ストリートファイターEX
【すとりーとふぁいたー いーえっくす】
ジャンル
|
対戦型格闘ゲーム
|

|
対応機種
|
アーケード(ZN-1) プレイステーション
|
販売元
|
カプコン
|
開発元
|
アリカ
|
稼動開始日
|
初代:1996年12月 plus:1997年3月
|
家庭用
|
plus α:1997年7月17日/5,800円(税抜)
|
判定
|
良作
|
ストリートファイターシリーズリンク
|
概要
『ファイナルファイト』や『ストリートファイターII』などを手掛けた西谷亮氏がカプコンから独立し、新たに立ち上げた新会社「アリカ」が製作した格闘ゲーム。
グラフィックこそポリゴンによる3Dグラフィックなのだが、ゲーム性は『ストリートファイターII』の延長上にあり、その良さはそのままにさらに攻撃的なシステムを追加した。
特徴
3D化
-
本作は格闘ゲームの金字塔ストリートファイターシリーズにおいて、初めてポリゴンによる3Dグラフィックを取り入れたゲームである。
-
見た目こそ『バーチャファイター』シリーズのような3D格闘ゲームだが、任意の軸移動は存在せず、ゲームシステムは従来の『ストリートファイター』シリーズ同様の2D格闘ゲームそのもの。俗に「2.5D」と称される格闘ゲームの先駆けと言える。
-
ただし奥や手前の概念自体が無い訳ではなく、一部の技で軸が変わることもある。
-
フィールドは無限のため画面端そのものの概念は無いのだが、一時的に一定区間のみ移動できるように制限して擬似的に2Dのような仮の画面端を実現しており、大きく吹っ飛ばす技や視点変更などで仮の画面端を突き抜けてカメラ範囲が随時変わる。
-
当時は3D格ゲーとして既に『バーチャファイターシリーズ』や『鉄拳シリーズ』が強い人気を得ていたため、同じ土俵での勝負ではなく、2Dテイストを受け継いでそれらのユーザーから取り込めるような別方向の3D格ゲーを作ろうとしたとのこと。
+
|
開発秘話
|
-
西谷氏の回想によれば、元々は「ポリゴンで2Dの対戦格闘ゲームを作ったら面白いんじゃないかな」という発想から、『ストロンガー(仮称)』という開発コードのオリジナルキャラの対戦格闘ゲームとして開発していたのだが、ゲームの完成形が見えてきて、これをカプコンから出してもらえないかと思った際に『ストリートファイター』のIPも併せて借りることができないかと、カプコン在籍時の上司だった岡本吉起氏にゲームの内容をビデオテープに録画したものを見せて交渉したところあっさりOKが貰えたことで、ストIIシリーズのキャラクター達も登場するようになった。
-
このためオリジナルキャラ達は開発初期から存在しており、最終的にストIIシリーズのキャラクターとオリジナルキャラクターが半々ずつの割合で登場するゲームとなった。
-
当時はカイリが「シュジンコウ」として制作されていたが、製品版では従来通りリュウが主人公となり、カイリは隠しキャラクターへと回っている。
|
独自の新システム
-
単なるストIIコピーに終わらない独自の新システムも搭載されている。
-
スーパーキャンセル
-
最大3本まで溜められるスーパーコンボゲージを1本消費して使用する「スーパーコンボ」は、通常技だけでなく必殺技やスーパーコンボをキャンセルして発動可能。「必殺技キャンセル超必殺技」という流れは本作が初出で、以降の格ゲーでも(細部は異なるが)幅広く取り入れられることになった。
-
ガードブレイク
-
スーパーコンボと同じくゲージを1本消費して使用できるガード不能技で、大振りで発生こそ遅いものの、地上で当たった相手はガードをしていたかどうかに関わらずしばらくよろけて「ピヨり」のような無防備な状態になる。相手に密着しないと使えない「投げ」と違って、基本的に大きく踏み込んで攻撃するため、待ちの崩し方が増えた。
-
また、空中の相手にヒットさせた場合はゆっくりと空中を舞い、そこから空中コンボを決めることが可能になっている(地上で当てた時よりダメージ期待値は低いが)。
