マリオパーティ アイランドツアー
【まりおぱーてぃ あいらんどつあー】
| ジャンル | パーティゲーム |  
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| 対応機種 | ニンテンドー3DS | 
| 発売元 | 任天堂 | 
| 開発元 | エヌディーキューブ | 
| 発売日 | 2014年3月20日 | 
| 定価 | 4,571円(税別) | 
| プレイ人数 | 1~4人 | 
| レーティング | CERO:A 全年齢対象 | 
| 判定 | なし | 
| マリオシリーズ | 
 
概要
ニンテンドー3DS向けのマリオパーティシリーズ。過去の携帯ハード向けのマリオパーティシリーズと同様、タイトル名にナンバリングは含まれていない。
本作では80種類の新作ミニゲームと7種類のボードマップが収録されている。
また、ダウンロードプレイ機能にも対応しており、ソフト1本と参加人数分の3DS本体があれば、2~4人で全てのボードマップとミニゲームをローカル通信でプレイすることができる。
このほか、1人用の「クッパタワー」や、すれちがい通信を利用してミニゲームで対戦する「すれちがいミニゲーム」等、様々なモードが収録されている。
特徴
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パーティモードは従来のようにスターの数で勝敗が決まるわけではなく、ボードマップごとに勝利条件やルールが異なる。
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例えば、一本道の道をできるだけ早く進んでいくものや、リトルスターをなるべく多く集めていくもの、中にはババ抜きをしながら進んでゆくものもある。
 
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ミニゲームではタッチスクリーン、ジャイロセンサー、マイク、AR機能などニンテンドー3DS独自の機能を利用したものが多数収録されている。
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本作のミニゲームは基本的に4人がそれぞれ争うものであり、過去作品のような2vs2・1vs3のミニゲームは存在しない。
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「ボス」と戦う一人用ミニゲームや、おまけの「パズル」、そして「エクストラ」といったジャンルのミニゲームも収録されている。
 
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1人用モードとしてクッパタワーが新たに追加。
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ランダムに登場するミニゲームを1つクリアするたびに上の階層へ進め、30階にいるクッパを目指していく。
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5階進むごとにボスが登場し、ボスミニゲームが始まる。
 
評価点
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マリオパーティシリーズの名に恥じない豊富な数のミニゲーム
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80種類もあるため、ミニゲーム好きならば十分楽しめる。
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ハイスコアが記録されるものも15種類あるのでやり込むのもいいだろう。
 
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テレサがプレイアブルとして復帰している。
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評価点としては弱く見えるが、『5』からプレイアブルとして参戦している古参であり、人気の高いキャラクターであったため歓喜したプレイヤーも多い。
 
問題点
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ゲームテンポが遅い。
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ミニゲームの始まりと終わりに毎回2秒ほどのロードが発生する。前作のDS版ではミニゲーム時にはほとんどロードは生じなかった。
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パーティモードにおいてもサイコロの目が出るまでのモーションが長くなり、さらに解説のキノピオが頻繁にしゃべるため、1ターンにかかる時間が前作よりも長くなりがち。
 
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マリオパーティらしからぬルール。
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ボードマップによって厳密な勝利条件やルールこそ異なるものの、基本的には7つのマップ全てが「ゴールを目指す普通のすごろく」となっている。
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この点に対しては、特に「スターやコインを集めた数で勝敗を競う」過去作品を遊んだことのあるシリーズファンからの不評の声が強い。
 
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また、ハプニングマスに止まった際、初見で何が起こるか分からないドキドキも本シリーズでの楽しみの一つだったのだが、なんと本作では毎回キノピオがハプニング内容をネタバレしてしまう。これではスリルも何もあったものではない。
 
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運要素がやや大きすぎる。
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上述の通り、本作のマップは基本的には普通のすごろく形式であり、最初にゴールに着いたキャラが勝ち、もしくは有利になる場合がほとんどである。
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マスに罠をしかけたり、アイテムを購入することもできず、従来のスター&コイン制よりもサイコロの目で勝敗が左右されやすい。
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一応途中で発生するミニゲームに勝利すると、サイコロの目が増えるアイテム等をもらえることがあり、多少は有利になる。
 
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過去作品でもあることだが、完全に運だけで勝敗が決まるミニゲームも4種類ある。
 
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ミニゲームについて
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前作「DS」に続き、本作でもミニゲームが全体的に簡単で、慣れてしまえば「さいきょう」のCOMに勝つことも難しい事ではなくなりやりがいが無くなってくる。
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また、レース系ゲームの地形変化が全くなかったりと単調に感じられてしまう部分もある。
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さらに、先述したように本作では2vs2、1vs3のミニゲームは一つも収録されていない。敵味方関係なく協力ができる要素であっただけに惜しいところである。
 
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クッパタワーが単調すぎる。
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特にひねりもなく、ランダムに登場するミニゲームをひたすらこなすだけであり、飽きやすい。
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途中でちょっとしたイベントも起きるが、本当に申し訳程度である。
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ただし5階ごとに登場するボスミニゲームはどれも凝ってあり、比較的好評である。
 
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「つなげて3アイテム」や「とことんARタワー」等の一人でとことん遊ぶ系(主にパズル)のゲームでは、ハイスコアを更新できないと問答無用で負け扱い(リザルト画面で敗北時のBGMが流れ、プレイヤーキャラが最下位だった時のポーズをする)となる。
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プレイする度に勝利へのハードルがどんどん上がり、それ以下の点数では例え同じ点数でも負け扱いになるため、モチベーションの低下に繋がりやすい。
 
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多人数プレイでしか遊べないボードマップがある。
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ヘイホーのババ抜きカードというボードマップは3人以上の通信プレイ限定であり、CPUとの対戦は不可。
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このボードマップで遊ばないと入手できないコレクションもあり、近くに一緒に遊ぶ人がいない人はあきらめざるを得ない。
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また、対戦限定のミニゲームも2つ存在している。
 
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コレクション要素の大幅劣化
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コレクション要素は「シャボン」と「おもいで」だけであり、前作のDS版のようにフィギュアやマップアイテムなどは存在しない。
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シャボンはキャラクターボイスが聞けるもので、おもいではBGMが聞けるものである。
 
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入手方法はほぼ「特定のモードを遊ぶ→ショップに入荷される→買う」の順であり、特定の条件を満たさないと入手できないコレクションはほとんどないため、やり応えがない。
 
総評
前作のDS版よりもボリュームは少なく、一人で遊ぶとやや物足りない印象を受ける。
近くに一緒に遊ぶ友達がいればパーティゲームとして楽しめるだろうが、そうでない場合はやや不満が出る。
実際、ネット上の評価は任天堂のゲームにしては低めである。
最終更新:2024年05月05日 16:25