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神次次元ゲイム ネプテューヌRe;Birth3 V CENTURY - (2015/12/05 (土) 07:00:44) の編集履歴(バックアップ)


神次次元ゲイム ネプテューヌRe;Birth3 V CENTURY

【かみじじげんげいむ ねぷてゅーぬりばーすすりー びくとりぃー せんちゅりー】

ジャンル RPG

対応機種 プレイステーション・ヴィータ
発売・開発元 コンパイルハート
FELISTELLA
発売日 2014年12月18日
定価 通常版:5,800円
限定版:7,800円
DL版:5,048円(全て税別)
レーティング CERO:C(15歳以上対象)
判定 バカゲー
ポイント 「V」のリメイク
UIの向上と豊富な無料DLC
キャラクターチャレンジ依存のシステム
ネプテューヌシリーズリンク

概要

  • 神次元ゲイム ネプテューヌV』のリメイク作品。シナリオは『Re;Birth2』の直接の続編となっている。
  • シナリオはVほぼそのままだが、新たにプロローグや追加エピソード、サブイベントが追加されている。
    • また前作Re;Birth2が事前にシナリオがほぼそのままであった事がわかっておらず批判があったためか、今作は最初からシナリオはほぼ同じで新たに追加エピソードを入れた事が明言されている。
    • その追加エピソードはグリーやモバゲーをパロったであろう「リグー」と「バモー」が登場。
  • メーカーキャラと教祖(と「ベールさんのアイドルプロデュース」イベント)は無料DLCとして登場し、女神10人に加えて初代コンパを除いたVにいた9人全員とアイエフ、コンパ(共に大人ver)5pb.、RED、ケイブ、イストワール、神宮寺ケイ、西沢ミナ、箱崎チカの9人が登場し28人となった。(ただし教祖達のイベントは存在していない)
  • ネプステーションも不評だったレビューが削除された事以外はほぼそのまま続投している。
  • 主題歌が「神次元!ふぉーちゅん・まてりある」から「Rave:tech(^_^)New;world」、エンディングが「ヴィーナス女神っくす!」から「トゥルーエンド プレイヤー」に変更された。

主な変更点

  • 戦闘システム
    • 「mk2」と「V」の間の子。従来のエグゼドライブゲージとSPは統一され、最大値が1000で固定、SP技やエグゼドライブ(こちらは250毎にゲージ1本扱い)の使用の際に消費。ヒットの際にちょっとずつ溜められ、ダンジョンの脱出では回復、初期化ともにしなくなった。
    • EXフィニッシュはVでは任意に4つつけられたが、今作では「ブレイク」「パワー」「ラッシュ」にそれぞれセットできるものが決められており、セットできる数もそれぞれ一つの合計3つとなった。
    • 女神以外のキャラには女神化の代わりにステータスが上昇する「覚醒」が追加された。
    • また敵の弱点・耐性となる属性やアイテムドロップの成否が目視できるようになった。
    • それらによってか、「エグゼドライブゲージが貯まりやすくなる」「アイテムドロップ率アップ」の仕様書が無くなっている。
    • リーダースキルの追加。パーティリーダーにしているキャラごとに固有の効果が発生するようになった。
  • なりゆき☆ダンジョン
    • 見聞者システムは「なりゆき☆ダンジョン」と統合。固定スキルの違う見聞者と一緒に探検し、上手く行けば様々なアイテムや仕様書を得られる。またランダムで見聞者に2つ目のスキルを習得させる事ができる、こちらは上書き可。しかし敗走時に前作同様装備全ロストに加えて、見聞者も敗走したフロアに取り残されるようになっている。
    • ステラちゃんにボイスが追加された。
  • 隠しブロック
    • トレジャーサーチが廃止され、代わりに半透明のブロックをジャンプで叩く形となった。
    • トレジャーサーチ同様にランダムで装備品や仕様書なども手に入り、何もない場合はクレジットが出る。

