【さが えめらるど びよんど】
ジャンル | RPG | ![]() |
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対応機種 |
Nintendo Switch プレイステーション5 プレイステーション4 Windows(Steam) iOS16.0以降 Android 9.0以降 |
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発売・開発元 | スクウェア・エニックス | ||
発売日 | 2024年4月25日 | ||
定価 | 6,800円+税 | ||
レーティング | CERO:B(12才以上対象) | ||
判定 | スルメゲー | ||
ポイント |
パターンは多様だが掴みどころのないストーリー 磨き上げられたバトルシステム UIや快適性に難あり |
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サガシリーズ |
NintendoDirect 2023.9.14にて初公開された、『サガ』シリーズ最新作。
シリーズ通算20作目となる本作は、基本的なシステムなどは前作『サガ スカーレット グレイス』の物をブラッシュアップしつつ、世界観はGB時代や『サガ フロンティア』のような多様な世界を巡るストーリーになっている。
なお、当記事では単に「前作」と記述した場合は2016年にVita向けソフトとして発売された『サガ スカーレット グレイス』と2018年に複数ハードで発売された完全版である『緋色の野望』の二作双方をひっくるめた記述とし、
「無印版『サガスカ』」はPSV版の『サガ スカーレット グレイス』、『緋色』は完全版の『緋色の野望』のみを指す単語として用いる。
続投している用語に関しては大きな変更点がない限りは説明を省略するので、前作の記事も参照。
17の世界を巡るストーリー
バトル
種族
6人5組の主人公
+ | ストーリーのネタバレ注意 |
メニュー画面・UI・システム部分に関して複数の看過できない問題がある。
ゲームバランス・あからさますぎる素材の流用・過程は濃いが結末はあっさりめなシナリオ・周回前提の仕様など、人を選ぶようなポイントがいくつもある。
だが、開発側としてもこうした異論が出ることは承知の上で、他のゲームで味わえないような遊びの独自性の確立に意欲的にチャレンジしに行ったのだろう。
シリーズ35周年を迎える中でも日和って過去作の延長線上にある守りに入らず、かつてない新境地を切り開きに行くのは、実に『サガ』らしい。
しかしながら、使いにくいUIやシステムがどんな強敵よりも攻略上の最大の壁としてプレイヤーに立ちふさがってしまっており、無印版『サガスカ』のロード時間問題同様ここの部分さえ無ければ…という難点になってしまっているのが残念極まりない。
他方で更に練り上げられたバトルシステムは完成度が高く、とりわけ独壇場はRPGのバトルそのものに対する革新的な要素と言える。
公式自ら言うだけあって話の分岐量も膨大なパターンが用意されており、ハマってしまったプレイヤーをがっちりつかんで離さないような魅力はきっちり存在する。
各所のレビューでも100時間近く、あるいはそれ以上プレイした上で他人にはオススメしない人がいるなど、「俺は遊べたが一見さんには遊べないかもしれない」という類の玄人好みのゲームである。
幸いなことに今作は体験版が配布されているため、気になった人はまずはそちらを手にとってみて、どんなゲームか実際に自分で触れてみて判断して欲しい。