-
キャラごとの性能差はかなり激しいが、概ね対戦中のアクセントとして使用するには問題ないレベルで収まっている。
-
余談だが、本作ではガードブレイクを決めた時以外、所謂ピヨりと呼ばれる状態になることはない。
評価点
-
外見は3Dだが中身のゲーム性はまんま「ストII」で、3DポリゴンにストIIの持つゲーム的な駆け引きや操作感覚をしっかりと落とし込めている。そのためストIIシリーズ経験者ならすんなり入り込める。操作性も良好でCPU戦の難易度も高くないため、格ゲー初心者でも大丈夫。
-
ストIIの醍醐味とも言える「相手のしゃがみ中キックを間合いで空振りさせてしゃがみ大キックで差し返す」「判定の強いしゃがみ中パンチを置いて足払いを潰す」といった所謂「足払い合戦」も問題なく行える。ザンギエフのスクリュー連携などもストIIのタイミングのままで使える。
-
また、新システムのスーパーキャンセルが与えた好影響も大きい。「スーパーコンボキャンセルスーパーコンボが可能」という点は「ゲージを使えば使うほど大ダメージが与えられる」という単純明快ながらも派手かつ爽快感を生みだしており、「技の動作中ならいつでもキャンセル可能」は隙の大きい技の隙消しに利用することで、相手が大きな隙を見せた場面で反撃をするかしないか、またあえて隙を見せて相手を釣るかなどの駆け引きが生まれている。
-
キャラクターはストIIに登場したキャラの一部とEXオリジナルのキャラで半々。
-
オリジナルキャラはストIIとは毛色が全く違うが、「スカロマニア」「ダラン・マイスター」などEXならではの濃い味を持ったキャラは本家にも負けない人気を誇っていた。
-
カウンター狙いが熱いほくと、起き攻めが強力なダーク、スーパーコンボによるコンボが大ダメージなジャックなど、性能面でも強く個性がつけられている。
-
また、格ゲーでありがちなキャラバランスの悪さは本作ではさほど問題視はされていない。豪鬼が頭1つ抜けて強い程度。
-
BGMは当時ARIKA所属で、元ナムコの細江慎治・佐宗綾子・相原隆行氏が製作を担当しており、良曲がそろっている。
-
一部の曲は本作に先行して発売されていたオリジナルCDアルバム「escape goat」で発表された。
-
打撃音はペチペチと軽めだが、本作の質感にはマッチしている。
賛否両論点
-
リュウを始めとする波動昇龍系の道着キャラが新規登場も含め6人もいる。リュウ(白)、ケン(赤)、豪鬼(黒)、カイリ(青)、アレン(紫)、殺意リュウ(黒)。
-
ただしリュウ・ケン以外の4人は隠しキャラであり、性能もそれぞれのキャラできちんと差別化はされている。
-
なお、開発当初はオリジナルキャラのカイリとアレンがリュウとケンにあたる存在になる予定だった模様。
不評点
-
ポリゴンがややカクカク気味
-
初代EXはプレイステーション互換基板(ZN-1)というまだまだ3D発展途上のハードで作られたため、キャラクターのグラフィックはカクカクと角ばっていた。これまでの2Dシリーズとのギャップは大きく、また当時の3Dゲームの状況を鑑みても褒められた出来ではない。
-
攻撃を食らってもキャラは無表情。もっともよくよく見ない限り大して気にはならないレベル。
-
正直言って見てくれはかなり微妙で、初代ストEXが実写版『ザ・ムービー』や『リアルバトル・オン・フィルム』に次ぐ色物扱いを受けた遠因とされることもある。
-
続編『EX2』以降は基板性能の向上により滑らかなグラフィックになったため改善されている。
-
また、手抜きか意図的なものかは不明なところがあるが、キャラのモーションも2Dアニメのような洗練とは程遠い。ほとんどのキャラで構えや通常技のモーションを使い回しているのが一目見て分かり、必殺技も動きの硬さを感じさせる。
-
ただし動きは同じでも体格や見た目で差別化できているため、実際のゲーム上では意識して見ない限りさほど気にならない。
総評