評価点

  • V以降に登場したキャラがほぼ全員使用できる
    • 初代コンパ以外全員加入し、DLCキャラは遅くても5章には加入する。ただし日本一とガストは今回も未登場。あえて言うならRe;Birth1仕様のイストワールも登場しない。
      • もっとも、ここまでくるとどうしても「大人の事情」に触れざるをえない面があるのだが…*1。初代コンパに関してはRe;Birth2でも存在が消されていたため今後も出せないと思われる。
  • 追加イベント、サブイベントの増加。
    • 特にメーカーキャラとのイベントが大幅に増えた。全てフルボイスなうえ加入イベントは全員新規になり、Vでは一切登場しなかったユニ、ロム、ラムとのイベントも追加され、メーカーキャラ同士のイベントや新たなイベントCGも追加された。
      • なおプルルート、ピーシェは相変わらずメーカーキャラのイベントには一切登場しない。メーカーキャラに関係ないボイスありの新サブイベントには登場するため、意図的なものなのだろうか?
  • スキルの復活
    • ハードフォームやガーディアンフォースなどVにあったスキルがほぼ復活した。ただしアトランジャーなど版権が関わるスキルはイベントごと消滅したまま。
  • ビデオの復活
    • Re;Birthシリーズでは今までビデオが一切なかったが今回ついに復活し、イベントを見直せるようになった。
  • 逆引き追加
    • 仕様書やクエスト画面で討伐対象やアイテムの入手場所、方法などを逆引き検索できるようになり利便性が大幅に上昇した。今までかなり不便だったためプレイヤーにはかなり喜ばれた。
    • ただ完璧ではなく、なりゆきダンジョン限定の素材、仕様書やクエストに関係しないアイテムなど同機能で調べられないアイテムもある。
  • フレームレートがさらに上昇した
    • Re;Birth2と比べてもさらに滑らかになっており、元であるVとは比べ物にならないほどに操作が滑らかになった。
  • なりゆきダンジョンの時間が激減
    • 前作では最長で25時間もかかっていたが、今作では最長でも2時間46分40秒とかなり短くなり、見聞者の時間短縮スキルがあればさらに半減できる。ただし貴重なスキル枠を時間短縮に使うのは危険でもあるが。
    • 失敗時に全ロスト(見聞者も取り残される)する点、イベント中でも帰還のお知らせが表示される点は不評。とは言え前作よりは気軽に挑戦できる。
  • VのDLCの大半が無料化して実装
    • 衣装やプロセッサなどがデフォルトでゲームソフトに導入されDLC自体が大幅に少なくなった。メーカーキャラも無料DLC。
  • 毎度定番のスタッフロール
    • 前作のスタッフロールのラストから続いており、単品でも十分見ていて楽しいものとなっている。

賛否点

  • 相変わらずの大量の使い回し
    • シナリオがそのままのため仕方ないとは思うが、やはりダンジョンマップや敵の使い回しが多い。そのため新規で追加されたラストダンジョンは、構造や規模が今までのダンジョンと違いすぎていろんな意味で浮いている。
    • またOPも主題歌は空耳を有効活用していたりと好評なのだが、無印のOPのアニメパートの一部を使い回している。*2
    • 隠しブロックを叩いた時に何もでないと、ブロックに頭をぶつけたという扱いになるのだが、ダメージボイスの使いまわしのため「こんな攻撃…っ!」などと頓珍漢な台詞を言うキャラも。
  • アイテムコンプの難易度
    • DLC含む仕様書を全て組み込むために最低4週する必要がある。拘るプレイヤーには面倒な要素。
    • リグーが落とす「ハケンノカケラ」が4つ必要*3なのだが、トゥルーエンド後のエクストラシナリオのラスボス戦でしか戦えられず再戦などで再び手に入ることも出来ない。他のエンディングも考えると6週必須となる。

