水面歩行

登録日:2020/09/27 Sun 01:25:27
更新日:2025/02/06 Thu 18:39:28
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ここでは、特殊能力の一種である「水面を歩く/走る」能力について紹介する。


概要

昔から神通力の一種として登場することの多い能力である。
同時に、忍者をはじめとして、道具や機械でこれを成し遂げようとするタイプのキャラクターも多い。

単純な移動能力としては、飛行能力には見劣りするが、「水面も戦闘領域として使える」ということによるメリット自体はかなり大きいと言える。
が、フィクション界隈の扱いとしては「単なる移動能力」扱いが大半であり、高機動戦闘能力として用いるパターンは結構稀。

なお、以下のパターンは除外する。

  • 水を凍らせる/別の物体に変える
水を凍らせてその上を移動するのは、強力な氷属性/冷気属性の使い手ならば結構できるが、この場合「水の上を歩く」とは別物なので除外する。
代表例として、青キジ(ONE PIECE)は、水平線の向こうまで海を凍らせるほどの規格外の冷気の使い手だが、これは「氷の上を歩いている」だけで、水面歩行とは別物の能力だろう。

  • 水を割って海底を歩く
モーゼが代表格だが、これもニュアンスが異なるだろう。

  • ジェットスキーのように足からジェット噴射しながら水面を移動する
見た目は「徒歩」に近いが、「歩いて」はいないので除外。
艦これ」や「アズールレーン」の水上移動もこの描写に近いため除外(モチーフが船であることも考えると水上【歩行】とするのには少々無理がある)。

  • 水面ギリギリを飛ぶ
ホバークラフトなどが該当する。
これも「歩いて」はいないので除外。

以下、大まかに原理別に解説



表面張力

液体は分子間結合力によって表面積が常に最小になる様に力を働かせる。
羽毛の様な極めて軽い物体であれば液体の表面の分子間結合力を超える重力が働かず、表面に浮くことができる。

  • アメンボ
水の上を移動する昆虫。
足の先に細かい毛が生えている上に油を分泌することで表面張力を稼ぎ、浮く事が可能。
その性質上界面活性剤などが混ざった水では表面張力が弱くなるため、浮く事ができない。

  • ハシリグモ・コモリグモの仲間
水辺に住む徘徊性の蜘蛛で、全身が水を弾くのと体重が軽いために水面を歩くことが可能。
アメンボほど洗練されてはいないが、沈んでも体表に空気の層ができるので溺れない。
他にはミズグモというクモも水面を歩けないこともないが、こちらは水中の方が主。

  • Chatogekko amazonicus(チャトゲッコ・アマゾニクス)
英名「Brazilian pygmy gecko(ブラジリアン・ピグミー・ゲッコー)」。
名前の通り南米に生息するヤモリの一種で、最大でも全長2.4cm程というミニサイズ。
その小ささ故に体が軽く、しかも全身の鱗が水を弾くようになっているため、アメンボの様に水面に浮かんで歩くことが可能。

水の上を移動できる人間。
全身に濃い体毛が生えている上に足の裏の毛が油っこいので表面張力を稼ぎ、浮く事が可能。
その性質上奇面組の中でも見た目の変態度が高く更に不器用な性格だが、浮いた話はある。

30万本ある長い髪を自在に触角として手のように自由に操ることが出来、
一本につき250kg以上の張力と見た目以上の長さを持つため、泥水に入らずに沼を越えることができる。

速く走る

「右足が沈む前に左足を出せば~」というのを誰もが一度は聞いたことがあるだろう。一応、原理的に不可能ではないことはわかっている。
ただし、人間が水面を走るために必要な速度は、(色々な計算式があるため一概には言えないが)少なくとも時速100キロを下回ることは無いとされている。
たまに「水面を走るスゴイ人が出た!」的な動画が上がることがあるが、大抵はゴザが水面に敷かれている。
確かに、水面のゴザの上をバランスを崩さないように走るのは並外れた技術なのは間違いないが、足を付けているのはあくまでゴザであって水面では無いので誤解無きように。

