メタナイト

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メタナイト - (2021/08/01 (日) 15:09:23) の編集履歴(バックアップ)



「これが最後だ! カービィ!! いざ勝負!!」

『星のカービィ』シリーズに登場する、カービィのライバル的ポジションに位置するキャラクター。略称は「メタ」(HAL研公式の模様)。
アニメ版及び『大乱闘スマッシュブラザーズ』シリーズでのCVは吹き替え版『X-MEN2』のアイスマンや『真・三國無双』シリーズの徐庶などを演じた 私市淳 氏。
クールで騎士道精神に溢れた仮面の剣士。一部では「世界一カッコいい一頭身」などと評判である。
一人称は「私」。少し古めかしく改まった物言いをする。どんな状況でも冷静かつ的確な判断を下す。
一方で、普段は(特にカービィに対する言動は)強い自制心が働いているようにも見える。
一途で純粋な面があり、仲間思いである。部下であるメタナイツ達を逃がすために敢えて冷たい事を言う機転もある。
カービィが「自由」の象徴なら、メタナイトは「規律・秩序」の象徴と捉える事が出来る。
ただし、彼もプププランドの住人である事には変わりは無いようだ。
自らの強さを磨く事に余念がなく、何でも願いを叶えてくれる大彗星に願った事が、
もっと強くなりたい」ではなく「自分に相応しい銀河最強の戦士と戦わせてくれ等身を高くしてくれとは言わなかった」であり、
その時あまりの強さ故に、封印された銀河最強の戦士・ギャラクティックナイトと激闘を演じている。

初出はFC『星のカービィ 夢の泉の物語』。
無敵アイテムをカービィに投げ渡す一方で、自分の部下であるメタナイツ達をカービィにけしかけ、
ステージ6「オレンジオーシャン」ではボスとして自らが持つスターロッドの欠片を賭けてカービィに決闘を申し込む、
という、中立的な立場のキャラクターとして登場した。
この時のボス戦ではそれまでのコピー能力を投げ捨てて剣を取らざるを得ない上に、それまでのボスが比較的倒しやすかったのと、
ソードの能力が使い勝手が悪いため、「卑怯だ!!」「倒すの無理」などとコントローラーを投げるプレイヤーが相当数いたとか。
そのため、この作品のリメイクであるGBA『夢の泉DX』では弱体化された上に、ソードの能力の使い勝手がよくなった事もあり、
原作のように手に汗を握ったり、GBAを投げ捨てたりするような状態にはならなくなった。
…それでも十分強いが。

SFC『スーパーデラックス』のシナリオ「メタナイトの逆襲」では、
メタナイトが彼を慕う直属の部下を率い、戦艦ハルバードを用いて(彼曰く「堕落した」)プププランドの征服・粛清を目論むが、
それをカービィが阻止しようと奮闘する、という全体的にのんびりとした星のカービィの中では異色のストーリー。
そんな事をしでかしているが、騎士道精神溢れる彼はカービィとの一騎打ちの際に剣を与えてくれる。
しかし、『夢の泉の物語』とは違い、しばらく剣を取らないで待っているとそのまま戦闘開始出来るため、与えた剣が無駄になっている事も多い。
+ 以下、「メタナイトの逆襲」より

「各部の機能が低下しています!
 第3、第5エンジン停止!」

「もうぼろぼろだス!
 すぐにおちるだスよ!」

「(不覚…だがやむをえまい)」

「クルー全員に告ぐ!
 至急本艦より脱出せよ!!」

「あひえぇぇぇ!この艦はもう
 だめだぁ!!わしは逃げるぅ!」


「じゃ、わしは逃げますぅ!
 悪く思わんで下さい!」



「さあ、
 次はおまえたちが逃げる番だ。」

「いえ、最後までおつき合い
 させていただきます!」

「カービィをぎゃふんといわせて、
 それからみんなで逃げるだス!」

「……………………。」

「…しにぞこないどもめ。
 かってにするがよい。」




「(…すまない)」

一名(一羽?)を除いたメタナイトへの忠義の程と、メタナイトが彼らをどう思っていたかがよく分かるシーンである。

この後、メタナイツはカービィに挑むのだが、
直前の会話ウィンドウでメイスナイトが出ているのにも拘らず実際の戦闘ではそのメイスナイトが出てこないという悲しい設定ミスがあった
(リメイクのDS『USDX』ではしっかり追加されている)。
また、敗北後はハルバードから脱出するのだが、
水兵帽を被ったワドルディのみメタナイトと勝負する直前までハルバードに残っており、
尚且つその後脱出する描写が無い上、メタナイトは墜落するハルバードでカービィと戦闘したのち脱出しているため、消息不明となっている。*1

