ブラスターマスター ゼロ 2

【ぶらすたーますたー ぜろ つー】

ジャンル アクション
対応機種 Nintendo Switch
Windows(Steam)
プレイステーション4
Xbox One
Xbox Series X/S
メディア ダウンロード専売ソフト
発売・開発元 インティ・クリエイツ
配信開始日 【Switch】2019年3月21日
【Win】2019年11月29日
【PS4】2020年6月29日
【One/XSX】2021年7月15日
定価 【Switch/PS4/One/XSX】980円(税込)
【Win】997円(税込)
レーティング CERO:A(全年齢対象)
判定 良作
ポイント 様々な惑星を冒険
スーパーサンソフト大戦
メタファイト/ブラスターマスターシリーズリンク


概要

前作から2年越しにリリースされた、『ブラスターマスター ゼロ』の続編。
ストーリーは前作のトゥルーエンドを踏まえたものである。『超惑星戦記 メタファイト』及び『Blaster Master』のリメイク的位置付けだった前作に対し、本作はその続きを描く完全新作となっている。

ストーリー

ロボット工学の分野で名を馳せる天才少年、ジェイソン・フラドニック。彼はある日、謎の生物"フレッド"を追って、地底世界に迷い込み、一台の車両を見つける。

超惑星間万能戦闘車両"ソフィア-III"。地球外のテクノロジーで作られたその車両は、地底に巣食う謎のミュータントへの唯一の対抗手段だった。

ソフィア-IIIに乗り込みフレッドを探す冒険の途中、ジェイソンは、ソフィア-IIIのサポートロイド"イヴ"と出会う。フレッドの探索やミュータントとの戦いで協力し合う中で、二人は絆を深めていった。そして、超次元空間でコア・ミュータントを倒し、その脅威から地球を救ったのだった。

――しかし、彼等に訪れた平穏は長くは続かなかった。

超次元空間での戦いのさなか、コア・ミュータントに寄生されていた影響で、イヴの中にわずかに残ったミュータントの細胞が彼女の体を浸蝕し始めたのだ。

ジェイソンはイヴの治療に尽力するが、地球では有効な治療法を見つける事ができず、新たに開発した機体"G-ソフィア"で、イヴ・フレッドと共に地球を飛び立ったのだった。

――イヴの生まれ故郷である"惑星ソフィア"に、きっと彼女を救う方法があると信じて。

(公式サイトより引用)