が、当然フィクション界隈では超人的スペックの持ち主の皆様があっちでもこっちでも水面を走りまくっている。

  • バジリスク(現実)
主に南米に生息するトカゲの仲間。なんと後ろ足で直立二足歩行して短距離だが水面を走るというとんでもない能力を持つ。
そのため、現地では後述のキリストの逸話になぞらえて「キリストトカゲ」とも呼ばれているとか。名前に反して見た目は全然神々しくない普通のトカゲである
原理としては上記のように足を速く動かす事による歩行だが、全長の割に長い後肢の指やその指の中途にあるいくつかの膨らみで水に当たる面積を稼ぐ事で沈みにくくするなど、忙しないその走り方の割に単なる力技だけに留まらぬ技巧派。
ただ、さすがに普段は普通に潜水したりして移動しているらしく、水面を走るのは本当の緊急事態だけのようである。
また、およそ4m前後までが限度と長距離は走れず、限界が来たらやっぱり普通に泳ぐらしい*1

  • カイツブリ(現実)
主に河川に棲息する鳥類の一種。飛翔するときの助走や求愛行動の際に水面走りが見られる。
胴体の末尾から足が生えているという特徴的な骨格になっており、水上歩行時はこの骨格を生かして身体を前傾気味の直立姿勢にしてバシャバシャと走る。
水かきのついた足で素早く水面を蹴り、表面張力を利用して体重を分散させる沈まずに次の一歩を踏み出せる。
最大で10数メートル走れるようだが、あくまでも必要に応じて水面を走るだけであり、普段は普通に泳いだり飛んだりして移動する。
また、前述の体の構造上、陸の上を歩くのは下手でよく転んでしまう*2

  • パプワ、チャッピー(南国少年パプワくん)
普通にこれをやったスーパーちみっこと二足歩行できる犬。

瀕死の重傷を負っていたにもかかわらずジャックの横槍で意識を失った自分を警護してくれたドイルに対し、恩を返すため最短距離で担いで病院に向かう途中走って川を渡った。
作中では後述の見積もりに反して幅10mの川を渡る途中で下半身は水面下に沈んでしまったが、
「2人だと流石に沈む」というセリフからして1人ならもっと長い距離を走ることができる可能性があり、「烈海王では異世界転生しても一向にかまわんッッ」では30メートルなら突破可能と発言している。
「問題はない!! 15メートルまでならッ!!!」

本編で水上歩行をする場面はないが、できる前提の説明があるので記載。
本編で江田島平八と戦った際、瞬間移動のような速さで動く「瞬噭刹駆(しゅんきょうせっく)」という技を見せるのだが、この直後の民名書房の説明によると、
硫酸池に浮かべた不溶性の紙片の上を走る(一瞬でも移動が遅れると紙が沈んで硫酸池にもぐってしまう)という物騒な訓練で習得できるという。
硫酸は水に比べて重く粘りがあることや紙を下に敷いてあるとはいえ、常識的には水面歩行の範疇だろう。

水に触れることが大嫌いなロボットなのだが、『ザ☆ドラえもんズ ドキドキ機関車大爆走!』においては 川に落ちかけた機関車を背負ったまま、思わず水面を爆走する というすさまじい身体能力を見せた。
ただし、当人はそのことを全く覚えていなかった。
なお、準同型機のドラえもんに「地面から3㎜ほど浮いている」という公式設定があるのでドラメット達ドラえもんズも浮遊している可能性があるが、通常時はドラえもんズの誰もが水上移動できないので除外規定の「水面ギリギリを飛ぶ」とは無関係と判断した。

諸事情あって骨だけの体で蘇った人なのだが、肉がそぎ落とされたそのボディは常人より遥かに軽く、そして筋肉がないにもかかわらず卓越した運動能力を持つため、 短時間ならば水面を走れる
本来、悪魔の実の能力者にとって「水」は天敵中の天敵であり、海に突き落とされたりすればよほどのことがない限り詰みなのだが、ブルックは「特殊能力」に頼らず完全に自分自身の技術のみで 水に対してある程度の耐性を持つ 極めて稀有な能力者である。
とはいえ、落ちたら一巻の終わりである状況下で全力疾走し続ける力技でもあり、体力の消費も相応に激しくあまり長距離を移動することはできない模様。
悪魔の実の影響で老化がどれだけ影響するかは定かではないが、年齢的には90歳のおじいちゃんである。
スタミナお化けのルフィでも走り続けて疲労する場面は複数あるので、さもありなんといったところか。

