東京フレンドパークII DSで鍛える運動脳力
【とうきょうふれんどぱーくつー でぃーえすできたえるうんどうのうりょく】
ジャンル
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タッチアクション
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対応機種
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ニンテンドーDS
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発売元
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ロケットカンパニー
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開発元
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バレット
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発売日
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2006年11月30日
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定価
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5,040円(税込)
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プレイ人数
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1~2人
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セーブデータ
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5個
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レーティング
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CERO:A(全年齢対象)
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判定
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なし
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ポイント
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同名TV番組のゲーム化 アトラクションの再現度は上々 実は脳トレ要素は少ない
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TBSテレビ関連作品リンク
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概要
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TBS系列にてかつて放送されていた人気バラエティ番組「関口宏の東京フレンドパークII」(以下:TFP2)のゲーム化にあたるニンテンドーDSソフト。
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本作と同じTFP2を題材にしたWiiソフトとして『東京フレンドパークII決定版 みんなで挑戦! 体感アトラクション』がリリースされているが、本作との関連性は題材が同じである以外では特にない。
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番組におけるメインキャストである関口宏氏やホンジャマカのボイスが収録されており、番組に近いノリでゲームを楽しむ事ができる。
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完全オートセーブ方式。
主なルール
主なモード
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練習モード
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ポイント交換で入手したアトラクションを単独で自由にプレイできるモード。
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ポイント交換
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TFP2モードで入手したポイントを消費し、練習モードでプレイできるアトラクションを交換できる。
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アトラクションは全部で21種類用意されている。
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商品一覧
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TFP2モードで入手した賞品を鑑賞できる。
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賞品は全部で100種類用意されている。
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キャラクターカスタム
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プレイヤーの分身となるキャラをカスタマイズできる。
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カスタマイズできる素材は全部で100種類用意されている。
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通信モード
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DSダウンロードプレイによる2人プレイや、ソフトを持っていない人のDSで一部アトラクションのダウンロードができるモード。
キャラクターカスタム
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ゲーム開始前の準備。
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ゲームを始めるとセーブデータ画面に移項する。
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セーブデータを選び、プレイヤーの名前を入力して個人のデータを作成する。その後は下記のキャラクターカスタムを行う。
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キャラクターカスタムに関して。
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プレイヤーの分身となるキャラを自分好みにカスタマイズできる。
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「髪型」「顔の輪郭」「眉毛」「目」「口」「ジャージの色」のいずれかを好きなものから選んでいく。髪型と輪郭に関しては色の選択も可能となる。
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セーブデータ作成時にて必ずカスタマイズしなければならない他、モード選択時において自由にカスタマイズの変更が可能となる。
TFP2モード
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番組を忠実に再現したステージをこなしていく。
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5つのステージ(アトラクション)をプレイし、その結果によって様々なご褒美を取得できるチャンスとなる。
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すべてのアトラクションはタッチペン操作が基本。
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番組が始まる前に難易度を「かんたん」「ふつう」「むずかしい」のいずれかから選んでゲームスタート。
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アトラクションを開始する前に操作のチュートリアルを見るか否かを選択できる。
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必ず第1アトラクションは「ウォールクラッシュ」、第5(最終)アトラクションは「ハイパーホッケー」となるが、他のアトラクションはランダムで選ばれる。
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アトラクションには指定されたノルマがあり、それをクリアすると「金貨」が貰え、クリアできないと何も貰えない。指定ノルマは前記の難易度によって変わる。
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該当アトラクションを終えるとクリア、未クリアに関わらず次のアトラクションへ進める。本作には番組途中でゲームオーバーになる要因はない。
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すべてのアトラクションを終了し、下記のビッグチャレンジも終えるとプレイのランキング(最高で「S」)が表示される。
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すべてのアトラクションを終え金貨を1つ以上入手していると「ビッグチャレンジ」のチャンスとなる。
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金貨と引き換えに枚数分のダーツを投げる権利が発生し、回るルーレットに持っているダーツを投げて賞品をゲットできる。
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賞品は全部で6種類あり、ルーレットのマスに当たったダーツによってそのどれかを入手できる。
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用意されている賞品は、「たわし」と「車」を除く4種類はランダムとなっており、モードプレイ時によって品揃えが変わっている。
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ゲットした賞品はモードの賞品一覧で鑑賞できるほか、「ポイント」として蓄積換算されポイント交換で使用できる。
なお、車は換算ポイントが最も高く、たわしは最も低い。ルーレットにおいて、たわしのマスは広く、車のマスは狭く設定されている。
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該当アトラクションを好成績でクリアすると、キャラクターカスタマイズで選べる素材が増えるボーナスが得られる。
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該当アトラクションのノルマを早い段階で達成すると、「支配人にお願い」という頼み込みイベントが発生する。
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これに成功すると該当アトラクションで金貨を2枚取得できるチャンスとなるが、失敗するとアトラクション終了となる(どちらにしろペナルティはない)。
