このページでは、FC版『デジタル・デビル物語 女神転生』および、携帯アプリ移植版『デジタルデビル物語 女神転生』を紹介する。
【でじたる・でびる・すとーりー めがみてんせい】
ジャンル | ロールプレイングゲーム | ![]() |
対応機種 | ファミリーコンピュータ | |
メディア | 2MbitROMカートリッジ | |
発売元 | ナムコ | |
開発元 | アトラス | |
発売日 | 1987年9月11日 | |
定価 | 4,900円(税抜) | |
プレイ人数 | 1人 | |
備考 | パスワードコンティニュー(34種×最大40文字) | |
判定 | なし | |
ポイント |
禁断の悪魔合体でカルト的な人気に ゲームバランスに難あり |
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女神転生シリーズ |
西谷史の小説『デジタル・デビル・ストーリー』シリーズを原作とする、メディアミックスの一環として開発されたRPG。 当時任天堂と交流のあった西谷史が、日本らしい伝奇的な要素のあるファンタジーを基にしたゲームとかあったら面白いという話を任天堂の人としていたら、 それならいっそあなたが原作小説を書いたらどうかと提案されたのが小説執筆の発端になっている。
原作第1巻「女神転生」の名を冠してはいるが、時系列的には3巻「転生の終焉」のパラレルかつオリジナルストーリーとなっている。
なお、同名のPCゲームがほぼ同時期に発売されているが、そちらはアトラスと日本テレネットの共同開発で、内容も見下ろし型のアクションゲームという別物である。
十聖高校に通う天才プログラマー中島朱実。彼はコンピューター理論と降魔術のあいだに接点を見い出し、
コンピューターを使って悪魔を召喚、使役する「悪魔召喚プログラム」を作りあげることに成功した。
だがその実験により悪魔が実体化し、人間を襲い始めてしまったのだ。ついに中島自身にも危機が迫った時、それを救ったのは転校生の白鷺弓子であった。
実は彼女こそ日本神話に登場するイザナミ神の転生した姿だったのだ。
そしてさらに驚くべきことに、中島もイザナギ神の転生であるという。
自分の持つ力に目覚めた中島は、弓子と協力して、激しい死闘の末に悪魔を打ち破った。平和は戻ったかのようにみえた。だが……
その頃魔界では、新しくルシファーが大魔王として君臨した。 彼は人間界の制圧を企み、飛鳥の地に魔宮を建造し始めていたのだ。
奸智にたけたルシファーは、やがて自分たちの脅威になるであろうイザナミを玄室とともに魔宮に封じ込め、
さらには中島たちに倒されたロキやセトを復活させるなど、着々と魔の手を広げていった。一方、霊視によってそれを知った中島と弓子。人類、そしてイザナミを救うため、彼らは急いで飛鳥へ向った。
そしてそこで2人が見たものは、邪悪にそびえたつ大魔宮“デビルポリス”であった。
新たなる闘いの幕が今、切っておとされようとしているのだ!
基本システム
探索
戦闘
「悪魔」と「仲魔」
悪魔合体
メガテンの「お約束」の確立
BGM
演出面
とにかく広い大魔宮
戦闘バランス面
その他
システム面で粗が多くゲームバランスにも問題はあるが、「モンスター=倒すべき敵であり悪」でしかなかった当時のRPGの常識を覆す世界観と「悪魔を手なずけ新たな悪魔を生み出す」というシステムの独特さがそれを補って余りある魅力を内包しており、その魅力に取りつかれたファンからカルト的な人気を得ることに成功した。
後に続くシリーズ作の原点として、今でも高評価されている作品である。
【でじたるでびるすとーりー めがみてんせい】
ジャンル | ロールプレイングゲーム | |
対応機種 | 携帯電話(iアプリ、Vアプリ、EZアプリ) | |
発売元 | ビービーエムエフ | |
開発元 | アトラス | |
発売日 |
【iアプリ】2004年2月26日 【Vアプリ】2004年12月1日 【EZアプリ】2005年9月29日 |
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定価 |
【iアプリ】月額315円(*3) 【Vアプリ/EZアプリ】525円(買い切り) |
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プレイ人数 | 1人 | |
備考 | 2014年10月末で配信終了 | |
判定 | 良作 | |
ポイント |
多くの欠点を解消 絵作りの方向性がFC版と異なる |
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女神転生シリーズ |
『デジタル・デビル物語 女神転生』の携帯電話用アプリ移植。2004~5年に各キャリアで配信された。
内容自体は忠実に移植しつつ、グラフィックの描き直し、各種のバランス調整とシステム改善が行われている。
細かい点を含めるとかなりの相違点があるが、プレイへの影響が特に大きいと思われる点を挙げる。
システム・UI
ゲームバランス調整
グラフィック
追加要素
バランス調整と新システムによりFC版の欠点について多くが解消・改善された。一部のグラフィック変更については好みが分かれるものの、総じて良移植といえよう。
配信元は既にサービス終了しているが、独自の追加要素があるこちらのバージョンもいずれプレイの機会が訪れることを期待したい。