『鏡の国の大迷宮』以降はアニメ版の影響か(プププランドの)正義の味方という位置にある事が多い
(鏡の国へ軍事介入したのも、カービィが手にした宝箱を強奪したのも、全てはプププランドの平和のため)。

ちなみにハルバードは、『SDX』やアニメ版、『スマブラX』の「亜空の使者」と(それぞれ設定は独立しているが)三度撃墜されている。
しかし、『参上!ドロッチェ団』で海底に沈んでいたが、カービィとメタナイトの決闘中に宇宙空間まで飛んでいる。
SDXでは動力はウィリー(タイヤのような敵)がルームランナーを走ってジェットエンジンを動かしていたので、オーバーテクノロジーもいいとこだ…。

いくつかの作品で後半ステージのボスとして登場するが、他のボスとは一線を画す強さを誇る。
作品によっては(ほとんど『夢の泉の物語』での批評だが)「デデデラスボスより強い」といわれる事も。
動きが素早く喰らい判定が小さい上に、基本的にカービィと一定の距離を保とうとするため、適当に攻撃を振ってもまず当たらない。
他のボスと違って複雑なアルゴリズムを組んでいるため、攻撃パターンも不規則で躱しづらく、飛んで逃げようにも対空手段が多いため逃げにくい。
星も中々出してくれない(『夢の泉』では全く出さない)ため、すっぴん(コピー能力を持っていない状態)で倒すのは至難の業。

『夢の泉の物語』や、そのリメイク作品の『夢の泉DX』では剣技だけで攻撃しているが、
『SDX』以降は彼の代名詞である前方や彼の周囲に竜巻を発生させる攻撃の他に、
上空から自ら竜巻になって追尾したり、衝撃波や火の玉雷球を発生させたりして攻撃する。
大抵はこれらの飛び道具の直後の硬直時間を狙って反撃を狙うのだが、すっぴんだと手持ち無沙汰になる事が多い。
『スマブラX』のメイ・リン(某門番ではなく『MGS』のキャラ)の話によると、彼の太刀筋は音速に迫る速さだと言う。
彼のマントは蝙蝠のような翼に変形可能で、飛行能力がある。かなりの高速飛行が出来るようだ。

+ メタナイトの仮面の中身
彼を倒すといつも仮面が真っ二つに割れ、
少しの間だけ素顔を見る事が出来るが、
その姿を一言で表すならば「青いカービィ」。瞳は白い。
すぐに顔を隠してどこかへ消える。
このあたりで萌え要素も確立しているのが彼の人気の理由かもしれない。
メタ様かわいいよメタ様。

ちなみに、原作、アニメ共に登場するときはカービィより高い所にて、そこから飛び降りる
よほどの高い所好きか低所恐怖症と見える。

仮面が誰かに似ているというのは恐らく生みの親の趣味。ついでに両作者とも歳を取っても若々しい点が共通している
どっかのハリネズミを思い起こすのは他人の空似だと思う。

SFC『きらきらきっず』のおはなしゲームではアニメ以前の作品のためか、
「ほしのかけらを おいてけ~」だの「また、いつか、あおーぞ!!」だの後の作品と比べるとイメージが違いすぎるセリフを放っていた。
そのまま歴史の闇に葬られるかと思いきや2019年の『スーパーカービィハンターズ』のスタンプで「またあおうぞ!」がまさかの採用。
表記の仕方もあってか当時と比べてイメージのズレは少なくなっている。

