「私は人間の味方。人間の厄を受けて、神々に渡しているの。
なんなら、貴方の厄災も全て引き受けましょうか?」
『東方Project』の登場キャラクター。初出は『東方風神録』の二面ボスとしての登場。
「厄をため込む程度の能力」を持つ「厄神様」。
Febri(『茨歌仙』掲載誌)の東方特集紹介頁では流し雛が神様に転じたものとされていたが、
『求聞口授』では神様ではなく妖怪の一種とされる疫病神に分類されている。
読みは「かぎやま ひな」。
二つ名は「秘神流し雛」。専用
BGMは「運命のダークサイド」。
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詳細な原作設定 |
周りに厄を集めているだけなので雛自身は不幸にはならない。
しかし近くに居ると人間でも妖怪でも関係なく 不幸な目に遭う。
厄神様なのであくまで人間想い。山に侵入しようとする 霊夢や 魔理沙を攻撃したのも、
危険な山に立ち入らせないためである。
霊夢との会話で、「人間の厄を受けて、神々に渡しているの」という発言があるが、
守矢神社の面々と面識があるのかどうかは定かではない。
道中の くるくると回り続ける姿が印象的。そして厄い。
そのため二次創作でのFlashや動画でもよく回っている。
ちなみに、 二面ボスで敗北後の立ち絵が存在するのは雛が初である。
レースフリフリの服装や、頭から長く伸びるリボンが目を引く。
これは、「 ゴスロリの痛い女の子」をイメージしたものらしい。
専用BGM「運命のダークサイド」のコメントからもそれが窺える。
他、スカートには「厄」の字を模した模様が縫いこまれている。
神である事やテーマ曲のタイトルやスペルカードの名などから、
デザイン(主に髪型)の元はローマ神話の運命の女神「フォルトゥナ」と言われている。
フォルトゥナは「チャンスは後からでは掴めない」事を表すために、全ての髪を前で束ねているとされる。
彼女のデザインはいかにもそれっぽいのか海外ファンや、絵師から人気らしい。
ちなみに流し雛に関連する話で、嫌な事を「水に流す」というのも 禊から来ているようだ。
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二次創作での扱い |
原作では上記の台詞の他、「あっ、そう!」や「まあいつでも良いんだけどー」など、砕けたような台詞が多い。
だが二次創作では、厄神として人間のために厄を集めるという健気さが前面に押し出されてか、
物静かで大人しい性格に描かれる事が多い。
反面、厄を集めすぎてイっちゃったような感じで描写される事も。
下手するとその自己犠牲精神が誇張されて「 自傷癖のあるマゾヒスト」扱いされていたり。
おお、こわ…じゃなかったおお、厄い厄い。
また、ぐるぐる回る習性がより強調され、 竜巻を起こしたり 地中を掘り進んだりと半ば自然現象のように描かれる事もある。
そして、
東方GTA
界隈では、彼女自身がヘリコプターになってしまった。 ファイナルフォームライドゥ ヒヒヒヒナァ!
