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アザーライフ アザードリームス

【あざーらいふ あざーどりーむす】

ジャンル ダンジョンRPG
対応機種 プレイステーション
発売元 コナミ
発売日 1997年11月13日
定価 5,800円
判定 なし
ポイント 異色のローグライク
「攻略」よりも「暮らす」ゲーム


概要

チュンソフトの『不思議のダンジョンシリーズ』のヒット後、雨後の筍の様に生まれたローグライクRPGの1つ。
40階建ての塔と、そのふもとにある町だけがゲームの舞台であり、隠しダンジョンや隠しフロア、他の町などは一切登場しない。

プレイヤーは塔内で入手できる「魔物の卵」を孵化させる事で、味方モンスター「使い魔」を操る事ができる。
塔を脱出すると主人公のレベルは初期化されるが、装備品と、使い魔のレベル・能力は継続される。

特徴

  • 最大3人パーティでの攻略
    • 「使い魔」という形で味方を引き連れて、隊列や行動パターンなど細かく指示を出すことができる。
    • 出し入れが可能だが、出していないと経験値が獲得できないため、モンスターの育成がメインとなる本作では主人公ひとりで攻略することは少なくなる。
  • 地形要素・属性要素
    • ダンジョン内には段差が多く存在し、近距離物理攻撃は1段差まで攻撃することができ、上段が有利となっている。敵モンスターは段差を利用してこないので、如何にして有利な状況を作るかで難易度が変化する。
    • また、ほぼ全てのモンスターと一部の装備品に3つの属性のうち1つが与えられており、それぞれの属性が「三竦み」関係にあるため、上記の段差と属性を理解することが攻略の糸口となる。
  • 町では、建築・人助け・恋愛といった様々なイベントが用意されてはいるが、実用面でのメリットが有るイベントは「自宅改築(預けられるアイテム数が増える)」と「魔物小屋増築(所有できる使い魔数が増える)」のみ。
    それ以外のイベントは、クリアしても冒険が有利になったり、貴重なアイテムが貰えたりといった事は無い。
  • 金は、建築と雑貨屋での買い物以外に使い道は無い。
    • 雑貨屋では家具を買えるが、買っても自宅の内装が変わるだけ。装備品や能力成長アイテムなどは売られていない。
    • カジノや競馬場なども建築できるが、建ててもミニゲームで金を稼げるようになるだけで賞品などは無い
  • 人助けのイベントは、新キャラ登場や新施設建築の為のフラグになるのみ。
  • 7人の女性キャラとの恋愛イベントも用意されており、全員同時に攻略可能。幼馴染、病弱、ヤンデレとツボを押さえた面々が登場し、しかも全員フルボイスである…
    • のだが、攻略しても朝起こしに来てくれるのと、エンディングで台詞が追加されるぐらいで、実用面でのメリットは無い。
    • 攻略するにはキャラごとに違ったイベントをクリアせねばならない。雑貨屋で売られている花束などのアイテムをプレゼントする事もできるのだが、好感度に変化は起きない。
    • キャラクターデザインは、所謂アニメ絵でも萌え絵でもなく、人を選ぶ絵柄である。ゲーム中の顔グラも原画に忠実なので、好みは分かれるところ。
    • ヒロイン達のセリフはフルボイス。同じコナミの『ときめきメモリアルシリーズ』でもヒロインを演じている、金月真美・中友子の両氏も出演している。性格はまったく違うが。 こういったイベントの仕様は、本作が「プレイヤーが『もう1つの人生』を楽しむためのソフト」というコンセプトで作られているが故である。
      「貴方の人生だから、好きな様にプレイしてください。イベントをクリアしてもお得な事は無いですが、やりたいイベントだけ好きにやって下さい」というソフトなのだ。
  • ギャグ要素
    • 少なからずギャグが散在している。町の人との会話や、演芸場でのコントなど。

賛否両論点

  • ダンジョンの変化が少ない
    • 特殊なフロアや部屋があるが、かなり稀な出現率となっておりアクセントとしては弱い。
  • 遠距離攻撃の存在価値
    • ほとんどのモンスターは近接攻撃のため、こちらが遠距離攻撃ができると大幅に有利になるのだが、その方法は「物を投げる」「魔法を使う」「味方のトロルにボウガンを装備させる」のみ。トロルの能力が高くないため、基本的に魔法のみとなるが、アイテムをもっていないと使用できない、モンスターに使わせるとMP消費が大きい等のデメリットが大きすぎる。
  • また、本作にはストーリー上の結末も存在しない。
    最上階でラスボス的存在との対決はあるが、勝利条件がわざと負けるとイベントで勝手に勝利する*1というものであり、最上階に着いた時点で勝利⇒クリアは確定している。
    • 倒すとスタッフロールは流れるものの、その翌日を舞台にゲームは再開されるため、一区切りでしか無い。
      • もう1度最上階に行っても、そこには何も無い*2。追加要素も無いため、以降は町内でのイベントと卵の収集のみが目的となる。
    • 因みにこのラスボス、7年前に起こった事を「5年前」と発言する。なぜこんなミスを…。

