「[[検証依頼]]」が出ています。依頼内容は「配信停止になるまでの状況およびISANA STUDIOについての加筆」です。対応できる方はご協力をお願いします。 //初稿作成者は配信停止に至るまでの経緯などについて詳細な記述ができないので、それらの事情に詳しい方の加筆を特にお願いいたします。~ //また、起動時にGame Onの次に出てくる「ISANA STUDIO」について調べてもそれらしきものが出てこないので、どういうところなのかの確認ができた方は情報提供をお願いいたします。 *あの日は燃えるゴミの日だった 【あのひはもえるごみのひだった】 |ジャンル|シミュレーション|&image(https://nekoyakata.net/wp-content/uploads/2021/08/cf34de0e3eba8da90ce9815a18cd7627.jpg,height=170)| |対応機種|iOS 10.0以降&br;Android 4.0以上|~| |発売元|GameOn|~| |配信開始日|2018年12月18日|~| |再配信日|2020年1月20日|~| |定価|無料|~| |課金要素|広告除去費 370円|~| |プレイ人数|1人|~| |レーティング|iOS 4+&br;Android 3歳以上|~| //|備考| |~| |判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| |ポイント|ゴミを回収するゲーム&br;様々なことを考えさせられる感動の物語|~| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 GameOnより配信されている基本無料のスマホゲーム。課金要素は広告の除去のみとなっている。~ 本作は一度不具合への対応を理由として配信を停止しており、その後にストーリーを完結させた上で再度配信している。本記事ではその再配信後のみの評価を行う。 ---- **ストーリー >ゴミの山となり人類に放置され見捨てられた惑星~ その惑星で偶然に1台のロボットが目覚める。~ お掃除ロボットとしてプログラムされていた彼は~ 目の前にあるゴミを片付け始める。~ 惑星にあるゴミの山を1台だけで綺麗にしていくのであった……~ ([[Android版ダウンロードページ>https://play.google.com/store/apps/details?id=com.gameon.anohiwa&hl=ja&gl=US]]より引用) ---- **特徴 -基本操作 --エリア内にあるゴミをタップしていくことで除去していく。ゴミを割合で指定された量まで除去すればエリアクリアとなる。 ---エリアをクリアすると次のエリアに向かえるようになる。ただし、そのエリアに行くまでの道がゴミで塞がれている場合は進むことができない。 --ゴミを回収したり、後述の街でのクエストを達成したりすることでExpがもらえ、一定数溜まるとレベルアップする。 ---ゴミを除去するためにはバッテリーが必要であり、バッテリーは時間回復の他、バッテリーパックで回復できる。さらにレベルアップやエリアクリアでも全回復する((レベルアップの場合はバッテリーの最大値がわずかに上がる。))。いわゆる「スタミナ」である。 --ゴミを除去していくと街や遺跡、ストーリー進行用の施設が出現する。 ---街や遺跡などのある場所はゴミの隙間から見える地面の色がわずかに違うため、それをしっかりと見ることで見つけられる。また、ゴミの除去によって道が出現する事があり、それをたどっていけば街や次のエリアへの接続部分にたどり着くことが容易にできる。 ---それだけでなく、ゴミを除去することによって植物などが復活することがある。一部の復活した植物などからはクエストで使用されるアイテムを入手できる。 --エリア内には宝箱があり、中にはバッテリーパックや設計図、あるいはそのありかのヒントを示した秘密のメモが入っている。 -街 --ゴミを除去していくと解放できる、本作において一番重要な施設。一エリアに二つある。 --街を見つけると特産物を基地で入手できるようになる。入手できる特産物の種類は街の名前から分かる場合が多い。(例えば「ミートンの街」ではミート、つまり肉が入手できるようになるなど) ---特産物は時間経過で入手できる通常入手だけでなく、ゴミ除去や後述の遺跡で入手した瓦礫を消費する急速入手というものもある。 --街には住民が特産物などのアイテムを要求するクエストというものがある。お願いされたアイテムを渡すことでクエストクリアとなり、メーターが上がっていく。 ---クエストでは足りないアイテムやその先のエリアで手に入るようになる今はまだ持っていないアイテムを要求することもある。この場合、クエストをスキップすることが可能。 --メーターが一定量になると、アイテムの特徴からどれを渡すべきなのかを自分で考える「発展クエスト」を受けられるようになる。発展クエストを達成すると街のレベルが上がり、新しい特産品が入手できるようになる。 ---発展クエストはビジュアルからすぐに分かるものだけでなく、アイテムの説明文をしっかり見ないと答えられないようなものもある。 ---最大レベルまで上がるとクエストクリアの度にバッテリーパックが入手できるようになる。 -遺跡 --ゴミを除去していくと解放できる、世界各地の観光名所がモチーフの施設。こちらは一エリアに一つ。 --遺跡の中には遺物があり、採掘をすることによってそれらを入手できる。 --一定回数採掘することによってレベルアップし、新しい遺物を入手できるようになる。最大レベルまで上げれば確率でバッテリーパックが入手できるようになる。 -パーツの強化 --宝箱や発展クエストの達成で入手できる設計図を使用することによって、ゴミを除去するために必要なドリルやバッテリーを強化したり、除去できる範囲やゴミの種類を増やすためのパーツを追加できる。 ---ドリルを強化することによって、それまで除去ができなかった複数のマスにまたがるゴミも除去できるようになる。また、バッテリーを強化することによって最大量が増え回復時間が短くなる。 -キャラクター --個性豊かなキャラクターが登場しており、物語を様々な方向から支えてくれている。 --CR-999 ---本作の主人公であるおそうじロボット。眠りから覚め外に出たときその景色に困惑し、ゴミを掃除することとなる。 --Biri ---主人公のパートナーである音声アシスタント。時に心のない発言をするほか、旧型のためちゃんと反応しないことも。 --スリープチルドレン ---最初の街でCR-999が見つけた5人の人間。遠い昔((子供のうちの一人がSHOWA-0055生まれであると発言している。))、人類が滅びたあとの未来に復活して、再び繁栄をさせることを使命とした『優秀な人間の遺伝子』である((女子が一人しかいなかったがそこは大丈夫なのだろうか…?))。 #region((ポポッ)ネタバレガ フクマレテイマス チュウイシテ エツランシテクダサイ) --パンドラ ---本作の中盤でCR-999に頭部だけ拾われた正体不明のロボット。パーツが様々な場所にあり、それらを回収することが本作後半におけるもう一つの目標となる。 #endregion ---- **評価点 -本作のストーリーは感動的で、様々なことを考えさせてくれる --主人公や仲間達が『命』について語りかけるシーンが多く、常に心を打たれる作品となっている。 #region((ポポッ)ココニモ ネタバレガ フクマレテイマス) --特に終盤、パンドラに関する衝撃の真実が明らかになり、地球とパンドラのどちらを救うのかを選ばなければいけなくなったときの葛藤はプレイヤーの心にも大きく響く。また、作品タイトルもここで回収される。 #endregion -ゴミ問題についても考えさせてくれる --本作で除去するゴミにはただのゴミだけでなく、そのゴミを飲み込んでしまった動物の死骸、戦争が起こった跡地と思わしき物、過去の栄光といったように様々なものがある。 ---そのゴミにも場所によっては凍っていたり、汚染物質が付着していたり毒性物だったりと、様々なものがある。 --そういったものを見て、そしてストーリーを体感していると実際の世界をこのようにしないためにはどうすればいいのか、考える機会になるだろう。 -本作はオートセーブだが、セーブをする間隔を10秒、30秒、60秒で変更可能 --これによって、古い機体でも動作が重くなりにくくなっている。 -本作はスタミナ制を採用しているが、そのスタミナであるバッテリーを回復するアイテム「バッテリーパック」は至る所で入手可能であり、さらにバッテリーパックなしで回復する機会も少なくない。 --そのため、基本的にスタミナ切れで進めなくなることがなくなっている。 --バッテリーの自動回復もあるが、使用量に対して回復時間が遅いため、自動回復の意味がほぼない。基本的にはバッテリーパック連打で進むバランスのため、バッテリー強化アイテムが用をなしてない。 #region(…ねえBiri、この記事ネタバレが多くない?) -エンディングは三種類あり、特定のアイテムを入手することによって真のエンディングを見ることができるのだが、そのエンディングに向かうときにはアイテムを使用するか否かを選択できる。 --これによって、アイテムを使用すると見られなくなるエンディングもちゃんと見ることができる。 #endregion **問題点 -最初のエリアにだけ不親切な点がある。 --基本操作の部分で「ゴミを除去することによって道が出現し、それをたどることで街や次のエリアへの接続地点まで行くことができる」と記したが、よりにもよって最初の最初だけ道が主人公の拠点⇔最初の街だけで途切れており、それ以外の場所には繋がっていない。 ---遺跡は近くにありそこに直接向かえる橋は一本だけなので、そこに向かう分には特に問題がない。しかし、そこからエリアにあるもう一つの街や次のエリアに誘導する道はなく、ゴミを除去して探し当てる必要がある。 ---しかも、それを遺跡側で始めたのであればまだいいが、最初の街で始めるとそこで見つけた道が''どこにも繋がらずに途切れる''ため、同じ道を探す動作を二度しなければならない。 ---幸い道自体はすぐ近くにあるが、開始直後にそういった動作をしなければいけないのは不便となっている。 --なお、後半にもストーリー進行に必要な施設が同様の状態になっているが、そこは主人公のCR-999がその施設がある辺りを探索するようエリアに着いた時点で言っている。 -操作性 --ゴミは一マス一マス除去する必要があり、一定の範囲をまとめて除去はできない。 ---高レベルのドリルや追加パーツで除去する事ができるようになるゴミも何度もタップして1マスのゴミにしないと撤去できない。 --マップ表示はピンチ操作とダブルタップで倍率を変えられるのだが、最大ズームアウト時のタップ操作の反応が悪くゴミ除去の効率が悪い。効率を考えると数段階ズームインした状態でタップするのがスムーズだが、その場合はマップの見通しが悪くなり向かっている方向がわかりにくくなるデメリットがある。 ---また、ダブルタップでズームインしてしまうので、ゴミ除去中に空のマスを叩いてしまい勝手にズームインする誤爆が多い。ズーム固定切り替え機能はある、というかそれを使いこなさないとイライラさせられる。 -モヤモヤする要素あり --三番目の南国エリアではゴミを飲み込んて息絶えた動物が多数おり、街に来たときにCR-999が「回収して埋葬してあげる」と言うような事を言っている。 ---だが、そこで目につくクジラなどの大きな生物は''レベル4のドリルでないと除去できず、しかもそのレベル4のドリルはこのエリアに到達するまでに入手することができない''ので、次のエリアを解放するまで回収することが不可能となっている。 --エリアクリア時に「死んでしまった生き物達も埋葬してあげた」と言っているが、これを見ていると本当に埋葬したのか不安になってくる。 -回収されなかった伏線がある #region((ポポッ)ストーリメンニ ショウテンヲオイタ キジナノデ アルテイドノ ネタバレハ シカタガナイカト) --本作の中盤、この星は一度ゴミまみれになった後、宇宙人が移住してくるようになったという説明が惑星移住第1号の宇宙人からされる。~ そこで、CR-999は「''スリープチルドレンも実は宇宙人なのではないか!?''」と考えるのだが、これについて後にまともな言及もされないまま、スリープチルドレンは重病を患い息を引き取ってしまう。 #endregion -''やり込み要素はない'' --全てのエンディングを見るとやることがストーリー鑑賞くらいしかなくなってしまう。 ---データを消せばまた1からやり直せるが、果たして感動のエンディングを見た後簡単にデータを消せるだろうか… ---- **総評 ゴミ問題と「命」に焦点が当てられてたストーリーは、遊ぶ人間に様々なことを考えさせられる。&br;感動的なストーリーを味わいたい方やゴミ問題について少しでも興味を持っている方には特におすすめ、そうでない方でもこのゲームを遊ぶことによってゴミ問題について考えるきっかけとなってほしい。