【うるてぃま きょうふのえくそだす】
ジャンル | RPG | |
対応機種 | ファミリーコンピュータ | |
発売元 | ポニーキャニオン | |
発売日 | 1987年10月9日 | |
定価 | 5,900円 | |
プレイ人数 | 1人 | |
判定 | なし | |
Ultimaシリーズ |
コンピューターRPG『ウルティマ』シリーズの第3作『Ultima III Exodus』のファミコン移植版。
当時のファミコンは、1987年1月に『ドラゴンクエストII 悪霊の神々』が発売されRPGブームが起きていた。その最中発売された作品。
PC版『Ultima III』は、当時のファミコンで主流となりつつあったRPGとはかなり様式の異なるゲームであった。
インターネットもない時代で攻略本も不親切なものしかなかったため、複雑なシステムのゲームが市民権を得るのは難しい時代であった。
+ | 種族と職業 |
オリジナルの内容を知るユーザーにとっては妙な独自色がネックとなる。
本作がウルティマ初体験の人には、一風変わった難解で不可解な仕様はとっつきにくい。
その結果、どちらのプレイヤーからも歓迎されないまま終わってしまった、不遇の一作である。
しかし、時代背景を鑑みてみれば必ずしも全てがつまらないというわけではなく、所々に光る点も持ち合わせている。
何より、オリジナルのPC版は米国で1983年(日本版は1985年11月)発売という点を考えてみれば、当時としてはハイクオリティーで先進性があった、という点は認めざるを得ないだろう。
ある意味では「評価されなかった名作」というべきなのかもしれない。
*1 原典のPC版と異なり能力値に0を指定することも可能。
*2 なおウルティマ5ではロードブリティッシュ自ら冒険に出かけたせいで国が大変なことになる。
*3 一応、オリジナル版では地上であろうがレベルに関係なく強い敵が出てくる仕様ではあるため、これでも難易度は下がってはいるのだが。
*4 FC版では職業によって性別が固定となっている
*5 これは「未プレイの初期状態のみ可能な裏技」があり、それを行おうとしたプレイヤーが初期状態にしようとしてことごとく失敗、その際に試した事象として報告されたもの。
*6 船を手に入れるのに一人をレベル5にして、船入手後にそのキャラを引っ込めるという方法で可能。
*7 ただし武器の威力はPC版よりも大きく上昇している分使い勝手は上がってはいる。
*8 バーで酒を飲んだり、占い師に有料で情報を得る。
*9 HPが減る代わりにお金がもらえる。
*10 店のカウンター越しにも盗める。クリアにはほぼ必須のテクニックである。
*11 後述のイージーモードでのキャラ作成はこの方法での金策を行うのにうってつけなのも拍車をかけている。
*12 「わたす」コマンドによって、簡単に複数所持が可能だが、個数が表示されない
*13 パラメータの割り振りに0を指定できないPC版の仕様を引きずったものだと思われる。
*14 ゲーム内でも名指しで「印税成金だ」と批判するキャラがいる。
*15 非戦闘系NPCにしてはHPが高いが、初期PTでも普通に倒せる程度。経験値は0。
*16 ゲーム内クレジットより。但し発売は89年2月にずれ込んでいる。
*17 海外でもゼルダは有名だがドラゴンクエストはマイナーなため(そもそもアメリカでドラゴンクエストというと、別の作品(アメリカ製TRPG)を指す。2003年からはアメリカでもスクエニの商標になったそうだが)。
*18 石版だと"tablet"になる。21世紀だとむしろその方がコンピュータ的に聞こえるというのは皮肉であろうか?
*19 作者の別名である「ロードブリティッシュ」は、アメリカ人でありながらイギリス(ブリテン)訛りの英語を話すのをからかわれたことにより、開き直って自ら名乗ったもの。英国訛りの英語と言うのは変かもしれないが、日本での学校で教えている英語も、実際は米語(判りやすいところで「Z」を「ゼット」と発音するのが英語、「ズィー」が米語)だったりする。