登場人物

  • ジェイソン・フラドニック
    • ブラスターマスターシリーズの主人公で、ロボット工学に長けた天才少年。前向きな性格はあらゆる苦境を乗り越え遂には地球を救った。今回はイヴを救うため宇宙に旅立つ。
  • フレッド
    • カエルのような謎の生物。前作はフレッドの捜索から冒険が始まった。瀕死のところをジェイソン達に助けられている。ソフィア-IIIの探知機として生まれた。前作同様、超時空のスキルを持ち合わせており、今回は異なる次元宙域を繋げるゲートを開く他、ジェイソンをワープさせるなど活躍する。何故か宇宙に出た事で銀色に変色している。
  • イヴ
    • ソフィア-IIIのサポートロイドで本作のヒロイン。前作でジェイソンに助け出されて共に戦って来たが、その末に件の症状にかかってしまう。惑星ソフィアに向かい彼女を助けるのが本作の目的である。外見も著しく変わり寝たきり同然でソフィアから降りる事さえも出来ないが、技術面で色々サポートしてくれる。
  • G-ソフィア
    • ジェイソンとイヴが前作のソフィア-IIIとソフィアゼロを基に新たに開発したMA(メタル・アタッカー)。「G」は「ガイア」と読む。衝撃をエネルギーに変換する「ガイアシステム」により、推進エネルギーを無限に生成する事による宇宙航行を可能とした。
    • ちなみに前作のラストで乗ったソフィアゼロは、ジェイソンがイヴの治療法を探して地下世界を探索するうちに乗り潰してしまったらしい。
+ 他のキャラ達 ネタバレ注意
  • 権兵衛
    • 最初は敵として牙を剥いて来る農民。名前に竹槍と鎌投げ…これでピンときたプレイヤーさんはサンソフト通である。
    • 肩書きと言い、見た目と言い、小説版がモチーフとなっている。
  • タエ
    • MA「クエビコ」サポートロイド。MAを持ってきてから事態は好転、権兵衛からは稲荷大明神の化身と思われている。
    • 元ネタは、小説版「いっき」に登場する、権兵衛の幼馴染の少女タエ。ただし元ネタに狐耳は生えていない。
  • カンナ
    • 植木鉢の顔が特徴的な女性。MA「エイル」のパイロットであり、他にも植物と薬学に長けている。挨拶は「フラワー!」。
    • 作中一にキャラが濃い人物。顔が植木鉢という時点で余りにも特徴が強すぎる上に、喋り方も独特。*1
      • 公式アートを見ると分かるが、見事なスイカップ……というよりスイカそのものである。
    • 実は同社の『トリップワールド』に登場した平和の象徴である「マイタの花」をモチーフとしたキャラである。どうしてこうなった
  • ケンウッド
    • カンナのサポートロイド、両脇のツノを生やした執事で丁寧な言葉使いが特徴的。
    • 元ネタが存在しない本作オリジナルキャラ。名前はカーナビメーカーの「ケンウッド」から。
  • ヤコプ
    • ウサギに似た生物で、カンナ達のペットみたいな存在。『トリップワールド』の主人公からもじったと思われる*2。本作ではまた違った能力を発揮。
  • ジョッキ
    • サングラスをかけた豪快な男性。MA「アトム」パイロットで戦い方も豪快そのもの。整備工としても優れている。
    • 非常に分かりにくいが、『へべれけ』に登場したすけざえもんがモチーフになっている。サングラスと帽子ぐらいしか判断材料が無いんですが…。
  • ティセット
    • 幼女型サポートロイド。元ネタは同社の『わくわく7』のティセ・ロンブローゾ。
    • 髪の色が違いメイド服ではなく幼女化もしているが、姫カットの目隠れキャラであり、何よりも「人ではありません。自動人形です、サポートロイドなんです。」と言う台詞*3から、同作ファンならすぐにピンと来るはず。
    • 名前もティセの捩りなのだが、キャラデザイナーが「ティーセット」と解釈したことで、ジョッキの名前の元ネタにもなったらしい。
  • ライプニッツ
    • ロビンマスクっぽい仮面が特徴的。MA「ガルーダ」で手当たり次第に襲撃しているらしい。サポートロイドは失うという辛い過去を持つ。ジェイソンと何度も対峙する。
    • 名前の由来はドイツの哲学者「ゴッドフリート・ライプニッツ」(もう1つあるらしいが…)だが、その理由は「ジェイソンに負けないインパクトのある響きにしたかったから」とのこと。
    • 彼のサポートロイドの名前は『マドゥーラの翼』の主人公からで、続編で判明するが容姿もそちらを意識している模様。