本作で新しく登場した「マメキノコ」を取ると変身する特殊なマリオ
通常形態より小さくなって戦闘力は弱体化するが、体重が軽くなったためか走り続ければ水面を移動できる。
ただし、止まれば普通に沈んでしまうので、水に浮かべるほどの浮力はないようだ。
「水面ギリギリにある細い土管」などはこの移動方法でないと入れない。

大体の作品で「ジャンプ力が高い」が個性とされてきた彼だが、本作では新たに「水面を走る」という新たな個性を手に入れたぞ!
……その理由が 存在感が軽いから というのがなんとも切ないのだが……。
ちなみに、ルイージ自体はゲーム中での扱いとは裏腹に、非常に高い機動力で使い勝手は良好。
ただ、本作には 取るのに「水面走行」が必要なスターが一つも無く 、せっかくの新能力なのに非常に影が薄い。
結局、以降の作品でもルイージの個性としては定着しなかった。

前作では速く走るだけだったが、続編である本作では効果時間中は水面を走れるようになった。
ただし、走っているだけなので、水面で立ち止まると沈んでしまう。
……実は水面を走らないと絶対に取れないアイテム自体はなかったりするが、正規のタイミングより早く取れたり、この方が手っ取り早いケース自体はあるので、↑のルイージの能力よりはマシな扱い。

インクレディブル家の長男。名前の通り時速300キロ以上のダッシュを得意としており、水面すら自在に走行可能。
平和な社会でスーパーパワーを持て余し気味であり、その超高速走行能力ももっぱら悪戯にしか使っていない。

月読調をお姫様抱っこしたまま水上を疾走。流石NINJA。
ちなみに本放送では普通に走っていたが、円盤では十傑集走りに修正されている。

「無敵超人」の異名を持つ作中最強のおじいちゃん。
海渡というまんま「右足が沈む前に左足を出せば~」理論で水上を猛スピードで走る事ができる。
あくまで格闘家の彼が水上まで追いかけてくる様を想像すると、相手からすればほとんどターミ○ーターである。
高齢なのも手伝ってはいるだろうが、さしもの超人も既にかなり遠くまで繰り出していた船を文字通り陸から追い駆けるのはキツかったらしく、膝に手をついて呼吸を整える珍しい姿を見せた。
遠いわぁああああああ!!

  • 節乃(トリコ)
右足が沈む前に左足が~の理屈を事も無げに説明して実証するスーパーおばあちゃん。
歩行どころか静止して談笑できるくらいスピードにもスタミナにも余裕あり。
ただ、この世界の料理人や美食屋は大半が超人だが、これができるのはトップランカーの中でも一握りという意外な技術である。

  • 一龍(トリコ)
大きな弧を描いて水上をスキップする。「やり方教えよか?」
ボートで移動していたトリコとは雲泥の身体能力の差である。移動も圧倒的に早い。

気を集中させ、木の葉一枚を使って水上に立つという離れ業を見せた。
また、漫画版超級では東方不敗が同じく腰帯を水上に突き立てて立っていた。
たぶんその気になればゲルマン忍者もできると思われる。

小柄なバアさんだが、「真の達人ならば水面上の木っ端すら十分な足場にできる」という理屈で水上でもスイスイ移動する。

YouTube公式チャンネルに上げられた動画「バク誕!水上バクシン理論」にて「右足が~」理論で海上を疾走していた。
「問題ありません!! 1400mまでなら!!! いや、それ以上でも!!!」サクラレツカイオー
「水上バクシン理論」はツイッターのトレンドにも上がったもののあくまでも一発ネタだと思われていたが、
後日談的な動画「旅の終わりは温泉回」にてバクシンオーだけでなくサクラチヨノオーサクラローレルも温泉の上を走っていた。

