このページはアーケード作『ローリングサンダー』とシリーズ作品・移植作品の紹介をしています。
【ろーりんぐさんだー】
ジャンル | アクション | ![]() |
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対応機種 | アーケード(システム86) | ||
発売・開発元 | ナムコ | ||
稼動開始日 | 1986年12月 | ||
プレイ人数 | 1~2人(交互プレイ) | ||
レーティング |
CERO:B(12歳以上対象) ※バーチャルコンソール版より付加 |
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配信 |
バーチャルコンソールアーケード 【Wii】2009年7月21日/800Wiiポイント(税5%込) アーケードアーカイブス 【Switch】2022年3月17日/838円(税10%込) 【PS4】2022年3月17日/837円(税10%込) |
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判定 | なし | ||
ポイント |
スパイ映画を彷彿とさせるゲーム 小回りがききにくい故の高難易度 |
1986年12月にナムコ(現:バンダイナムコエンターテインメント)からリリースされた横スクロールアクションゲーム。
当時のナムコ製のゲームとしては珍しく、1960年代に流行していたスパイ作品の影響を大きく受けたハードボイルド色が強い作風となっており、
敵が人造生物・敵首領も正体不明の宇宙人らしき存在と、サイバーSF風味な味付けも加わった、一風変わった舞台設定が特徴となっている。
1~2人交互プレイ可能、全5ステージ×2周構成。
1968年のニューヨーク。
緑色の肌を持つ謎の男「マブー」が率いる秘密組織『ゲルドラ』は、人造生物を用いた世界征服を目論んでいた。これを察知したWCPO(世界刑事警察機構)は、ゲルドラの野望を捜査し未然に防ぐべく、直属の特殊工作チーム『ローリングサンダー』を召集。
女性スパイ「レイラ・ブリッツ」が情報収集の為にゲルドラに潜入するも、スパイの潜入を察知したマブーにより彼女は捕らえられてしまった。事態を重く見たWCPOはレイラの救出及びゲルドラ壊滅のため、
ローリングサンダー最強の工作員である青年「アルバトロス」を現地へ派遣したのだった。
スパイらしさを巧みに表現した演出類・システムは当時としてはハイクオリティで評価点だが、その高難度がとにかくネックとなってしまった。
確かにスパイ作品では華麗に任務遂行する場面がお約束ではあるが、本作も生半可なプレイでは即座にふるい落とされてしまうシビアさを持つ。
「状況に応じて慎重or大胆に行動できなければ任務完了はほぼ不可能」という、ある意味で特殊部隊の工作員っぽさを体感できる一作である。
そこそこの知名度な割に、単体の家庭用移植は長年ファミコン版に留まり、後はナムコミュージアム関連ばかりとなっていた。
かっこいいゲームだが、ナムコとしては少し異質なゲームだったのが移植されにくい要因であろうか。
全てナムコ発売(『バーチャルアーケード』のみバンダイナムコゲームス)。
オムニバスソフト(*10)
【ろーりんぐさんだーつー】
ジャンル | アクション | ![]() |
![]() |
対応機種 | アーケード(システムⅡ) | ||
発売・開発元 | ナムコ | ||
稼動開始日 | 1991年3月 | ||
プレイ人数 | 1~2人(同時プレイ) | ||
レーティング |
CERO:B(12歳以上対象) ※バーチャルコンソール版より付加 |
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配信 |
バーチャルコンソールアーケード 【Wii】2009年10月27日/800Wiiポイント アーケードアーカイブス 【Switch】2023年5月25日/838円(税10%込) 【PS4】2023年5月25日/837円(税10%込) |
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判定 | なし | ||
ポイント |
二人同時プレイが可能に 良くも悪くもあまり変わっていない |
前作の正式なる続編。基本的なゲームシステムはそのままに、二人同時プレイが可能となり、グラフィックやBGMがより進化した。
1~2人同時プレイ可能(1P側がピンク/白服のレイラ、2P側が白/茶服のアルバトロスを操作)、全8ステージ構成。
