銀雪の尾
山を覆う珂雪、星満ちる夜天。
汎ゆる音を雪が呑む、静謐に支配された場所。
命を拒絶するそんな深山に、古くから生きる人々が居た。
人々は彼等を「銀雪の狼」と呼ぶ。
汎ゆる音を雪が呑む、静謐に支配された場所。
命を拒絶するそんな深山に、古くから生きる人々が居た。
人々は彼等を「銀雪の狼」と呼ぶ。
山麓の民は「彼の山は冬に呪われた」と語った。
死の香る玄冬は多くの者に恐れられる。
故に彼等狼たちは、深き山に好んで根を下ろすのだ。
一切の甘えを捨てて、己が生死と向き合う為に。
死の香る玄冬は多くの者に恐れられる。
故に彼等狼たちは、深き山に好んで根を下ろすのだ。
一切の甘えを捨てて、己が生死と向き合う為に。
無論、極寒の山に生きる事は容易ではない。
食糧は少なく、命を奪う要因など何処にでも転がっている。
安寧を嫌い、平穏を拒む彼等の精神を、
ある者は嗤い、ある者は感心し、そしてある者は憧れた。
食糧は少なく、命を奪う要因など何処にでも転がっている。
安寧を嫌い、平穏を拒む彼等の精神を、
ある者は嗤い、ある者は感心し、そしてある者は憧れた。
何時の日か、彼等の生活に深く感銘を受けた男が、
彼等の仲間に加わりたいと、その深山へと足を運んだ。
然し男は、静謐に潜む微かな足音に気付けなかった。
狼は貴重な食糧を、手早く仕留めたと言う。
彼等の仲間に加わりたいと、その深山へと足を運んだ。
然し男は、静謐に潜む微かな足音に気付けなかった。
狼は貴重な食糧を、手早く仕留めたと言う。
| 武器種 | 槍 | レアリティ | ★★★★ |
| 属性 | 水 | シリーズ | 銀雪 |
| EN | Silversnow Tail | ||
Si'F-06
「イライザ」
私をそう呼ぶのは、一人しか居ない。
彼女は私達のオリジナル。要事の際には護衛すべき対象。
私をそう呼ぶのは、一人しか居ない。
彼女は私達のオリジナル。要事の際には護衛すべき対象。
「何か私にお願いとかない?」
私達は兵器、願いなど抱く事はない。
なのに彼女は、何故か私達を必要以上に気にかけた。
私達は兵器、願いなど抱く事はない。
なのに彼女は、何故か私達を必要以上に気にかけた。
「辛かったら、私を頼ってね」
彼女の主張は、正当な物ではない。
使い捨てである私達は、彼女が生きる限り滅ぶ事は無いのだから。
彼女の主張は、正当な物ではない。
使い捨てである私達は、彼女が生きる限り滅ぶ事は無いのだから。
オリジナルの行動は、私達には理解できない。
けれど、彼女の咆哮が施設を震わせた、その日。
どうしてあれ程までに私達を気にかけたのか、分かった気がした。
けれど、彼女の咆哮が施設を震わせた、その日。
どうしてあれ程までに私達を気にかけたのか、分かった気がした。
| 武器種 | 槍 | レアリティ | ★★★★ |
| 属性 | 水 | シリーズ | 白牙 |
| 追加日 | 2021年5月31日 | ||
| EN | Si'F-06 | ||
| 解放: ノエル(形而上の兵器) | |||
王妃の玉座
昔ある国に絶世の美女と呼ばれた王妃の甥が恋した淑女に花束を贈ろうとした老人の幼馴染と自称する町役場の主任の養子と些細なことで喧嘩した詩人が大切にしている竪琴を作った楽器屋の並びに本店を構える武器屋の主人の姉の叔父と仲良しの王宮料理人がいた。
料理人は腕によりをかけてヌーゲンツ・ア・ゾルメ産オチヌルス・ヴィ・ラコンテを添えたブッフォーヌ風クリティア・ドゥ・ラヴァルフォンス伝来のトルタフィン包み蒸しに近いスルソーサを三日三晩煮込んだ気まぐれチョ・ヴォワール風ゾルゴイ仕立てを作った。
その料理を口にした王妃はこれは遥か海の彼方に浮かぶ幻の孤島にある村の近くを流れる川から船に乗ると見える集落の裏に広がる草原の端にある城からの眺めが最高だと評判の山脈の麓に茂る森の中にある太古の木の根を切り刻み泥で煮詰めたような味だと言った。
すると料理人は王妃の機嫌を損ねたと悲観し王宮の壁に飾られた斧槍を掴むと衛兵が止める間もなく自身の喉を貫くがそれを目の当たりにした王妃は極上の珍味だと褒めたのに勘違いさせてしまったと落胆するも時すでに遅し覆水盆に返らずと開き直り食事を続けた。
| 武器種 | 槍 | レアリティ | ★★★★ |
| 属性 | 水 | シリーズ | |
| 追加日 | 2021年4月22日 | ||
| EN | The Devil Queen | ||
|
解放: アルゴー(忘我救国の冒険者)
DOD NieR Replicant | |||
| + | DOD |
| + | NieR Replicant |
貞節の槍
昔々、竜が空を飛んでいた時代。竜の鱗の一部は不死の薬になると言われていた。そんな時代のとある山。そこには鱗を狙われる竜と、その竜の鱗を狙う一人の男がいた。竜と男は十数年に渡り戦いを繰り広げ続けた。
男からの攻撃を受け流しながら竜は考えていた。なぜこの男はこうも執拗に鱗を狙ってくるのだろうか。「鱗は伴侶となる者へのみ渡しなさい」そう幼き頃から教えられていた竜は、貞操とも言える鱗を今日も守り切る。
決着の時は突然来た。ひと時の休息中、いつか出会う伴侶に想いを馳せ、うたた寝をしている竜の背後に男が忍び寄る。そして一瞬にして鱗を一枚奪ったのだ。鱗を奪われた竜の悲痛な咆哮が大きく響き渡った。
嘆く竜に男は近づき、一輪の花を捧げた。男は人を愛することができず、竜に愛を捧げるためにこの地にやってきたのだ。男の瞳は恋の炎で燃え上がっていた。竜は男の意図がわからず、怒りのまま男を平らげた。
| 武器種 | 槍 | レアリティ | ★★★★ |
| 属性 | 水 | シリーズ | |
| 追加日 | 2021年7月9日 | ||
| EN | Chaste Spear | ||