「またお会いしましたね、紅魔のお嬢様!」
その能力の性質上、他のキャラクターと積極的に関わる事はまず無いが、
二次のセオリー的には 河城にとりとの絡みがよく見られる。
妖怪の山(妖怪だけで構成される閉鎖社会)に住んでいながら人間好きという変わった共通点を持っており、
また伝承上「河童は川に流された人形が妖怪化したもの」という説があるため。
他、「嫉妬を操る程度の能力」の厄さに反応してか、 パルスィとの絡みを描かれる事もある。
当然、上記の人間関係は二次創作の物であり、ゲーム中で他キャラとの関係が描かれている訳ではないので注意。
それ以外だと、漫画版『東方儚月抄』においてパーティ会場内の雛を、
同じく人形属性持ちの アリスと メディスンが眺めていた位である。
なお、彼女の肉体が流し雛の頃の様に人形的材質なのか、それとも人間に近い体なのかははっきりしていない。後者だと色々都合良いけどね。
同じ髪型という理由で、『 ときめきメモリアル2』の白雪美帆にちなんだネタが多く、雛の 髪がピンクになったり、
美帆の首から下が雛の体だったりとコラ画像も作られる。
また、美帆はケロちゃんという黄色い蛙のグッズを集めており、カップリングで雛が諏訪子を愛でる姿は正に美帆そのものである。
他にも、サンタクロースや 妖精さんを信じてる等、メルヘンな一面もある。
原作での登場頻度は少ないが人気は高いキャラの一柱であり、
人気投票でも二面ボスとしては 最強妖精に次ぐ高順位であったし、強力なライバルの 小傘も登場したがまだまだその人気は健在。
彼女のテーマ曲も高位置で安定している。
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「えんがちょの向こう側に私がいるから人間は平和に暮らせるのよ」*1
MUGENにおける鍵山雛
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minoo氏製作 黄昏風ドット |
例によって単発なのに持続10 F以上の技(クラッシュ攻撃に限っては中下段共に持続20F以上)が多く、
攻撃を喰らっても射撃技は消えないなどのminoo氏キャラ特有の長所も目立つ。
これとは別に投げが無く、殆どの技で攻撃速度が遅い所は格ゲー東方のお約束。
連発はできないが速度が遅く、直接 目で見えにくいダーククラウドは空中ダッシュ等が無ければほぼ近付けない。
ちなみに、本体が公開された 同日にエマノン氏の AIパッチが公開された。仕事速いってレベルじゃねーぞ!
更新が進んだ現在は本体被弾時にダーククラウド等の一部 飛び道具の消失や、
霊力 ゲージの搭載等といった改変パッチを兼ねるようになった。
これらの性能変更によって一方的に封殺される事も少なくなるため導入をオススメする。
pprn氏制作のカラーパレットも存在しており、二コロダやOneDriveにて公開していたが現在は公開停止中。
また、Felicity氏によって 「ギガントパイルクラッシャーを付加する程度のパッチ」が公開されている。
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RicePigeon氏製作 |
現在は公開停止。
上記minoo氏の物を格ゲー風にアレンジしたもの。
氏の他のキャラ同様、スペルカードはイントロでの選択式。
自分を模した人形を使うオリジナル技を多数搭載。ボイスは ウィップの物が使われている。
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見越入道氏製作 七頭身ドット |
アルクェイド素体の 七頭身の幽香を製作した見越入道氏による七頭身の雛。恐らく 翡翠をドット素体としていると思われる。
以前からお試し版が公開されていて、2011年10月12日に完成版が公開された。
コンセプトは技が豊富でテクニカルな七頭身幽香と打って変わって、
テクニカルでない、使いやすい、分かりやすいスタンダード系キャラとの事。
特徴的な性能としては「厄ゲージ」という独自のゲージを持っている。
- 開幕時には半分弱ほど溜まっている。技で消費したり、回復する事もできる
- 厄ゲージは一定量増えれば攻撃力と防御力も上がるが一定量減ると攻撃力と防御力も下がる
- 厄ゲージは時間経過によって微量ずつ回復する他ゲージ溜めのチャージや一部の技で回復できる
- 厄ゲージを消費する技は厄ゲージがいくらか残ってないと使えない(技によっては一段弱い攻撃になる)
と言った感じのゲージシステム。ようは厄ゲージを管理しながら戦うわけである。
厄を使う技は威力が高く性能も良いので使いやすいが、使いすぎは禁物。
