機種 | タイトル | 概要 | 判定 | |
GB | 星のカービィ | まだコピー能力はなかった。シリーズの原点にして桜井政博氏の処女作。 | 良 | |
FC | 星のカービィ 夢の泉の物語 |
コピー能力が初登場。初心者から上級者まで楽しめるゲームバランスに仕上がった。 メタナイト、そして真の黒幕が初登場するなど、ある意味第2の原点といえる作品。 |
良 | |
GBA | 星のカービィ 夢の泉デラックス | リメイク作。ハード機能を駆使した通信協力プレイや追加要素が登場。 | 良 | |
3DS | 3Dクラシックス 星のカービィ 夢の泉の物語 | ドット絵のまま3D化された『夢の泉』。国内では20周年記念キャンペーンの一環として配信。 | 良 | |
GB | 星のカービィ2 | 3匹のお供と一緒にプププランドを救え。シリーズ初の「未知の侵略者」と戦う作品。 | 良 | |
SFC | 星のカービィ スーパーデラックス |
ゲームモードはオムニバス形式。コピー能力はより多彩になり、2人同時プレイにも対応。 現在でも「シリーズ最高傑作」との呼び声高い、シリーズを代表する名作。 |
良 | |
SFC | カービィのおもちゃ箱 | サテラビュー配信限定作品。上記のサブゲーム2本が先行して遊べた。 | ||
DS | 星のカービィ ウルトラスーパーデラックス | リメイク作。アレンジと新要素を引っさげ、堂々と帰って来た不朽の名作。 | 良 | |
SFC | 星のカービィ3 |
『2』からお供を3匹増やした…だけにとどまらないナンバリング後継作。 一部ミニゲームの高難易度のために完全クリアのハードル高し。 |
良 | |
N64 | 星のカービィ64 |
コピー能力のミックスで新たな面白さを開拓した、『2』『3』の系譜を継ぐ作品。 ライトセーバーを振り回し、下敷きで頭を燃やす愉快なカービィを見られるのはここだけ。 |
良 | |
GBA | 星のカービィ 鏡の大迷宮 |
『夢の泉デラックス』をベースに、広大な世界でお宝探し。 桜井氏が関わった『カービィ』としては最後の作品。 |
良 | |
DS | 星のカービィ 参上!ドロッチェ団 | フラグシップが開発した最後の作品。ボリューム不足や安定しない難易度が目立つ。 | なし | |
Wii | 星のカービィ Wii |
据置機では『64』以来となる本編作品。新要素「スーパー能力」や快適な協力プレイが魅力。 過去作のオマージュが多く、ファンサービスも重視した作風が本作から顕著に。 |
良 | |
Switch | 星のカービィ Wii デラックス | リメイク作。基本的なゲーム内容はそのままに、追加要素を加えてブラッシュアップ。 | 良 | |
3DS | 星のカービィ トリプルデラックス | 『Wii』をベースに携帯機に戻ってきた本編カービィ。「ビッグバンすいこみ」でなんでも吸い込め! | 良 | |
星のカービィ ロボボプラネット | カービィが「ロボボアーマー」に乗って大冒険。『トリプルデラックス』がベース。 | 良 | ||
Switch | 星のカービィ スターアライズ |
「フレンズハート」の力で、敵やかつての仲間と一緒に大冒険。 初期にはボリュームに難があったが、無料アプデで改善された。 |
良* | |
星のカービィ ディスカバリー |
本編シリーズ30周年記念作品にして、初の3Dアクション。 3Dになってもカービィらしい遊びやすさは健在。 |
良 | ||
オムニバス | ||||
Wii | 星のカービィ 20周年スペシャルコレクション |
『星のカービィ』『夢の泉の物語』『2』『スーパーデラックス』『3』『64』の6作品+αを収録。 ブックレットやサントラ、特殊能力によるチャレンジステージといったオマケも同梱。 |
良 |
機種 | タイトル | 概要 | 判定 | |
GB | カービィのピンボール |
読んで字のごとく。シンプルながら奥深い戦略が味わえる。 『カービィ』シリーズで唯一エンディングがないループゲームであることも特徴。 |
良 | |
SFC | カービィボウル |
ゴルフとビリヤードの要素を組み合わせたボールゲーム。 ただクリアするだけならそこまでではないが、完全クリアの難易度がかなり高い。 |
良 | |
GB | カービィのブロックボール |
シリーズ初の外注カービィはコピー能力のあるブロック崩し。 『ピンボール』ほどの知名度はないが、出来は良い。 |
良 | |
カービィのきらきらきっず | 「挟んで消す」動作が特徴の、カービィ初のパズルゲーム。 | なし | ||
SFC | カービィのきらきらきっず |
上記のSFCリメイク移植版。フィールドが縦に広くなったほか、「おはなし」モードが追加。 ニンテンドウパワーで配信後、ROM版も発売。ROM版は数が少なくプレミア化。 |
