【ろっくまんえっくすつー】
ジャンル | アクション | 裏を見る |
対応機種 | スーパーファミコン | |
メディア | 16MbitROMカートリッジ | |
発売・開発元 | カプコン | |
発売日 | 1994年12月16日 | |
定価 | 10,290円 | |
配信 |
バーチャルコンソール 【Wii】2011年12月27日/800Wiiポイント 【WiiU】2013年10月9日/800円 【New3DS】2016年7月20日/823円 |
|
判定 | 良作 | |
ポイント |
更に進化したハイスピードアクション シリーズ屈指の良バランス CX4チップを使用した魅力的な表現 ダブルチャージや空中ダッシュ等の新アクション |
|
ロックマンシリーズ |
…ロックマンX、再び。
『ロックマンシリーズ』から派生した『ロックマンXシリーズ』の2作目。Xシリーズ歴代2位の約43万本(国内のみの集計)の売上を記録した。
カプコンが独自に開発したDSPチップ CX4をカートリッジに搭載。主に映像表現の拡大・縮小モーションに用いられ、従来のSFC作品よりもさらに発展したグラフィック、演出を実現している。
ロムによっては、プレイ中に強制的に特殊武器がギガクラッシュへとチェンジされるバグが存在するが、回収騒ぎには至らなかった。
基本的な世界観は前作と同様(『ロックマンX』参照)。
ストーリーは、突然起こった特Aクラスのレプリロイドの反乱とその背後に暗躍する「カウンターハンター」と名乗る謎のイレギュラーとの戦いをもって描かれている。
先の戦いで大破したゼロの復活も1つのキーテーマ。今後のシリーズの中で大きな焦点となっていくゼロ出生の秘密の一端が不鮮明ながら明かされる他、『ロックマンシリーズ』のある重要人物を思わせるキャラクターが登場するなど、新たな局面を迎えている。
本作以降、シリーズでは(コンピュータ)ウイルスが重要なファクターとなったが、これは稲船氏が世界観をより先進的にしようと、当時はまだ一般には余り知られていなかったコンピュータウイルスをストーリーの中核に取り入れたのだという。
最強のイレギュラー「シグマ」の起こしたクーデターにより、人類は滅亡の危機に見舞われるも、その野望を打ち砕いたイレギュラーハンターエックス。
しかし、戦いで失われたものも大きかった。
イレギュラーハンターの総員は半分以下に激減し、戦友ゼロもエックスの窮地を救うため自爆。
幸いゼロの頭脳チップこそ損傷なく回収されたが、レプリロイド開発の第一人者Dr.ケインをもってしても、ゼロのもつ極めて特殊な機構のボディは修復不可能とされ、ゼロの戦線復帰は絶望視されていた。
そんな中、功績が認められ第17精鋭部隊隊長へと昇格したエックスは、先の戦いの後もイレギュラー掃討に明け暮れ、半年の月日が流れた。
シグマ破壊と共に、一旦は減少したかに見えたレプリロイドのイレギュラー化だったが、再び増加の一途を辿り、
各地で発生したレプリロイドの反乱の裏で暗躍する、「カウンターハンター」と名乗る3人組の凶悪イレギュラーの存在が明るみとなる。
“カウンターハンター”…それはイレギュラーハンターを狩る狩人という意味を持ち、事実彼らの手により数多くのイレギュラーハンターが葬られていた。
そしてある日、エックスの元にカウンターハンターの通信が届く。それは「我々に一人で挑み、勝利できればゼロのパーツを譲渡する」というエックスへの宣戦布告であった。
驚くべき事に、カウンターハンター一味はゼロのボディの修復に成功し、新たなボディのゼロをイレギュラーとして復活させる用意をあと一歩のところまで整えつつあったのだ。
果たしてゼロは敵となるのか、それとも味方となるのか、…エックスは再び戦いの中へ旅立つ…。
本作は総合的なゲームバランスが非常に良くシリーズ随一といえる。
前述の通りボスに関するゲームバランスが(非常に難しい凶悪なボスが少ないことを除けば)とてもいい今作だが、全体的なボス戦のパターンなどが良く練り上げられており、前作から進化を遂げている。