特徴

  • 今回は宇宙を舞台に、様々な惑星や巨大人工物を探索していく。シリーズ過去作でも他惑星を舞台とした作品はあった*4が、実際に宇宙に出るのは本作が初である。
    • 前作では全てのマップが地続きになっており、ゲームの舞台全体が広大な一つのダンジョンとなっていたが、今作では惑星毎が独立したダンジョンになっており、全体マップから行き先を選ぶ形式になっている。惑星の出入りも指定された場所でのみ行い、それ以外から宇宙に出る事は無い。無論、別の惑星に繋がっているという事も無い。
    • 惑星の規模も様々で、メインの舞台となる大きな惑星や宇宙船は前作で言うエリア一つ分にあたる。他にも数マップも無いミニダンジョンである小惑星がいくつも存在する。
      • 小惑星は多くの場合は必ずしも行く必要が無いが、いずれもアイテムや装備が隠されている。
  • 前作に続いて『Blaster Master』と『メタファイト』を組み合わせた世界観だが、元を辿れば『Blaster Master』の主人公であったジェイソンが、『メタファイト』の舞台であった惑星ソフィアを目指すと言う、その新世界観に更に踏み込んだ内容となっている。
    • 更に今回は、過去作ではソフィア以外に登場しなかった数々のユニークなメタル・アタッカーが登場する。
      • 従来では「メタル・アタッカー」とは『メタファイト』での、「ソフィア」は『Blaster Master』での車両の呼び名だった。本作では「ソフィア」をメタル・アタッカーの一機と位置付けて他の新たなMAを続々登場させた形となる。
      • 旧作では、『メタファイト』のメニュー画面の「SOPHIA The 3rd NORA MA-01*5」の文字が『Blaster Master』でもそのままだった事から生じた「車両の名前がSOPHIA The 3rd NORA MA-01なんだ」という勘違いが公式設定に採用された経緯があり、元々両作の繋がりが想定されていた訳ではないのだが、『ゼロ』シリーズでは正式にソフィアを「MA-01」と設定付け、「MA-02」以降の機体が新たに生み出されたのである。
  • 基本的なシステムは変わっておらず、今作もマップはサイドビュー、トップビューに切り替わる仕様。
    • 前作に引き続きマップ・敵・ボス・音楽などは豊富に用意されている。
  • ガイアシステム
    • G-ソフィアの機能で、衝撃をSPに変換する。主に高所から落下着地する事で働き、高い所から飛び降りるほどSPが回復するという独特のシステムである。敵からのダメージでも一応溜まる。無論、ジャンプ程度の高さでは機能しない。
    • ゲーム上の新システムというだけではなく、とある戦闘では重要な役割を果たす。
  • ブラストカウンター
    • トップビュー時に使用可能。敵にカーソルが表示されているタイミングでボタンを押すと、スタイリッシュに反撃する。発動にはCPが必要で、時間と共に回復する。これも新たな技を入手できる。
  • サンソフト要素の数々
    • 登場キャラを見て頂ければ判る通り、MA乗りにはブラマスシリーズと同じサンソフト作品が元ネタのキャラが散見される。
    • 特に代表作であるいっき』に関しては権兵衛の竹槍にカマ投げ、倒した際は勿論くるくる回って両足を上げるとまでこだわりがある。作中ではやはり一揆という単語まで登場する。道中も地形もさることながら、4連砲台なども盛りだくさん。
      • 終盤に至っては小判集めまでさせられる。本作が一揆に関与した疑いは濃厚である。
    • 本シリーズの過去作ネタも登場。ステージの一つである「移民輸送船L-229」は『メタファイトEX』の事件の発端となった宇宙船であり、本作の後で墜落し、やがて事件を起こした事が窺える。
      • 更に終盤ではPS版『ブラスターマスター』に関連した要素もある。但し、こちらは同作に直接関わる要素ではなく、小ネタ程度である(後述)。

