボリューム不足
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1話以外は459円と言う価格だが、ソロプレイでは到底それに見合ったボリュームとは言い難い。
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謎解きと言うゲームの都合上、プレイ出来るのは実質1回のみ。特にオンラインイベントには本当に1回しか参加出来ない。
 
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よってこの価格は「イベント参加感」を楽しむものと言える。が、肝心の協力要素が前述の体たらくなので……。
 
総評
オンライン上の仲間と協力しながら、同じ時間に同じ謎に挑むと言う、大規模なイベント感をウリにした作品。
ただ、肝心の協力感が薄いのが難点であり、その試みが上手く言っていたとは言い難い。
余談
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『すれちがいMii広場』で課金コンテンツの案内をしていたウサギが今作にも登場し、元ネタ同様に追加要素の案内をしてくれる。
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オンラインイベントについては3DSのネットワークサービス終了に先駆けて2023年12月31日午後11時を最終回として終了した。
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一度もオンラインイベントに参加していないシナリオは最終回終了後もオフラインプレイができない。
 
最終更新:2024年08月05日 17:58