前作から約30年後の199X年。各国の人工衛星が何者かに次々と破壊され世界中の情報が途絶、同時に真偽不明の情報が流れ始め、世界は大混乱に陥った。
捜査を開始したWCPOは、かつて「ローリングサンダー」最強の工作員、アルバトロスによって壊滅したゲルドラが武器商人「ギムドー」の手によって『ネオゲルドラ』として復活し、この事件を起こした事を突き止める。
WCPOは『ローリングサンダー』にネオゲルドラの捜査及び活動阻止を命令、アルバトロスとレイラは米・マイアミのギムドー邸へ送り込まれたのだった。
ゲームとしての出来は悪くなく、丁寧に作りこまれている作品ではあるが、前作からの進化を感じにくい地味めな内容が災いしてか、大してヒットせずに市場から消えてしまった。
リリースされたタイミングがあの『ストリートファイターII』がリリースされ大ヒットし、対戦格闘ゲームが大人気となり始めた直後であった点は悲運だったと言えるものの、
それ以前に前作にあった爽快感をスポイルしてしまったシステム面・SYSTEMII基板らしさを感じにくい演出類では、どうあがいても埋没する運命だったとも言えるだろう。
家庭用においても、メガドライブ版の後はWiiのバーチャルコンソールまで一切の移植無し、ナムコミュージアムにもSwitch版まで未収録であった。
*1 ステージクリア時にハンドガンの残弾が50発未満だった場合は50発に回復する。
*2 下記の『クー・クラックス・クラン』型のマスクを被った者とゴーグルを装着した者の二種類がいて、ゴーグルの方は銃二発で倒れる
*3 2017年に行われたイベント『電撃ゲームミュージックライブ ~初冬の陣~』での小沢氏の発言によると、マスカーの断末魔は当時の他のナムコ製ゲーム同様、編集を加えた小沢氏自身の声であるとのこと。
*4 これは同期のナムコ製アーケードの多くにも当てはまる仕様ではある。
*5 一応、敵が手榴弾を投げる際にはなんとも言えない独特な効果音が流れるのだが、これが非常に地味なのでかなり気づきにくい。
*6 一応1、2回ならギリギリになるが間に合う。また、ある程度進めて中間地点からの復帰になった場合は制限時間に余裕ができる。もっともミス時の弾薬数リセットの影響でその後の10面が非常に厳しくなってしまうが…
*7 ナムコ製波形メモリ音源(C15/C30)をベースに作られた音源チップ
*8 外見上はドアの無い壁に隠されたものもある。
*9 ナムコとは一時関連会社の関係にあった、アタリゲームズのCS機用ソフト部門子会社。
*10 PS2版、PSP版、Xbox360版はローリングサンダーのみCERO:B、switch版は全体でCERO:B
*11 動きがスローモーになった上、BGMがワンダーモモのメインテーマに強制的に変わってしまうという強烈な現象が発生する。
*12 PS2版『ナムコミュージアム アーケードHITS!』等、極一部では制限時間が150秒または120秒の後期バージョンを収録している。
*13 一応、ファミコン版のビジュアルシーンではレイラも同じ拳銃を持っており、設定的にはあくまで「『ローリングサンダー』チームが採用している拳銃の1つ」に過ぎない可能性が示唆されていたが、続編の『ローリングサンダー2』ではアルバトロスのプロフィールで使用拳銃がワルサーP38と改めて公表されている。
*14 ナムコの無料雑誌『NG』等に掲載された公式設定や各イラストでは、レイラは『木製グリップ付のワルサーPPK』、アルバトロスは『黒色のワルサーP38』を使用している。
*15 同曲は後に『太鼓の達人』シリーズの家庭版『Vバージョン』『あつめて★ともだち 大作戦!』や、アーケード版の『太鼓の達人 ブルーVer.』に高めの難度を持つ曲として収録され、本作を知らない若年層の太鼓プレイヤーを中心に若干ながら知名度を上げる事となった。
*16 銃を構えたと同時に銃撃、出合い頭に躊躇なく弾を乱射してくる、前後からしゃがみ撃ちを行う敵同士による挟み撃ち等。
*17 なお、これらの問題は稼働当初から槍玉に挙げられていたもので、かつて『マイコンBASICマガジン』誌にてアーケードゲームのハイスコアが集計されていた時、長い間本作のスコア申請は最終面止まりばかりで、かつプレイヤー名や備考欄のほとんどに「弾が無い」という言葉が有ったほどであった。
*18 実際には本体内の止め具を取り外せばメガキーが無くてもプレイ可能。
*19 ゲーム内のビジュアルシーンで主人公のJayと通信している女性オペレーター