アトラクション一覧
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上記で述べた通り、練習モードでアトラクションをプレイしたい場合は、ポイントを消費してアトラクションと交換する必要がある。
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ウォールクラッシュ
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アーケード7
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バナナシューター
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シュリケンアタック
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スーパーダンク 1 on 1
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フローティングバルーン
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フライングバーガー
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ピザキャッチャー
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ブローガンファイター
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ハイパーホッケー
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クイズ! ボディ & ブレイン
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ブンブンボウリング
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ストリートブザービーター
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スーパーホイールアドベンチャー
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ネヴァーワイプアウト
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フラッシュザウルス
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スペースカウボーイ
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パニックリンゴスキー
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ニューブロードウェイジョー
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チュチュバスターズ
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デリソバゴールド
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フールオンザヒル
通信モード
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通信モードでは以下のプレイが可能である。
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DSを2台使用した対戦形式の「ハイパーホッケー」のプレイ。
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アトラクションの一部を相手側のDSでダウンロードしてプレイできるようにする。送られた側のDSの電源を消すとデータは完全に消えてしまう。
評価点
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番組再現としては優秀。
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違和感なくゲーム内で再現できているアトラクション。
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各アトラクションは番組のそれを上手く表現できている。番組内では基本的にペアでの挑戦となるが、ゲーム化にあたって上手い形で1人用にアレンジしている。
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似たようなルールによる水増しもなく、どのアトラクションも個性を持たせた作りであるのも好感が持てる。
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演出面でもなかなか頑張っている。
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関口氏らの顔はいい感じにデフォルメされている。
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第1アトラクションと第5アトラクションが同じなのも番組の完全再現。
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金貨が多く取得できるチャンスである頼み込みイベントも番組再現の一環。
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「ハイパーホッケー」では対戦相手のホンジャマカがコスチュームを着てアトラクションに臨む様子も忠実再現されている。
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ビッグチャレンジにてたわしが当たりやすく、車が当てにくいのももちろん番組再現の一環である。
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良いゲームバランス。
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どのアトラクションも「頑張ればクリア可能」なバランス調整となっている。
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難易度「ふつう」くらいなら慣れればクリアできるレベルに収まっている。その反面難易度「むずかしい」は上級者向けできちんと棲み分けできている。
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TFP2モードではクリア成否に関わらず必ずすべてのアトラクションをプレイできるので、腕前に関係なく番組挑戦者になりきってプレイできるのも嬉しい。
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そこそこ多いやり込み要素。
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「アトラクション」「賞品」「カスタマイズ素材」をフルコンプするコレクション目的があり、やり込み派にとっては嬉しい一面もある。
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ただし後述のように集め方には問題がある。
問題点
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やや演出過剰気味。
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駄目なゲームのお約束「繰り返しイベントが飛ばせない」という事態が本作に当てはまっている。
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TFP2モードにて該当アトラクションが始まる前に必ず番組演出が発生するが、これが一切スキップできない。
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演出そのものはさほど長くないが、モードをプレイするたびに入るので周回プレイでは邪魔になってくる。
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アトラクション挑戦後のスタッフロールも早送りこそできるが、長いうえに飛ばせない。
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コレクションを集めるのが苦痛。
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そこそこの数が用意されている割に、どれも1回のプレイで手に入る量が少なすぎる。フルコンプするとなると確実に作業プレイと化す。
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TFP2モードを1プレイ時に貰えるポイントは、賞品を多くゲットしたとしても大して多くない。1つのアトラクションを解禁できるポイントを取得するだけでも、TFP2モードを数回(下手すると10回以上)はプレイしないといけないハメとなる。
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そもそも「練習モード」なのに初めからアトラクションがプレイできないのが謎すぎる。何のための練習だというのか。
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賞品はTFP2モードをプレイする度に(たわしと車以外は)ランダムで並ぶため、ダーツの結果以前に運が悪いと目的の賞品がゲットできない。
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それでいて賞品は全100種類と莫大であり、たわしと車以外の98種類を揃えようとすると気の遠くなりそうな程にTFP2モードをプレイしなければならない地獄を見る。
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カスタマイズ素材はどういう条件を満たせばその素材が入手できるのかのヒントがほぼ皆無なので、手探りで素材集めを行わなければならない。
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ショボい通信プレイ。
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DS初期のゲームにありがちだが、対戦できるのは「ハイパーホッケー」ただ1つのみ。通信容量の問題だろう。
総評
どうしても無理な事情を除けば番組再現度は上々で、ファンアイテムとしての価値は高い一作。幾分かのストレスになる不備もあるが、総合的な出来は決して悪くない。
ハードスペックや操作性に関していえばWii版のTFP2の方が優秀だと思われるが、それでも「携帯機で手軽にTFP2を楽しみたい」という需要には十分応えうる。
余談
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タイトルには「DSで鍛える運動脳力」とあるが、直接的な「脳トレ」の要素はほとんどない。
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確かに「タイミングが重要」「思考能力を要する」系等のアトラクションはあるが、それをいってしまうとアクションゲーム全般が脳トレゲームであるという理論が通用してしまう。
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少なくとも『脳を鍛える大人のDSトレーニング』や『脳内エステ IQサプリDS』のような直球の脳トレゲーム路線は期待しない方が無難だろう。
最終更新:2022年11月09日 00:45