当時ポリゴンが一般的な存在になり、ポリゴンを使ったゲームが多数出てきていたのだが、その中にあって本作はあえて「ポリゴンというグラフィックで2Dのゲーム性を表現する」という意欲的な試みが行われた作品である。
その結果作られた本作は、見た目こそ悪いものの中身はシンプル・イズ・ベスト。初心者でも入りやすく上級者にも遊び応え十分、ストリートファイターIIで形作られた2D格闘ゲームの面白さが純粋に凝縮されたゲームとして完成しており、その魅力は現在でも色褪せていない。
バージョンアップ版
-
その後しばらくしてバージョンアップ版である『
EX plus
』がリリース。
-
初代『EX』のインカムが好評だったことにより増販する流れになり、せっかくならアッパーバージョンを、という事で制作された。
-
やや大味だった初代『EX』からバランス調整され、中々の対戦バランスに仕上がっている。
-
スーパーコンボゲージが通常技の空振りでは溜まらなくなった代わりに、ファーストアタックや投げ抜け、リバーサルなどを行うとそれに応じてゲージが増えるようになった。
-
ボスのガルダとベガも使用可能になった。当然ながらプレイヤー版のボスは性能がマイルド調整されている。
-
新キャラとして、既存キャラのアレンジ性能ではあるが「殺意の波動に目覚めたリュウ」「血の封印を解かれたほくと」「サイクロイドβ・γ」も追加。
-
背景も無印からアレンジされている。ただし、この新背景は後述の家庭用には移植されなかった。
-
さらに『EX plus』をベースに追加要素を加えた『
EX plus α
』がプレイステーションで発売された。
-
家庭用オリジナルの追加キャラとしてダルシムとさくらが追加されている。コンパチが多い本作の中でも、どちらも既存キャラとは全く違うモーション・性能の持ち主。後にこの二人は正式に参戦した(ダルシムは『EX2』、さくらは『EX3』にて参戦)。
-
家庭用独自のモードが追加されているのだが、特に人気が高いのが「エキスパートモード」。「画面に表示されている課題をクリアしていく」モードで、最初は基本的な連続技が並ぶが、後半はかなり難解かつマニアック。AC版をやりこんだ者でも新たな発見があった。本作のチュートリアルも兼ねており、操作性の良さもあってやり応え十分。後年の他社製格闘ゲームにも同様のモードが採用されるなど、その功績は大きい。
-
その他、チームを組んで勝ち抜き戦を行える「チームバトル」、CPUを次々と倒していく「サバイバル」、そして隠しモードとして樽を壊していく「ボーナスゲーム」も用意されており、やり応えのある充実した移植になっている。
-
BGMがアレンジバージョンになっている。
-
エンディングテキストはアーケード版から一新。これによりアーケード版の文章は見られなくなったものの、全般的にPS版の方がテキストが多く、設定面の強化が図られている。
-
殺意の波動に目覚めたリュウは、このPS版で一新されたエンディングにて文章のみではあるが正気に戻る描写が行われた。
AC版『EX plus』や、他の格闘ゲームで殺意リュウに個別エンディングがある場合、全て正気に戻らず失踪している。
-
ファミ通のやりこみ企画プレゼントでのみもらえた、樽壊しミニゲームのみを単独でゲーム化した限定版『EX plus α 樽』も存在する。
続編(参考記述)
続編として『EX2』と『EX2 PLUS』、『EX3』が製作されている。
ストリートファイターEX2
-
『
EX2
』は1998年5月にアーケードで稼働。使用基板が前作のZN-1から性能強化版のZN-2に移行、グーローシェーディング処理がされたことで初代のカクカクしたグラフィックから脱却し、キャラの表情も豊かになった。
-
だが、システム面では賛否両論。その原因は新システム「エクセル(エクストラキャンセルの略)」にある。一言で言えば『ZERO2』の「オリジナルコンボ」で、使うのが難しい上に使えるのとそうでないのとで実力差がかなり出るため。シンプルさを好んでいたプレイヤーには受けが悪かった。オリコン同様、標準システムとして組み込まれたためオフにする事もできない。