上記はこの時点ではあくまで本編設定から外れた描写だったが、後にカルストンライトオが本当に海上を走った

特殊な器具

水面を歩くための専用アイテムなどを用いて移動する。

  • 水蜘蛛(現実)
忍者が水面を歩くために用いていた…… とされる用途不明の何か
実際のところ、忍術書「万川集海」にはサイズと名前と材質が書かれているだけであり、実際の忍者がどうやってこれを使っていたかは定かではない。
少なくとも、よく見られるような「両足に履いて水面を移動していた」は まずありえない らしい。バランス取るのがものすごく難しい上、 そもそもメチャクチャ目立つ 。また現実的には履物程度のサイズでは人間を直立させて浮かべるには浮力が足りない。
現実にどのように使われていたかは不明だが、「沼地で足を取られないようにする道具だったのでは?」「ビート版のように腹の下に敷いて水面を移動していたのでは?」「忍者本人は潜水して、どうしても濡らしたくないものだけ水蜘蛛の上に乗せて運んだのでは?」などと ロマンもへったくれもない 考察がされている。
最近有力なのは「真ん中に人間が入って泳ぐ」という浮き輪説。なるほどこれなら足が水中にある間は音がしないので隠密行動もしやすい……ロマンないけど。
ただ、「水蜘蛛履いて水面をスイスイ歩く忍者」像は広く人口に膾炙しているので、登場頻度はそれなりにある。

  • 通過の腕輪、水蜘蛛の腕輪(風来のシレンシリーズ)
  • 通過の指輪(トルネコの大冒険シリーズ)
  • アメンボの首輪(チョコボの不思議なダンジョンシリーズ)
  • つうかスカーフ(ポケモン不思議のダンジョンシリーズ)
ダンジョン内に存在する水路上を移動するために必要な装備品。
ゲーム内での装備カテゴリーが違うだけで基本的な機能自体は水上で外すとワープしてしまうことまで含めてどれも同じ。
ただし『トルネコの大冒険3』では水中移動と水上移動が明確に区別される関係で、「水上を歩く」のではなく「水中を歩く」演出になっている。
また、アメンボの首輪のみ入手時期がかなり限られているため、中盤の入手可能な時期に手に入れ損なうと水場に立ち行る意味があまりなくなって倉庫の肥やしと化してしまう。

忍者が主人公というわけではなく、あくまで一職業に過ぎないのに、「水面を歩く」能力まで再現しているちょっと凝ってるパターン。ゲーム中で原理は説明されていないが、クラスからして間違いなくこのパターンだろう。
このゲームでは、「水に入れるかどうか」が移動能力の一分類となっており、「そもそも水に入れない(ほとんどのクラス)」「水中に入れるが、水中で移動力と戦闘力が落ちる(一部の女性クラス)」「水中で戦闘力が上がる(オクトパス)」などがあるのだが、その中でもニンジャは「水面を移動する」という特殊な移動タイプに設定されている。
このタイプは、水中タイプと同様に戦闘力は低下するが、移動力は地上と同程度に維持できるという特徴がある。元々のニンジャの機動力も相まってなかなか優秀な能力。
一応「水中」と比べた場合、唯一の欠点として「水中の埋もれた財宝を掘り出せない」というのがあるが、これが響くことはまずない。
また、装備品で「水面移動」能力を後天的に付けることも可能。ただ、この能力を付与するのはどちらも結構なレアアイテムなので、実際に使うかどうかは微妙なところ。終盤になると水場のマップ自体激減するし、飛行移動やワープ移動を付与するアイテムも出てくるし

その名もズバリ、「水上歩行機の巻」に登場。これを購入したトラ君は早速水面を歩こうと試みた。
……が、 説明書にハッキリ「右足から歩け」と明記されているのに、頑なに左足から歩こうとするトラ君は何度も失敗 。最終的には「インチキだ」と欠陥品扱いする始末である。欠陥品なのは彼の頭ではないだろうか
しかし、エピソードの最後にポロンちゃんが使った際は、 水上スキーのように 使っており、本当に「歩行機」なのかどうかは正直怪しい部分がある。設定がガバガバすぎて考察するのも面倒くさい



魔法・奇跡・特殊能力

特に原理が説明されていなかったり、「そういう魔法なんです」で片づけられているパターン。

聖書の中でイエスは使徒たちが乗った船の元まで、大波の中を歩いて渡った、と伝えられる。
そしてイエスはペトロに向けて「こちらまで歩いてきなさい」と命じ、ペトロはそれに従い歩き出したが、恐ろしくなって神を疑った瞬間、溺れかけてしまう。
イエスがペトロを助けて船に戻ると、嵐は収まったという。
このエピソードでは一貫して水面歩行は「神を信じることによる奇跡」として描写されている。
聖☆おにいさんでは、イエスは泳げないから奇跡で水上を歩いたとぶっちゃけていた。


