G.Gシリーズ Wonder Land
【じーじーしりーず わんだーらんど】
| ジャンル | シューティング |  | 
| 対応機種 | ニンテンドーDS (ニンテンドーDSiウェア)
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| 発売元 | ジェンタープライズ | 
| 開発元 | 朱雀 | 
| 配信開始日 | 2009年9月16日 | 
| 価格 | 200DSiポイント | 
| プレイ人数 | 1人 | 
| セーブデータ | 1箇所 | 
| レーティング | CERO:A(全年齢対象) | 
| 判定 | なし | 
| ポイント | 不思議な国の弾幕シューティング 空気な道中戦・鬼畜なボス戦
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| 備考 | 『G.Gシリーズコレクション+』の1タイトルとしても収録 | 
| G.Gシリーズ | 
 
概要
『G.Gシリーズ』の一角である弾幕系縦スクロールシューティングにあたる。
童話「不思議な国のアリス」の世界観を再現しており、童話の主人公であるアリスが本作の自機を務める。
オートセーブ方式。
主なルール
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ゲームの流れ。
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一般的な縦スクロールシューティングと同じく、ステージ奥に待ち構えるボスを撃破すればステージクリアとなる。
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全3ステージ × 4周構成。周回を進める度に、同じステージでも敵の攻撃パターンが変化する。
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各ステージのボスには二段階の攻撃パターンがある。画面上に表示されたボスのライフゲージを半分まで減らすと攻撃パターンが変化し、より強力な弾幕で襲い掛かってくる。
 
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敵を倒すなどして特定のスコアを稼ぐと、スコアエクステンドによる1UPボーナスが得られる。
 
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操作系統。
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自機の操作は以下の通り。
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十字ボタンで八方向移動。
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Bボタン押しっぱなしで集中型ショットを放つ。このショットを放出している間は、自機の移動スピードが低下する。
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Yボタン押しっぱなしで拡散(3WAY)ショットを放つ。
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Aボタンでボムを使用する。ボムの詳細に関しては下記にて。
 
 
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ボム・クリスタルボーナスについて。
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敵にショットを当てると画面右に表示された「ボムゲージ」が上昇し、それが最大まで溜まれば1回だけ「ボム」が使用できる。
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ボム使用中は敵の動きを微小に停止させた上で、画面内すべての敵弾をスコアボーナスアイテムである「クリスタル」に変えてしまう。
 敵弾が大量に発生している状態でボムを使用すれば、弾を消すと同時に大量のクリスタルを獲得できるチャンスとなる。
 クリスタルは自動的に自機側へと回収され、わざわざ移動で取りにいく必要はない。
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ボムはあくまでも敵停止と敵弾を消すだけでの効果であり、敵にダメージを与えることはできない。
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ボムが使用できる回数は必ず1回までであり、一度に複数のボムストックはできない。ボム使用後はボムゲージがリセットされ、再度ボムを使用するには再びゲージを溜める必要がある。
 
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クリスタルボーナスはボム以外でも、以下の方法にて入手できる。
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道中戦を終えると、ボス戦前に残っていた敵弾がクリスタルに変化する。
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ボス戦にてボスのライフゲージを半分まで減らすと、残っていた敵弾がクリスタルに変化する。また、ボス撃破後にも同様の効果が起きる。
 
 
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ミス条件について。
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残機制を採用している。ミス後は途中復活となるが、ボムゲージの増減は一切しない。
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ゲームオーバー後は無限コンティニューが可能。コンティニュー後はそのステージ最初からのやり直しとなる。
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『G.Gシリーズコレクション+』版においては、到達済みのステージセレクトも可能。
 
評価点
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ボムによるクリスタルボーナス狙いが地味に熱い。
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画面内の敵弾がクリスタルに変換され、自機側へと自動回収されていく様はなかなか豪快である。
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とはいえ、これはケイブ弾幕シューティングではよくあるシステムであり、格別目新しさがある訳ではないが…。
 
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不思議な国ライクなグラフィック・BGM周り。
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グラフィックに関しては、ちゃんと"不思議の国のアリス"らしさが描かれてはいる。
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ボムを使うとアリスの一枚絵がカットインされる演出があるが、これがなかなか可愛い。
 
問題点
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道中戦とボス戦の温度差が激しい。
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道中戦全般がかなり短い上に敵の攻撃が大分大人しく、あってもなくてもいい存在としか思えない。
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本当に気休め程度にしか敵が出現せず、道中戦自体に面白みを感じられる要因がどうも薄い…。
 
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その一方でボス戦はかなり強く、相当な弾避けスキルがないと撃破するのが難しい。
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1周目のボス位ならば「いかにも避けやすい」というべき弾幕のばら撒き方で、さほど攻略が難しい訳ではないが…。
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しかし、3周目以降のボスは鬼畜じみた弾幕を遠慮なくばら撒いてくる非道さであり、DS本体の操作性や画面レイアウトの件も相まって「どう避けるんだこれ?」という環境に追い込まれやすい。
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ボスはすべて人型であるが為に、「的(ボス)が小さすぎてなかなかショットが当てられない」という事態にもなりがち。これは3周目以降のボスにおいて、より顕著になっていく。
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さらには本作のボムは「ボムゲージ溜めにつき1回しか使用できない上に、敵ダメージ効果がない」という性能故に、ボム任せのごり押し撃破もし辛い。
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弾幕が遠慮なくばら撒かれる割に、本作は処理落ちがほとんど発生しない。シューティングにおける処理落ちは敵弾の見極めに繋がるだけに、それができないのも地味に辛い…。
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救いがあるとするならば、「ボスの耐久度はやや低く設定されている」「クリスタルボーナスを狙えば自機のスコアエクシテンドが比較的起こりやすい」といった点が挙げられる。
 
 
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BGM・グラフィックに関する問題点
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各ステージにおけるスクロール背景が少ししかなく、今一つ「不思議な国を巡っている」という実感が沸きにくい。
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ステージ間におけるイベントシーンがなく、主人公であるアリスを自機として以外の勇姿を拝む機会が少ない。
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BGMに関しても、雰囲気に合っているといえば合っているが、無難すぎて地味に聞こえてしまう節があるかもしれない。
 
総評
良くいえば無難な、悪くいえば本作ならではの個性が薄い弾幕シューティングといえる出来。『G.Gシリーズ』の例に漏れず、200円相当の面白さは十分に持っているタイトルでなないだろうか。
余談
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あのゲームをリスペクト?
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全体的なゲームデザインが、かのケイブ弾幕シューティングの一角(特に『エスプレイド』あたり)のそれを彷彿させるものとなっている。
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「自機のやられ判定が小さい・集中型ショット使用中は移動スピードが低下する」「ボスが画面全体にケイブチックな弾幕をばら撒きまくる」などといった点はまさにそれ。
 
 
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『G.Gシリーズコレクション+』版における本作は、萌え萌えなアリスコスプレのナビゲートキャラが表示される。
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自機側とナビコスプレのダブルアリスが拝めて萌え度も倍増。もっとも本作に限らず、ナビたんは他のタイトルでも可愛いコスプレをしてくれるが…。
 
最終更新:2025年01月27日 21:52