『星のカービィ 鏡の大迷宮』は、メタナイトが自分が持つ僅かな悪い心が鏡の国の鏡によって実体化した「ダークメタナイト」に敗れて鏡の中に封じられる、
という衝撃的なシーンから始まる。
流石のメタナイトも長期戦は体力が持たないようだ。
そして、ダークメタナイトはカービィ4分割するなど、悪事暴力やりたい放題やった挙句に、
メタナイトの目の前でカービィに倒され、鏡のように砕け散った。
なんだかんだで、メタナイトはカービィに借りをいっぱい作っている。
この一件のせいで、メタナイトはダークメタナイト共々「ダメ騎士」とか「ダメナイト」と言われる事がある。
「ダメナイト」については(アフレコ、どうでしたか?という意味で)私市氏のブログに書かれる事も。
また、当時の4コマにも「「ダークメタナイト」では長いので、縮めて「ダメナイト」」とネタにされていた。
(本人はこれを言われてマジギレし、カービィ達をフルボッコにしていた)。
だが…

『夢の泉デラックス』では「メタナイトでGO!」というモードが登場し、プレイヤーが操作出来るようになった。
全方向に攻撃出来、飛行も素早いなど高いスペックを持つが、HPがカービィの半分しかないなど油断するとすぐにアウトになる。
やはりボスキャラ調整されるのが定めなのか。

『ウルトラスーパーデラックス』でも「メタナイトでゴーDX」というモードで操作出来る。
本作ではタイムアタック制で、敵を倒す事によりポイントを入手し、そのポイントを消費して召喚・加速・回復・攻撃の必殺技が発動可能になった。
スペックは高く、高性能なダッシュ攻撃技で道中のザコを蹴散らし、
ボスも全画面超必殺技「マッハトルネイド」で瞬殺してガンガン先に進む事が可能。
ストーリーはカービィに負けたメタナイトが、カービィの通った道筋をなぞる修行の旅に出る、というもの。
でもカービィのルートを再現するからって自分のハルバードを撃墜するのはやりすぎな気が……。
なお、このモードのラスボスが「ギャラクティックナイト」である(上記の大彗星への願い事の話)。

HAL研究所ではない別の会社が作った『毛糸のカービィ』でもしっかり登場。
プププランドに次々と毛糸で出来た生き物が送り込まれていく中、
プププランド上空のハルバードにいたメタナイトは異変に気付く。
しかし気付くのが遅すぎたため、油断していた所をあっさりとアミーボ・アモーレに捕らえられてしまう。
あれ…?大迷宮に続いて噛ませポジション?
まぁ最後まで捕まらず逃げ残っていたため大王に比べると噛ませではないのだが…。

作中では終盤のボスとして登場。アミーボ・アモーレの剣に操られる形でカービィと対峙する。
残念な設定と異なり、空中移動が主体で動きが早いうえ、大技後の硬直時以外に真正面から毛糸だまを投げ付けると切り捨てられ、
更に途中から使ってくる画面半分以上の当たり判定を持つ剣技(しかも出が特別遅いわけでもないので、場所によっては避けられない)が恐怖。
もちろんこのゲームにガードなんて概念はない。
ゲームオーバーが無いゲームなのだが、おまけ要素の購入やエクストラステージに挑むために集めていたビーズを何度もばら撒き、
ばら撒いたビーズを回収しようとしてまた斬られる、という悪循環がトラウマになった人は多いはず。
ラスボスが(ストーリー上)半分メタナイトのお蔭でフルボッコに出来る(ただしノーダメージクリアはほぼ無理だが)ため、
真のラスボスと呼ばれる事もあるとかないとか。

ちなみに、メタナイトから剣を奪うという形式のボス戦のため仮面は割れない。
あとハルバードはラスボス後にプレイ出来るエクストラステージ、しかも事実上の最終ステージとして登場する。
…まぁこのゲームを作ったのはHAL研じゃないし、そもそもカービィとは別のゲームになる予定だったし。

『星のカービィ Wii』ではマルチプレイ用の操作キャラとして登場。
デデデ大王ワドルディがそれぞれ「ハンマー」と「スピアー」の能力をほぼ踏襲しているだけなのに対して、
メタナイトは「ソード」能力をベースに「ウイング」の技が混じった優遇っぷり。
その代わり体力は4名の中で一番低く、一部の技がカービィのコピーより威力が低下している等、やや上級者向けになっている。
カービィとデデデ大王達の喧騒を脇目に本を読んでいたが、天駆ける船の墜落現場にはいち早く駆け付けていた。
ちなみに、ラスボス戦直前のイベントではラスボスが撃った弾を空飛ぶドラゴンに乗って突撃しながら剣で弾いていた。
流石は銀河最強の剣士。ドラゴンを狙われたらひとたまりもなかったけど。
残念ながら体力がなくなっても仮面は割れない。3Dで彼の素顔を拝めるのはいつになるのやら。