評価点

  • 宇宙探索
    • 広大な宇宙を舞台にしており、宙域はABC…と分かれており次元トンネルで往来する。各宙域には惑星や巨大建造物などが存在し大きな一枚絵まで用意。『宇宙船コスモキャリア』を彷彿させる。
      • 次元トンネルを通るにはアクセスキーが必要だがボスミュータントが守っているので簡単には手に入らない。
    • 地球では到底考えられないような環境でカオスとまで言えるような常識離れしたものばかり。見た目も中身も強烈なインパクトを与えてくれる。
  • 人々との出会い
    • 人間のいない地下世界が舞台の前作と異なり、星では個性豊かなキャラクターとの出会いも描かれる。助け助けられ、時には敵対し、そして共闘する展開が熱い。単独ではどうしようもない強大な敵に共に立ち向かっていく実感がある。
    • 一枚絵も豊富に用意されている。
  • 前作とはまた違った武装の数々
    • 前作は「ウェーブ」が強過ぎてそれさえあれば大抵なんとかなるなど、武器間の格差が大きかったが、今作では連続して打ち続けると威力が弱まるなど、ボタン連打ばかりでは進めない局面も増えた。また、武器もそれぞれ全く違った特製を備えているため、状況に応じた付け替えという戦略性がより要求されるようになった。
    • 戦車時ではガイアシステムの導入によって、上手く立ち回ればサブウェポンを存分に放てるようになった。勿論、ガイアシステムの為にホバー飛行などしては何にもならないし、SPが尽きるとシステムも機能しなくなる(回復を早める事はできる)。使い手次第である。
  • BGM
    • 多彩で高品質な音楽は本作を盛り上げてくれる。
    • 戦闘曲も中ボス、惑星ボス、MA戦など豊富に用意されている。
    • 前作ではパイロットステージに専用曲が追加されたが、本作ではそれぞれのステージに用意、サイドビューのフレーズが込められている。PS版『ブラスターマスター』でも各ステージにパイロット曲があるのは好評だった。
  • 演出
    • ドットもクオリティアップ。マップの背景にしてもキャラにしても前作より更に精密になっている。
    • トップビュー時のジェイソンは前作では過去作同様に常に武器を構えた状態だったが、今回はマントをたなびかせて颯爽と走る姿が描かれる。ブラストカウンターの動きと言い、最早特撮ヒーローである。
      • これはスタッフの「スピードを上げたい」という意図から。また、マントもただの飾りではなくブラストカウンターを放つ上で意味のあるものである。
      • ちなみにデザイン画の横には「ゼロ2なのでマント」と書かれている。つまり…。
    • キャラクターには一枚絵が用意。詳細は伏せるが、エンディングではアニメーションまでする。是非自身の目で確かめて頂きたい。もうここまで来ると8bit風という事を忘れているような。
  • 今回もマルチエンドだが、トゥルーエンドルートで行ける最終ステージでは…。
    + ネタバレ
  • なんとイヴが操作キャラになる。初代の小説版からサポート役に徹していたイヴだが、今回は初めてプレイヤーが操作する事になり、今までとは逆にジェイソンを助ける為に立ち上がる。
    • 但し、ジェイソンと違って行動に制約は多く、しばらくは不利な状況で敵の猛攻を掻い潜るシーンがある。そこで特性が役に立つ訳だが、それはここでは伏せる。そしてやっぱり足腰は弱い
    • 最終ステージ後半はソフィアとは違うMAに搭乗して進む。
      • その際のイベントではPS版『ブラスターマスター』をプレイした人には驚きの名前が(無論、PS版の彼等とは別人であるが)出てくる。
      • 但し、前作のソフィアゼロのように無敵という訳ではなく、G-ソフィアと違う独特の性能となっている。
    • 真ラスボスは当初こそ圧倒的絶望感でイヴを襲うも、戦闘が進むと熱い展開が気合いの入った演出と共に待っている。
      • 主人公不在のままラスボスを倒してしまうのか?ご安心を。最後は勿論、復帰したジェイソンと真ラスボス最終形態の一騎打ちである。

賛否両論点

  • パイロットと落下について
    • 本作でもパイロットの落下即死は健在。
    • どんな高さから落ちても落下先が水地形ならば深さが1マスであろうとノーダメージ。ゴルゴばりの着水技術を持ち合わせているのだろう。
    • トップビューでは落下してもHP減少してすぐ近くに戻されるだけで済む。
    • パイロットの状態でハシゴ渡りを要求されたり、MA前提の雑魚と戦わされる状況もあり難しい。このあたりは、イベント会話のジェイソン達と同一人物とは思えないくらいギャップが凄い。
  • 坂道は登場しない
    • 2』に『Overdrive』と海外の過去作には存在した坂道は今回も実装されていない。
    • 無くてもゲームとしては問題無いのだが、前作から過去作の要素を多数取り入れているのだから、表現の幅を広げる意味でも取り入れても良かったかもしれない。実際、日本で発売された本シリーズ作品で坂道がある作品は(PS版を除いて)未だ無い。