真庭忍軍虫組の頭領の一人で、歩く死亡フラグ「忍法足軽」の使い手。別名「無重の蝶々」。
原理は不明だが、その特殊な忍法により自分自身と自分が背負ったものの重量を消し去ることができ、自分よりも遥かに大柄な頭領2人を背負ったまま絶海の孤島まで歩いて移動するという離れ業を成し遂げた。
ちなみに忍法足軽は、真庭忍軍の抜け忍である真庭孑孑も使っているので、多分彼の方も水面歩行はできるものと思われる。

人面の鹿のような姿をした神の一柱。多数の不可思議な能力を持っており、さらりと劇中で水面を歩いて見せている。
原理は一切不明だが、わずかに波を立てるだけで静かに水面を渡っていくその姿は、地味ではあるが間違いなく超常の存在であることを端的に示しているシーンと言える。

名前からして、「おそらく」水面を歩くための魔法……であると思われる。
なんで確定じゃないかというと、作中で正しい用途で使われたシーンがないため。
じゃあどう使われたかというと、 エラ呼吸の敵に対して水面に上がった後に使うことで水面を通れなくして窒息死させる というまことにえげつない使われ方である。ゴブリンスレイヤーではよくあること
ちなみに当然というかTRPG版にも存在しており、そちらの方では対象が水中にいた場合は即座に水から弾き出されるのでより凶悪便利になっている。
なお、この呪文のモデルはTRPG版の版元グループSNEの代表作『ソード・ワールドRPG』の呪文「ウォーター・ウォーキング」と思われそっちでもユーザー間で上記の方法が検証されてる。

ド直球の名前の魔法。文字通り、水面を歩けるようにする魔法である。実際には水を弾いて寄せ付けなくする魔法である模様。
ダンジョン内には水底に沈んだ都市のエリアも存在するため、探索には必須の魔法の一つともいえる。
しかし、ドワーフのセンシには長年のダンジョン暮らしで風呂に入っていなかったこともあるが腰まで伸びている立派なヒゲに魔物の血液や体液が染み込んでおり、
そのせいで魔法の効果をはじいてしまい水上歩行の効きが悪かった。

その後のクラーケンとの戦闘でも、水面に上がってきたクラーケン「に」マルシルが直接気合とド根性で水上歩行をかけることに成功し、
上記のウォーターウォークと同じ応用でクラーケンが水面に打ち上がったところをセンシがトドメを刺した。

シリーズお馴染みの付呪、或いは薬による一時効果の一つ。
その通り効果が有効な間は水面は勿論の事、急流な河川さえその勢いを無視して渡ったり遡ったりと便利だが、言い換えれば有効な間は水面下に潜れないという難点もある。
当然ながら湖底や海底といった深い所へ潜ってのお宝散策も出来なくなるので、息継ぎの必要が無くなる水呼吸の付呪、薬、魔法、またデフォルトでその効果が備わってるアルゴニアンと比べると使い勝手は今一つ。
活用方法としては上述の急流で時折水面に飛び出してくる鮭等の魚を流れに邪魔されることなく、比較的に楽にキャッチ出来る…位かもしれない。

水に接している部分からチャクラ(術を使う為に必要なエネルギー)を放出し、自身の体重と釣り合わせて水上での歩行を可能にする技術。
高度なチャクラコントロールが要求されるが、上位の忍者なら基本の技術であり、水面を歩きながら他のチャクラを使用する術も併用する事が多い。

波紋のエネルギーで水をはじくことで水面を移動する。
波紋の練り込みが甘いと多少沈んでしまうが、移動自体は可能。

「超忍法・水面(みなも)走り」によって水上を最高時速150kmで駆け抜けることができる。
演出的には前述の「速く走る」に該当しそうだが、詳細不明のためこちらに分類。

同シリーズの能力者に水面歩行出来そうな人物はかなりいるが、その中ではっきりと水面歩行をして見せた人物。
浮力を操作する能力「流体反発(フロートダイヤル)」で水の浮力を操作して軽々と走り回った。
また、水流操作の能力者とタッグを組み、陸上でもサーフィンの如くなめらかな高速移動を実現したこともある。

水上を最高時速60kmで駆け抜けることができる。
モチーフになったエリマキトカゲは二本足で疾走できるが、水面は走れません。

剣盾SVで一緒に連れ歩き、そのまま水上へ移動すると水面を歩いてついてくるポケモンたち。
ケルディオには蹄から水を噴き出すことで水面を移動するとポケモン図鑑にあるが、実はスイクンに水面歩行に関する設定、説明はない
それでも問題なく受け入れられるのはストーカーが出るほどの洗練されたデザインゆえか。
ウネルミナモはスイクンの古代の姿らしいから一応納得はいくか。