特に戦わされる場所によって個性づげられていて、どれも印象深いものになっている。以下にそれぞれの概要を述べる。
+ | 8ボス特徴 |
後のロックマンシリーズに受け継がれる要素が登場した作品であり、テンポの良さやバランスの良さから完成度がとても高い作品。
ロックマンXシリーズの最高傑作議論の常連でもあり、ゼロシリーズ・ZXシリーズなどからロックマンを知った若年層にも十二分に受け入れられるだけのポテンシャルを持っている。
バーチャルコンソールでも配信されているので、未体験の方は是非。
*1 むしろこの作品限りで消えたシステムを探すのが難しい。
*2 制作側が意図したかは定かではないが、8体全員がバスターノーダメージ撃破の敷居は比較的低めだが、速攻撃破を狙おうとすると途端に手強くなるような調整になっており、初心者から極まった上級者まで飽きさせない絶妙な作りになっている。後述のカウンターハンターステージ等にも同じ事が言える。
*3 バスター攻略では強めだが、弱点を使った際の消化試合ぶりはヒャクレッガー以上。
*4 この名前が考案された際、聞いた稲船氏は余りのセンスの良さに「ヒャクレッガー」で即決したという。
*5 ボスラッシュ時は天井が低い上に即死トゲが配置されており、他の8ボスと比べて格段に厄介になっている。
*6 漫画版のアレは拝金主義レベルにまで悪化している程度。
*7 バブルスプラッシュであれば2ダメージ与えられる上オイルに潜らないのでこちらで戦うプレイヤーも多い。ただし、非常に厳しいタイミングだが、潜る直前の無敵解除でハメる裏技はRTA勢には必須となっている
*8 無敵が切れたその瞬間を狙えば潜らずにダメージを与えられ、極めてシビアながらハメ殺す事も可能。
*9 企画したあるスタッフはこれには涙を禁じ得なかったという。
*10 前作のアイシー・ペンギーゴに加えて、次回作のフローズン・バッファリオ、次々回作のフロスト・キバトドスは弱ボスとされている。
*11 見た目上氷系に近いマイマインはやや強めの部類。
*12 『X3』のナイトメアポリスと違い、誰がどのステージに登場するか予告される。
*13 こういった構成は同シリーズ作にも存在するが、フットパーツ入手に特定の特殊武器が必須なのはシリーズ通してこの作品だけ(X5,6の2つ目のアーマーのフットプログラムを除く)。
*14 X7はアイテム回収にアーマーパーツと特殊武器が必要ない。
*15 または武器エネルギーの大半~全て消費するまで使う
*16 4つの砲台を全て破壊すると第2形態に移行するのだが、砲台には無敵時間がないため、全画面攻撃と相まって全ての砲台を同時に破壊することが出来る。
*17 GB作品未登場だった初代Xのボスキャラ達はPSP『イレギュラーハンターX』にて登場
*18 前作の波動拳のような手間は必要ない。
*19 実際は喰らった敵の無敵時間が極めて短い超多段ヒット判定なので、当て方を工夫しなければ一撃では倒せない。
*20 『X8』では必ず、という訳ではないがちゃんと『昇龍拳!』と櫻井氏の声で叫んでくれる。
*21 その後の『X8』でゼロが特定の条件で使用できる必殺技が「旋風脚」使用時の掛け声が「竜巻旋風脚」である。その他、『コマンドミッション』にもゼロが使用できる技として旋風脚、波動撃、昇龍拳が存在するがボイスは無し。さらに敵専用の技として滅殺波動拳も存在する。
*22 採用されなかった理由として、竜巻旋風脚のコマンドは入力すると途中でエックスが振り向いてしまう為だと考えられる。
*23 エックスの台詞の上に「Dr.ケイン」という書き文字があるのだが、後者の驚き方ではかなり不自然になってしまう。
*24 掲載時はシグマが「劣悪種である人間に反旗を翻す」だが、当初は「仲間を攻撃された復讐心から反乱を起こす」で、シグマ側にも義があるような流れだったらしい。ここで破壊されるオリキャラのカイルも、人間側に就いた為に粛清されたのではなく、人間に裏切られて破壊された事になっていたか。