問題点

  • 死亡すると実績が残らない
    • アイテムを入手した後に死亡すると棒に振ってしまう。デスルーラ対策にもなってはいるが、そこからリトライは出来るようにすれば良かった。
    • 複数の箇所を回った後に死亡して、再訪するとなると意外と忘れやすい。特にディヴィードでは凶悪トラップ「次元断層」だらけでそういう事になり易い。
      • 次元断層は両側を遮断しており絶対に向こう側へは行けない。まず触れただけで即死、雑魚敵のダメージ無敵時間でも即死、一番脆いとされる部分にでさえバーンスパークをしても逆に即死など非常に凶悪なデストラップである。どうしても向こう側へ行くなら他の宙域を迂回しなくてはならないほど。
      • トップビューでは落下しても即死ではなく少しのダメージで落下地点付近に戻されるだけで済むと言ったが、次元断層の場合は問答無用で即死。ブラマスシリーズ最凶の殺し要素としてプレーヤー達に強烈な印象を与えた。
  • 惑星モントイのボス「ザヴィーラ」について
    • 会話が一切ない。権兵衛から散々聞かされたが、ステージ最後に行って実際に対面しても何の会話もなく巨大な顔が襲って来るだけである。AC版『いっき』では少しながら代官との会話があったのを考えると残念。比べるものを間違ってるとか言わない。
      • ザヴィーラはこれまた同じくサンソフト作品の『アトランチスの謎』の悪役で、同作は『いっき』ともある意味では繋がりがあるが、それについては本作では一切触れられない。本作ではただ惑星モントイで暴れているミュータントでしかない。
    • 第二形態では、画面に収まらない巨体として現れ、コアにダメージを与えつつ巨体のあちこちにある小部屋に入ってザヴィーラ本体を全て倒す、という内容になっている。
      • 強大な敵に共闘して立ち向かうのは良いのだが、部屋は四つ、ザフィーラ本体も合計9体倒さなければならなず、作業感が強い。BGMも部屋に出入りする度にブツ切りになり、屋外では大ボス曲が部屋では中ボス曲になる。これらが相まった結果ただの強い雑魚敵という印象を受けてしまう。
    • 更にボスラッシュでは…(後述)
  • 惑星ストランガの3つの実について
    • カンナから3つの植物の実を集めて来る事を要求されるイベントがあるが、惑星ストランガは特殊武器を用いたり、意表を突くようなギミックが多い。まずはリパルジョンアッパー(飛び跳ねるバネを発射する武器)を手に入れなくてはならないのだが、その説明が無い為、順番を間違えると苦戦する。
    • まずこの星のあちこちにある流体は、一見ただの水のようだが、水面から飛び出す事が出来ないため、泳ぐことは出来ても陸に上がれない。上がる為にもリパルジョンアッパーが必須で、それを手に入れる前に滝を流す仕掛けがあるが、それで滝登りに気が付かなければいけない。
    • 実を手に入れる為に種を植木鉢に入れて水を流す要素があり、その種はリパルジョンアッパーに乗せるのが正攻法だが、通常攻撃で飛ばして植木鉢に入れる事も(滅茶苦茶難しいが)可能である。その為、手に入れないで来た場合、正攻法に気付かず時間を費やすと痛い。だが結局はリパルジョンアッパーを手に入れる事になるので高難度解法に成功しても意味はない。
  • 小惑星C-2の難易度
    • 前作にも一部箇所にあったハシゴ渡り、それを連続で行って強化アイテムを得るミニダンジョン。
    • 前作でも即死多発だったハシゴ渡りを長時間行わなくてはならず、トラップや敵のミサイル攻撃による妨害もあって即死を誘発してくるという、中盤でありながらも作中屈指の難易度を誇っていた。このためC-2だけは攻略をスルーしたという人も多く見受けられた。
    • おまけにアイテムを取ってもセーブは行われず、帰りのルートも用意されておらず引き返さなくてはならない、勿論死ぬと最初からやり直しである。アイテムを取った帰り道も落下に怯えながら進まなくてはいけなかった。
      • あまりにも凶悪過ぎた難易度だったため、現在の更新バージョンでは非常に難易度が緩和された。具体的には、一部ハシゴの間隔が狭くなる。ミサイルを発射する敵が無力化される。帰り道は地面を歩いて戻れるといったところ。とはいえ元々のハシゴ渡り自体も難易度が高いので油断はできないままである。
  • 終盤のボスラッシュ
    • ザヴィーラ戦の後に前作のスケルベノンの亜種「スケルベロス」戦があるのだがこの組み合わせが最悪である。
    • まず、上述した通りザヴィーラ戦は作業じみており、これだけでも5分は掛かる。次のスケルベロスは強敵で、負けると作業のザヴィーラ戦からやり直し。立場が逆だったら良かった。
      • ただし、スケルベロス初戦の時点では絶対に用意出来ない方法を使うと楽に勝てる。前作でスケルベノンを倒した方法もヒントになっている。
  • やはり1度は見るバッドエンド
    • 前作同様、普通にプレイしているとまず初回は遭遇してしまう。トゥルーエンドの条件は前作の様に全ての強化アイテムを集めると言ったものではないが…。
      + ネタバレ
    • 今回のトゥルーエンド条件は、旅の途中で出会ったMA乗り達の元を再訪し、彼等の依頼を全てこなす事。しかし本作の冒険は急ぎの旅でもあり、しかも人々からも急ぐよう言われるので本筋を優先したつもりでバッドエンドになったプレーヤーが多数。
    • トゥルーエンドルートは驚きの連続で見所は多く、最後はハッピーエンドで終わるが、展開自体はやや強引で唐突。それを勢いで一気に流す形なので置いてきぼりを喰らうかもしれない。
      • そしてバッド、グッドどちらでもラストで、地球がミュータントに襲撃されるという次回作のフラグが…。そういえば似たような幕切れだった『Overdrive』の続きもまだ出ていない。
      • 続編を意識しているかのように明かされない謎や未消化の伏線もいくつかあり、実際に続編で回収がされているが、本作のみでは消化不良の部分がかなりある。
    • また、前作同様トゥルーエンドルートで最終ステージに入るともう外の世界には出られない。やはりセーブデータのコピーが必須。
      • しかも今回の最終ステージは、戦車で無双ができた前作と反対にキャラと戦車双方に制約が生じる。元の性能でプレイできるのがラスボス最終形態のみという事に。

