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グロリア・ユニオン

【ぐろりあ・ゆにおん】

ジャンル シミュレーションRPG
対応機種 プレイステーション・ポータブル
発売元 アトラス(インデックス)
開発元 スティング
発売日 2011年6月23日
定価 UMD:6,279円/DL:4,980円
プレイ人数 1人
レーティング CERO:B(12歳以上対象)
判定 なし
ポイント D.H.Eシリーズとは違うライトなノリ
システムはシリーズそのままに多少のテコ入れ
Dept.Heaven.Episodes.シリーズ・ユニオンシリーズリンク


概要

ユグドラ・ユニオン』『ブレイズ・ユニオン』に続くシリーズ3作目。「ユニオン」の名を冠しておりゲームシステムも前作・前々作と同一ではあるものの世界観は共有されておらず、『Dept. Heaven Episodes』シリーズにも含まれていない。

ストーリー

この世に存在している意思の力“ウィル”によって繁栄していた国があった。
ユーフォリア王国、王位継承者にのみ宿る強大なウィルの力で世界の頂点に君臨していた大国である。
ユーフォリア王国を始め、人々はウィルの力で様々な文化を築き上げていった。絶対的力を持っていたユーフォリア王国。
しかし、その歴史はある日終わることとなる。ユーフォリア王国は海へと沈み、世界の八割は海に包まれた。
海に沈む直前、ユーフォリア王国はその文化を世界に残すため、膨大なウィルを詰め込んだクリスタルを世界各地に封印し、それは伝説となって現代に語り継がれた。
クリスタルの伝説。世界の八割が海になったことで活性化した海賊達は、その伝説を求め海へ飛び出したのであった。
そして、ここにも一人、一攫千金を狙う海賊少年がいた。

(公式サイトより転載)

ゲームシステム

  • 基本的なシステムはユニオンシリーズそのまま
    • やはり複雑なシステムであり初見のプレイヤーは首を傾げることも多いものの、相変わらずシナリオの進行に応じて順次解放されてゆくシステムと登場人物によるチュートリアルも健在。
      • チュートリアルは自ターンのメニュー内で確認できるため無理なくルールを身につけることができる。ルールの詳細は『ユグドラ・ユニオン』の当該項目を参照。

