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蟲神器 めざせ! 最強の蟲主

【むしじんぎ めざせ さいきょうのむしぬし】

ジャンル カードゲーム
対応機種 Nintendo Switch
発売元 日本コロムビア
開発元 株式会社ラクジン
発売日 2025年11月13日
定価(10%税込) 6,380円
プレイ人数 1~2人
セーブデータ 1個(オートセーブ)
レーティング CERO:A(全年齢対象)
備考 パッケージ版は応募者全員に
プロモカード「カブトムシ」*1が貰える
アンケートはがき付き*2
判定 良作
ポイント DAISO発のTCGがSwitchに登場
シミュレーターとしての完成度は良好
カード収集難度も優しめ
定価に対するボリュームがややネック


概要

  • 『蟲神器』を題材とした初のコンピューターゲーム。
    蟲神器は2022年11月から全国のDAISO店舗で販売・展開されている商品であり、スターターデッキセット・ブースターパックが共に1つ110円(10%税込み)という価格の敷居の低さから、
    2025年7月までの間に累計販売数は1,000万セットを突破する大ヒット商品となったトレーディングカードゲームである。
    尚、本作には発売時点の最新弾であるブースターパック第6弾「魂の螺旋」までのカードが収録されている。
  • ストーリーは原作者監修のオリジナルストーリーとなっており、主人公はひょんなことから知り合った少年・(カガリ) 夏音 (カノン)から蟲神器の事を教わり、蟲主*3大会の最高峰『 真之蟲主杯 (シンノムシヌシハイ)』優勝を目指すことになる。
    (公式サイトより引用)

システム

『蟲神器』の遊び方については公式サイトを参照。

  • マップから行く場所を選び、その場所にいるNPCとストーリー戦やフリー対戦を行うのが基本となる。
    また、カードパック・スリーブ・プレイマット・デッキレシピを購入することが出来る「ショップ」、通信要素で対戦できる「マイルーム」の他、Yボタンで「蟲主通信」を行う事でランダムな他プレイヤーのデッキを持ったNPCがマップに出現して対戦することが可能。
    • また、マップではXボタンでメニューを開いて「デッキ編集」「実績報酬の入手」「Tipsやチュートリアルの確認」等が可能。
    • ショップで消費するコインは各種対戦を行う事の他、実績報酬でも入手できる。
  • ショップでカードパックを購入する際に入手した3枚目以降の同名カードはレア度に応じたカードポイント(CP)に変換され、所持枚数が2枚未満のカードの生成に使用することが出来る。
  • 尚、タイトル画面では「あいことば」を入力することでゲーム内通貨等が手に入る。
    あいことばは大創出版が販売している雑誌「コンプティーク」に記載されていたり、イベントに参加することで入手できる。

評価点

  • 本作というよりカードゲームそのものの評価になってしまうが、蟲神器が面白い。
    • 相手の盤面のまくり方を考え突破する楽しさや、デッキが20枚であることによる一戦のゲームテンポの良さ、カード収集や新しいデッキの模索といった蟲神器の楽しさを十分味わうことが出来、シンプルにシミュレーターとして完成度が高い。
    • 当時の最新弾での環境が研究された状態での本作発売*4という事もあり、ネットで調べれば6弾に対応したデッキレシピや解説記事が出てくるのも評価に値する。
      また、ゲーム内ショップにも実戦級のデッキレシピが販売されており、ネットで調べなくても強いレシピが手に入るのはネットに疎い子供にも優しい設計になっていると言える。
  • 尚、カードのパックや各種サプライ品等を購入できるショップは 当然のようにDAISO となっている。
    • 背景の商品棚は現実同様の為既視感があるのは当然なのだが、現実のDAISOと異なり デュエルスペースが存在している 点が更なる笑いを誘ったのは言うまでもない。
  • UIもワンボタンでアクセス出来るようになっており、(問題点に後述するとある一点を除いて)非常に快適。

