このページでは『こんなアタシでも…』『ゴメンなさい…アタシのせいで』『こんなアタシでゴメンなさい…~真冬外伝~』(すべて判定なし)を紹介する。
こんなアタシでも…
【こんなあたしでも】
| ジャンル | おねがいアドベンチャーゲーム |  
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| 対応機種 | Windows 95/98/Me | 
| 発売・開発元 | WINTERS | 
| 発売日 | 2001年7月27日 | 
| 定価 | 8,800円(税別) | 
| レーティング | アダルトゲーム | 
| 配信 | XP対応:2007年10月10日/2,500円(税別) | 
| 備考 | 移植多数あり。詳しくは後述 | 
| 判定 | なし | 
| ポイント | 魔性のビッチヒロイン真冬 | 
 
概要
WINTERSの2作目。
ライターは本ブランドのみで活動している平井次郎氏。
略称は『こんアタ』。
ストーリー
真冬は自ら、「不特定多数の」
「愛情のかけらも抱いていない」
「名前さえも知らない」
男達と体を重ね合い、舌や唇を
むさぼりあいます。
男子学生である主人公は、そんな真冬のことを好きになってしまいます。
真冬は、そんな主人公に言い放ちます。
「こんなアタシでも、好きになってくれるんですか…?」
(公式サイトより抜粋)
キャラクター
東雲真冬 (しののめ・まふゆ)
葉川有香 (はがわ・ゆか)
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幼なじみ。
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主人公のことを気にかけており、真冬と別れさせようとしている。
湖北洋子 (こほく・ようこ)
特徴
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選択肢で分岐するアドベンチャーゲーム。
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選択肢に応じてエンディングが変わる。各ヒロインとのエンドの他にバッドエンドが多数ある。
 
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主人公は真冬に一目ぼれし、告白をするも受け入れられない。
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諦めない主人公は再度告白。すると真冬は主人公を試すために、不特定多数の男と寝るところを見せ付ける。
- 
以降、真冬が他人と寝るのを見せ付けられるたびに、プレイヤーは真冬のことを諦めるかどうかを選択する。
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諦めるを選択すると、主人公も諦めて即座にエンディング。
 
- 
他の2人のヒロインは比較的まともな性格で、主人公にある程度好意を持っている。彼女らと結ばれるような選択をすると個別エンド。
 
鬱要素
    
    
        | + | エンディングのネタバレ | 
真冬エンド以外では、真冬は殺されることもある。
関係を持ちすぎてモブの男に殺される。有香に報復として刺殺されるなど死因は様々。
 
真冬エンドもすっきりしない
彼氏彼女の関係になっても真冬の性格は変わることなく、不特定多数の男と関係を持ちたがる。
主人公は自分だけが真冬を抱くために、首輪をつけて真冬を管理する。
要はお互いにネジが外れたまま、付き合い続けることを選ぶ。
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評価点
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当時の基準でも稀有な設定
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ヒロインが付き合った後も、他の男と寝続けるという異例の設定。
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質はともかく挑戦的な姿勢は評価できる。
 
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真冬に惹かれた人もいる。
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エロゲ界でも珍しいヒロインだが、悪魔的な魅力を感じた人もいる。
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発売から10年以上経っても、類似するヒロインはほとんど見られないほどあくが強い。
 
問題点
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ボリューム不足
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CGコンプリートまでさほど時間はかからない。
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後述のファンディスクとセットで、ようやくフルプライスに見合うレベル。
 
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コンフィグ
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Enterキーを押すと数ページ飛んでしまうため、実質クリックしか使えない。
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セーブした時間しか表示されないため、時間を置くとどのシーンか分かりにくい。
 
総評
ビッチヒロインをメインに据えた異色作。
ある意味「純愛」とも言える独特の内容は、一度プレイしたら忘れられない。
ゴメンなさい…アタシのせいで
【ごめんなさい あたしのせいで】
| ジャンル | 嗜虐心充足アドベンチャーゲーム | 
| 対応機種 | Windows 95/98/Me | 
| 発売・開発元 | WINTERS | 
| 発売日 | 2001年12月20日 | 
| 定価 | 8,800円(税別) | 
| レーティング | アダルトゲーム | 
| 配信 | 2007年11月6日/2,200円(税別) | 
| 備考 | 移植多数あり。詳しくは後述 | 
| 判定 | なし | 
| ポイント | コンセプトが今ひとつ | 
 
概要(ゴメあた)
前作から半年足らずで発売された、WINTERSの3作目。
引き続き特異な設定である。
『こんなアタシでも…』と同シリーズとして扱われることもあるが、特に繋がりはない。
略称は『ゴメあた』。
ストーリー(ゴメあた)
主人公の男子学生は、『自分に対して全く自信が無い男』です。
『自分なんか、女の子に好かれるはずがない』と、諦めきっている男です。
そんな彼のことを『好き』だという女の子が現れます。
それが当ソフトのヒロイン・哀沢涙(あいざわ・るい)です。
彼女は、『ほんの些細なことですぐにめそめそ泣いてしまう女の子』です。
自分に対してかけらの自信すら宿していない主人公は、
涙の『好き』という気持ちを信じることができません。
その結果、涙を『いじめて』しまいます。
『こんなにひどい仕打ちをしてもなお、自分のことが好きなら‥
その時初めて、涙の心を信じられる気がする…』
歪んだ愛の形が、ここにあります…
女性キャラはフルボイスで『泣きます』『嘆きます』‥
でも、『微笑みもあります』
哀沢涙は、幸せになれるのでしょうか…
(公式サイトより抜粋)
特徴(ゴメあた)
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基本的なシステムは前作と同様。
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メインヒロインの涙が中心。他の2人はサブヒロインという位置付け。
 