コピー能力によっては水上移動が可能になる。
最も登場回数が多いのは「ホイール」。タイヤに変身して突撃する「ダッシュ」で水上を爆走できる。分類的には上記の「速く走る」だが、素のカービィはここまで速くない為「特殊能力による加速」としてここに記す。ちなみに、初出である『星のカービィ 夢の泉の物語』では水上を走ることができず*3、2回目の登場となる『カービィボウル』以降で水上を走れるようになった。
参上!ドロッチェ団』では「ニンジャ」も該当。水蜘蛛の再現で、水面を歩くことが可能。地味に歩行モーションが変わる。巻物を取ると使えるようになる火属性の技「爆炎の術」は、水上で使うと無属性の「爆水の術」に変わる。なかなか個性的ではあるが、定着はせず1作止まり。
Wii』でゲーム初登場の「ウォーター」は、走行が「なみのり」に変わり、そこから突進技「サーファータックル」に繋げられる。これらの技で水上を滑走できる。ただしニンジャと違って直接水面に立つことはできない為、陸上から「なみのり」し続けるなどの工夫が必要。
ロボボプラネット』に登場した「ポイズン」は、サーファータックルと同様の突進技「どくどくスライディング」で水上を滑走。
ちなみにアニメ第4話(クラッコの回)では一瞬だけだがすっぴんで普通に水上を駆け抜けるシーンがある

「神飾り」という装備アイテムの一つで水捌けの名が示す通り、装備中は水面を歩いたり走ったりする事が可能になる。水連がいらない子扱いされる元凶でもある
特にスピードを上げてダッシュに入った時にはパチャパチャと小気味良い水音と共に、足跡から小さな蓮の葉と花が無限に咲き乱れるエフェクトは陸上とはまた違った美しさがある。
しかし手に入れる頃には既にストーリーも終盤に差し掛かっているので実の所、はぐれ玉等の収集要素以外ではあまり存在感を見せないのが悲しいところ。

湖の精霊の加護を受けているため水面に立つことが出来る。戦場でも水上を突っ切れることを便利に思っていたと作中で語っている。
この加護で生まれてこの方泳いだことがないためなんとカナヅチ。運動神経は抜群なので練習すれば泳げるとは思われる。

  • 天草四郎(伝承)
祈りながら海面を歩いたという奇跡が小西氏の旧臣やキリシタンの間で噂されていたという。
島原の乱を事実上指揮していた浪人や庄屋たちが一揆軍の戦意高揚目的で上記キリストを元ネタに創作したという説も。

  • オリオン(ギリシャ神話)
オリオン座のモデルになった狩人。海神ポセイドンの子であるため、海や川の上を歩く能力を持っていたという。

李小狼が使った術で、地面や水、氷からわずかに浮いた状態になれる。魔力消費が少ない上に足音がしなくなるため、これを用いてさくらの隠密行動を助けた。小狼君のそれほど多くない活躍所だがアニメではさくらの魔法にとって代わられてしまった。

ストーリー中盤で、
墜落寸前のハリアーから海に飛び降りるやいなや猛然と海面をダッシュし、その勢いのままビッグ・シェルの支柱を駆け上がる
という衝撃的なシーンを見せる。
MGS2の時点では単純に超人的な身体能力のなせる業だと思われていたが、ヴァンプはナノマシンの投与により人知を超えた不死性を獲得した(実際にMGS2では頭を撃たれても死ななかった)と
METAL GEAR SOLID 4: GUNS OF THE PATRIOTSにて明かされたため、超人的な身体能力も実はナノマシンの恩恵なのかも知れない。
ちなみに上述のシーン、メタルギアRAYが顔見せする重要な局面でもあるのだが、全体的にシリアスな笑いをもたらしている。
海に飛び降りる時にヴァンプが奇声を上げたり、柱を垂直に駆け上がったり、オタコンが引き気味な反応をしているせいだと思う


バグ・仕様

ゲームにおいて度々起きる現象。
水上移動する手段を使用するといった方法を利用せず水上を歩いたりできる。
水に入ったら泳いだり船などで進むという当たり前のことであってもゲームに実装するのは大変なので、仕様で水上を歩けるようにしたりする。
何らかの手段でデバッグモードに入れるゲームでも、モード中は水上を歩けるものがある。