-
基本的にはオリジナルコンボ同様「制限時間中はあらゆる攻撃をキャンセルできる状態になれる」という内容だが、通常技<特殊技<必殺技という順位で下位の技へのキャンセルはできない上に、同じ技でのキャンセルは不可能のため、ボタンを瞬時に的確に順押ししていく事が求められるシステムとなっている。全ゲージを消費していたオリジナルコンボと違ってスーパーコンボ1回分のゲージ消費のため使う機会も多い。
-
また、キャラクターも大幅入れ替えとなり、新キャラが増えた反面前作のキャラの多くが削られた。
-
エクセル以外の新システムとして、スーパーキャンセルでガードブレイクを出せる「キャンセルブレイク」が追加。不意を付いてガードブレイクを出すことができるが、代わりにヒットさせてものけぞり時間が短い。また、キャンセルブレイクを入力した時点で相手のガード硬直が解ける仕様となっているため確定状況は存在せず、あくまで「奇襲技」となっている。
-
「竜巻旋風脚」がケンのみ2D版と同じ動作になったり(リュウは『EX』の動作のまま変更無し)、リュウに真・昇龍拳、春麗にゴメンネ攻撃やLV3専用の巨大な気功掌が搭載されるなど、新技もいくつか追加されている。
-
『
EX2 PLUS
』は1999年7月にアーケードで稼働したEX2のバージョンアップ版。初代EXからプルム、ダラン、ベガが復活し、ストIIからサガット、新キャラとしてロッソとエリアが登場。
-
エクセルが調整されて少し使いやすくなり、同じ技でもキャンセル可能だがその場合は威力が激減するようになった。やはりエクセルが『ZERO』シリーズのオリコンのように猛威を振るってはいるが、対戦バランスは無印よりも向上している。
-
演出面でも強化され、派手な3ゲージ技「メテオコンボ」が標準システムとして全キャラに搭載。
-
ボーナスステージも追加。一つは敵のサイクロイドにエクセルのみでダメージを与えて倒す、もうひとつは落下してくる隕石と人工衛星を破壊するというもの。どちらもクリアすると次ステージのゲージにボーナスがかかる。
-
なお、隠しボスとして白い服を着たベガの強化版「ベガII」が登場するのだが、出現条件がかなり厳しい。
+
|
出現条件 ※AC版/PS版共通
|
1、全ラウンドを1ラウンドも落とさずストレートで勝利する。
2、1の条件を満たす(全ラウンド勝利)際、1度もタイムオーバー勝ちをしていないこと。
3、シャドウガイストかカイリのどちらか、または両方に勝利している。当然ながらCPU戦でのシャドウガイスト/カイリの出現条件を満たすことが必須。
4、ベガ戦の全ラウンドをスーパーコンボ、メテオコンボ、エクセルのいずれかで勝利を決める。但し、その内最低1回はメテオコンボフィニッシュで勝利していること。
これらの条件を全て満たした場合、7ステージ目のベガ戦終了後に出現する。尚、ベガⅡ戦に敗れると強制バッドエンドとなり、コンティニューも不可。
|
-
プレイステーション移植版『EX2 PLUS』は1999年12月24日発売。前作のエキスパートをさらに進化させた「トライアルモード」を搭載。さらに、もっと難しい内容の問題を解く「マニアックモード」も用意されている。
-
また、AC版ではEX2のキャラで唯一ハヤテだけが削除されていたが、PS版では隠しキャラとしてPLUS仕様に性能を調整されて復活している。
-
その他、キャラのリプレイを録画して好きなアングルで再生できる「ディレクターモード」等を用意。
-
以上の点により、家庭用前作『EX plusα』同様充実した内容となっているため良移植である。次作の『EX3』の評判が芳しくないこともあり、本作が『EXシリーズの最高傑作』に挙げられることが多い。
ストリートファイターEX3
-
『
EX3