賛否両論点

  • ゲームとしての寿命がそれほど長くない
    • ミドルプライスとフルプライスの中間の定価となる本作だが、ストーリーのボリュームやカードのコンプリート難度の都合上、やや割高感が否めない。
    • ただし、紙の蟲神器を遊んだことがない場合を考えると、本作の金額は「現実で蟲神器を全カードコレクションしつつ遊ぼうとするとかかってくる合計出費」よりは確実に安く済む*5のと、オンライン通信機能で他人のデッキと戦う事も出来るので、本作の購入を検討している場合はコスパの点で納得できるかどうかで判断すると良いだろう。

問題点

  • 未所持カードの生成方法が分かり辛い
    • カード生成はデッキ編集画面で行えるのだが、 デフォルトの状態では所持数が0枚のカードが表示されておらず 、表示するにはRボタンでフィルターメニューを開いてから「絞り込み」タブの「すべて」を選択して反映するという手間を挟まなければならない。
  • NPC関連
    • AIに関しては「より多く縄張りが取れる攻撃順序があるのに無駄に攻撃回数をかさ増しして倒す」「"とどめを刺しきれないのであえて攻撃しない"という選択肢を取らない」「場に虫がいないのに攻撃力を上げる術カードを使用する」「共食いでまだ攻撃していない虫を破壊する」等、蟲神器経験者からすると首をかしげるようなプレイミスが散見される。
      もっとも、本作で蟲神器に初めて触れる初心者が辞めてしまっては元も子もないので強すぎるのも考え物だが。
    • また、表示バグなのかレシピのミスなのか、「一部NPCのデッキがエサ場なども加味すると3枚の同名カードを使用している状態になる」という不正行為も確認されている
  • 一部のゲームシステムやカードの効果処理が正常に作用しない不具合や裁定ミスがいくつか報告されている。
    • 金策面では「実績解除報酬をAボタン連打や"全て受け取る"で入手すると本来受け取れるはずのコイン報酬が受け取れない」というものが報告されている*6
    • カードの裁定の方も「刺蠅の血盟で空蝉の皮鎧やメガ装甲等の耐性を貫通して破壊できる」「生きた化石やツユムシの捨て札参照がおかしい」「りんぷん等の攻撃誘導効果が有効な際に複数体同時攻撃が使用できてしまう」「セミ宿りの攻撃禁止アイコンが正しく表示されない*7」「かくれるで裏向きになった蟲をリオックのエサコストにする(NPC限定)」等、様々なミスが目立っていた。 現在は更新データにより改善済み。

総評

DAISO発の大人気カードゲームが待望のSwitchで遊べるようになり、蟲神器のシミュレーターとしての完成度の高さで好評を得た一作。
蟲神器に興味があるカードゲーマーなら、是非DAISOのショップでスターターセットを購入して試遊して頂き、それが気に入ったのであれば本作で本格的にデビューするのも良いだろう。


余談

  • 本作のテストプレイには大創出版代表取締役の西田大氏も参加している。(該当ポスト)
  • 本作の発売時期は元々「2025年秋頃」と発表されていたが、2025年8月20日に同年11月13日に発売されると発表された。 11月中旬を「秋」と呼称するかどうかと言われると微妙なところだが
    • しかし、本作発売日の一週間前後には『ゼルダ無双 封印戦記』と『カービィのエアライダー』が。更に本作と同日には『桃太郎電鉄2 ~あなたの町も きっとある~』『ドラゴンボール Sparking! ZERO(Switch/Switch2版)』が発売という魔境状況となっており、ゲーマーの蟲主達は嬉しい悲鳴を上げる羽目になった。
最終更新:2026年04月16日 11:21

*1 元々存在しているカードだが、本作発売後の次弾のパックから実装される新レアリティ「UR」仕様となっており、イラスト違いかつ技構成が異なる。本作でもストーリークリア特典としてゲーム内で使用可能。

*2 当該キャンペーンは2026年1月6日で終了済

*3 蟲神器プレイヤーの呼称

*4 本作発売時点での最新弾である第6弾は同年の8月上旬に発売された。

*5 全カードを揃えずとも、蟲神器を取り扱っているカードショップで買い揃える場合、需要があるSR・LRカードの値が張るのは当然で、強いデッキを組もうとしたり、スリーブやプレイマット等を揃えたりしようとすると確実に出費がかさむ事になる。

*6 連打せずに一つ一つ受け取れば正常に入手できる。

*7 効果自体は正しく作用している。