監修 日本常識力検定協会 いまさら人には聞けない 大人の常識力トレーニングDS
【かんしゅう にほんじょうしきりょくけんていきょうかい いまさらひとにはきけないおとなのじょうしきりょくとれーにんぐでぃーえす】
ジャンル
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常識トレーニング
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対応機種
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ニンテンドーDS
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メディア
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512MbitDSカード
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発売元
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任天堂
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開発元
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ハル研究所
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発売日
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2006年10月26日
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定価
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3,800円(税別)
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レーティング
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CERO:A(全年齢対象)
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判定
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なし
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ポイント
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常識トレーニング 内容は非常に地味
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Touch! Generationsシリーズ
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概要
DS/Wii用の大衆向けソフト『Touch! Generations』シリーズとしてリリースされた、常識トレーニングソフト。『脳を鍛える大人のDSトレーニング』『英語が苦手な大人のDSトレーニング えいご漬け』などとほぼ同系統のソフトで、システムは基本的には全く同じである。
特徴
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訓練できる常識は主に5系統。冠婚葬祭や手紙などの時候のあいさつにかかわる「礼儀」、主に一般生活に役立つ「知恵」、社会における一般常識などを出題する「社会」、法律やルールに関する問題の「決まり」、幅広く雑学的な話題を提供する「教養」の5ジャンルである。
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これ以外に音楽やスポーツなど、特定のジャンルに関する問題だけを集めた「その他」というのもあるが中心になるのは上記5種類である。
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基本的には毎日トレーニングを繰り返し、常識力検定というモードで現在の常識力を測り、より常識力を引き上げるのを目標とする……という同系統の作品と全く同じシステムを採用している。
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異色なのは、一日にできるトレーニング量が制限されており、一通り終えればどれだけやってもその日のうちは同じ問題しか出題されないこと。基本的にこの手の作品は本人にやる気があればどれだけ進めても良いのが普通なので、かなり変わっている。
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1日にできるトレーニングは基本5系統のうち2つ×5問。一通り終えると高難度問題に行くこともできるが、基本はこれだけである。他にその他ジャンルから選択できる問題もある。
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常識力検定は、一度終えると5系統のトレーニング全てを終えるまで再プレイ不可。
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このため、基本的には2日のインターバルを挟んで検定を受けていくことになる。
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同系統の作品に比べても娯楽性を廃した作り。
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登場人物と呼べるのは解説役のお姉さんだけであり、ミニゲームらしき物も、ちょっとしたパズル(日替わり)が収録されている程度で、徹底的に実用性にこだわった作りになっている。
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ゲーム性に期待する作品ではないので、ある意味正しい方向性ではあるが……ただやや堅苦しい印象は受ける。
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収録されている知識は本気で一般常識レベル。「知らなきゃ恥ずかしい」問題も多々含まれる。
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通信プレイで体験版を配布したり、Wi-Fi通信で全国平均と自分の常識力を比較することも可(現在はサービス終了)。
評価点
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勘違いしやすい冠婚葬祭の作法など、実用性のある知識もしっかり収録されているので、一通りこのゲームの内容を覚えれば少なくとも知識面で恥をかくことは格段に減るだろう。
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解説は至極丁寧で、周辺知識も含めて説明してくれるので、このゲームを最大限活用するなら解説をしっかり読み込む必要がある。
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ただし、この手のゲームの常として収録されている知識が古くなり、結果的に間違っている場合もありうるので注意。冠婚葬祭レベルならそうそう常識が変わることもないが、法律関連の問題などかなり怪しい部分がある。
問題点
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漢字をタッチペンで入力する問題があるが、なぜか候補が1つしか出ない。
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この手のゲームは候補をいくつか挙げてその中から選ばせる形式が常道である。
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認識そのものは悪くないが、間違った候補になる度に書き直すのは手間がかかる。
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何故かトレーニングや常識力検定に制限をかけられているため、プレイしにくい。
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やりたい問題だけを好きに進めることが出来ず、自分の今の常識力を測りたくても一通りトレーニングを終える必要がある。最悪2日後まで待つ必要がある。
時計いじれば一発だけど。
総評
一口に「常識」と言っても、その幅は広く「いまさら人には聞けない」ような知識も多く含まれる。
収録されている内容は幅広く、一通り終えれば一般社会で暮らす分には不自由しない程度の知識は身につけられると考えれば、悪いソフトではない。
ただ、非常に娯楽性の薄い淡々とした内容のソフトなので、毎日継続してプレイするにはやや訴求力が足りないのも否めないところ。
ゲーム性の有無次第で飽きてしまい易い否かで向き不向きがでるだろう。
最終更新:2023年02月26日 12:01