【でもんえくすまきな】
いわゆるTPS視点のカスタマイズメカアクション。
プレイヤーは人型の搭乗用ロボット「アーセナル」を操る傭兵となり、様々な依頼主からのオーダーをこなしていく。
発表時はフロム・ソフトウェアで『アーマード・コア2』~『アーマード・コア ネクサス』までのプロデューサーを務めた佃健一郎氏を中心としたメンバーが手掛けたということで話題を呼んだ。
ハードはSwitchでリリースされ、2020年にはSteam版も発売。
CMではスーツ姿の男性がゲームをしており、上記の『アーマード・コア』シリーズのファンも含めた比較的高い年齢層をターゲットにしていると思われる。
タイトルに使われているのは悪魔を意味する「Deamon」や「Demon」ではなく「DAEMON」である。
もちろん、その語を使うことには設定上の重要な意味がある。検索しにくいが
その日、月は落下した。
「目覚めの日/THE FIRST DAY」
人々は、壊れた月を見上げ、目を背ける。
この災厄により、文明は半壊した。
そして、月から放出された新しいエネルギー資源「フェムト粒子」は、
世界に恩恵を与え、その一方で脅威をもたらしていた。
人類の制御下から離れたAIたち、通称「イモータル」の行動パターンは人類の排除。
時を同じくして生まれた、新たな人類「アウター」たち。
人類は、イモータルを封じ込めるために壁を建設。
そして、アウターで構成される傭兵集団「解放旅団」を結成した。
アウターと呼ばれる彼らは、外部装甲「アーセナル」を身に纏い、
死なない敵、自己増産を続けるAIたちと一進一退の攻防を繰り返す。
なぜイモータルは、人類に敵対するのか………。
新たな人類、アウターである自分たちは何者なのか………。
戦闘は依然として継続中。
血通う鋼鉄(アーセナル)に宿るは、神か悪魔か。
(公式サイトより抜粋)
ロボットアニメのような外連味溢れる描写
爽快感のある戦闘
フェムトの独自性
各種カスタム要素
ハック&スラッシュ要素
多種多様な武器や防具
上達を実感しやすいゲーム性
豪華声優陣によるキャラクターボイス対応
魅力的なキャラクター達との共闘
良質なサウンド
人体改造
カスタマイズメカアクションという特に『アーマード・コア』ファン待望の作品。
しかし、新規IP故の試行錯誤の形跡も多く、前評判ほどの評価は得られなかった。
パーツバランスは対人ツールとしてみた場合は問題点はかなり多くなる。
だが、1人プレイもしくはオンラインオーダーや探査オーダーでの共闘ではむしろパーツバランスは良好で死にパーツと言われるパーツかなり少なくなり評価点にある多種多様なカスタマイズ性で正に自分だけのアーセナルを作りだすことができる。
ただ、ハクスラ要素とユーザーインターフェースの組み合わせが悪かったりして、せっかくのカスタマイズ性部分に無視できない問題点があるのは事実である。
好き嫌いこそ出てきやすいが、メカアクションが初めての人から上級者まで幅広く楽しめる作品である。
メカアクションに興味があれば、手に取ってみてはいかがだろうか。
なお、Switch版には製品版にデータを引き継げる無料体験版もあるので、まずはそこから遊んでみるのもいいだろう。
*1 敵アーセナルのAIは、こちらが地上に降りると、こちらにあわせて地上に降りるように組まれているため。
*2 裏技に近い扱いだが「今持っている銃と同じ弾を使ってる武器を拾うと弾だけをそのまま補充できる」という仕様のため「弾切れになりそうな場合は見つけても後で拾う」ということもできる。
*3 ライフルなどの連射武器に連射性能の高いアーム、被弾の嵩む近接武器に高耐久パーツ等。
*4 射撃武器による照準時などに限定して肩越し視点となる作品は少なくないが。
*5 フェムト粒子の影響を受けたアウター達が個々に持つ異能
*6 アーセナルをより上手く操縦するための強化手術。プレイヤーキャラは最終的に顔の一部だけ残して全身機械化まで出来る
*7 国のようなもの
*8 ただの一戦力としてフリーオーダーで雇う程度で、しかも有償。キャラによってはミッションクリア報酬額以上の大金を支払う必要もある。
*9 ガンズエンプレスの「ドS」設定など、公式サイトで書かれていることがゲーム中の描写とあまり噛み合っていない事項もあるが。
*10 フリーオーダーはクリア条件を満たした後、一定確率でアーセナルが敵増援としてくる
*11 一例として、すさまじい速度を誇っていたヘカトンケイルボディは、空中で特定距離の維持を苦手とし、最適距離のクリティカルダメージを出すのに不向きだが、対人戦ではクリティカルがどうこうの考えるまでもなく早ければいいので猛威を振るった。結局自身の弱体化と競合パーツの強化によりPvEではピーキーになってしまった。
*12 しつこく文句を付けるのも雰囲気を悪くする原因であるが、迷惑になるのは事実。
*13 特にロングソード・フローレスドミニオン・リベレイター。
*14 計画していたアップデート作業は全て完了したとも言える。
*15 奇しくも、かのアーマード・コアのNX~LRにおいて、積載量を余らせると機体の速度が上昇する「余剰積載」というシステムがある。積載に余裕のある中量脚が軽量脚並みの速度を得られるため、軽量級のメカを好むユーザーから非常に不評であった。
*16 オーダーによりドロップの可能性があるパーツ・アタッチメントは決まっている。
*17 確約ではない上に次回作を作る場合も長い時間がかかるとのことだったが。