なし | |
GBC | コロコロカービィ | 「動きセンサーカートリッジ」の世界初搭載ソフト。ゲームボーイを振りまくれ! | 良 | |
GC | カービィのエアライド | シンプル操作で奥深い、シリーズ初のレースゲーム。 | 良 | |
DS | タッチ!カービィ |
タッチペンで線を引いてボールを転がす異色作。 あるミニゲームのため完全クリアの難易度高し。「ソウル」系裏ラスボスのルーツでもある。 |
良 | |
Wii | 毛糸のカービィ |
手芸の国のカービィ。クリア難易度はシリーズ屈指の低さ。 もちろん完全クリアを狙えばそれなりの難しさに。 |
なし | |
3DS | 毛糸のカービィ プラス |
バランス調整や追加要素が加えられた移植版で3DSソフト最後の作品。 操作性の劣化に二人プレイ廃止の欠点を残すがカービィらしさと難易度は改善した。 |
良 | |
DS | あつめて!カービィ |
カービィとRTSがミックス。たくさんのカービィを操ってゴールを目指す。 サブゲームの評価が際立って高いのも特徴。 |
良 | |
3DS | カービィファイターズZ | DL専売。『トリプルデラックス』のミニゲームに新要素を加えた作品。 | 良 | |
デデデ大王のデデデでデンZ | ||||
WiiU | タッチ!カービィ スーパーレインボー |
『タッチ!カービィ』の続編は、絵画から粘土へ。 こだわりのグラフィックと豪華なサウンドが光る。 |
良 | |
3DS | みんなで!カービィハンターズZ | DL専売。『ロボボプラネット』のサブゲームに新要素を加え、ボス戦に特化した作品。基本無料。 | なし | |
Switch | スーパーカービィハンターズ | DL専売。オンラインプレイに対応した移植版。 | なし | |
3DS | カービィのすいこみ大作戦 |
DL専売。『ロボボプラネット』のサブゲーム「カービィの3Dチャレンジ」をパワーアップ。 スコアアタックを突き詰めるのが好きな人には特にオススメ。 |
良 | |
カービィ バトルデラックス! | コピー能力同士で対戦する3Dアクション。様々なルールで遊べる。 | なし | ||
Switch | カービィファイターズ2 | DL専売。『ファイターズZ』の続編。新能力「レスラー」やカービィ以外のキャラとして「バディ」が登場。 | 良 | |
カービィのグルメフェス | DL専売。小さくなったカービィたちによるレース+バトロワゲーム。 |
以下の多くが初代『星のカービィ』が発売される以前にサードパーティであったHAL研究所が開発した作品。
機種 | タイトル | 概要 | 判定 |
エッガーランドシリーズ | |||
MSX | エッガーランド ミステリー | 『星のカービィ』に登場するロロロとラララのモデルであるロロとララの初登場作品。 | |
迷宮神話 | |||
FCD | エッガーランド | ||
FC | エッガーランド 迷宮の復活 | ||
FCD | エッガーランド 創造への旅立ち | 書き換え専用。 | |
FC | アドベンチャーズ オブ ロロ | バーチャルコンソールや『ファミリーコンピュータ Nintendo Switch Online』で配信されるなど復刻の機会が多い。 | |
アドベンチャーズ オブ ロロII | |||
GB | ロロの大冒険 | ||
Win | エッガーランド -episode 0- Quest of Rara | ||
エッガーランド for Windows95 | |||
復活! エッガーランド | |||
その他 | |||
GB | ピンボール 66匹のワニ大行進 |
『カービィのピンボール』に本作のプログラムが引き継がれる。 『スーパーデラックス』に登場するゲイターは本作のワニがモデルになっている。 また、『あつめて!カービィ』のサブゲーム『カービィマスター』にて本作を意識した演出が登場する。 |
|
FC | 宇宙警備隊SDF | 『あつめて!カービィ』のサブゲーム『空中探検隊EOS』の元ネタ。 | |
GB | 突撃! ポンコツタンク | 『スーパーデラックス』に登場するモトシャッツォは本作の自機がモデルになっている。 | 良 |
SFC | Hyper Zone |
「グラスランド」「リップルフィールド」等カービィシリーズと同名のステージが登場する。 「ぼすぶっち」に代表されるボスラッシュも本作の形式が初出となる。 |
良 |
カードマスター リムサリアの封印 |
初代『星のカービィ』発売以前の作品だが、本作のオープニングデモにカービィ自身がゲスト出演する。 『あつめて!カービィ』のサブゲーム『カービィマスター』の元ネタ。 |