問題点

  • キャラクターチャレンジ
    • 原作の時点で実績内容がおかしい*4、設定値が高すぎる*5、そもそも埋めていて楽しくないと不評だったキャラチャレを改悪した上で実装している。
    • 特に評判が悪いのは、攻略に必須の超必殺技エグゼドライブをキャラチャレの報酬(仕様書)として組み込んだこと。
      • 善意で(プレイヤーに受け入れられると思って)変えたならともかく、仕様書の説明文に「リメイクシステムで、遠回りしてスキルを習得している、とは言わないでください*6」という手間が増えることを自覚した上で改変したと思われる記述がある。
      • チュートリアルに「レベルを上げることで習得します」と嘘が書かれている。チュートリアル用の画像を使い回しているのが原因。
    • エグゼドライブほどではないが、新要素のリーダースキル、装備画面の視点変更*7、メニュー画面でキャラボイス再生*8など、キャラ別にする必要がないものまで組み込んでいる点も不評。
      • こちらの説明文にも「Re;Birth3では、キャラクター別に用意した」「キャラクター愛の踏み絵だ」という記述がある。
    • また、新たな仕様書に「能力アップ」「コンボ枠の追加」が登場している。それ自体は好評だがキャラクターチャレンジに組み込まれた事は批判されている。
      • 特に能力アップは補正がかなり大きい*9ため無視は到底出来ず、各キャラにつき3つもある。3つの内2つはダンジョン攻略と並行できない上に単純作業の繰り返しでとてもだるい。
    • 一応、「攻撃を空振る」といった極めて難しい一部の項目はオミットされたが、「ダンジョン内を駆けまわる」「敵をひたすら倒す」などは回数据え置きで、カウントが倍増するようになる仕様書といったフォローもないのでコンプリートは非常に難しい。ちなみに発売前にキャラクターチャレンジはVより簡単になったという旨の発言を公式がしている。確かに項目は減ったが…。
    • また、「逃走に成功した回数」と、Vには存在していなかった「絶対逃走」の仕様書との両立はできず、また「バトンタッチ回数」稼ぎのためにひたすらバトンタッチするとそのダンジョンでは交代できなくなってしまうバグがあり、かゆい所に手が届かない仕様となっている。
    • キャラクターチャレンジの報酬が豪華になったせいでVより性能の差が開きやすく、大きくなった。
      • 特にユニ、ロム、ラムはラストダンジョン前なのにステータスが低い、エグゼドライブも無い、リーダースキルも無いと1軍で運用するのはかなり厳しい。
  • 新要素の調整不足
    • 3段目までしか設定できないコンボに4段目を追加する「コンボ枠追加」。配分がおかしい。
      • ネプテューヌとプルルートは3種類全て習得できるのに対し、ネプギアとブロッコリーは2種類、それ以外は1種類しか手に入らない。
      • ラッシュ特化、ブレイク特化などで差別化するならともかく、主役2人が優遇されているのは問題と言える。
      • また枠を追加すると、4段目までコンボをセットしないとEXフィニッシュに派生しないようになってしまう。
      • 最大CPも原作と同じ400で、消費CPの少ない魔法キャラ以外は取捨選択が必要になる。
    • EXフィニッシュは3種に分かれるが、その振り分け方が雑。ほとんどのキャラがパワーかラッシュに偏っている。
      • 特に酷いのはイストワールで、6つあるEXフィニッシュが全てラッシュ枠でパワー、ブレイクは0のため、実質一つしか使えない。
    • 衣装や一部装備の値段設定がおかしい。カラバリの衣装が一着250万、DLC最強武器に至っては一律1000万もする。
      • 参考までに2章~10章まで毎回行われるクイズミリオネプを、全ての章で全問正解した場合の特典が100万である。
      • 原作には資金稼ぎの裏技があった。またそれを自制したとしても、開発と同時に入手できる仕様だったため問題なかった。
      • 本作と同じ仕様のRe;Birth1では、一着5万とシステムに合わせて調整されていた。
      • DLCを導入しても資金稼ぎが楽になるような敵もいない。
    • 隠し宝箱が隠しブロックに変更されたが、原作より面倒になったと不評。
      • ゲームを進めると入手できる確率アップの仕様書*10が、アイテムが3回目までにしか出ないという設定ミスにより機能していない。
  • キャラ間のバランス
    • 『ドリル*11』チップがぶっ壊れ性能。人間キャラと女神(候補生)キャラの格差を大きく広げている。
      • 同チップがあると、女神化(覚醒には乗らない)する度にエグゼドライブを撃てるようになりゲームバランスが崩壊する。2ターンに1度しか撃てない*12とはいえ、全ゲージ消費のネプテューヌ第二エグゼドライブですら少しの工夫で連発できてしまうのは問題と言える。
      • 人間キャラに「覚醒*13」コマンドを実装する、コンボリンク*14の弱体化*15などの調整もドリルの影響で台無しになっている。
      • 一応入手次期はクリア後なので、本編中なら問題視するほどの差はない。
    • アイエフ(大人)、コンパ(大人)、5pb.、REDの4人は人間キャラの中でも特に冷遇されている。
      • この4人の武器が弱すぎる。他のキャラの最強武器(DLC抜き)が大半がSTRかINTが1300~2000前後の中でREDは1100程度*16、3人は1000未満の武器しかない。アイエフに至ってはSTR591という超低ステータス。そのためこの4人をまともに運用するならDLCの購入が必須となってくる。
      • アイエフ、コンパは強い武器を幼女版、弱い武器を大人版という振り分けをされているのも問題となっている。
    • リーダースキルの性能差が激しい。
      • ネプギアの「シェア補正増加」、ピーシェの「クリティカル率増加」の汎用性が極めて高い。目に見えて与ダメージが増加する。
      • 一方でプルルート、ノワール、ブラン、ベールは「特定の属性耐性上昇」と効果が限定的で、いまいち活躍の機会がない。
    • 上述したキャラクターチャレンジも差を広げる原因になっている。
  • シナリオ関係
    • アイエフ、コンパ、ユニ、ロム、ラムの立ち絵がイベントによって表示されたりされなかったりする。
      • ユニ、ロム、ラムに関しては原作のDLCイベント「オタメシキカン*17」の演出のためとも考えられる。
    • 仕様変更の影響か、話の整合性が取れていない部分がいくつかある。
      • 見聞者システムは廃止されたが、クイズの問題やキャラの台詞はそのままなので一部イベントが不自然になっている。
      • アイエフが見聞者になった理由を語るイベントがそのまま残っている。見聞者システム自体がない本作では意味不明な内容。
      • ネプステーションでは、原作のレビューの項目がそのまま抜かれているので話題が唐突に切り替わる。
      • 新録ボイスのうちプルルートの声が違和感を感じるほど高い(アイリスハート時はそのまま)。前作のブラックハートやユニでも起きていた問題。
    • 原作で指摘された女神候補生の扱いの悪さ、プルルートの暴走、ネタ寄りのシナリオなどの問題点はそのまま。
      • 意図したかは不明だが、スタッフロールが評判の悪かった原作のグッドエンドルートを皮肉ったような内容になっている。
    • 追加シナリオは荒れやすいソーシャルゲーム絡みである上に、笑える内容でもないため単なる不愉快なイベントになってしまっている。
      • 自社*18を棚に上げている、ネタにできる立場ではないという指摘もある。
      • おまけに追加シナリオでも「プルルートが女神化→相手がビビる」というテンプレ展開が行われた。
    • 二周目以降で、プロローグの負けイベントで負けられないという問題が発生する。
      • パープルハート対三女神で負ける必要があるが、ステータス引き継ぎ、通常攻撃の禁止設定、ピンチになると防御を繰り返す敵AIの影響で負けるのに時間がかかる。特に通常攻撃縛りが厳しく、状況によっては詰むこともある。
  • 不具合
    • 現在は修正済だが、キャラの台詞がおかしい、イベントの時系列がめちゃくちゃになる、ダンジョンに嵌って抜け出せなくなる、未加入キャラの仕様書を組み込むと反映されないなどの不具合が存在していた。
  • その他
    • 周回プレイ時に装備・コンボメイクがリセット、イベントスキップができない*19、チュートリアルを飛ばせないなど、原作で指摘された問題点のいくつかが未改善。