+ 3DS作品ネタバレ注意
『トリプルデラックス』ではメタナイト本人は登場していないが、
前述のダークメタナイトがまさか、まさかの『鏡の大迷宮』以来10年ぶりの登場を果たしている。
正直忘れられていてシルエットの時点でギャラクティックナイトと間違えた人が多いとか少ないとか
本編クリア後にプレイ出来る「デデデでゴー!」と「真・格闘王への道」に登場。前者はラスボスとして、後者は四天王の3番目として登場する。
ちなみにデデデ大王とダークメタナイトはこれが初対面である。『大迷宮』にデデデは出なかったしね。
敵ながらにして防御を駆使し、3体に分身してエアリアルコンボを仕掛け、地面から剣を生やすなど、鏡の大迷宮と比べて多彩で避けにくい技を使ってくる。

『ロボボプラネット』ではOPでハルトマンカンパニーに対しハルバードで攻撃を仕掛けるも撃墜。
後に捕まって改造させられ「メタナイトボーグ」としてカービィの前に2回立ちはだかる。
…なのだが、スピードで翻弄する本来のメタナイトのスタイルを潰すようにごてごてと武装を盛り込まれており、あまり強くはない。
ちなみに、1戦目では倒したが逃げられてしまったとかではなく、
転落して大爆発した上に、スクラップになってしまったというそりゃねぇだろと言いたくなるような悲惨な目に遭っている。
そして、メタナイトの洗脳を解くでもなくスクラップにしてしまったカービィは演出とは言え勝利のダンスを踊っていたため、
あまりのドライな対応に一部のファンを慄かせたとか。
幸いなのかどうなのか分からないが、2戦目の時点で修復されて「メタナイトボーグ改」になっている。
1戦目で容赦なくスクラップにした癖に、2戦目では「正気に戻す手立てはないのか…?」とか今更のように説明される。
2戦目で撃破すると無事洗脳が解けて最終決戦の為にハルバードを持ってきてくれる。3Dモデルでの初の仮面割れも存在。
そしてクリア後に遊べる「メタナイトでゴー!リターンズ」では、
カービィが本編で昼寝している間の出来事として、強化版ボスを相手にハルトマンカンパニーをブッ潰しに行く面構成となる。
「メタナイトでゴーDX」のメタポイントシステムに加えて、本来カービィがロボボアーマーを使って攻略する場面も一人で突き進むため、
Wii版以上に高性能なメタナイトとなっている。
終盤では定番になりつつあるギャラクティックナイトとの戦闘の他、クローン経由で初顔合わせの面々も登場する。
また、カービィの代わりに挑むストーリーにも拘らず、本来自分が改造された存在のはずのメタナイトボーグの量産型である、
「強化量産メタナイトボーグ」が登場するためパラドックスが起きている。

Wii Uで発売された『タッチ!カービィ』シリーズの二作目『スーパーレインボー』では本人は出演していないが、
公式HPの4コマ漫画では目の前で起こる異変を前に、さながら男塾張りの問答をデデデ大王としている。お前ら仲いいな。
また彼のamiibo(NPCの育成内容などを記録するフィギュア)を使えば、カービィが彼の仮面を被って(一日1ステージのみだが)攻撃力を上げられる。
また『ロボボプラネット』でも彼のamiiboでメタナイト風のソードカービィへと変身出来る。

『スターアライズ』では新たに分身能力を披露。
討伐後はフレンズハートをぶつけるかドリームしんでんで引き当てる事により、『Wii』以来の仲間として連れ歩きが可能となる。
ちなみに戦闘前に剣を抜かずに放置すると剣を蹴とばす。
後にダークメタナイトも第2弾追加ドリームフレンズの一人として登場。
こいつと言いどの面下げてトモダチ面しているのか
こちらは技の攻撃範囲が広い傾向になっているのと、ミラーの能力を意識した攻撃や、
防御と一部の攻撃での飛び道具反射と、本物との差別化がなされている。