機種 | タイトル | 概要 | 判定 |
FCD | ふぁみこんむかし話 遊遊記 前編/後編 | ちゃおとごくうはこの作品が出典。ゲストキャラとしてはかなりの頻度で登場。 | 良 |
SFC | スペシャルティーショット | サテラビュー配信作品。元々はカービィボウルの原型だが、後に変更を加えて配信される。 | |
GB | ゼルダの伝説 夢をみる島 | カービィがゲスト出演。 | 良 |
GB/GBC | ゼルダの伝説 夢をみる島DX | ||
Switch | ゼルダの伝説 夢をみる島 | 良 | |
SFC | ワイルドトラックス | 良 | |
GBA | マリオ&ルイージRPG | 良 | |
SFC | ピクロスNP Vol.3 | カービィを題材にした問題が出題される。 | なし |
GC | ドンキーコンガ | アニメ『星のカービィ』の後期主題歌を収録。 | |
DS |
監修 日本常識力検定協会 いまさら人には聞けない 大人の常識力トレーニングDS |
ハル研究所開発のTouch! Generationsシリーズ作品。 音楽のジャンル当て問題で「激突! グルメレース」をタンゴ調にアレンジしたBGMを収録。 |
なし |
DSi | ほぼ日の健康手帳 | DL専売。コラムにてグレープガーデンのBGMが使用されている。 | |
WiiU | ファミコンリミックス2 | 『夢の泉の物語』のお題を収録。 | 良 |
ファミコンリミックス1+2 | 『ファミコンリミックス』2作品をカップリング。 | ||
3DS | ファミコンリミックス ベストチョイス | 『夢の泉の物語』のお題を収録。 | |
AC | キラッとプリ☆チャン | 第5弾1月チャンネルにて、スターロッドなどのコラボコーデが排出される。 | なし |
3DS | ハコボーイ! | HAL研開発。相互に小ネタが登場している。 | 良 |
ハコボーイ! もうひとハコ | 良 | ||
さよなら! ハコボーイ! | |||
Switch | ハコボーイ!&ハコガール! | なし | |
はたらくUFO | |||
3DS | カラオケJOYSOUND | 『ロボボプラネット』の挿入曲「銀河に名立たるハルトマン」が持ち歩きパックとして配信されていた。 | なし |
Switch | ファミリーコンピュータ Nintendo Switch Online | DL専売。『夢の泉の物語』を収録。 | 良 |
スーパーファミコン Nintendo Switch Online |
DL専売。『3』『ボウル』『スーパーデラックス』『きらきらきっず』を収録。 海外版では『きらきらきっず』の代わりに『Kirby's Avalanche』が収録されている。 |
||
NINTENDO 64 Nintendo Switch Online | DL専売。『64』を収録。 | ||
ゲームボーイ Nintendo Switch Online | DL専売。『星のカービィ』『星のカービィ2』を収録。 | ||
ゲームボーイアドバンス Nintendo Switch Online | DL専売。『星のカービィ 鏡の大迷宮』を収録。 | ||
TETRIS 99 | 『スーパーカービィハンターズ』『ファイターズ2』『ディスカバリー』『グルメフェス』『Wiiデラックス』とのコラボ祭を開催。 | 良 | |
Nintendo World Championships ファミコン世界大会 | 『夢の泉の物語』が競技種目となっている。 | 良 | |
マリオシリーズ | マリオやルイージが一部のゲームに登場する。 | ||
メトロイドシリーズ | サムス・アランが一部のゲームに登場する。 | ||
大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ | 初代から登場するシリーズの一つ。桜井政博氏の代表作の一つであり、『SDX』に近い要素も多い。 | ||
太鼓の達人シリーズ | 楽曲、キャラを提供。 |
※その他、小ネタやamiibo関連の出演についてはカービィWikiを参照。
開発を担当したHAL研究所の看板作品にして、任天堂から発売されたブランドの一角を担うアクションゲームシリーズの1つ。
主人公のカービィが、敵を丸ごと飲み込み吐き出すこともできる「すいこみ」と空を飛ぶことができる「ホバリング」に加え、飲み込んだ敵の能力を取り込む「コピー能力」といった能力を駆使して、舞台であるポップスター、プププランドを駆け巡る。
「敵をただ倒すだけでなく利用もする」というのが本シリーズの多くで一貫している特徴であり、吸い込んだ敵を吐き出して別の敵にぶつけたりする。