総評

作中でも宇宙に飛び出したようにゲーム自体も色々と飛躍、真新しさの中に懐かしい要素も織り込んだ。
値段もお求めやすいので、前作のファンには是非お勧めする。
ディープなサンソフトネタも多数存在するので、サンソフト通を自負する方はネタを探してみるのも面白いだろう。

余談

  • 2019年11月29日に本作のSteam版が配信された。
    • また、追加コンテンツとしてガンヴォルトシリーズの『白き鋼鉄のX』より主人公のアキュラをEXプレイヤーとして使用できるDLCも同日に配信開始。前作のDLC同様、配信日から2週間無料でダウンロードできるキャンペーンが実施された。
    • 2020年4月21日には同じインティ・クリエイツ作品である『Dragon Marked For Death』の「皇女」が有料DLCキャラ(EXプレイヤーキャラ)として配信開始された。
    • 2020年6月には前作と共にPS4でも配信開始された。
  • プレイアブルキャラではないが、DLC第三弾としてミニゲーム『カンナを育てまストランガ!』が配信開始。
    • もうタイトルで判るだろうが、肥料を与えてカンナを育てるというとんでもないミニゲームである。紹介ページを見ての通り、正に公式が病気。いや、いつものインティクオリティか…
  • 本作Steam版発売を記念し、Twitterにて設定資料が「豆知識」として公開されている。
    • その中にメタル・アタッカーの開発史も存在するが、「とりあえず車ならいいんだろ、と拡大解釈」「惑星間万能の部分をガン無視」「車作れっつってんのに戦闘機を開発」(原文より抜粋)など、異様にはっちゃけた開発状況だったとされている。こんな奴らに宇宙の平和を委ねられていたのか…。
  • 2021年7月29日には続編『ブラスターマスター ゼロ 3』が発売。今度は最初からSteam版、PS4版も発売された。
    • また、『ゼロ1』~『ゼロ3』と過去のDLCを収録したパッケージ版『ブラスターマスター ゼロ トリロジー メタファイトクロニクル』も同時発売。こちら限定の要素として、キャラクターボイスが追加される。
    • 上述した通り、本作には未消化の伏線や次回作への引きなど続編を意識した部分が幾つか存在したが、その続きである『ゼロ3』は『ゼロ』シリーズの最終章となり、これら謎や伏線の回収も成されている。
      + ちなみに…
    • 本作エンディングで語られた、上述の「地球がミュータントに襲撃される」下りはあっさり片付けられ、大した意味は無かったことになっている。
+ タグ編集
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  • ダウンロード専売

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最終更新:2024年03月03日 00:10

*1 もっとも、彼女の住む惑星「ストランガ」自体が異常にユニークな生態系を持つ環境であり、この惑星では普通であるのだが…

*2 『ギャラクシーファイト』でも同キャラ対戦用のCPU専用キャラとして登場している。同キャラ対戦用なので直ぐに変身してしまうが。

*3 元ネタは「オバケではありません…自動人形です。オートマータなんです…」

*4 『メタファイト』系列は他惑星、『Blaster Master』系列は地底が舞台であり、前作もそれに倣って地底世界を探索した。

*5 メタル・アタッカーの正式名称が「NORA MA-01」であり、「ソフィア第三惑星の衛星ノーラで開発されたMA-01」である事を示す。