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遊☆戯☆王5D's WORLD CHAMPIONSHIP 2011 -OVER THE NEXUS- - (2024/08/02 (金) 05:58:19) のソース

*遊☆戯☆王5D's WORLD CHAMPIONSHIP 2011 -OVER THE NEXUS-
【ゆうぎおうふぁいぶでぃーず わーるどちゃんぴおんしっぷ にせんじゅういち おーばー ざ ねくさす】
|ジャンル|対戦型カードゲーム|&amazon(B004HW83GA)|
|対応機種|ニンテンドーDS|~|
|メディア|1024MbitDSカード|~|
|発売元|コナミデジタルエンタテインメント|~|
|開発元|ウィル|~|
|発売日|2011年2月24日|~|
|定価|5,250円(税5%込)|~|
|レーティング|CERO:A(全年齢対象)|~|
|判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~|
|ポイント| 2011年世界大会公式ソフト&br;ようやくTFと肩を並べる収録枚数に&br;大胆にアレンジされたシナリオ&br;ライディングも面目躍如&br;詰めデュエル自作もできる&br;''WCSシリーズ最終作''|~|
|>|>|CENTER:''[[遊☆戯☆王シリーズリンク>遊☆戯☆王シリーズ]]''|
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#contents(fromhere)
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**概要
漫画『遊☆戯☆王』から誕生したカードゲーム『デュエルモンスターズ』をDSで再現したゲームの第7作目にして、『遊☆戯☆王5D's』シリーズの第3作目。~
ちょうどアニメ5D'sが完結した時期であり、DSの5D'sとしては最終作である。~
今回もOCGと並行の世界大会を実施している。

**特徴・評価点
-''収録カードはシリーズ最大となる4231種類。''
--OCGからはパック『STORM OF RAGNAROK』及び[[デュエルターミナル>遊☆戯☆王 デュエルターミナル]]『オメガの裁き!!』までの約4100枚を収録。~
残りはライディングデュエル専用のゲームオリジナルカードが占める。
---まだ[[『TF5』>遊☆戯☆王5D's TAG FORCE5]]には及ばないものの、ようやく匹敵すると言える数である。

-充実のキャラメイク機能
--主人公の顔、服装、デュエルディスク、髪型、定型文を自由に設定できるキャラメイク機能は今作も健在。外見固定+無口のタッグフォースシリーズよりも見ていて楽しい。
---なんと今作は肌の色まで変更することができる。

-5D'sストーリーモードについて
--今作では「クラッシュタウン(後のサティスファクションタウン)」出身のデュエリストとして、WRGPを目指すと言うオリジナル色の強いストーリーになっている。途中からアニメの『クラッシュタウン編』『WRGP編』をなぞる形になるが、その辺りにも相応のアレンジが施されている。
---チームを結成する仲間はトオル・ミサキと言うゲームオリジナルキャラ。
---ミサキはアニメのとあるキャラの女性版となる。その活躍やキャラ自体の可愛らしさなどから高い評価を得たが、元となったキャラは登場するものの立場を奪われて空気と化した。(問題点へ)
---前作までは主人公が遊星サイドに近い立ち位置だったが、遊星達と関わることになるのは中盤以降となり、「チーム5D's」はライバルとして立ちはだかる。
--前々作で理不尽なまでの難易度上昇を遂げた潜入や倉庫番イベントは廃止。ストーリーも適度な長さなのはもちろん、クリア後のサブイベントも充実。
--アニメで行われたデュエルシステムの再現も充実。
---クラッシュタウン(サティスファクションタウン)では、ランダムに5つ出てきたボタンの早押しで先攻・後攻を決定する。アニメそのままとはいかないまでも「拳銃型デュエルディスクの早抜き」の雰囲気を再現している。
---ライディングデュエルではD・ホイールのスタートダッシュ勝負となり、「第一コーナーを取った者が先攻」が完全再現されている。先攻を取るにはD・ホイールの性能を強化する必要があり、前作までよりもD・ホイールの重要性が上がった。
---2vs1の代わりに手札10枚を要求するロットン、場や手札を引き継いで連戦するWRGPルールなども、賛否の声はあるがアニメの再現としては上出来。
--アニメで生死不明のまま行く末が判らなかった一部のキャラがどうなったのか、エンディング後に判明するという伏線回収もある。