』は、AC展開はされずPS2のロンチタイトルとして2000年3月4日に発売された。しかしほぼタッグバトル強制かつ完成度の低い内容や、綺麗になったものの造形に癖のあるポリゴングラフィック等により、クソゲー呼ばわりされることもしばしば。タッグ前提なのにキャラが同時に何人も登場すると頻繁に処理落ちを起こしたり、ところどころで見受けられる妙な挙動のバグなど作りこみの甘い要素が目に付く内容。
-
ガードブレイクが無くなったが、しゃがみガードのみに向けた中段技の「ハードアタック」が替わる形で採用されている。
-
ゲージ消費無しとしゃがみガードしか崩せない点以外はガードブレイクとほぼ共通。なお、立ち・空中の相手やモメンタリーコンボでキャンセルした場合はヒットさせてものけぞりが短く追撃できない。
-
ガードは基本しゃがみガードをして、相手が空中にいる時は立ちガードをするのが格ゲーのセオリーだが、ゲージ消費なしで発動できるハードアタックによって新たな読み合いが生まれている。
-
このシステムは、同じくアリカ開発のアーケードゲーム『ファイティングレイヤー』からの逆輸入である。
-
前作で猛威を振るったエクセルは廃止。
-
代わりに「モメンタリーコンボ」や「タッグコンボ」が搭載されたため、慣れが必要だがコンボ重視のゲーム性であることは前作までと同様。
-
モメンタリーコンボは相手に必殺技がヒットした直後の僅かな間にボタン入力すると強制キャンセルして別の必殺技が発動すると言う物なのだが、追加の攻撃が当たらなかったり暴発して隙が生まれたりと調整不足が目立つ。特にボタン連打技は意図せず出てしまう。
-
本作の対戦モードは、タッグバトル(VSシリーズのような交代制)・ドラマティックバトル(画面に3キャラ以上同時に出て戦う)・チームバトル(1~5キャラ複数人でチームを組んで先発が倒されると次が出る)になっており、普通の1対1のモードがない(パートナー同時操作はCPUに任せる事が可能)。
-
チームバトルで両者1キャラ設定にすれば1対1に出来なくもないがラウンドなどの概念が無いため、純粋なシングルバトルは出来ない。
-
一人用のモードは最初は選択キャラのみでスタートするが、前述の様々なシステムで現れる敵を倒して仲間にしつつ進んでいくと言う変則的な形式。
-
単純にクリアするだけなら難易度が非常に低く、最も高いハードにしても簡単に勝ててしまう。
-
ただし各ステージには試合中に特定条件を満たすと得られる「メダル」が設定されており、高ランクのメダルほど獲得が厳しくなっていく。
-
本作独自のキャラクターエディットモードとしてエースというキャラをカスタマイズして育てることが出来る。エースを使って前作までのような「トライアル」の問題を解いていき、経験値を溜めて技を買って覚えて装備していくといった形式。
-
しかしトライアルモードがこれに吸収されてしまったため、各キャラ毎の課題などは残念ながら今作には無い。
-
スーパーコンボフィニッシュなどでなぜかアシュラ像などが表示されるという謎なセンスの演出も賛否両論。
-
本作には、前作『EX2 PLUS』に登場したほぼ全キャラ(ただしハヤテを除く)と、復活キャラでさくら・殺意リュウが登場するのだが、完全な新キャラはエディットキャラのエースしか居ない。
-
しかも前作ではデフォルトで登場していた過去キャラクターのうち何名かが今作では何故か隠しキャラ枠に回されている。
-
前作とキャラクター数が大差ないことを省みた場合、本作は遊べるモードが少なく、グラフィックの質などを差し引いても前作の方が内容的に充実しており、続編にもかかわらず見劣りしてしまう。
余談
-
『3D格闘ツクール』に本作からスカロマニアがゲスト出演している。
-
ストII出身のキャラ12人の中ではエドモンド本田とM・バイソンがシリーズ最後まで参戦しなかった。バイソンについてはジャックが性能をほぼ引き継いでいるが、本田は影も形もない。
-