総評

メインシナリオは良くも悪くもそのままのため、そのノリを楽しめるかどうかが肝心な所といえる。
キャラクターチャレンジの必須化によるストレスが非常に痛いが、戦闘システムの変更、サブイベントの追加にフレームレートの向上や今まで登場したほぼ全キャラが使用できるなど、V既プレイでも中々楽しめる内容になっている。

その他

  • 予約特典として「ねぷにけ~しょん」のイベントが配信された。「画面の向こうのプレイヤーと話す」設定で、ADVゲームのように選択肢が設けられているがルート分岐はなくややあっさりしている(イベント回想にも登録され、専用イベントCGあり)。なおプレイヤー側に台詞は一切なく、PPや激ノワと違いプレイヤーの分身が自己主張をする事はないため無難な扱いとなっている。
  • 上記の「ベールさんのアイドルプロデュース」を含む、追加コンテンツパックでVのDLCイベントが再録されたが、その時の女神候補生(ネプギア以外)の立ち絵は「mk2」時代のままであった。
  • 「マーベラスAQL」は社名変更でどうなるかと思われたが、名前はそのまま続投された。ただし社名変更の影響か、前作から続投しているメーカーキャラで唯一前作とは別人設定。
  • 特典としてTCG『UNLIMITED VS』のカードが付属したが、ゲーム発売から僅か9日後の12月27日に『UNLIMITED VS』そのものが終了してしまい、事実上の最後に発売されたカードとなった。
  • 2015年10月中頃に海外市場向けとしてSteam版が販売された。相変わらず日本から購入はできない仕様(そもそも海外でのVitaの普及が進んでないのと今後展開していくPS4タイトルの宣伝といった事情での展開故に海外市場向けとして販売している。)だが海外版には元から存在しないDLC(グッズ付属のDLC系と上記の予約特典)除いてほぼ全てのDLCが無料化された(ゲームバランスに影響を与える救済DLCのみ有料 なおこのDLCのみ日本からでも購入可能(前2作は本体は代理販売店で比較的楽に入手できたがDLCはつい先日まで扱われておらず制限地域からはトレード以外に入手の術がなかった))
  • 原作のトロフィー説明文はネプテューヌの一言コメントだったが、普通の説明文になった。