#region(謎の石版関連のイベント(終盤のネタバレ有))
-アニメにおいて遊星が謎の空間に飛ばされ、巨大な石版から白いカードを受け取り、それが後に《シューティング・スター・ドラゴン》として覚醒するというシーンがあった。~
本作では主人公が石版から白いカードを受け取り、終盤のチーム・ニューワールド戦で白いカードが(遊星とは別のカードに)覚醒、その場でデッキ編集画面になる。~
最後の最後に力を得て決戦に挑むという、少年誌的に熱い展開が待っている。イベント絵も存在。
-勝利・クリア後は元の白いカードに戻り(入手したカードは消滅)収集アイテムリストでは「これからは自分たちで未来を作って行こう」と、わずかに完結前だったアニメに配慮した終わり方をしている。
--「折角手に入れたのに」とネタ半分のコメントも相当数見受けられたが、クリア後にイベントでパックを出せば手に入るようになる他、カードリストには残るためパスワードを入力すれば再入手は簡単。
#endregion

-ライディングデュエルについて
--WCSモードでもライディングデュエルができるようになった他、タッグライディングや通信対戦でのライディングができるように。
--WRGPで大勢のD・ホイーラーが出場した関係上、ライディングデュエルが可能な相手自体も爆発的に増加した。~
いまいち蛇足感が抜けなかったライディングが、最後となった今作でようやく面目躍如を果たしたと言える。

-世界大会予選について
--Wi-Fiコネクションによる自由参加制になり、事前応募や交通費は必要なくネット環境さえあれば誰でも平等に参加できた。

-「詰めデュエル」の作成・投稿モードの実装
--前作まではミニゲーム的に用意された詰めデュエルを解く事しかできなかったが、今作ではプレイヤーが自作できるようになり、Wi-Fiを介して公開、他人作の詰めデュエルに挑戦と言った事ができるようになった。
--投稿機能について(Wi-Fiコネクションサービス終了につき現在は利用不能)
---一人が公開しておけるのは同時に一つだけで一週間経つと自動的に公開は終了(任意で公開停止も可能)。ややシビアだが、多くの人の様々な詰めデュエルに出会うチャンスに繋がるシステムと言える。
---公開するには一度自分でクリアする必要があるので、クリア不可能の詰めデュエルに挑まされる恐れは無い。
---他人の詰めデュエルを自分のソフトにダウンロードしておく事も可能。ダウンロードしておけば自分で削除するまで無期限で何度でも遊ぶ事ができる。
---他人が公開中の詰めデュエルはクリア時に面白さと難しさを評価する事ができた。作成者は貰った評価の平均が確認できたため、詰めデュエルを作るモチベーションになった。
--カード処理はデュエル中と同じなので今作内における裁定の確認やバグの実験にも利用できる。

-カードプロテクター(スリーブ)の実装
--前作までは裏面は同じもので決まりきっていたが、今作ではプロテクターを装着できるようになった。
--Wi-Fi大会の賞品にもなっていたため、物によっては対戦時に人に自慢できる要素にもなった。

-初心者に優しいシステムが多数追加
--チュートリアルの中に「デッキ構築入門」と言う項目が追加され、チュートリアルとしての機能の質が上がった。
--「デッキ診断」機能でCPUにデッキバランスを診断して貰える。
---テンプレ的なバランスに沿うか判断してくれると言う程度で、参考になるかと言うと……(例えばモンスターの比率を下げた【HEROビート】などをCPUが理解できるはずもなく……)
---とはいえ、本当に始めたての人は当たり前のように60枚デッキ((基本的には欲しいカードを引きやすいように40枚に抑えるのがベター。))を組むなどの話も知られており、そのレベルの初心者が初歩の初歩を学ぶと言う点では使えるだろう。
--デュエル画面には「次の一手ボタン」が追加。押すとCPUがおすすめする次の一手を教えて貰える。
---今作もCPUの謎行動は多く、そのCPUのアドバイスがまともな参考になるかと言えば……
---これも本当に始めたばかりの人には優しいかもしれない。CPUのアドバイスに疑問を持てるようになれば、真の初心者は脱却できたと言えるだろう。

-タッグデュエル時に先攻を取った場合、プレイヤーのターンから開始される。
--これはWCSシリーズ全体に言えることであるが、先攻を取ってもパートナーのターンから開始されていたタッグフォースシリーズよりも優れている点である。