このほか、コピー能力を上手に利用しないと手に入らない要素といった謎解き要素も含まれている。
何と言ってもその特徴は、主人公のカービィや敵キャラのワドルディをはじめとする様々なキャラクターたちが織りなすファンシーな世界観であると言っていい。
物語・ステージを構成する世界観はシリーズを通してファンシーな雰囲気で占められている。
敵キャラもワドルディをはじめとして可愛らしいデザインの者が多く、カービィやワドルディの可愛さに夢中になる人も多い。
さりげなく背景などのグラフィックに力が入っているのも見逃せない特色である。
しかし時として、意図的に本来の世界観から軽く逸脱したギャップ(*2)や、不意打ちのごとくとりわけダークな要素を挟んでくることもあるため、作中全体の雰囲気は必ずしも牧歌的一辺倒というわけではない。
こうした可愛らしいスタイルとのギャップもまた、星のカービィシリーズを構成するのに重要な役目を担うことが多々ある。
第1作が元々「アクションゲームを苦手とする人でも楽しめる」ことをコンセプトにしていた経緯もあり、全体的にエンディングに到達するまでの難易度は低め。
しかし、多種多様なコピー能力が追加されたことでそれをあまり感じさせない仕上がりになった。
だが、強制スクロール面や即死ギミックがあったり、アイテムの収集や完走困難なボスラッシュモードが追加されるなど、ゲーム全体を完全にやり込み切る(セーブデータの達成度を100%にする)のはなかなかハードなものも少なくない。
コピー能力はそれぞれ使い勝手が大きく異なっており、プレイヤーの趣向の違いから行き着くコピー能力も人それぞれ。
これらの要素が絡み合った結果として幅広いプレイスタイルの実現を可能としている。
難しいか易しいか、最終的にどう捉えるかはプレイヤーの実力と感性に委ねられるところが大きい。
吸い込みやコピー能力の概念にとらわれない番外作品もあるが、方向性は違えどそれぞれ一定の評価を得ている。
2000年代前半までは上述した「桜井カービィ」と「数字カービィ」でシリーズ作品が大別され、それぞれシステムやキャラクターが独立している傾向にあった。しかし、以下の系列に移行してからはそのような傾向は失われつつある。
書籍作品は主に小学館とKADOKAWAからの出版が主であり、漫画は一時期はファミ通系列にも掲載されていたことがある。
*1 北米版の名称。欧州では『Kirby's Ghost Trap』として発売。
*2 大型の空中戦艦や無人の工場が舞台であったり、それに合わせて機械的なボスと戦うなど。
*3 『鏡の大迷宮』は後述するフラグシップ製の作品だが、桜井氏が開発途中から監修を行ったことが公表されているため、桜井系の一作と見なされることがある。
*4 当時、任天堂のゲームシリーズなどのGBAタイトルを手掛けていたカプコンの子会社。現在はカプコンに吸収合併されており、会社としては存在しない。
*5 ゲーム中ではほとんどセリフを発していないが、『64』までの作品では主に公式サイトや取扱説明書でよくセリフを発していた。
*6 『カービィ』シリーズ以外の任天堂作品では『ファイアーエムブレム 烈火の剣』初出のリンディスや『新・光神話 パルテナの鏡』の自然王ナチュレなどを担当している。
*7 「星のカービィ おしゃべりCDコミック」にて担当。学年誌で連載していたさくま良子氏のカービィに準ずる。
*8 「マリオ・カービィ 名作ビデオ」にて担当だが、絵本の読み聞かせというニュアンスのため、デデデ大王や同ビデオに収録されているマリオやピーチ姫との兼役となる。
*9 外伝系の方ではライバルとして登場する描写が多い。
*10 アニメでは本当に部下ではあるのだが、実際のところは「目的のために利用している」というのが最も近い。
*11 デデデ大王の部下であるディジー(一応原作にはザコ敵という扱いではあるが登場している)がアイスクリームのコーンみたいな帽子で操られているという設定。後にこのコーンは二度とカービィの仲間にならないようにデデデ大王に食べられている。『傑作選 ペポポ編』によると、ディジーを仲間にした理由は『夢の泉の物語』の攻略本に掲載されていたCGイラストのカービィの付近にディジーがいたためである。
*12 4巻以降ではチョイ役として数回登場したことがあるが、完全にレギュラー復帰することはなかった。
*13 その後も『SDX』→『3』→『64』と新作の発売に連動して、各作品でデビューしたキャラクターがレギュラー・単発問わず登場している
*14 連載初期の頃のカービィはゲーム版に準拠したデザインで目が細くて小さかったが、徐々に目が大きくなっていった。
*15 かつてはWiiのソフト『Wiiの間』でも1話100円で全話配信していたが、2012年4月以降のサービス終了にともない視聴できなくなってしまった。