ミッキーマウスIII 夢ふうせん
【みっきーまうすすりー ゆめふうせん】
ジャンル
|
アクション
|

|
対応機種
|
ファミリーコンピュータ
|
発売・開発元
|
ケムコ(コトブキシステム)
|
発売日
|
1992年9月30日
|
定価
|
5800円(税別)
|
判定
|
なし
|
ポイント
|
ケムコミッキーシリーズ唯一のFCでの発売
|
ディズニーシリーズリンク
|
ストーリー
もうすぐミニーの誕生日…。ミッキーはすてきなプレゼントを用意するため風船売りのアルバイトをしています。
ある日のこと…いつものようにミッキーが公園で風船を売っているとプルートがものすごい勢いで駆け寄ってきました。
ミッキー「おかしいな?どうもミニーになにかがあったみたいだ!すぐミニーの家に行ってみよう!」
(オープニングステージ)
ドナルド「あっ!ミッキー!実はミニーが眠りから覚めないんだ…。どうしたのかなあ…。」
ミッキー「ミニーは恐ろしい夢を見ているに違いない…。よし!!僕がミニーの夢の中に入り込んで原因を突き止めてやる!!」
(オープニングデモ及びオープニングステージ後デモより抜粋)
概要
ミッキーマウスを操作するサイドビューの面クリア型アクション。
ライフ+残機制でオープニングステージ、ステージ1~5、ラストステージの全7ステージ構成。各ステージの最後にはボスがおり、ボスを倒すとステージクリアとなる。
システム
-
ミッキーの基本操作は十字ボタン左右で移動、Aボタンでジャンプ、Bボタンで風船を使う。
-
風船はBボタンで膨らますことができ、Bボタンを放すと投げることができる。
-
十字ボタンを入力しながら放すことにより、正面以外にも上・斜め上に投げたりその場に置いたりできる。
-
投げられた風船は風船というよりボールのような軌道を描いて跳ねまわる。
-
風船は持っているとゆっくりと降下することができる、踏みつけると高く跳べるというように移動にも使うことができる。
-
風船は一度に3個まで出すことが可能。
-
ライフ+残機性
-
体力の初期値はハート3つ分(半分になったり赤く塗られていない輪郭だけの状態になるため、3回でミスになるわけではない)。後述のボーナスゲームで5つ分まで増やすことができる。
-
ライフがなくなると残機が1減って直近のコンティニューポイントから再開となる。
-
道中にはプレゼントボックスが落ちており、これに風船をぶつけることで中のアイテムを取得できる。
-
ハート:体力を回復する。
-
ミッキーマーク:残機が1増える。
-
雷マーク:一定時間無敵になれる。
-
?マーク:他のアイテムになる。一定時間操作の上下左右が逆転するハズレ効果も…。
-
ステージ中にあるイチゴマークを集めることにより、ボーナスゲームにチャレンジできる。
-
ボーナスゲームは手前から奥に風船を投げる射的タイプのゲーム。
-
イチゴマークの数だけ風船を投げることができ、風船をぶつけた的によって体力を回復したり、体力の最大値を上げたりできる。
評価点
-
ディズニーゲーらしく、雰囲気が良い。
-
グラフィック・BGMとも良好。ボスを倒した後のポーズなど、ミッキーの動作もかわいらしい。
-
おもちゃの世界やジャックと豆の木の世界といったステージの雰囲気もよい。夢を舞台にするとこでバリエーションを出せている。
-
ファミコン後期ということもあり、時折入るデモシーンも(ファミコンとしては)かなりのクオリティ。
-
風船を利用した基本アクションの面白さ。
-
壁に当たって勢いよく跳ねかえる様は風船でなくボールではあるが、挙動としてはよくできている。
-
上に投げる・足元に置く・斜めに投げて遠くへ飛ばすこともできるため死角はないが、まっすぐ飛ばないのでコツもいる。
-
踏みつけジャンプも多少コツがいるが、上方向にスクロールするシーンでは使えるとぐんと攻略が楽になる。
-
良好な難易度調整。
-
子供向けらしく基本的には簡単よりの作りとなっており、子供でも楽しめると思われる。
-
それなりに難しい個所もあるが、残機を増やしたりライフを回復したりできる個所も多いため、つり合いが取れている。
問題点
-
少し難しい操作性。
-
Aボタンでジャンプだが、降下をゆっくりにできる風船はBボタンで操作なため、ジャンプ初動はAボタン、空中制動はBボタンを使うことになりややこしい。
-
空中で攻撃しようとすると風船を放してしまうため降下が早くなり、穴に落ちてしまうなどのことも起こる。
-
手を離した風船は結構速く割れてしまうため、大ジャンプする際は風船を足元に置いて、Aボタンのジャンプで踏みつけながらBボタンで風船を膨らませてゆっくり降下できるようにしなければならないと忙しい。
-
風船なしの降下速度は速め。
-
Bボタンで風船を持っている間も風船は壁にぶつかるため、壁のある狭い個所に着地する際に風船に押し出されてしまうこともある。
-
しばらく走っているとミッキーがダッシュするが、急激に歩行速度が速くなるため制御が難しい。
総評
グラフィック・BGMともによく出来ており、ミッキーのキャラクターゲームとしての雰囲気は上々。
横スクロールアクションとしても十分に楽しめる作品に仕上がっているため、ミッキー好きのゲーム好きならプレイして損はしないだろう。
余談
-
タイトル画面で隠しコマンドを入れることによりハードモードにチャレンジすることができるが、そのコマンドは何故かコナミコマンドである。
-
ライフが0になった際のミスモーションは頭上を星が回り、しりもちをつくという普通のものであるが、穴に落ちた際のミスモーションはミッキーが左右に高速で振り向きながら上昇していくという奇怪なものである。
-
倒したボスは爆発する…何故…。
-
NES版も当初はローカライズをしてミッキーマウスのゲームとして発売予定だったが一転して『Kid Klown in Night Mayor World』というタイトルで、キャラクターが当時ケムコが自社マスコットにしていたキッドクラウン(ただしSFCのクレイジーチェイス以降とは異なるデザイン(アメリカアニメのシンプソンズに近いデザイン)で)差し替えられている。サウンド等も若干違っている。
最終更新:2023年07月26日 17:45