-ストラクチャー戦が廃止され、代わりにレンタルデッキ戦が実装された。
--レンタルデッキはどれも環境入りの強さを誇る完成度の高いデッキばかりなのでガチデッキを組みたい人にとっては参考にもなりうる。
--ストラクチャーデッキ自体は最初から一部を購入できる様になり、ストーリーを進めると新しい弾が入荷される仕組みになっている。
---これにより前作で序盤から大暴れしていた【マシンガジェット】の構築がますます遠ざかるようになった。
---とは言え、《サイクロン》や《大嵐》等の制限カードが容易に入手できるのはもちろん「灼熱の大地」に収録された《インフェルノ》((自身と同じ属性のモンスターを墓地から除外して特殊召喚できる特殊召喚モンスター。アドバンス召喚のリリースやシンクロ素材として最適。))や《炎帝テスタロス》((アドバンス召喚成功時に発動する帝の中では珍しくフィールドに及ぼさずにハンデスを行う効果を持つ。事態の変遇により環境入りを果たした。))といったマニアックなカードが手に入るのも大きい。

-NPCに勝利した時のカードプレゼントが神経衰弱形式のミニゲームに変更された。
--運が良ければ一度のデュエルで数枚のカードが手に入ることもあるが、罠も仕掛けられているので注意。
---さらにWCSモードの対戦相手にも対応しており、WCSモードでデュエルする意義が増えた。
---序盤から《エンシェント・フェアリー・ドラゴン》や《グローアップ・バルプ》、《ダンディライオン》等のカードを手に入れれば今後のデュエルが楽になるかも……

-リプレイ保存機能搭載
--これにより上手くいったプレイをいつでも観返すことができる。
---さすがに極端に長いデュエルは保存不可。

**賛否両論点
-デュエル演出の簡略化
--容量の関係もあってか、フィールド上でのモンスター実体化演出は廃止。
--特定のモンスター召喚時のムービーは今作にもあるが、その演出があるモンスターも一部減らされた。
--フィールド魔法を発動した際に、そのフィールド魔法のイラストがデュエル盤に映し出されるだけになった。~
スタンディングデュエルならさほど違和感はないが、ライディングだと《スピード・ワールド2》のイラストがデカデカと映し出されるだけで、前作までの「道路を走っている」エフェクトも削除されたので、臨場感が損なわれてしまっている。
---一方で、これらの演出のおかげで動作が重くなっていたのも事実である。モンスターの実体化に至ってはWCS2009の時点で既に形骸化しつつあったので、人によってはむしろ喜ばしい部分か。
---ちなみに5D'sストーリーは従来通りフル3Dのグラフィックである。こちらを簡略化した方が良かったのでは?という意見も。

-デュエルBGMについて
--デュエルのBGMはほぼ全て新規の曲に差し替えとなり、WCSモードではデュエルBGMを選択できるようになった。~
反面、2008までのBGMは特定の召喚・特殊勝利の演出以外は一つもなくなり、またその演出のBGMも、''音源がショボくアレンジされた''。
--また、本作に限りスタンディングとライディングでのBGMの区別をしていない為、ライディングでスタンディング用BGMが流れるのは合わない、優勢・劣勢時のBGMがスタンディングと共通で疾走感が感じられない、などの声も。~
優勢・劣性時のBGMやデュエル決着時のBGMは2007から続いていた曲を新曲に差し替えたため、マンネリ打開とも伝統が壊れたとも言われている。

-WRGPの3vs3という仕様
--先鋒・中堅・大将が一人ずつ出る形式で、勝者側は手札・場のカードを保持したまま、敗者側は次の選手が場のカードを引き継ぎ、新たに手札を引いてスタートというアニメとほぼ同じルールである。
--これ自体は評価点なのだが、このルールでは《エクゾディア》((「エクゾディアパーツ」と呼ばれる5枚を手札に全て揃えるとデュエルに勝利するカード。))を揃えると、次のデュエルも同じ手札が引き継がれるため、何連戦であろうとそのまま全勝できてしまう。
---この事はアニメ放映時にネット上では指摘されていた。

-多すぎるライディングデュエル
--今作はライディングデュエル対応のデュエリストが大幅に増えている。しかしライディングデュエルは通常のスタンディングデュエルとは勝手が違う((詳しくは『WCS2009』を参照))ため、興味のない層にはあまり嬉しくない点ではある。
--ストーリーモードでも終盤はほぼライディングデュエルで構成されており、前作よりその比重が大きくなっている。