評価点・前作、前々作からの改善点

デザイン面

  • キャラクターデザインは『ラジアータ ストーリーズ』『ラジアントヒストリア』を担当したこにしひろし、『ドカポンキングダム』の為重英子。カードデザインは引き続き戸部淑が担当。頭身が高く肉感的なキャラ造詣となっており、きゆづきさとこの愛らしいデザインとは毛色が違う。
    • 会話シーンは基本的にキャラ毎の一枚絵で進行していたものの、今作では各キャラに表情差分が用意されており、豪華声優による演技と相まってより臨場感が高められている。キャストには主人公のイシュトに下野紘、メインヒロインのルルゥに花澤香奈を始め藤原啓治、伊藤静など軒並み人気声優が名を連ねる。
  • 個性豊かなキャラクター
    • 後述の通り、ノリが全体的に軽いのはあるが、本作もキャラクターはどのキャラも魅力的。
      • 天然気味で年相応に少年らしさも残しているがまっすぐな主人公イシュト、軽快な会話をしつつボケ気味の主人公へのツッコミもこなす相棒のピンガー、ホワホワした喋り方だが突飛な行動もする不思議キャラのルルゥ等、今回もキャラ造形の面ではよく出来ている。
  • 前作『ブレイズ・ユニオン』は『ユグドラ・ユニオン』の直接の続編*1だったのに対し、本作は世界観を一新した新作であるため過去作をプレイしなくても楽しめる。
    • とは言いつつも、ファンサービスとしてシリーズお馴染みのミスティックウィッチ・パメラを始め『ユグドラ』『ブレイズ』からそれぞれ一人ずつゲストキャラが登場している。
+ ネタバレ注意
  • 『ユグドラ』からは主人公のユグドラがまさかの参戦。同一人物ではなく、賞金稼ぎで構成された海賊「ファンタジニア旅団」を纏め上げる女団長という設定。自前の悪センサーで悪を探知し、悪を見つければ所構わずいい笑顔で愛用のガトリングガン「センチュリオバスター」を乱射、口癖は「寄らば撃ちます!」・・・なんだ、いつものユグドラか・・・。
  • 原作とは異なり使用武器が銃に変更(グラフィック上はガトリングガン)され、ジハードも無いためかつてのような無双は不可能になっているものの、rageが神聖属性・かつ神聖攻撃を無効化できる銃キャラは彼女のみ、加えてATKの初期値・成長率が共に抜群に高いため活躍の余地は十分にある。キャストはもちろん中原麻衣。また戦闘BGM「黄金を纏う破壊者」も「ユグドラ出撃」のアレンジとなっている。
  • 一方の『ブレイズ』からは詩に残せるほどの強者を求めて旅する吟遊詩人、イータが登場。こちらは設定的に同一人物と思われる。
    • 昼・夕方は女性、夜間は男性として扱われユニット特性も変化するトリッキーなキャラも相変わらず。前作同様、唯一の琴キャラである。
いずれのキャラもルート次第では仲間にならない。会話での出番も控えめなため目立ち過ぎず、本来の主人公を喰うといったことはなくゲストとしての立場をしっかり貫いている。
  • 海が題材になった事で雰囲気やマップ・システムへの変更が多々入った
    • 神話の時代に陸地の大半が水没した世界が舞台になっており、主人公も海賊を目指す少年となっている。
      • この舞台設定により、戦闘マップに水辺が大量に増えており、シリーズ恒例のウンディーネの使い勝手がかなり向上している。今まではかなりマップに縛られる存在だったが、今回は水辺を有効活用する事もしやすくなった。
    • 舞台に合わせて海賊船の使用が可能となった。
      • シリーズ既存作の投石機と砲台を合わせたようなシステムになっている。一般ユニットと同様マップ上を移動でき、ユニオン内に組み込むことで支援砲撃(突撃時に敵メンバーを一体減らす)が出来る他、砲撃により敵の士気に直接ダメージを与えることができる。誰に船長を任せるかで砲撃の威力や性質が変わるのもユニーク。
      • 他にも移動手段としても利用でき、水辺が平地に挟まれているような地点に待機させると橋の代わりになり通行できる。また、ユニットを搭載しての移動も出来るため、今は戦闘させたくないユニットを退避させたり、一度味方ユニットを皆載せてから移動し、船から順に出撃するような使い方も出来る。人間ユニットとは異なり、水辺が凍ると移動できなくなるのも特徴。
      • シリーズの常で移動力にはかなり気を使うので自由自在に動けるという程ではないが、戦略面ではかなり変更されている。
      • 敵が自分の船を所有している場合は敵側も砲台や橋として使用してくる。ただし船を移動してくることはない。

システム面

  • 安定のユニオンシリーズの面白さ。
    • 基本的なシステムは前作に続きそのまま引き継いでおり、ユニオンシステムの面白さもそのまま引き継いでいる。
  • 装備品の交換が可能になった。
    • 相変わらず装備品を「外す」ことは不可能だが、別のアイテムを装備させると現在装備している物が使用回数そのまま外れるため、多少装備の自由度が上がった。
      • これにより敵の陣容に対応しより柔軟な戦略が取れるようになったほか、各キャラの初期装備などを難関マップや後半ステージにまで持ち越すこともできるようになった。「瞬間チャージ」や「ゲージ・レート蓄積」など初期装備には強力な特殊能力を持つものも多いため、上手く使いこなせればゲームの難易度が変わる。
  • メディアインストール対応。これによりテンポの良さはシリーズ随一。
  • 槍キャラが最大4人も仲間になるがしっかり個性がつけられており、どのキャラも選択肢に入る
    • 水辺が多い本作では数値以上の活躍を見せるフィービー、唯一の飛行ユニットであるラズベリー、こちらは唯一のLサイズユニットのカミュル、ATL・GENの伸びが良くシンプルに殴り合いに強いミネソタとどのキャラにも個性がある。
  • 名声システムの導入
    • 戦闘での勝敗も影響するが、主にシナリオ上の行動による上下の大きい数値。基本的には人を助ける等の行為をすれば名声は高まり、人助けを無視してアイテム入手等を優先すると名声は悪化する。
      • これによりフリーシナリオで選べるシナリオが変化、一部でシナリオ分岐、アイテム入手の変化等が発生する。
      • 過去作のTNVや勝率に当たるシステムだが、戦闘結果よりもシナリオでの行動選択の影響が大きいため細かい戦闘の勝敗を気にする必要が減り、かなり遊びやすくなった。

