*狼と香辛料 海を渡る風 【おおかみとこうしんりょう うみをわたるかぜ】 |ジャンル|恋愛&行商シミュレーション|CENTER:&amazon(B002CJMO4W)通常版|CENTER:&amazon(B002CJMO4M)限定版| |対応機種|ニンテンドーDS|~|~| |メディア|2048MbitDSカード|~|~| |発売元|アスキー・メディアワークス|~|~| |開発元|熱中日和&br()ラムダ・プランニング (シナリオ一部)|~|~| |発売日|2009年9月17日|~|~| |定価|限定版:8,880円&br()通常版:5,500円(税5%込)|~|~| |プレイ人数|1人|~|~| |セーブデータ|3個|~|~| |レーティング|CERO:B(12才以上対象)|~|~| |判定|なし|~|~| |ポイント|原作の再現度が高め&br;恋愛イベントは良好だが行商システムは詰めが甘い|~|~| |>|>|>|CENTER:''[[電撃文庫シリーズリンク>電撃文庫シリーズ]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **あらすじ >舞台は海辺の寒村。 >故郷の手がかりをさがして北を目指す賢狼ホロと行商人ロレンスの前に現れた、巨大な海峡。 >ここを渡るための唯一の海路となるディーモルンの町からの船旅には厳格な身分証明が必要で、狼の耳と尻尾を持つホロは公式な手続きでは北に渡れないことが判明した。 >なんとかして海峡を渡ろうと別のルートを探して海峡周辺を移動するうちに、渡し守の少女・ルカと、ひとりの傷ついた老人に出会う。 >ホロとロレンスは老人のケガを治すため、各地を旅して、治療に必要な薬を集めることに。 >そこに羊飼い・ノーラらも登場して……。 >([[公式サイト>http://d-game.dengeki.com/spice-wolf_sea/introduction.html]]より引用) **概要 -ライトノベル『狼と香辛料』のゲーム化第2弾。 -前作はプレイヤーが主人公だったが今作の主人公は原作と同じくロレンス。 **特徴 -1年以内に情報と資金を集め、島に行くことが目標。 -町を巡りながら商品の売買と情報集めをし、資金を稼ぐ。 -序盤にホロ以外のヒロインの中から一人を同行させることが可能。ホロとの2人旅も可能だが難易度が少し上がる。 -移動中や町に着いたときにランダムで恋愛イベントが発生する。 --イベント内容は会話を行い返答によって好感度が上下するシンプルなもの。 -島にたどり着けなければバッドエンド。島にたどり着けた場合は好感度によってエンディング内容が変わる。 **評価点 -原作の雰囲気を再現できている。 --本作オリジナルのキャラや展開が世界観に合っている。 --商品や町の名前も世界観にあったものばかり。 -出来の良い恋愛イベント。 --すべてのイベントはモブも含んでフルボイス。原作に登場するキャラはアニメと同じ声優が担当している。 --一部のイベントでは描き下ろしのCGが使われている。こちらも原作と同じ文倉十が担当。 -一通り揃っているオマケ --ギャルゲーに必須のCGやBGM閲覧に加え声優の特別ボイスも聞くことができる。 --恋愛イベントの回想もすべて閲覧可能。 **賛否両論点 -通りすがりなどが教えてくれる噂がすべて的中する。例えば値上がりの噂を聞くと必ず値上がりする。 --嘘が日常茶飯事の原作なので不自然である。 --ただ嘘の噂が混じるようなシステムだとゲームが面白くなっていたかと聞かれると疑問。 -商館は何度借金を踏み倒しても難なく貸し付けてくれる。 --この点も上記と同じく不自然。 --場合によっては踏み倒すのも戦略の1つ。 **問題点 -戦略性の低い商業システム --商品は2つ以上離れた町で売れば利益が出る。そのため商品を可能な限り買い込み2つ離れた町で全売りの繰り返しになりがち。 --高騰や暴落、人気の品システムなどがあるがあまり作用しないのが原因。需要のある町に高く売るよりも近くの町で売ったほうが得な場合が多い。 -周回前提なのに不親切な点が多い。 --同時に攻略できるヒロインは1人のため全員のエンディングを見るためには周回が必須。 --周回時には''情報集めのパートから始まる''。 ---序盤に今おかれている状況を確認するために情報をまとめて集めるパートがあるが、よりによってここから始まってしまう。 ---何周しても同じ展開のパートのため、このパート終了後が始点であれば周回が楽になっていた。 -恋愛イベントの発生はランダムのため周回時に何度も起きるイベントがある反面、なかなか見られないイベントもある。 **総評 原作再現度は優秀で恋愛イベントも出来が良い。行商システムだけが残念な出来なのが惜しまれる。~ 原作のファンならそれなりには楽しめるはず。