綺装の拳銃
とある大金持ちの男は、銃を収集するのが趣味だった。その中でも特に気に入っていたのが、細かな装飾がされたとても美しい銃。
性能も非常に優れており、他のどんな銃にも引けを取らないとマニアの間で評されると、その価値は日に日に増していった。
ある時、一人の盗人が銃を盗みに屋敷へ忍び込んだ。が、運悪く男と鉢合わせてしまい、互いに銃を抜いて銃口を向け合うことに。
殺るか殺られるか、刹那の一瞬を制したのは盗人の方だった。この美しい銃が発砲で汚れるのが許せず、男は引き金を引けなかった。
| 武器種 | 銃 | レアリティ | ★★★★ |
| 属性 | 水 | シリーズ | |
| EN | Fanciful Pistol | ||
傷蔽の銃
職人が集う国で暮らす、とある夫婦。妻は国でも名の知れた指折りの機織師だったが、夫は無名の銃職人。何故あの2人が結婚したのかと、他の職人達から疑問に思われていた。
妻の作る織物は、宝石のように美しいものから特殊な繊維を使ったものまで多種多様で、王家からの発注も受けるほど。それでも彼女は鼻につく態度をとることもなく、夫に寄り添い続けていた。
一方の夫が作る銃は、初作こそ名銃と呼ばれたものの、以降は駄作ばかり。妻の為にと努力を続けたが、報われなかった。妻からの優しい励ましも、夫にとっては嫉妬の元でしかない。
ある日、夫は自宅に火を放って自殺を図る。燃え尽きた家から発見されたのは夫婦の焼死体と、耐炎の織物で包まれた一丁の銃。それは夫自体に興味もない妻が唯一愛した、夫の初作の名銃だった。
| 武器種 | 銃 | レアリティ | ★★★★ |
| 属性 | 水 | シリーズ | |
| 追加日 | 2021年7月9日 | ||
| EN | Woundcloak Gun | ||
| 解放 | ディミス(黒緋染の射手) | ||
黒鳥ノ短銃
奇妙な銃だと人々は言った。それはその形状を指してだけの言葉ではない。無尽の弾丸を放つと言われたそれは、引き金の重さが、銃口を向けた相手の体重と等しくなるという特性を持っていた。
無論、人を撃とうとするならば、指先で引き金を引くのは困難を極める。この銃を手にしたある女は、怨敵を撃ち殺そうとして啖呵を切り、引き金を引けず返り討ちに遭った。
ある男は、病に伏せて呼吸さえままならなくなった母に、銃口を向けた。男は泣きながら、両手の指で精一杯に引き金を引き、予想よりも軽かった引き金の重さに、また泣いたという。
またある者は、掃除の為にこの銃を使った。殺したのは、塵を漁る黒い鳥、鼠。そして望まぬ子供。そうして幾つもの命を奪う内、銃は命の重さを忘れたのか、その引き金は羽の様に軽くなっていた。
| 武器種 | 銃 | レアリティ | ★★★★ |
| 属性 | 水 | シリーズ | 黒鳥 |
| 追加日 | 2021年8月9日 | ||
| EN | Blackbird Gun | ||
儀礼の祝砲
男は、銃を造る職人だった。戦争が終わり、軍を退役してもなお、彼の銃に対する執着は衰えることを知らない。平和な世には無用の長物と化した銃を、男はただ黙々と造り続けていた。
男にはひとつの夢があった。それは、見る者すべてを魅了する、芸術的かつ端麗な銃を造り上げること。そして何年も試行錯誤を重ねた男は、ついに自身すら見惚れるほどの銃を完成させる。
それ以来、男はまるで悪魔に取り憑かれたかのように、その美しい銃で次々と罪なき人々を撃ち殺した。美しい銃には、それに見合う美しい死体が必要だったのだ、と、死ぬ間際に男は語ったという。
世間を恐怖に陥れた連続殺人犯として、男は極刑に処された。しかし彼の造った銃は、その高い芸術性が認められ、例年執り行われる終戦記念式典において、永世の平和を願う祝砲に使われている。
| 武器種 | 銃 | レアリティ | ★★★★ |
| 属性 | 光 | シリーズ | |
| 追加日 | 2021年8月18日 | ||
| EN | Formal Salute | ||
| 解放: グリフ(兵長の祝宴) | |||