賛否両論点

  • 一部カードが相変わらず強すぎる
    • 「スティール」「グラヴィティカオス」「シールドバリア」等の優位は依然揺るがず、逆にこれまで弱かったカードは弱いままなのもマンネリに拍車をかけている。
      • しかしながらそれは同時に過去作で培ったノウハウをそのまま生かせるということであり、ルールを熟知しているシリーズ経験者なら違和感なく序盤から十二分にゲームを楽しめるため、「大きな改変をされるよりは」という肯定的意見も多い。
  • 新たに追加されたカードの効果のインフレがあまりにも激しい。
    • 特に主人公専用の「遺跡カード」の1つ「タイダルウェイブ」とルルゥ専用の「コウアレス」は序盤から使える事もあり良く名前が上がる。
      • 「遺跡カード」は全体的に強力だが、序盤に入手できる「タイダルウェイブ」はほぼ無条件で敵ヘッド以外を全滅・地形効果を無効化・士気ダメージボーナスを与えると、苦手な槍相手でも安定して勝ちに行けるくらい強力。それに加え移動力も11、エースがALLなので他のユニット起点でも使えると、使い勝手の良さが特に抜けている。
      • 「コウアレス」は発動すると分身が一つ(ヘッド一人になる)代わりに全ステータスを最大値に引き上げ、強攻撃のダメージが上昇し、強攻撃の頻度も激増するというゲージを破壊できないジェノサイドのような性能。さらに勝利するとATKが引き上げられたことに加えて士気ダメージボーナスも入る。1人で突っ込んでいっても苦手な銃相手にすら勝てるくらいの性能をしている。最序盤で手に入るためスキルの解禁と同時に使用可能になり、序盤程敵のステータスが低いので強力なカードになっている。
    • こういったカードのおかげで初心者でも遊びやすくはなっており、終盤になると敵も強力なカードを多用してくるためそれに対抗するための措置と言えなくもない。
      • 実際、カード使用でその行動順においては勝ちやすくはあるが、マップ攻略においては今まで通りのカードに頼る事も多い。(特に長丁場になる戦闘)
  • To eatアイテム、MVP獲得によるステータス上昇が前作である『ブレイズ』ほぼそのまま。
    • To eatアイテム(いわゆるドーピングアイテム)は小星2個成長の『ブレイズ』仕様そのまま、MVPでのステータス上昇も条件達成で+1成長のみ。
      • ただしMVPはアップする数値はそのままであるものの、4種のうちどのステータスを上げるかはセーブ&ロードで調整できるようになっている。
    • 『ブレイズ』同様、ステータスインフレは起きにくくなったものの、複数キャラを育てるとステータスが上がりづらいのは変わっていない。
  • ストーリーは全体的にノリが軽い
    • 最序盤のメインヒロインの登場シーンからして「美少女が空から降ってくる」という王道すぎる展開に加え、主人公は「美少女だから」という理由で手放しで彼女を信用。他にもしょうもない誤解から攻撃してきて撃破すると誤解が解け味方になるキャラも多い。
      • 主人公にかけられた懸賞金目当てに序盤から敵対するアンヌは、ナンパ勝負の際にナンパ男を撃退した女キャラと友情を感じ、自軍に参入というかなりギャグ要素の強い加入になっている。該当マップは女性キャラを特定の位置に配置すると水着イベントが見られるいわゆる水着回というのも緩い空気に拍車をかけている。
      • こういったシーンではしっかりピンガーのツッコミ等も入るが、軽いノリを楽しめるかどうかで評価は分かれ気味。ユニオンシリーズは重厚な戦記物が続いたため、それを魅力に思っていた人からはかなり低評価になりやすい。
    • 全体的にギャグ寄りではあるが、真面目な場面ではしっかりシリアスな展開にもなる。
      • そういう所できちんとメリハリはあるのだが、落差が合わないという声も聞かれる。