…と、基本的にシリアスなイメージのメタナイトなのだが、大阪で行われたカービィカフェにて
「メタナイトが夜な夜なこっそり食べてるパフェ」なるメニューが登場し、
更にその後東京で行われているカフェで「メタナイトが起きがけにいきなり食べてるアフォガート」が登場、
とんでもない食生活を送っている事が発覚してしまった。


大乱闘スマッシュブラザーズ』におけるメタナイト


シリーズ3作目の『X』でファン待望の参戦を果たした。
シリーズ4作目『for 3DS/WiiU』以降は原作にはない手甲を装備しているなどデザインが微妙にアレンジされている。

+ が、その『X』では…
『X』では武器判定持ちで、出が早く判定の強い打撃攻撃(特に下スマッシュが5Fという異常な速さ)と高い機動・復帰力、
更には高性能な必殺ワザやダッシュからの4択等々により、格ゲーにおける大会禁止級キャラあたりにも引けをとらないほど狂ったキャラになってしまった。
そのあまりにもの使い勝手の良さとチート性能のため、対戦ゲーの宿命なのかメタナイトを選ぶ初心者プレイヤーが多く
ニコニコ動画に「困った時のメタナイト」というタグが出来るほど。
ディレクターの桜井氏曰く「調節する時間が無かった」。製作者も認める異常性能である。
詳細はこちらを参照。

挙句の果てに、海外ではこんな歌まで作られてしまった。

+ 各種必殺ワザ(以降「B」と表記)
各種必殺ワザ(以降「B」と表記)
いずれの必殺ワザも使用後は必ず尻もち落下となる。
  • マッハトルネイド(NB)
体を回して竜巻と化して攻撃。「トルネィド!!」と叫んだりはしない
左右スティック入力で慣性が付いた移動、B連打で上昇する。

そしてこれが『X』におけるメタナイトが最強と扱われる理由の一つでもある

まず一つは「横判定が異様に強い」事が挙げられる。メタナイトの周りに大きい竜巻のエフェクトが発生するが、それがほぼそのまま攻撃判定なのである
一応竜巻よろしく真上の判定は薄い、薄いのだがワザ自体の横機動力と本人の機動力でキチンと上を取れるかと言えば…。
続いて「飛び道具を掻き消す上に長時間の持続」、なんとただ殴るのも無理なのに飛び道具で咎める事も拒否されてしまう
この事からまず相手は一方的にガードか逃げるかを強いられる
しかもそれだけに留まらず、「食らったら食らった時点から最後まで脱出不可能」という特性まで併せ持つ。
多段ヒットワザならヒットストップずらしで抜ければいい、そう思っていた時期があっても内側に引き込もうとするベクトルが働くため、
どんな手を尽くしてもまず抜けられないうずしおか。
挙句の果てに「即死コンボのバーストワザ」でもある。これだけ要素が揃っているのにコンボソースにまでなってしまった。しかも即死の
そんなこんなで判定が弱いキャラ、遅いキャラはBだけで自発的な行動が封じられる。ひどい。

流石に『for』では適正化され、とりあえず大体のワザで迎撃が出来るようにはなった。
判定がかなり小さくなったものの、最初から全段ヒットで20%前後のダメージと強い事には変わりない。

『SP』では単発ヒットに変更された他、移動速度の上昇や相手を引き寄せる風が加えられた。

  • シャトルループ(上B)
剣で斬り上げながら上昇した後、宙返りをして滑空する。

これもまた『X』におけるメタナイトの最強たる理由の一つ。
  • 恐ろしく早い発生、牽制に使えるレベル。
  • 滑空に自動移行、つまり尻餅落下という隙を晒さない。滑空自体も隙が全然無い上攻撃可能。
  • バースト力が高くコンボにも使える。
  • 斜め下方向に吹き飛ばすポイントが存在するので復帰阻止に軽くコツンと当たるだけで死亡フラグが立つ。
つまり「前隙跡隙がかなり小さくコンボに使えてバースト出来て復帰阻止にも使える」、復帰ワザなのに万能過ぎである

『for』では滑空の削除に伴い、ワザの内容が大回転の中、2回斬り付けるワザに変更された。
相手が上方向にいる時に食らわせるとバーストするのは必至だろう。
ちなみに原作でのカービィのコピー能力「ウィング」で使用出来る技の一つに同名の技が存在し、回転しながら攻撃する点も共通している。

