【あうとふぉくしーず】
ジャンル | 2D対戦アクション | ![]() |
対応機種 | アーケード(NB-2) | |
販売・開発元 | ナムコ | |
稼働開始日 | 1995年3月16日(*1) | |
プレイ人数 | 1人~2人 | |
判定 | 良作 | |
ポイント |
個性豊かな殺し屋たちの仁義なき果し合い FPSチックの独特な対戦システム スパイアクション映画を思わせるスタイリッシュな演出 |
様々な武器を駆使し、敵の殺し屋を抹殺せよ
謎の美術商ミスター・アクメ。彼は7組の殺し屋達を使って、美術品鑑定士7人を暗殺した。依頼を遂行した殺し屋達に更なる指令が届けられる。
「他の6組の殺し屋達を始末せよ。手段は問わない(Kill your Enemy by any means.)」
かくして多額の報酬と殺し屋としてのプライドを賭けた、血みどろのバトルロイヤルが始まる。
+ | 主な登場武器 |
使用キャラクターとなる殺し屋たちは全7組(大人5人+双子1組+猿1匹)。
+ | キャラクター一覧 |
+ | ミスター・アクメ |
+ | エンディングネタバレ |
シンプルながら戦術性の高い対戦システム、非常に"濃い"殺し屋の面々、映画風味のハードボイルドが基本ながらどことなくコミカルな演出、どれをとっても唯一無二の独特さに溢れている。特に対人戦向きのジャンルといえば格闘ゲームが主流であった当時において、このような類のない対戦ゲームシステムを構築したことは高く評価できる。どうしても回避できないアンバランスな点も抱えているものの、それを踏まえても魅力の薄れない作品といえる。
後述する理由により、現在ではお目にかかれる機会が非常に少なくなってしまったが、稼働店に遠方から出向いてプレイするには十分な価値があるタイトルと言えよう。
*1 正式稼働は1995年だが、開発及びロケテストが1994年に行われたためタイトル画面には「©1994」という表示がある。
*2 通常勝利の場合は"○○ WON!"、タイムアップで勝利した場合は"○○ SURVIVED."と表示される。
*3 相打ちになった場合も同様で、所謂ダブルKOにならず、耐性が高い方が生き残る仕様となっている(その場合は耐性が高い方の致死ダメージが無効になり生き残る流れになる)。
*4 追記するとCPU専用のラスボスであるアクメ氏がバーナードより上の耐性に入る。
*5 一部の威力が低い攻撃の場合は仰け反るのみで転倒しない。
*6 ダッシュ格闘攻撃のみわずかに威力が高い。
*7 お互いに刀で攻撃し合った場合も刀身同士がカチ合うことはない。
*8 特にヘリの下敷きになった際のダメージは、攻撃手段(武器)・ダメージトラップ全てを引っくるめても本作最大の威力を誇る。
*9 ダメージトラップも含めた場合、ジョンステージであるビルの墜落していくヘリに下敷きになった際のダメージに次いで2番目。
*10 銃弾の代わりにクラッカーのように紙テープが飛び出したり、旗が出たりする。
*11 ただし空中で使用した場合は着地と同時に硬直が解ける。
*12 例えば、前転からの停止時に慣性があるのは彼だけ。
*13 溶鉱炉から生成された材料の状態でも設置オブジェクトとして使用できるが、ぶつけると相手を転倒させられるものの、ダメージは一切ない。
*14 刀の攻撃モーションが強く、特に後方に対して判定が強い。ただし、歩行中は両手を掲げてしまう関係上刀で銃弾を受けることが出来ない欠点もある。
*15 海外版では「シャム双生児(双子の身体が繋がって一つになった奇形児)として生まれ、事故により"分離"した」という、これまた相当に陰惨な設定となっている。
*16 体力で勝っている(=そのまま時間切れになれば勝ちになる)状況でダッシュすると笑い声を響かせるなど。
*17 エンディングでその狂気の片鱗を見ることが出来る。彼らが善良な市民やか弱い幼児を装うことすらせず、根っからの快楽殺人者として振る舞っていることがよく分かる。
*18 1人一つずつ別々に武器を持てるという設定。
*19 ダニーがデミを振り回し、デミが遠心力を活かして回し蹴りを見舞うという技。
*20 自発的に捨てることのできない刀が5本になると最悪詰む可能性もあるが。
*21 最初から対戦プレイ(キャラクター選択画面で乱入側がコイン投入。)を行った場合は(早い者勝ち形式ではあるが)7キャラ全てを選べる。
*22 どちらも復帰際の無防備状態を狙われやすく不利。特にバーナードステージではトロッコで列車に追いつき飛び乗って復帰なのだがここを狙われると再び転落しやすい。
*23 体力が満タンでも絶対値判定で負ける。
*24 1枚目は晩餐、2枚目は他者や動物との交流、3枚目は娯楽・その他といった内容。
*25 ステージの知識がなければ、ロケットランチャーやマシンガン等強力な武器を真っ先に入手する、あるいはそれを取りに行く相手を迎撃する、といった戦闘開始直後の初手すら見えてこない。
*26 むしろ開始地点近くにマシンガン・ロケットランチャーがあり、ステージ構造上マシンガンハメが狙いやすいため、彼女以外である程度射撃の弾道が安定しているキャラならパーフェクトが最も簡単。
*27 もっとも、本作のチンの車椅子は独自開発した兵装とも言うべきものなので、一般的な身体障害者用車椅子という括りならば『Killer7』の主人公が初となる。
*28 一応、プレイステーションに移植予定はあったものの結局キャンセルされてしまった。
*29 ちなみに本作と同じ基板を使っている作品は『マッハブレイカーズ』のみ。
*30 電ファミがM2に行ったインタビューでも「バンナムがOK出してくれたらいつでも移植を開始したいけど、CERO的には駄目なのかな」という話をしていた。
*31 『ナムコミュージアム』シリーズの作品年表では(当然ではあるが)しっかり掲載されていたり、『PROJECT X ZONE』でもとあるキャラ同士の掛け合いでタイトル名が使われるなど、作品自体が忘れ去られていた訳ではない。
*32 ナムコスターズの悪役キャラバージョン。