問題点

  • 終盤の唐突なシナリオ展開。
    • 中盤までは上記の通り好みで評価が分かれる程度だが、終盤は今まで名前も出ていなかった敵キャラが急に登場し、唐突に思想や過去を語ってくる展開が続くため、単純にシナリオ評価が低め。支離滅裂と評する人もいる程。
      • 特にエンリエッタは非常に重要な立ち位置のキャラなのに共感しにくい思想で向かってくるので、シナリオを読んでいてかなり戸惑いやすい。
    • エクストラコンテンツのオーディオドラマにはこれらのキャラに関する内容も含まれており、クリア後のおまけというよりも本編の説明不足に感じやすい。
  • 最終的なシナリオ分岐の少なさ
    • 名声による分岐とフリーシナリオの選択で道中は割と変化があるのだが、最終的なシナリオ分岐はラスボスとEDがやや変わる程度でやる事はほぼ変わらない。
      • シリーズ原典の『ユグドラ・ユニオン』に立ち返ったような形だが、『ブレイズ・ユニオン』での大胆なシナリオ変化が好評だっただけに変化が物足りないとも言われている。
  • せっかくの専用カードなのに使えないカードがちらほら存在する。
    • 敵味方ランダムに攻撃するため博打要素が強すぎる「メテオ」もかなり使いづらい方だが、ヘッドを犠牲に部下を復活させるがスキルボーナスが特にないので使用しない方が士気を減らせる上、復活する部下の体力が減っているのでスキルを発動しない方が勝ちやすい「セルヴェイション」に至ってはもはやどうしようもないレベル。
    • 上記程ではないが、ザザーランド専用の「ドレッドノート」も序盤は強く後半頼りないという形になりやすく、後半はただPOWが高いだけのカードになりやすい。
      • 一応、To eatアイテムやMVP獲得によるステータス上昇でザザーランドのTECを育てれば有用なカードになるだけマシな方ではあるが。
  • 一部キャラが性能面でやや不遇
    • アンヌは強制出撃の多い主人公と兵種が被っているのが難。
      • ステータス面は軒並み高水準で同レベルの主人公を大きく上回るため、事実上の専用スキル「レヴォリューション」さえ使いこなせれば強みもあるのだが、出撃兵種を偏らせない方が戦いやすい本シリーズでは強制出撃だらけの主人公と兵種がかぶってしまっているのが痛すぎる。
    • ミネソタはステータス面でやや強みはあるものの、上記の通り専用カードの「セルヴェイション」が使いづらいにも程があるので、かなり強みに欠ける性能。槍が最大4人にもなるため、独自の強さのある他の槍キャラの中では埋もれてしまいやすい。
    • ユグドラは特性とステータスでエリーシャとの差別化はされており、ステータス自体は戦闘面で優秀なのだがユグドラのみの能力という物が実質ない。
      • 「ブラッディクロー」や「レヴォリューション」、「チャリオット」等は汎用だが使用できるのが1人という実質専用カード、「ブリザード」はフィービーのみ「ダイアモンドダスト」に変化、イータは他にいないクラスでかなり独特の性能、と、他の専用カードなしのキャラは一応の独自要素があるのだが、ユグドラはステータスと特性でエリーシャと差別化しているのみ。加えてエリーシャにはそれなりに使いやすい専用カードがある。
    • ただし強みが薄かったり、同クラス内の他キャラに出番を取られやすい等はあっても、いずれのユニットもしっかり使っていけるような性能にはなっている。
  • 味方側の鎌ユニットの廃止
    • 本作の鎌ユニットは敵のみで、「オブリヴィアスドーン」も彼(彼女?)専用スキルになってしまった。
      • 元々本シリーズにおいて鎌は相性的に強すぎる面があり、それを考慮してステータス面で調整した過去作キャラでも十分強力だった。ステータスはアイテムでの補強やTo eatアイテム、MVPでの強化で補助できるため、最終的に相性の強さがやはり出やすかった。
      • そういった理由から仕方のない面もあるが、鎌を味方で使える楽しさもあったため、やはり残念な声も多い。
    • 黄泉の国の吸血鬼という設定のラズベリーは槍キャラの多さもあり鎌で良かったのでは、とも言われている。とはいえ、飛行ユニットであるため、それに鎌を武器として使えると流石に強すぎるとも言われている。

