レンダリング・レンジャーR2

【れんだりんぐ・れんじゃーだぶるあーる】

ジャンル アクションシューティング
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対応機種 スーパーファミコン
発売元 ヴァージン・インタラクティブエンターテインメント
開発元 Rainbow Arts, Soft Gold
発売日 1995年11月17日
定価 10,800円(税抜)
判定 良作


概要

ロマンシング サ・ガ3』や『スーパードンキーコング2』など、多くの大作の影でひっそりと発売された、アクションシューティング。
90年代に海外で大ヒットした『Turrican(タリカン)』シリーズのゲームデザイナー、マンフレッド・トレンツ氏とドイツのデベロッパー、レインボーアーツとソフトゴールドが製作。
海外で製作されたタイトルでありながら、何故か日本でしか発売されなかった、不思議な背景を持つ洋ゲーである。


システム

  • コナミの『魂斗羅』チックなアクションシューティングゲーム。全9面。
  • ステージによってアクションになったり、横スクロールシューティングになったりするのが特徴。
  • バルカン、レーザー、バウンド、ワイドの計4種類のショットを使いこなしながら、迫り来る敵を倒していく。
    • 各武器は敵が落とすアイテムを取る事で最大三段階までパワーアップする。
    • ちなみにアクション、シューティング面共に武器は共通。
    • シューティング面に限り、攻撃範囲を拡大するオプションアイテムが登場する。
  • 全体の割合は「アクション:4面、シューティング:5面」。シューティングの方が多い。
  • シューティングステージには、独自のシステムとして自機の方向転換があり、Bボタンを押すことで、自機の方向を変更できる。
    • このシステムを考慮し、シューティングステージでは左右二方向から敵が襲ってくる。
  • タイトルが現す通り、グラフィックは任天堂の『スーパードンキーコング』シリーズと同様にレンダリングCGで描かれている。

長所

  • 洋ゲーらしからぬ操作性の良さ。
    • ヌルヌルとした動きが特徴の当時の洋ゲーにしては珍しく、日本仕様のキビキビとした感触になっている。
  • レンダリングCGによるグラフィック。特にボスキャラのグラフィックの質が高い。
    • 画面に収まらないサイズのボス、画面奥から回転・拡大しながら攻撃してくるボスなど、一体一体のインパクトも相当なもの。
  • ボス戦が多い。総計15体以上。更に使い回しゼロ。
    • 最大で6体のボスと戦うステージまであるほど。 恐らく、数あるアクションゲームの中で、最も多くのボスが登場する作品である。
  • 派手な演出。レンダリングCGのグラフィックをフルに活かしたド派手なエフェクトが画面いっぱいに繰り広げられる。
  • 処理落ちがない。
    • 最大30体もの敵が画面を多い尽くす場面が多々あるのだが、全く処理落ちしない
    • チラつきも皆無。
  • 日本の名作アクション・シューティングに対する露骨なオマージュ。
    • 作者が日本のゲームのファンであるらしく、何処かのゲームで見た事のあるような場面が沢山出て来る。
      • アクションステージは魂斗羅そのもの。…タリカンそのものと言ってもいいのだが。
      • シューティングステージに至っては、思いっきり『サンダーフォース』である
      • また『R-TYPE』『グラディウス』『ダライアス』と言った名作のパロディまで登場する。

短所

  • ゲームバランスが大味
    • 武器が最強状態であれば大体、ゴリ押しで行けてしまう。
    • おまけに必殺攻撃のボム技(全体攻撃技)がほぼ無限に撃てる仕様(一発撃っても、しばらくすると使えるようになる。最大三発まで照射可能)。
    • 逆に武器が弱体化すると途端に難易度が急上昇。如何にも当時の洋ゲーらしい極端さ。
  • 画面が暗く、主にアクションステージでは穴が見え難いところがある。
    • それとは別にステージ7は背景の自己主張が激しく、目が疲れ易い。
  • 自機の当たり判定が広い。

総評

高い技術力に迫力満点の演出と、見所の多い良作アクションシューティングである。
全体的にスーパーファミコンのハード性能をフル活用した作りで、完成度も相当なものなのだが、ごく僅かしか出荷されず、全く陽の目を見る事無く埋もれて行ったのは残念としか言い様が無い。


余談

  • 入手困難。
    • 国内では4千~1万本しか生産されなかった為、異常なプレミア値が付いてしまっている
    • 現在ほとんどの店で品切れでありプレイするのは極めて困難。VC化が待ち望まれるが、発売元はゲーム事業から撤退しており権利関係も行方不明のため絶望視されている。
  • 海外では300~500ドルのプレミア値で取引されている。日本でも箱説無しですら1万越えは普通である。
    • 完品の場合は10万越えもありうる模様。
  • 開発の初期は「タルガ」というタイトルで、グラフィックもドット絵だった。
    • しかし、開発のソフトゴールドが『スーパードンキーコング』の成功を見て急遽、レンダリングCGで描き直すべきだと主張。結果として、ドット絵からレンダリングCGへの描き直しが行われると同時にタイトルも『レンダリング・レンジャーR2』となった。
  • 処理落ち皆無、15体以上ものボスと、スーパーファミコンの限界を超えた描写や演出が多いに関わらず、グラフィックデザイナーとプログラマーは一人だけ
    • しかも、そのパートを担当したのはディレクター兼ゲームデザインのマンフレッド・トレンツ。もはや無謀に等しい所業である。