  • ディメンジョンマント(下B)
マントにくるまって姿を消した後、スティックで移動した位置へ瞬間移動。
Bを押し続けていれば出現と同時に攻撃する。攻撃しない場合よりも距離が落ちるので注意。

『X』では最初メタナイトの癖に唯一パッとしないワザなどと思われていたものの、
下B後にとある操作をする事で起きるバグの存在が発覚後、ある意味1番の問題児となってしまった。

『for』以降では着地狩り避けや不意討ちに稀に打つ程度の存在感。

  • ドリルラッシュ(横B)
剣を突き立て、スクリューパイルドライバーのようにきりもみ回転しながら攻撃
上下スティック入力で方向を調節する事が出来る。

『X』では前隙が皆無で判定も大きめだが、これ単体で完結し特別コンボに組み込んでもおいしくない点から扱われる事はまず無い。
また、『for』では前隙が発生するようになり、角度を地面に向けながら終えると跳ねて若干隙を晒すようになった。

「見るがいい」または「思い知れ」と言ったと同時にマントを大きく振るい、相手に当たると発動。
ステージ全体が徐々に闇に包まれた後、マントに触れなかった相手も含めて強烈に斬り捨てる。
『X』のチーム戦では、プリンの最後の切りふだと同様に味方にもダメージが入ってしまうので注意。

余談だが、上記の台詞にはそれぞれ犬がいい「もやし」といった空耳が存在する。

  • ダークネスイリュージョン(『SP』での最後の切りふだ)
自分の分身を生み出して挟み撃ちにする乱舞技…ではなく、
自分の周囲から放つ電撃で打ち上げた後、上空で連続攻撃を行う。
『スターアライズ』の「アッパーキャリバー」に似たワザだが、発動中は5P・7Pカラーのように目が赤くなり、翼が4枚に増える。
また、タイマン戦でこの技が当たると、最後にカメラワークが切り替わる。

+ 亜空の使者での活躍
アドベンチャーモード『亜空の使者』では、戦艦ハルバードがストーリー中盤の鍵を握る存在として登場。
よりにもよってハルバードを敵勢力に強奪され、母艦として使われてしまっている。
ハルバードを追う過程で勘違い有り、手合わせ有り、他のトラブルに巻き込まれたり、
と色んな所で迷惑を掛けたり掛けられたりしながらハルバードを奪還する。

が、その直後にせっかく苦労して取り戻したのに亜空間に突入した際、
カービィの囮の盾(二段構えの囮でカービィから気をそらせ、砲台を破壊した)として使われ大破して海に沈んでしまう
これでいいのか?と疑問に思うかもしれないがなに、気にすることはない
発案者はメタナイト本人かもしれないし。結構プライドが高いように思えるから。

『スマブラ拳』によると、泣く泣くお蔵入りになったムービーにハルバード強奪の過程があったんだと。
デデデが図らずも足を引っ張ったせいでこんな状況になってしまったそうな。

+ 『for』での性能
『for』でやはりと言うか初代→『DX』のカービィのように大幅に弱体化された。
具体的には攻撃のエフェクトは当たっているのにかすりもしない上に素手の相手の判定にすら負けるという、
武器持ちなのに逆詐欺判定の憂き目にあった。
機動力も以前の軽やかな空中ジャンプが今ではバッサバッサと体を重そうに飛行する有様で滑空も存在しない。
それでも地上での機動力は据置で判定が弱かろうが攻撃速度もほぼそのまま、更に非常に難易度が上がったもののやっぱり即死コンボ持ち…と、
今でもなかなかの強さを所有しており、『DX』のカービィのような悲惨な境遇には至っておらず、キャラランクは概ね上位~準上位に位置している。
とにかく手数が多いため、原作でのクールな雰囲気とは裏腹に騒がしいキャラとなっている。

余談だが、彼の参戦情報の発表2日前に彼の仮面を付けたMiiファイターが今日の一枚に出ていた。メタナイトでーす。大・参・戦!!
また、『for』のメタナイトのカラーバリエーションの1つとして、ギャラクティックナイトやダークメタナイトみたいなカラーがあるのに対し、
カービィの方は素顔を晒したメタナイトと思わしきカラーが存在し、人によっては3D画面で初めて彼の素顔を拝める待望のゲームでもある…かもしれない。
(後に『ロボボプラネット』で本人の素顔が見れるようになった)

