【しん ひかりしんわ ぱるてなのかがみ】
ジャンル | アクションシューティング | ![]() 高解像度で見る 裏を見る |
対応機種 | ニンテンドー3DS | |
発売元 | 任天堂 | |
開発元 |
プロジェクトソラ 他、協力数十社 |
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発売日 |
パッケージ版:2012年3月22日 ダウンロード版:2013年10月31日 |
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定価 |
パッケージ版:5,800円 ダウンロード版:4,790円 |
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プレイ人数 | 1人(通信プレイ時2~6人) | |
レーティング | CERO:B(12歳以上対象) | |
備考 | パッケージ版はニンテンドー3DS用スタンドが付属 | |
判定 | 良作 | |
パルテナの鏡シリーズ 光神話 パルテナの鏡 / Of Myths and Monsters / 新・光神話パルテナの鏡 |
前作から実に25年ぶり(*1)となる完全新作。開発は桜井政博氏率いるプロジェクトソラが担当。
ジャンルは三人称視点のアクションシューティングに変更され、システムもほぼ一新されている。
キャラクターデザインは2008年発売の『大乱闘スマッシュブラザーズX』登場時のものに準じている。
グラフィックがリアル調になったのに併せて、シナリオもよりシリアスになった……と思いきや、
前作の特徴であった、ギリシャ神話の格調高さにそぐわぬギャグ表現もさらに拡張されている。
シリアスなあらすじにギャグ的演出を多数盛り込むゲーム性を得意とする、桜井作品ならではのコメディテイスト全開の作風が特徴。
かつて悪逆の限りを尽くしていた冥界女王メデューサが25年の時を経て復活した。
"冥府軍"を率いて地上界、天界へと侵攻を開始するメデューサ。
これに対して立ち上がるのは、かつてメデューサと対の女神だったパルテナと、その使いであるパルテナ親衛隊長ピット。
飛べない天使が女神の奇跡を翼に受け、冥府軍を浄化するために天界から飛び立つ。
(公式サイトより引用)
+ | 神器の種類一覧 |
空中戦
地上戦
悪魔の釜
3DSを最大限生かしたゲームデザイン
爽快でスピーディなアクションシューティング
キャラクターの魅力
3DSのゲームの中でトップクラスの3Dグラフィック
バラエティ豊かな内容
テンポの良さ
マルチプレイの放置、切断などへの対策
『スマブラX』から似たような要素が引き継がれている。
BGMのクオリティ
天界漫才
前作のキーアイテム「三種の神器」の扱い
+ | 一応ネタバレ注意! |
独特な操作体系
神器「パルテナの神弓」について
視認性の問題
ステージ構成の問題
ごく一部の不親切なボス戦
マルチプレイ時の問題
やり込み要素に関する問題
桜井氏のモットーである「初心者から上級者まで幅広く楽しめるゲーム作り」は、本作でも健在であった。
開発に時間をかけただけあって、システム面においては初心者にも上級者にも自信を持ってお勧めできる逸品に仕上がっている。
システムが一新されている関係上、実質的に“パルテナ”という名を冠した新規作品であり、前作を遊んだ経験がない人やTPS初心者でも十分に楽しめるだろう。
…それだけに、独特な操作体系や天界漫才のノリ等、強烈なまでに好みの分かれる部分が散見されるのが何よりも惜しまれる。
とはいえ、そうした人を選ぶ点を差し引いても尚高い完成度を持つ作品であるのは確か。興味を持ったのであれば一度は手に取ってもらいたい。
*1 日本国外ではゲームボーイで「Kid Icarus: Of Myths and Monsters」が発売されているため20年ぶりの続編となる
*2 近距離射撃と打撃が強い狙杖、ほとんど誘導しない神弓、溜め射撃でも弾が至近距離にしか届かない巨塔など
*3 とは言うものの、ハートを捧げていくと最初は遠くに見える程度だったのが徐々に近づいてきてくれる。好きな人にはこれ以上ない御褒美である。
*4 厳密にはもう1人居るのだが、ネタバレのため割愛
*5 発売前にVジャンプに漫画が掲載されたが、よくあるゲーム紹介漫画のような内容と思いきや、蓋を開けてみればゲームの内容そのものが漫画そのまんまだった。
*6 タッチペンでの照準操作速度を0~10とすると十字キーによる操作は0か8の二択になるといった具合。この極端さが足を引っ張るボス戦も少なからず存在する。
*7 左スティックの操作が割り当てられている。
*8 左手で特殊能力の操作はできるがそうなると今度はキャラの移動ができなくなる。この点は拡張スライドパッドであれば解決できなくもないが。
*9 前作でアイスクライマーやMr.ゲーム&ウォッチが登場した為、古くて続編の出ていないゲームからの参戦はされるようになることを想像した人もいるかもしれない。『Special』ではこれらのキャラクターが新規追加されなかった事に衝撃を覚えた人もいるのでは?
*10 とはいえ神弓カテゴリ内で比較してもダッシュ攻撃の攻撃力は上位には位置すれど比肩するものはいくつかあり、一方で通常射撃の攻撃力も目に見えて落ちているとも言えず、強さ的にはかなり中途半端な位置にある。ホーミング性能を落としている点が上級者向けなのは間違いないが。
*11 主観視点への変更機能がついており、ファーストパーソンシューティング(FPS)として遊ぶことも可能。
*12 通常、跳弾と言えば壁などで跳ね返った弾丸を指す
*13 この場面では攻撃せずにいれば何も言われないため、攻撃しなければ警告も受けないという仕組みになっている。また他の場面では「もっと早く言ってほしかった!」であったり、それ以前に攻撃しようがしまいがアドバイスする側の発言が二転三転する事すらある。ピット曰く「どっちなんだ!」と言われ、その後にちゃんとしたアドバイスが流れる。
*14 この戦いでは不動のボスを中心として、ピットが乗っている足場が周りを旋回する形になっている。一応ボスと外周の光を繋ぐラインは存在するが、気付けない人は気付けないだろう。
*15 内部的にはある程度入手済みの奇跡が出ると未入手の奇跡が出やすくなるようなシステムになっているらしく、遅くても20個に一度くらいのペースで未入手の奇跡が出るため実際に本気で集め始めるとおドールよりは厳しいものの極端に果てしない道のりでもない。
*16 詳細はネタバレになってしまうため割愛するが、本作との共通点として『トリプルデラックス』でも「鏡」が物語の核心に関わる重要アイテムの1つになっているよしみからだと思われる。カービィシリーズで鏡と言えば……