総評

ゲームのテンポは良好、アイテム集めなどのやりこみ要素も健在で、フリーマップの継続や海賊船システム等のテコ入れもあり、ゲーム性の面では順当に進化している。
一方でこれまでのシリーズの硬派なシナリオから一転、コメディ調の軟派なシナリオに変わってしまったのは賛否両論。
加えて、終盤の唐突なシリアス展開等、シナリオ評価は低め。
他にも強すぎるカードの導入等、既存プレイヤー程評価の分かれる要素もあり、過去作と比べると手放しには評価しにくいゲームとなってしまった。

余談

  • 2021年3月18日に『グロリア・ユニオン FHD EDITION』がSwitch/iOS/Androidで配信された。
    • ユグドラの強化や、メテオやセルヴェイションの使い勝手の改善をはじめ、独自の要素が多数追加されている。なお、『FHD EDITION」は公式の呼称だが、旧作と区別するための名称らしく、配信ゲームとしての名前は変わらず『グロリア・ユニオン』のみ。
      • 詳しくは下記の通り。

グロリア・ユニオン(Switch/iOS/Android版)

【ぐろりあ・ゆにおん】

ジャンル タクティカルファンタジーRPG
対応機種 Nintendo Switch
iOS
Android
発売・開発元 スティング
発売日 2021年3月18日
定価 2,200円(税込)
判定 なし
ポイント 他のシリーズ作同様の改良を施したリマスター版

概要(Switch/iOS/Android版)

上記ソフトのSwitch/iOS/Android版移植版。
『ユグドラ・ユニオン』で搭載されたシステム改修や機能追加がされており、全体的に遊びやすくなっている。

変更点・評価点(Switch/iOS/Android版)