+ 『SP』での性能
『SP』では前作の弱みであった逆詐欺判定が改善され、見た目通りのリーチに。
空中攻撃の着地隙減少などシステム面の変更も追い風になっている。機動力や武器判定の強さ、差し合いや復帰阻止の強さもこれまで通り。

反面、コンボ火力は前作と比べ、ふっとび初速の速度上昇も相俟って低下しており、コンボが高難易度化。
上Bのふっとばし力弱体化も痛く、お手軽にコンボバーストできるファイターでなくなった。
ワザ自体は優秀であり、一部ワザのダメージ量が増えたとはいえ総合的に火力が低い事、一頭身故のリーチの短さも変わらず。
更に喰らい判定が見た目以上に広く設定されていて、本人の軽さと合わせて防御面が今まで以上に脆くなっている。
慣れない内は満足に動かせず撃墜困難になりがちで、使いこなすには相当な修練が求められる。

本作ではコンボ火力よりもまずはとにかく復帰阻止、バースト拒否を優先して意識し、
高い機動力を活かして相手に近付いて張り付き、自分のターンを継続し続けるのが重要。
上強以外のどのワザも強みがあるが、特に空NとNBが復帰阻止において役立ち、ダッシュ攻撃もメタナイトの立ち回りの核を為す生命線。

ちなみに、ハルバードの船首が彼の仮面をかたどっているため、メイ・リンからナルシスト疑惑が掛けられているが、
桜井氏は疑惑を肯定はしているが、作中でメタナイトがナルシストだと表現された事は一度も無い、はず。*2
むしろ自信過剰で「自分が正義」と思っている節が強く出ている。


MUGENにおけるメタナイト

+ bird氏製作
  • bird氏製作
カービィシリーズ最高傑作と名高い『星のカービィスーパーデラックス』のドットを用いたもので、ほぼ全ての技が再現されている。
空中からの竜巻状態で突進する技の威力が高く、遠距離からの素早い波動技もあるため、非常に使い勝手がよい。
大きさもカービィと同じであり、通常キャラでは下Pが当たらない場合も多い。
性能面では申し分ないのだが、今の所そこまで強いAIが存在せず、カービィに比べるとあまり活躍出来ない状態である。
サイト削除後は某所に転載されたが、その転載先が管理放棄でアカウント凍結したので完全に入手不可になった。

+ ぼうし氏製作
  • ぼうし氏製作
現在は入手不可。
FCドットで『スマブラ』仕様のキャラを製作していたぼうし氏によるもの。
12Pカラーを選択すると「メタナイツモード」になり、その名の通りメタナイツがバトル中出現し戦う。
メタナイツのメンバー4人にはHPが無く、カンフーメンのような戦いになるが、
カンフーメンとは違って全員に違う戦い方(例としてアックスナイトは斧を振る、メイスナイトはチェーンハンマーを振り回すなど)
があるのでパターンを読むに読めない。
軽いアーマーでは直ぐに削れてしまうので並みのキャラどころか、大したアーマーの無い狂キャラでも勝てないかもしれない
…と大げさに言って見たが、メタナイト自身には即死耐性もアーマーも無いのでスーパーアーマーを持ったキャラでの連続攻撃や即死技で倒せる。
アーマーや即死耐性が無い事で狂キャラにいけない、という所はバルバトス・ゲーティアと何処か似ている。
尤も、彼の場合は神キャラに一歩入っており、レベルが違うが。

+ お家氏製作
  • お家氏製作
2011年11月19日に公開しているメタナイト。
こちらもbird氏のものと同じく『星のカービィスーパーデラックス』のドットを用いているが、若干大きい。
全体的にコンボゲー仕様で、アシスト、ガードキャンセル、EXガードなど、
氏が以前製作した絢辻詞と共通するシステムがいくつかある。
スプライトの都合上、下段通常技が無い代わりに、それ以外の部分は強く作られている。
アシストでメタナイツを呼び出して攻撃させる事ができ、
アクティブアシスト(攻撃中に出せる)とパッシブアシスト(ガード中に出せる)も搭載。
必殺技は原作に準拠しながらもボタンによる強弱などでアレンジが施されており、「エンチャント」で強化出来る。
AIは以前の製作物と同様「誰かが作ったのを見てみたい」という理由で未搭載。
HALL氏によるAIが公開されている。