回復させる技としてはパワーゲージを厄ゲージに変換する超必殺技の他、
相手の厄を引き受ける事で厄ゲージを回復する技が2種類あるのだが、
厄を引き受ける際は 相手の体力とゲージまで回復させるというリスクを持つ。
片方は味方にも使えるためタッグ戦なら回復にゲージ回収までできる優秀な技なのだが、
もう片方は空中投げからの派生で 相手の上にまたがって吸い取るという技。 ふぅ…
ちなみに空中投げからの派生は反対に厄を撃ち込む技もある。 こっちはこっちで昇天してるけど
厄を使う技には 相手ゲージを減らす効果があるので、
上記の技で回復させてもそれ以上に体力とゲージを減らす事も可能。使われる前なら、だが。
やや分かりづらいかもしれないが、とにかく 厄を集めて使って戦うのである。
また、回転キャラ繋がりか、某 すごい漢(つくづく 「雛」に縁のある漢だ・・・・)を彷彿させる技を使用する。・・・・すごい漢女だ。
師範チックなネタ技もありながら、大技や弾幕など東方要素も堪能できるキャラである。
なお、Projectileを大量に使う技があるのでMUGEN本体の設定でProjの上限数を増やしておく事。
特に悲運「大鐘婆の火」は細かい処理のため84個の弾に各2個ずつProjを使っており
それ一回で最大168個のProj、タッグなどで一斉に出すともっと必要になる。
Projectileはヘルパーと違い上限が無いのでPCスペックに余裕があるなら多めに設定しよう。
阿=李苑氏によってAIパッチが製作されている。
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アメリ氏製作 カス雛さん |
3Dカスタム少女を使用したキャラでありヌルヌル動く。
攻撃技は少ない上にしゃがむ事はできず(KOされた時に倒れる代わりにしゃがむ)、
やはり常に回っていて、攻撃を受けると起き上がりこぼしのように揺れる他、勝つと画面に接近して震度を伝える。
また、このキャラから攻撃技を削除した「カス雛さんどばっぐ」も公開されている。
その後の更新で、2~11Pカラーでは攻撃できるようになった。
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交差氏製作 黒白雛 |
上記のminoo氏の雛を流行り(?)の黒白改変したもの。
初期モードは黒モードで、性能としては凶上位ほどと性能は氏のキャラとしては控えめ。衝撃波系、投げ系の技が主な技となっている。
白モードになると性能が一変、ビーム・設置系の技が主力技となり、狂上位にも到達するという。
さらにdefファイルで神キャラにする事も可能と幅広いランクに対応している。
また、交差氏によりセルフリメイクされた「黒白雛R」も存在しており、旧版共々公開中。
神キャラモードは廃止されたものの、隔離技術により マッチキルすらも技として発動するようになった。
ランクも一段階上げられ、狂下位~狂上限?となっている。
設定面では黒白の力が幻想郷の鍵山雛を模して人物化したとされており、鍵山雛本人ではない。
ただそのせいか厄の負の力が自身に集まってしまい、少し存在存続が危うい状態となっている。
また、黒は控えめな性格で白は快活な性格という2重人格であるとされている。
自身が消えつつあるのを自覚しながらも、それでも残り少ない時間を有効活用しようと日々を送っている。
遊び好きであり、 Yeenと バトルマスター鈴仙とは交差氏の書くSSでよく遊んでいる。
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これらの他にもさなーまん氏製作の凶悪キャラ「邪道雛」が存在する。
単体キャラ以外では、
通りすがりの魔砲使いロボの演出としても搭載されており、霊撃ならぬ
厄撃で援護してくれる。
出場大会
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一覧 |
シングル
タッグ
チーム
その他
更新停止中
凍結
削除済み
非表示
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出演ストーリー
その他
*1
ちなみに「えんがちょ」の意味は簡単に言えば、子供遊びで(体が)汚れた者に対して、
その汚れ(厄)を移させないぞというおまじないの言葉である。
そして周りの者が皆えんがちょ宣言すると汚れた当人はその厄を家まで持って帰る事になる。
雛の発言からすると、人間のためにそういう拒否られた厄を家に持ち込む前に吸っていると言う所か。
元々は「因果の性」という仏教用語が子供達の間でなまってえんがちょになったとか。
最終更新:2023年07月09日 17:14