  • かなり細かく指定してやり直しが可能になった。
    • 戦闘も含めて巻き戻しが可能になっており、戦闘だけ何回もやり直す、戦闘結果を受けてカード選択からやり直しも可能。
    • オートセーブ機能で自ターン開始時に自動でコンティニューデータが作成されるため、特定のターンからのやり直しも可能。30個まで保存されるので、1つのシナリオ中のデータであれば大抵の場合は全てのターン開始時の物が残る。
    • PSP版の中断機能と同じ物も自由セーブ機能として搭載されており、こちらは枠が1つのみだが、好きなタイミングでセーブが可能。
  • 全体的にUI面で不便だった点は改善された。
    • 戦闘スピードは1.5倍~5倍まで0.5倍刻みで指定可能。早すぎると戦いづらい場面もあるが、自分で操作できない場面を素早く終わらせたい時等ではありがたい。
    • 会話ログが見れるようになし、オートで読み進める機能も追加。
    • 出撃準備画面の改善。
      • 指揮回復画面にも嗜好表示が追加され、誰がそのアイテムを好きなのかが一目で分かるようになった。
      • 出撃マップの情報も見れるようになり、きちんと初期配置の情報を元に出撃を考えられるようになった。
      • マップ情報で相手の装備アイテムも確認出来るようになり、それを前提として準備も可能。
      • MVPEに必要なターン数も勝利条件画面に表示されるようになった。
    • 出撃後にも各種情報が追加され、遊びやすくなった。
      • 移動が制限されるような特殊マスはきちんと枠の表示が変わっており、分かりやすくなった。
      • 状態異常になるとアイコンが表示されるようになり、状態異常ユニットが一目でわかるようになった。
    • 船の砲撃&移動操作の調整。
      • 砲撃は攻撃範囲やダメージが分かりづらかったのだが、それらがしっかりと表示されるようになった。(ダメージは体力ゲージでの割合表記のみ)
      • ダメージ演出もユニット単位で一体一体出していたので、ザザーランド等の広範囲の時にはかなりゲームテンポをそがれていたが、一括表示になってゲームテンポが改善。
  • プレイ開始時に選べる難易度が追加された。
    • EASYモードは相手との相性が少し有利になる、カード経験値、ユニット経験値が上がりやすい、アイテム耐久度が無限と、初心者でも気軽に遊びやすい設定になっている。
    • 逆にHARDよりも難しい、NIGHTMAREモードも追加された。こちらは難易度は何でも良いので一度クリアすれば選択可能。
      • NIGHTMAREモードをクリアするとEXプレイモード時に敵専用の特殊なカードが使えるようになる。かなりチートレベルの効果だが、NIGHTMAREモードが最難という事もあり実質的にはおまけ要素。
  • 仕様変更や便利機能の追加で遊びやすくなった。
    • 装備は出撃画面で取り外し可能になった。
      • 強力な初期装備を外して持っておく、強敵の出るマップで強力な装備をしクリア後には外して別のマップで使う、特殊な移動に変更されるアイテムを1マップ単位で使用する、等、かなり自由に装備を使えるようになった。
    • ユニオンシリーズの移植版でおなじみの裏技機能も追加。
      • 共通要素の、クリティカルのON/OFFと戦闘開始時にゲージMAXにするかどうかに加え、本作独自要素の天候についても固定させる事が可能になる。
    • エクストラコンテンツも移植版共通仕様で特定のアイテムを入手しなくても見れる形に変更。
      • アイテム図鑑においては入手方法のヒントが見れるようになったのも同様。
  • 以前の物と新しい物で仕様が違う点はある程度選択も可能。
    • ドットフィルターエフェクトで液晶画面のような見た目に変更可能。
    • PSP版では戦闘画面で敵味方が入り乱れて戦う表示形式だったが、『ユグドラ』同様に整列した状態にも変更可能。
  • 専用カードを筆頭に使いづらさの目立ったカードが全体的に調整された。
    • 「タイラント」は昏睡状態が2ターンも続くのがきつかったが、昏睡になるのが1ターン(次の味方ターン開始時には起きる)になり、状態異常耐性でも防ぐことが可能になった。
      • デメリットが強烈でとどめ以外には使いづらかったのだが、かなり使いやすくなった。
    • 「セルベイション」はエースタイプがALLに変更、使用後は常にアグレッシブモードになる、勝利時スキルボーナスの追加と元々が酷すぎただけにかなりの強化が入っている。
    • 「メテオ」は敵か味方のどちらかに当たる効果から、敵もしくは敵味方に当たるという形になり、敵へのダメージは確定するようになった。
      • 多少のギャンブル要素は残っているが、ダメージ倍率が高めで少なくとも敵には当たるため、かなり強力なカードになった。
    • 「クルーシフィクション」はLUK減少効果(星1にする)が追加。ラズベリーはLUKの低さが問題だったので、この問題がある程度解消された。
    • 「アイテムブレイク」は移植版共通仕様の「そのマップ中の効果をなくすだけで入手は可能」という形に変更。
    • 「サンドストーム」は「砂漠」だけではなく「浜辺」でも特攻になるようになった。
      • 地形スキル自体が使いづらい問題は相変わらずだが、「浜辺」は多いのでかなり限定された特攻という問題は改善された。
    • また入手が遅い割に初期POWERが低かったカードも初期値が調整された。
  • To eatアイテムのステータス上昇量が小星2つから小星4つに増加
    • 『ユグドラ』では効果が強すぎたために効果が下げられたTo eatアイテムだが、やはり弱すぎると判断されたのか上昇量が2倍になった。
      • 強化アイテムとしての機能は強化された一方、大星が増える時に余った分が無駄になるのはそのままなので、やや『ユグドラ』寄りの仕様となった。
  • 引き継ぎ&EX引き継ぎモードの追加。
    • 一度クリアした後に解禁され、アイテムやカードを引き継いだ周回プレイが可能。
      • 既に入手済みのアイテムについてはゲーム中では再入手は出来ず、町等での会話は既に一度入手した後の会話になる。
      • ルート選択次第で入手できないアイテムやカードを所持した状態で始められるので、アイテム交換もかなり楽になる。
    • 通常の引き継ぎモードは指定したセーブデータのアイテムやカード所持状況、カードのPOWをそのまま引き継いで最初から始められる。ただし、アイテムの耐久度もそのまま引き継がれる。
      • これにより周回プレイを繰り返せば全てのカードを最大まで育成する事も可能。そこまでしなくても、使いづらいカードを使える場面で少しずつ使って強化していく事も出来る他、既に育った強力なカードの育成を考えなくていい点も助かる。
      • 強力なPOWで敵を速攻で倒す事も可能で、ゲームをサクサク進めるのにも役立つ。
      • アイテムの引継ぎのみ、カードの引継ぎのみ、カードは引き継ぐがPOWは初期化という設定も可能で、全て引き継ぎはやり過ぎと思う場合には調整も可能。
    • EX引き継ぎモードは図鑑に登録されているアイテムやカードを全て所持した状態で始められる。
      • こちらは図鑑を参照するためアイテムの耐久度やカードのPOWは初期値のまま。
  • ユグドラの剣モードと「ジハード」の追加
    • 一部の剣が装備可能になり、剣装備時にはキャラ特性も「ゴーレムに強い」「城砦地形が得意」「暗黒攻撃に弱い」という『ユグドラ』時代の特性に変更される。
    • 「ジハード」は終盤に別途入手が必要だが、『ユグドラ』時代の性能そのままで移動力もあり効果も非常に強力。
      • 銃モードでは使えないためアイテム装備も必要という制限はあるが、『ユグドラ』時代の無法な強さを本作でも発揮する事が出来るようになった。
    • アンヌ同様、強制出撃の多い主人公と兵種が被っている問題はあるが、普段は銃ユニットである事、「ジハード」が強烈な性能をしている事もあり、かなり独自の強みを獲得した。