+ アフロン氏製作
  • アフロン氏製作
2013年4月16日に公開されたメタナイト。
こちらは同氏の槍持ちワドルディ同様、
『ウルトラスーパーデラックス』のドットを用いており、原作に近い操作性を持っている。
ただし、原作の特殊ゲージシステムが無いためヒーリング、マッハトルネード、ヘルパー召喚は搭載されておらず
メタクイックは出始めに無敵の付いたステップに変更されている。
また、必殺構えという動作が追加されており、そこから派生する事により、
本来はプレイヤー操作では使えないCPU専用技を使用する事が可能になっている。
通常キャラより体力が低く、LIFEの値が850に設定されている。
アフロン氏製作キャラには非常に珍しくデフォルトでAIが入っており、
常時スーパーアーマーが発動し、攻撃動作が原作に近くなる。
ただし、動きはどちらかというと『USDX』よりは『SDX』のメタナイトの動きに近い。
また、何故かAIが発動した時のみ、竜巻斬りのモーションがSDXと同じになる

また、混沌の理氏が改変した「神速メタナイト」も公開されている。

+ Claymizer氏製作 手描きドット
  • Claymizer氏製作 手描きドット
海外産の手描きメタナイト。
スマブラを意識した技が多く、他にはストライカーとしてソードナイトやブレイドナイトを呼び出したり、
3ゲージ技「ギャラクシアダークネス」で上手く当てられれば即死級の威力のある戦艦ハルバードの主砲で攻撃したりと、
中々面白いキャラに仕上がってはいるのだが、動画で見かける機会は少ない。

AIはデフォルトで搭載されているが、簡易的なもののため昨今の強いAIと渡り合うのは厳しい。
この他に、DarkLuigi氏がAI&改変パッチを本体同梱で公開している。
紹介動画
DarkLuigi氏AIの挙動

+ Mythos氏製作
  • Mythos氏製作
原作ドットで『スマブラ』のアクションを再現しつつ、メタナイツを召喚するなどのオリジナル要素も盛り込まれている。
勝利時には仮面が割れて素顔を晒してしまうという萌え要素も。
DLは下記の動画から

+ OHMSBY氏製作
  • OHMSBY氏製作
ヌルヌル動く3Dモデルで作られた、MUGEN1.0以降専用のメタナイト卿。ボイスは英語。
システムは『GUILTY GEAR』などの各種アークゲーを参考にしており、バーストゲージも搭載している。
性能としては豊富な移動技を持つ接近戦メインのキャラであり、飛び道具はEX技の「CRESCENT SLASH」のみという騎士道精神溢れる仕様となっている。
ボタン連打でコンボが繰り出せるので、これと各種必殺技を組み合わせればスタイリッシュに相手を切り刻める。

AIがデフォルトで搭載されている他、きなこもち氏及びホルン氏による外部AIも公開されている。
ホルン氏のAIは恒例のコンボ・立ち回り・反応・ガードレベルに加え、投げ抜けの有無が設定可能。想定ランクは強~凶下位との事。
DLは下記の動画から


MUGENストーリー動画で見られるメタナイトは、
『星のカービィ スーパーデラックス』のシナリオ「メタナイトの逆襲」のボスとしてのキャラに基づく事が多い。

出場大会

出演ストーリー



*1
ただ、メタナイトのハルバードからの脱出は、ハルバードから脱出しメタナイトとの戦闘を終えたカービィが、
遠く離れたハルバードが水面下に沈むのを確認出来るくらい時間が経った後の事であり、
その間にワドルディを助けるために戦艦内に戻った上で脱出したのではないかという考察も出来る。

*2
アニメ本編ではチョコカプセル(元ネタはフルタ製菓のチョコエッグ)の中から出てくるレア景品として、
自分を模したフィギュアが(当然無断で)売られていたのを耳にし、「いよいよ私もレア物か…」問題発言しているあたり、
ナルシスト説はあながち間違っていないのかもしれない。
なお、最終回とその直前における次回予告ではメタナイトが担当しており、
「自分で言うのもなんだが賢い私が~」(98話)とか「私がいるから安全とはいえ~」(99話)と問題発言している。
ちなみに最終回となる100話では「デデデ陛下はどこまでアホなのか」と暴言を吐いている。