- 
ストーリーの項目で述べたように、主人公に好意を抱くヒロインの涙をいじめるのが主な流れ。
問題点(ゴメあた)
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説明不足
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「何故主人公を好きになったのか」という疑問は最後まで解消されない。
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どのルートでもうやむやなまま終わってしまう。
 
- 
普通(?)になってしまったシナリオ
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前作と逆に、涙に酷いことをするとゲームが終了する。
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例えば「涙に喫茶店で水を顔に浴びせる」「公園の木に縛り付ける」とその時点でバッドエンド。
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モラルに反する行為で、バッドエンドになるのは妥当である。
 だが、ある意味純愛の前作に惹かれたプレイヤーには不評。
 
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前作から引き継いだ問題点
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ボリュームの薄さ、コンフィグの悪さは改善されていない。
 
評価点(ゴメあた)
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抜きゲーとして
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CGや声優は水準レベル。
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シチュエーションも前作ほど人を選ばない。
 
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キャラゲーとして
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すぐに泣くヒロインという設定に惹かれたプレイヤーも存在する。
 
総評(ゴメあた)
抜きゲーとしては普通寄りになった。
真冬が強烈なインパクトを残した前作と異なり、いまいち印象に残りにくい作品。
単体で買うことはお勧めしない。オムニバスのおまけとして遊ぶのが良いだろう。
こんなアタシでゴメンなさい…~真冬外伝~
【こんなあたしでごめんなさい まふゆがいでん】
| ジャンル | それからADV |  | 
| 対応機種 | Windows 98~XP | 
| 発売・開発元 | WINTERS | 
| 発売日 | 2005年4月28日 | 
| 定価 | 8,800円(税別) | 
| レーティング | アダルトゲーム | 
| 配信 | 2007年11月7日/2,200円(税別) | 
| 備考 | 『こんアタ』『ごめアタ』同梱 | 
| 判定 | なし | 
| ポイント | 鳴りを潜めた真冬 システム面は向上
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概要(外伝)
過去作『こんなアタシでも…』『ゴメンなさい…アタシのせいで』に
後日談『こんなアタシでゴメンなさい』を追加したオムニバス作品。
ストーリー(外伝)
アツノリだけを愛すると心に誓った真冬ですが、とある経緯でアツノリと
数日の間離れることになってしまいます。
アツノリだけを想いながら、真冬はアツノリの帰りを待つのですが…
(公式サイトより抜粋)
特徴(外伝)
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『こんアタ』で主人公と真冬が結ばれた半年後の後日談。
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主人公と離れた真冬は主人公以外と寝ないように、性癖を抑えて努力する。
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しかし、そんな真冬を狙う男たちが現れる。選択肢によって真冬が襲われるかどうかが決まる。
 
問題点(外伝)
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真冬の性格が変わった。
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本作の真冬は、喜んで抱かれていた『こんアタ』とはかなり異なる。
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本作のエロシーンの大半は無理やり男に抱かれるもの。真冬は主人公以外と寝てしまったことに罪悪感を感じ、自殺する。
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男から逃げることに成功すれば、主人公と抱き合ってエンディング。
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人としては普通になったが、『こんアタ』に魅力を感じた人からは不評。
 
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同梱作品はベタ移植。誤字脱字等もそのまま残っている。
評価点(外伝)
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システム、CGは向上。
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大画面に対応し、コンフィグも多少だが使いやすくなった。
 
総評(外伝)
後日談の評価はいまいち。
3作品を同梱しているので、価格はようやく見合ったものになった。
DL版は後日談のみの単体発売なので注意。
移植等
このブランドは再販や同梱版が多い。
    
    
        | + | 移植一覧 | 
冬箱
このブランドのメイン『KISSシリーズ』以外のオムニバス。『こんなアタシでも…』
 『ゴメンなさい…アタシのせいで』
 『真冬外伝』
 『アンバランス~彼女の心は奪えない?~』
 『こんな魔法少女…アタシはレミィ』
 『感覚の鋭い牙』の6作を収録。
 
WINTERS二重箱
オムニバスソフト『KISS×∞』と上記の『冬箱』のセット
合計で13作収録という大ボリューム。
 
メガストア2014年8月号
エロゲ雑誌の付録。『こんなアタシでも…』
 『ゴメンなさい…アタシのせいで』
 『真冬外伝』を収録。
 
WINTERSぜんぶ
タイトル通りWINTERS全作品のセット
合計で18作収録という大ボリューム。
 
これだけ移植したほかDL販売もあるので、初回版などは軒並み値崩れしている。
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余談
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公式サイトが、商業とは思えないほど安っぽい。
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なお10年以上経っても、このブランドのサイトは変わっていない。
 
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前述したようにこのブランドは『KISSシリーズ』がメイン。
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時折シリーズ作品以外も発売していたが、現在では『KISSシリーズ』のみが発売している。
 
最終更新:2021年06月14日 09:59