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決闘ビーストウォーズ ビースト戦士最強決定戦 - (2021/02/11 (木) 13:01:53) のソース

*決闘ビーストウォーズ ビースト戦士最強決定戦
【けっとうびーすとうぉーず びーすとせんしさいきょうけっていせん】
|ジャンル|対戦格闘アクション|&image(http://www.suruga-ya.jp/database/pics/game/265001291.jpg,height=160)|
|対応機種|ゲームボーイカラー(全GB共通)|~|
|発売元|タカラ|~|
|開発元|ガイブレイン|~|
|発売日|1999年3月19日|~|
|定価|3864円(税込)|~|
|プレイ人数|1~2人|~|
|周辺機器|ポケットプリンタ|~|
|判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~|
|>|>|CENTER:''[[トランスフォーマーシリーズ]]''|
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#contents(fromhere)
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**タイトルについて
このゲームはタイトル表記にぶれがあり、『決闘トランスフォーマー ビーストウォーズ~』とされる場合もあります。本項ではゲーム中のタイトル画面が最も優位な情報と考え、そちらのタイトル表記を採用しました。

**概要
アニメ『ビーストウォーズ』シリーズを原作とする対戦格闘アクションゲーム。デフォルメキャラやボタン長押しで強攻撃など、同じタカラ(現タカラトミー)の''[[熱闘シリーズ]]''と似たシステムを持っている。~
登場キャラクターは基本8名。前年放送されたビーストウォーズIIのキャラが多いが、第一作や新作(当時)のネオのキャラも何名かいる。

|キャラクター|変形モード|所属|登場作品|
|コンボイ|ゴリラ|サイバトロン|ビーストウォーズ|
|チータス|チーター|~|~|
|メガトロン|ティラノサウルス|デストロン|~|
|ライオコンボイ|ライオン|サイバトロン|ビーストウォーズII|
|スクーバ|イカ|~|~|
|ガルバトロン|ドリル戦車|デストロン|~|
|メガストーム|戦車|デストロン|~|
|ガイルダート|トリケラトプス|~|ビーストウォーズネオ|

#region(隠しキャラ)
|スターアッパー|カンガルー|サイバトロン|ビーストウォーズII(漫画版)((ボンボン誌上で行われたオリジナルキャラ応募の最優秀作品))|
|アルテミス|(ムーンと交代)|デストロン((原作ではトランスフォーマーではなくどちらの勢力にも属していないが、本作のみデストロンと扱われている。))|ビーストウォーズII|
#endregion

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**特徴
各ゲームモード解説
-シングル
--キャラクターを一名選び、他全員を倒せばクリア。ボスはメガトロン。難易度によってはボス後に隠しキャラと対決。なぜかデフォルトで同キャラ対戦がある。

-チーム
--サイバトロン、デストロンそれぞれの陣営から三名を選び、団体戦を行う。勝者はそのまま(ライフは少量回復)次の相手と戦い、先に相手を全員倒せば勝利。

-早撃ち
--合図と共にどれだけ早くボタンを押せるかを競うゲーム。開始前に挑発が行える。

-他に、おまけのミニゲームが沢山用意されている。
--最初からある「パンチでGO!」はただの連打ゲーだが、これで好成績を出すと次のミニゲームを出せるパスワードを教えてもらえる。
--「ガードでGO!(1と2)」はあちこちから飛んでくる物体の方向に合わせてガードする。1は簡単だが2は難易度がアップ。旗上げゲーム的な、単純さゆえの面白さがあるゲーム。
--「走れ! ビースト」は強制スクロールの中、穴に落ちないように素早く移動するゲーム。好タイムを出すと次のミニ(以下同文)。
--「撃て! ビースト」は普通の縦シュー。ただしこれに限り使用できるキャラが増加。使用条件はハイスコアを出すなどすると教えてもらえる。
---シューティング自体は何の変哲も無い代物。しかし自機はキャラクターによって地形適応(水棲系は川に押し流されない等)があったり、ホーミング性能のある武器や貫通性能のある武器など、バラエティに富んでいる。
---走れと撃ての自機はロボモードではなくビースト・ビークルモード。どれもかわいくデフォルメされておりほほえましい。肉球で攻撃するライオコンボイとか、単なるトカゲと化したメガトロンとか。

#region(隠しキャラ(STG))
|キャラクター|登場作品|
|イカード|ビーストウォーズII|
|DJ|~|
|スタースクリーム|~|
|BB|~|
|スキュウレ|~|
#endregion

オプション等
-おまけコーナーでは登場キャラの簡単な解説や技一覧、チュートリアルが見られる。

-ポケットプリンタ対応で、キャラ絵が描かれたメモ用紙や必殺技のコマンド表などが印刷できる。
--画像の中には間違い探しができるものもあり、何気に間違い箇所がランダムで変わる無駄な凝りよう。

-パスワードは3文字の単語で入力しやすい。

-難易度は4段階。4段階目は隠しとなっており、3段階目のクリアでパスワードを教えてもらえる。

-デフォルトではオールひらがな(カタカナ)表記だが、オプションで漢字まじりの表記に変更可能。

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**評価点
-キーレスポンスなど操作系は良好で、ストレス無く思い通りにキャラクターを動かすことが可能。必殺技もバシバシ繰り出せる。
--原作の売りである変形もしっかり再現しており、セレクトでいつでも別形態に変形できる。この時、キャラクターの性能や技がガラリと変化し、まるっきり別の使い勝手に。つまり1キャラでとれる戦術の幅が倍になるわけで、原作再現だけでなくゲームの面白さアップにも貢献している。
--全キャラ、ピヨリ弾という飛び道具を所持。相手に当てると少しの間動きを止めることができる。弾数は1試合につき3発まで。
--特定のコマンドでBPゲージをためることができ、MAXになると一定時間能力がアップするハイパーモードになることが可能。

-通常の必殺技のほかに、激必殺技と激烈必殺技がある。前者はBP最大か瀕死のどちらかの時に使える技。後者はその両方を満たした場合のみ。
--タコタンクやスコルポスなど、必殺技使用時に演出として登場するキャラクターも何名か存在する。
-一部キャラクターの2Pカラーは、特にゲーム上別扱いはされていないものの原作的に意味のあるカラーリング。
--例としてはブラックライオコンボイ、バーニングコンボイなど。

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**問題点
-ショーリュー…とかバーンナック…とかどっかで見たような必殺技のオンパレード。

-シングルモードのストーリーはあって無いレベル。各キャラ対戦前は決められた同じ台詞を言うのみ、ボス、隠しキャラの対戦前コメントも固定。一応エンディングは個別に作られているがかなりあっさり風味。

-セーブ機能が無いため、毎回パスワードを入力しなければならない。二回で全パスワードを入力したことになるパスもあるが、知らなければ使いようもない。

-ライオコンボイの必殺技、ライオンタイフーンをライオタイフーンと誤記。

-ガイルダートのキャラがアニメと異なっており違和感がある。といっても、ネオの放送開始はゲーム発売の一ヶ月前であることを考えれば仕方ないことだろう。

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**総評
上々の操作系に、変形システムもこのゲーム独自の面白さを提供。さらに沢山のミニゲームに、プリンタ機能などオプションも充実。キャラゲーとしても格ゲーとしても成功していると言えるだろう。~
格ゲーに向かないと言われたGBでもこれだけできるということを示した一品である。