歩兵や騎兵といった兵科でも水地形にそのまま入っていけるが、どんなユニットでも水上を歩いているし戦闘画面でもそうなっている。
実際は部隊単位で小舟に乗っているものと思われるが、地形ごとに反映するのは大変だしやむを得ない措置と思われる。
でも鮫や下半身が魚類の水兵が陸を歩いたりもしてるので、細かいことは突っ込んではいけないのかもしれない。
ちなみに水上で戦闘力が増すことはあっても落ちることは一切ないので、安心して戦える。
ただし水兵・飛兵以外は移動コストが大幅に増えるので機動力は落ちる。

たびたびこういったことをバグで起こせる。
陸上でなみのりできるバグもあったりするので、逆も然りである。
また、水上でのバトルに水中行動が出来ないはずのポケモン(ヒトカゲ等)を出しても何らペナルティが無いため、何らかの方法で浮いている可能性がある。

船などで水上を移動する際にプレイヤーの表示が変わるといったことはないため、ゲーム画面では水上を歩いている。

  • タイガー・ウッズ(現実?)
Xbox360で発売された「タイガー・ウッズ PGA TOUR」というゴルフゲームなのだが、このゲームに上記のキリストにちなんだジーザスショットと呼ばれるバグがある。
通常であればボールが池ポチャした場合は、殆どの場合ペナルティーを支払って直前に打った地点から打ち直すか、池の少し手前にボールを置くことができるのだが、
バグが発生した場合はウッズが水面に立って水面のボールを打つことができるというもの。*4

これだけならよくあるバグで終わる話なのだが、バグの指摘があった1年後に開発元のEAからの反論動画が上がり、
その内容が「現実のゴルフコースでハスの葉の上に落ちたボールをタイガー・ウッズ本人が水面に立ってショットを決める」というもの。
動画には「バグじゃないよ、タイガー・ウッズが凄すぎるんだよ」というメッセージが添えられており、公開された当時は話題となった。

メタ的に言えばわざわざ1年後に動画で反論したのは直近で発売を控えていた次回作の「タイガー・ウッズ PGA TOUR 09」のプロモーションの一環であると見られるが、
それでも当時ゴルフ界を席巻していたタイガー・ウッズ本人を起用した上でバグの様子を再現させる(それに応じてくれるウッズ)という動画はインパクト抜群だった。



余談

「寝転がって浮かべるほど塩分濃度が高い」死海は有名だが、塩分濃度をさらに上げていけば、「水面に立って歩ける水」も作れるのではないか……というのは誰でも一度は思うことだが、残念ながら水に溶ける塩の量には限界があるので、実際には不可能である。
ただし、現実的に「歩ける水」を作ること自体は可能である。
比較的家庭にあるものでも作りやすい例としては、大量の片栗粉を溶かした水をタライなどに流し込むと作れる。
この溶液は、普通に立つとズブズブと沈んでしまうのだが、素早く両足で踏みしめるとなんと 水面に立つ ことができる。
詳しい原理については「ダイラタンシー現象」などで調べてください。実際にやってみると、なんとも説明しがたい不思議な感覚を味わうことができる。
水面というか「流砂」とか「底なし沼」の方が近く、一般的な水上歩行とはイメージとしては異なるだろうけど。
厳島神社の巫女さんとか備中高松城水攻めから逃れた城主の次男とか、「奇跡」とされる伝承の一部はこの現象という説もある。



追記・修正は水面に足をつけてお願いします。


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最終更新:2025年02月06日 18:39

*1 とはいえ、単純なサイズ比で言えば成人男性が水上を10m以上走るようなものであり、凄い事に変わりはない。

*2 似た姿のアビの仲間は歩くことすら出来ず、アザラシのように腹ばいでしか陸の上を進めない。

*3 水に触れるとタイヤから元に戻ってしまうため。リメイク作品である『夢の泉デラックス』では水上を走れるようになった。

*4 当時の現実のルールでも水面のボールを打つことは出来たが、ボールが水面から出るくらいの浅瀬(池際)に落ちた場合のみであり、打つ際も足場が悪い中で振ったクラブが水面に触れてはいけないというプロでも難度の高いショットになる