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【ふぁいなるふぁんたじーとぅえるぶ】
ジャンル | RPG | |
対応機種 | プレイステーション2 | |
発売・開発元 | スクウェア・エニックス | |
発売日 | 2006年3月16日 | |
定価 | 8,990円 | |
レーティング | CERO:全年齢対象 | |
廉価版 | アルティメットヒッツ:2008年6月26日/2,940円 | |
判定 | スルメゲー | |
ポイント |
オフライン版シームレスバトルの先駆け的作品 高い完成度と自由度だが複雑なシステム 世界観重視のシナリオ 脱・JRPGの嚆矢的存在として国内より海外で人気 長年のシステム解析・やり込みによる大きな変遷 オイヨイヨ! |
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『ファイナルファンタジータクティクス』『ベイグラントストーリー』の制作スタッフがイヴァリースの続編として制作した。『FFTA』のようなパラレル設定ではなく、FFTから約1200年前の古代文明時代を舞台とした正史である。
当初の発表より約2年の延期を経て発売されたが、システム・シナリオ含め従来のナンバリングタイトルとは全く異なる方向性で成り立つ要素が多い。
戦乱渦巻くイヴァリースの一小国ダルマスカは、急速に勢力を広げるアルケイディア帝国と戦争状態に陥っていた。
先日アーシェ王女と祝言を挙げたばかりのラスラ王子は自ら剣を取り前線に立つが、あえなく戦死する。
敗色濃厚のダルマスカはアルケイディアとの和平を結ぼうとするが、和平調印式にダルマスカのバッシュ将軍は、
ダルマスカ国王を売国奴と呼んで暗殺する。
かくしてダルマスカは和平の道も絶たれ、アルケイディアに降伏した。2年後、ダルマスカの首都ラバナスタに住む、空賊に憧れる孤児の少年ヴァンは、
帝国に征服された祖国とその状態を受け入れつつある民たちに苛立ち、帝国兵からスリをするなどして抑圧された日々を送っていた。
彼の兄は、調印式を襲撃したバッシュ将軍との関係を疑われ、厳しい尋問の末廃人となり世を去っていたのだ。そんな折、ラバナスタに新しい執政官が赴任することになり、それを記念したパレードが行われた。
新たな執政官ヴェインは「私が憎いか。帝国が憎いか」から始まる巧みな演説によって民衆の反帝国感情を見事に払拭してしまった。
ダルマスカに深い傷を与えたアルケイディアを許してしまっていいのか。憎しみを抑えられないヴァンは、
帝国が抑えているラバナスタ王宮の宝物庫に忍び込んだ。
そこでダルマスカ解放軍として活動するかつての王女アーシェ、そして空賊バルフレアと出会う。
+ | 武器種類について |
+ | 本作の戦術的要素について |
+ | ネタバレのため格納 |
+ | ネタバレのため格納 |
満を持して発売された本作であったが、ほどなくして「これはFFではない」と激しい批判に晒されることとなった。
シナリオを求める人からは、キャラクターや展開の魅力の薄さ、イベント間のテンポを損なう広大なゲーム構成が批判され、システムを求める人からは、ガンビットなどのとっつきにくい独自のシステムが反発を招いた。
しかしこれらの評価は発売直後になされた節もあり、現在は練り込まれた世界観、自由度とやりこみ要素、完成度の高いシステムを評価する傾向も増えてきている。
製作期間を長くかけただけあって大きな欠陥やゲームとして破綻している箇所もほとんど無く、ゲームそのものの完成度は高い。
システム面においては、まだ日本で馴染みの薄いMMORPGをコンシューマの土壌へと持ち込んでしまった事が仇となってしまったことからして、時代が追いついていなかったという側面もある。
仕様への理解を要するシステムで批判された、『II』や『VIII』の轍を踏んでしまった作品と言えるかもしれない。