問題点

  • 「運の良さを上げるアイテム」が存在するが、運のパラメーターは画面に表示されず、現在値を確かめる事は出来ない。それどころか運というパラメーター自体が何を意味しているのか全く不明(説明書でも攻略本でも触れられていない)。
  • 装備品は、サビによって攻撃力がマイナスされ売値も下がってしまうが、売値が0になった時にマイナスされると一周して売値が最大値近くまで増える。その際、売値と所持金の和が最大値を超えないようにして売ると簡単に金はカンストするため、町の攻略が一気に終了する。
    • ベスト版では修正が入った。
  • 使い魔の持つ特殊能力の中に、使い道の無いものが複数存在する。
    • 姿が透明になり縮小マップにも反応しなくなる「透明化」は、味方が使っても敵からは普通に攻撃されてしまう。何の意味もない。
    • 「拒食症を治せ」は、拒食症攻撃を行う敵が初期に登場する1種類のみである上、時間経過や次のフロアに行くことで治るので、ほぼ使い道はない。
    • 特定の壁を壊せる「障害物破壊」は、障害物自体作り出される事が殆どないので以下略。
    • 敵味方関係なく攻撃を行う様になる「暴れる」に至っては、敵が使うと同志討ちを始める為ありがたいが、味方が使っても完全に無意味となる。
  • ゲーム中、「あるモンスターは金属製のアイテムしか食べないので育てるのが難しい」という情報が聞けるが、まったくの嘘っぱち。そのモンスターは、ほぼ全ての種類のアイテムを食べて回復を行う事ができる。
    • 正確には「金属製のアイテムを食べると特に大きく回復できる」という事なのだが、他のモンスター達は植物系以外のアイテムを基本的に食べる事自体ができない。しかも金属製のアイテムはそこらにいくらでも落ちている。どちらが育てやすいかは言うまでもないだろう。
  • 「ある建物を造るのが夢だ」と言うキャラがいる。主人公が金を渡せば彼はその建物を建てる…のだが、彼はそれと同時に姿を消してしまい、名前すら登場しなくなる。どこ行った?
  • フリーズバグが多数存在する。
    • アイテムを投げ付けると別アイテムに変換する敵キャラがいるが、その際に口を開けたままフリーズする事がある。
    • 倒されるとのけぞらずに消滅する敵キャラを、追加ダメージがある攻撃の初撃で倒すとフリーズする。
    • アイテムに擬態する敵キャラがいるが、擬態中の敵に即死アイテムをぶつけるとフリーズする。
    • 使い魔を持ち上げたままLvアップアイテムを使うとフリーズする。
    • あるアイテムを使い魔に与えると「ヲ・アシッド」という魔法を覚えさせることができるが、これを使うとフリーズする*3
    • 最強魔法を使うと、フリーズする事がある。
    • 主人公からはぐれた使い魔や、魔法で作り出した障害物が画面の外で倒されるとフリーズする事がある。
    • スタッフロールを見た後、主人公の隣家の人物と話すと確実にフリーズする。
    • 時々、ボイスを読み込む際にフリーズするがディスクを入れなおすと直る。
  • 地形構造上、移動不可能になってしまう場面が稀にある。
    • 段差を登れるのは1段までだが、2段以上の段差を降りることはできてしまう。この場合、フロアでの探索は出来なくなるがターンスキップはできるためターン制限によるフロア崩壊で次のフロアに移動するしかなくなる。

総評

いつフリーズで止まるかわからない、恐ろしいゲームである。まともにプレイできたものではない。 しかしながら卵持ち帰り、孵化、合成など独自のシステムを持っている。また、敵の強さ等のゲームバランスも秀逸。 攻略方法は他のローグライクゲームと変わらない*4ので、セオリー通りにやっていれば難易度は高くない。

その後

  • 後にベスト版が発売されている。各種フリーズやバグに修正が入った。
  • ゲームボーイカラーに移植された。塔に新フロアが追加されたが、削られたモンスターやイベントも存在する。
    • ただし、PS版では無かった「ストーリー上の結末」がきちんと用意されている。
  • 後にニンテンドーDS用ソフトとして発売された『TAO 魔物の塔と魔法の卵』とは、一応世界観は共通している。
    • しかし本作に付いては「今では廃墟となってしまった町」と触れられるのみ。前宣伝やスタッフインタビューでも、本作との関連に付いては触れられていなかった。

その他

  • 本作に登場する使い魔は、火・水・風の何れかの属性を持っており、各属性は赤・青・緑をそれぞれシンボルカラーとしている。
    • 使い魔の属性を変化させるアイテムが登場するが、光の種・海の種・風の種という名称である。恐らく同じコナミがスポンサーをしていた某少女マンガの主人公達が元ネタだろう。