-WCSモードのデュエリストについて
--《リチュア・エリアル》の一人称が2007の《火霊使いヒータ》と同じく僕になっている。
---控えめなイメージが見当たらないので止むを得ずこの様にしたと考えられるが、それなら一つだけいじって「私」にすればよかったのでは?という意見も。
--《ジェムナイト・プリズムオーラ》は「ユーウツセリフセット」をそのまま流用した為に「この恨み、必ず晴らす」とジェムナイトの設定と乖離してしまっている。
--《X-セイバー ソウザ》はデッキ名が「受け継がれしX魂」となっているのだが、彼は勝利の為なら手段を選ばない冷酷な性格である為、どうしても違和感がある。
---最新カードということで抜粋されたのだが、それを考慮してもXXーセイバーにすればいいのでは?という意見も。
--前々作の《ヴォルカニック・ロケット》や《ワーム・バルサス》と同様に《暴れ牛鬼》や《ジェノサイドキングサーモン》には肝心の本人をデッキに投入していない。
---手札事故削減且つイメージを崩したくない為の抜粋と思われるが、最初からそれらのキーカードをデュエリストにすればいいのでは?という声も。
--『タッグフォース』シリーズ同様にデッキ名にはあちこちパロディが存在している。
---「[[ふたりはふわふわ>プリキュアシリーズ]]」や「[[レダメカンタービレ>のだめカンタービレ (DS)]]」なんかは序の口で、終いには「ナイトオブジェム」といったネットスラングなものまでも...。

-新キャラクター、ミサキ
--本作では彼女の赤面顔の立ち絵や一枚イラストなど、『タッグフォース』を彷彿とさせる要素がある。そういった雰囲気を求めていない層は注意。

**問題点
-ストーリーやキャラの改変について
--ロットンについて
---今作における設定は「ラモンを倒すために修行から帰ってきた」だけ。アニメで見せた残虐非道な振る舞いはほぼ皆無。物語的にはもうちょっと暴れても良かったのではという声も。
---またアニメではしっかりライディングデュエルを行っていたのに今作ではスタンディングのみ。
--ミサキについて
#region(ネタバレ)
-ミサキはアニメのブルーノ/アンチノミーのポジションである。
--ブルーノ/アンチノミーの重要設定が全てミサキの物となってしまった事から、彼はそのまま空気になってしまい(特にアニメでの結末を知る人達の)涙を誘った。
#endregion
--ストーリーの終わりについて
#region(ネタバレ)
-WRGPでチーム・ニューワールドを倒した時点で終了と言うオリジナルの展開となる。
--アニメでは一区切りと言う地点ですらなく、チーム・ニューワールドの3人が合体してアポリアになるなど壮大な展開が続く。
-ゲームのストーリーがここで打ち切られた事情は様々な想像が付くが、シリーズ最終作が中途半端に終わってしまった点はファンには悲しまれる。
--本作発売日の時点では、アニメは遊星vsZ-ONEのデュエルが始まった頃であるため、制作・発売時期の関係上収録できなかった事は不自然ではない。
--海外では倫理の問題もあり、チーム・ニューワールドを倒したところで放送が終了した事も影響しているのかもしれない。
#endregion

-未登場キャラが多い
--ストーリー改変も関係しているが、アポリア以降のキャラクターは登場しない。
---ブルーノは一応登場するが、結局最後まで記憶は戻らずデュエルする事も不可能。
--チーム・太陽は何故か登場しない。
---キーカードである《手をつなぐ魔人》《眠れる巨人ズシン》が当時OCG化されていなかった事が影響していると思われるが、本作に登場しているロットンやチーム・カタストロフもそれは同じで、彼等の場合はアニメのイメージを踏まえたデッキを代わりとして使用する。((ロットンは【フルバーン】、カタストロフは表示形式変更系のカードを多用するデッキを使っており一人は【カラクリ】を使用する。))
---そのため、WRGP本戦出場チームの中でチーム・太陽だけが不自然に省かれたようになっている。
---代わりにタッグフォースでは登場しなかったミゾグチとチーム・カタストロフのメンバーは登場する。
--劇場版に登場したパラドックスも登場しない。OCG化していたSinカードは全て収録されているだけに悔やまれる。ちなみに彼はタッグフォースにも登場しなかった。
--その他、前々作2009に登場したラリー・ブリッツ・タカ・ナーブ、前作2010に登場した屑山鉄蔵やディヴァイン、ダークシグナー全員等も登場しない。
---3期再現なのだから別に登場させなくてもいいという声もある。
---その割には、2009やアニメ序盤に出ていた瓜生と、その取り巻きである志崎・堂島、他にもジル・ド・ランスボウや鷹栖所長など続投を果たした使い切りキャラも多く、リストラ基準は謎が深い。一応サブイベントでこれらに関するクエストも用意はされているが。