後に、同じアリカ開発による『ファイティングレイヤー』(ナムコ販売)というアーケード格闘ゲームが稼動しており、一部本作と共通するキャラも登場する。意欲的なシステムと個性的なキャラを売りとする作品だが、アクの強さで受けは悪く移植もされていないためほとんど出回っていない。
-
しかし初心者でも手軽にコンボを出せたり上級者にも深い読み合いが出来るなど完成度は悪くなく、現在も稀に大会が行われているほど熱心なファンを生んでいる。
-
画面にでかでかと表示される漢祭りの文字、プロレスラーの股間を突き出す必殺技、キノコを育てて戦うキャラ、猛獣と闘う一人用、「ラブソルジャー」といった本作の持つ独自性は見ごたえあり。
-
また、カプコンからも同様に従来の2D格ゲーのコマンドやゲームシステムをベースにした3D格ゲー『私立ジャスティス学園』などがリリースされた(ただし、そちらには任意の軸移動が実装されている)。
-
ストEXシリーズはPS版『EX plus α』『EX2 PLUS』共に、ゲームアーカイブスでは未だ配信されていない。
-
アリカの三原氏によると、「カプコンさんの判断でアーカイブス化はできません」との事(→参照)で、残念ながら、これからもアーカイブ化される予定は無いようだ。
-
かつてネット上で「『ガルダが豪鬼より強い設定になった』『カイリが豪鬼を殺害した』などの設定がEXシリーズで勝手に付けられてカプコンが激怒した」といった噂が一時期広まっていたが、2011年にアリカ副社長の三原氏本人が否定している。これらはデマである模様。
-
カプコンの公式イラスト集にはEXシリーズのイラストがしっかり収録されていたり、『スト4』公式ブログでもEXシリーズに触れられており、『ストリートファイターV』公式サイトの歴代シリーズを紹介する『シャドルー格闘家研究所』のキャラ図鑑でもEXシリーズキャラが紹介され正式に世界観に組み込まれるなど、カプコン側も特に怒っている様子は見られない。そもそもアリカの社長である西谷氏はカプコン出身で、本家ストIIシリーズにおける開発の中心として大きく関わった古株であり、上述したキャラ図鑑でもコメントを寄せている。
-
『EX2』以降より豪鬼が非参戦となったことで、ユーザーの憶測からネット上で「豪鬼が死んだ」等のデマが広まってしまったと思われる。
-
『ストリートファイター』で3D化されたタイトルは長らく『EX』シリーズのみであったが、2008年7月18日に『ストリートファイターIV』が稼動したことにより初めてメインシリーズの3Dグラフィック化が実現した。
-
漫画『こち亀』の121巻には『EX3』の裏パッケージらしき写真が掲載されている。
後継作品
-
2011年に入ってから、EXっぽい映像が公開されたり、ニンテンドー3DS上で見られるEXっぽい立体写真が公開されたりしている。
-
ついには2017年4月1日にEXの続編を思わせるPVまで公開されている。残念ながらこれは公開日付通りのエイプリルフール企画だったが、今後に繋げたいと西谷氏は語っていた。
-
その願いが叶ったのか、世界格闘ゲーム大会「EVO2017」のステージで「謎の格闘ゲーム」としてこのエイプリルフール企画が実際にPS4向け製品として開発されるという発表が行われた。
-
そして2018年6月28日に正式名称『ファイティングEXレイヤー』としてPS4ダウンロード専売で発売された。実に15年以上ぶりのシリーズ後継作の登場となる。
-
タイトルこそ『ファイティングレイヤー』とそっくりではあるが、登場するキャラは『ストEX』シリーズのアリカオリジナルキャラが中心で、『ファイティングレイヤー』のオリジナルキャラは登場していない。
-
更に2021年4月1日に、Nintendo Switch版『FIGHTING EX LAYER -ANOTHER DASH-』が基本無料のダウンロード専売タイトルとして配信された。「FIGHTING EX LAYER 第二章開幕!」とのキャッチコピーで、FEXLシリーズのアナザータイトルの位置づけ。システムに変更が見られる。
最終更新:2025年01月11日 06:53