賛否両論点(Switch/iOS/Android版)

  • キープオンスキルの仕様変更
    • 使用後、中断するか一定時間経過で効果が終了するカードが相手のカード使用でキャンセルされなくなった。
      • これによりシールドガード等を中断されて効果がなくなる事はなくなり、最大まで効果を得る事が可能なった。
      • 一方で 敵のスキルを中断できなくなった ため、敵の使用するシールドガードが非常に厄介なカードになった。
      • これについては仕様の選択等も出来ないので、全体的にプレイヤーに都合のいいように調整されている中で一長一短の調整となった。
  • 引き継ぎモードでの敵の装備アイテム変更
    • 何度も出てくる敵は装備品を奪う・壊すと次の登場時に装備が変わっているのはそのままだが、引き継ぎモードで始めた場合、その入手状況も引き継がれる。
      • これにより全ての登場パターンを網羅した上で最後の登場機会でしか入手できないアイテムもタイミングがずれこんで所持してくるため、アイテムの入手と言う点ではかなり楽になった。
      • 一方で装備アイテムが変わる事で難易度も変化しており、終盤の強力なアイテムを早めに装備してきて難易度が上昇する場面がある。
      • 引き継いでいる以上、通常のプレイ以上にアイテムを所持しているので、ある程度はアイテムで対応可能だが、思った以上に面倒になる場面もある。

問題点(Switch/iOS/Android版)

  • シナリオについてはテコ入れなし
    • シリーズの移植全般でそうだが、UIやゲームバランスの調整のみでシナリオについては追加や変更はない。
      • 本作の場合、シナリオの問題が他より大きめだったので、この点は問題がそのまま残ってしまっている。

総評(Switch/iOS/Android版)

『ユニオン』シリーズ共通の調整でUI面での不便さは解消されている。
また、本作はユニット独自カードを多数追加したのも特徴なのにかなり当たり外れが激しかったのだが、外れ性能のカードのテコ入れがされ強みの薄かったキャラもかなり使い勝手が恒常している。
シナリオ面の問題がそのまま残っているのが残念なものの、かなり評価の良かったユニオンシステムのゲーム部分は全体的に遊びやすくなっている。

最終更新:2026年06月18日 16:28
添付ファイル

*1 話の内容は過去編にあたる。