-CPUの思考が長い
--フィールドがカードで埋まってくるほど顕著。長考する割にはそれほどAIが賢いわけでもない。むしろかなりのお馬鹿さんである。
--発動可能なカードがある場合、CPUはいちいち発動するか否かを考えるため、こちらがモンスターを召喚・反転召喚・特殊召喚した瞬間に少しでも考え込んだら《激流葬》をセットしているなどと判ってしまう。

-タッグデュエル時のパートナーのAIがお粗末
--タッグデュエル時では別のAIが組まれているのか、シングルデュエル時よりも明らかにおかしい挙動が目立つ。
---手札に儀式モンスター、儀式モンスターをサーチできる効果モンスター(センジュ・ゴッド)、儀式魔法と儀式モンスターのどちらかをサーチできる上位互換モンスター(マンジュ・ゴッド)が存在しているのに、何故かセンジュ・ゴッドの方を召喚して儀式モンスターをもう1枚手札に加えるなど。
---この仕様のせいでロットン戦の難易度が非常に高くなってしまっている。

-スキップできない神経衰弱
--デュエル後の神経衰弱はスキップ不可。一通りカードを集めてしまった後は毎回強制的に始まるこのミニゲームが面倒になってくる。

-不自然な手札事故が多い
--デュエル前のシャッフルに不備があるのか、デッキの配合(モンスター・魔法・罠の割合)に問題がなくても、不自然なまでに初手や引きが事故りやすい。
---具体的には「デッキに20枚も入れているモンスター(または魔法・罠)が全然引けない」「初手に同名カード複数が揃いやすい」など。
---《封印の黄金櫃》など広範囲のサーチ効果で実際にデッキを確認すると、(ソートしていないのに)デッキ内のカードが不自然な規則性をもって並んでいることも少なくない。

-保存容量の少なさ
--デッキレシピ・デュエルリプレイ・詰めデュエル・Dイメージ・禁止制限リストなどの保存容量は合計されており、かなり限られたブロック数の中でやりくりしなければならない。ゲームをやり込む程に容量不足に悩まされやすい。

-タッグパートナーに指定できるデュエリストがあまり多くない。
--パートナーとして指定できるのは遊星などのメインキャラを除けば2人組のタッグデュエル可能なモブキャラのみ。モンスター、人間問わず大勢のキャラクターがデュエリストとして登場しているので、彼らを自由にパートナーにしたいという意見が多い。

-一部の服装、髪型、デュエルディスクの削除
--新規のキャラメイクパーツが追加されたことに伴い、いくつか前作のパーツが消えている。
---セキュリティ制服などの個性的なパーツが消えたことを残念がる声は多い。

-バグ・不具合関連
--《連鎖旋風》が発動条件を満たしても何故か発動出来なかったり、《ユニバード》の効果で《ユニバード》自身を選択できたり、《ガスタの疾風 リーズ》でガスタ以外のモンスターでも何でも選べる等相変わらず新規収録カードにバグがある。
---公式ではこれらの不具合に関するお詫びを上げたり、世界大会リストで禁止カードにしたりすることで対応している。

**総評
-収録カードにおいてTFに猛追をかけ、周辺システムの不満点の改善などにより、DS最高峰の良作と言える出来になった。~
ライディングデュエルや詰めデュエルなど、TFには存在しない要素を多数搭載し差別化を図っている点も評価できる。

**余談とその後の展開
-東日本大震災の影響により一時期カードのダウンロードの更新が止まり、世界大会予選の開催が少し遅れた。
-「翌年以降もまあ順当に発売され続けるだろう」という大半の予想を裏切り、2012年・2013年のWCSは発売されず(ちなみにタッグフォースの方も発売されず)。~
2013年末に待望の新作『[[遊☆戯☆王ZEXAL 激突!デュエルカーニバル!]]』が発売されたが、前代未聞の''通信不可''という仕様に阿鼻叫喚の声が挙がった。~