モンスターファーム
【もんすたーふぁーむ】
ジャンル
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育成シミュレーションゲーム
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 裏を見る
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対応機種
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プレイステーション2
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発売元
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テクモ
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発売日
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2001年3月22日
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価格
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7,140円(税込)
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判定
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なし
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ポイント
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事実上の『3』だがストーリーは『1』の前日譚 モンスター数は減少しグラフィックも可愛い路線に変更 システムを刷新しアクセサリーや「とくちょう」が登場 バトルバランス・モンスターの能力差等は明らかに悪化 豊富なモーション・美麗なグラフィックの美術面は好評 様々な意味で過去作のファンから賛否は分かれることに
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モンスターファームシリーズ
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概要
CDからモンスターを再生する事が話題になった『モンスターファーム』。本作はそのシリーズ3作目である。
PS2のクオリティ、そしてDVD対応ということで旧来のファンの期待はかなり大きかった。
本作は『2』の続編であり次回作も『4』となるのだが、何故か本作に限ってタイトルにナンバリングがされておらず非常に紛らわしい。
そのためファンからの通称は『3』となっている。
ちなみに海外では『Monster Rancher 3』として正式にナンバリングされ発売されている。
中世~近代ヨーロッパのような世界観だった『1』『2』から世界観を一新、それらの時代の遥か過去となる古代ギリシャに絵本のような牧歌的な雰囲気をあわせたような世界観になった。
その世界観や作中の歴史的な面で見ていくと『3』というよりは『0』(過去エピソード)という方がしっくりくる作品である。
評価点
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ハードがPS2に移ったことにより、CDのみならずDVDを読み込めるようになった。
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グラフィック、モーションも大きく向上。特にモーションが豊富で、待機画面でモンスターがファームをウロウロしているのを眺めるだけでも楽しめる。
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ファームが5種類存在する。
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環境に合わせてトレーニングの内容が変化、「たんさく」の内容が変化、地域の特産品を食べさせるとモンスターの形態まで変化するなど、ファームごとにそれぞれ特色が出ている。
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モンスターの派生が合体ではなく地方に依存する形になった。例えばスエゾーの雪山派生は「ウサゾー(名前の通り雪ウサギ風)」、森林派生は「タヌゾー(名前の通りタヌキ風)」…のように地域に合わせた進化を見せる。
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基本的にモンスター1体につき5種の地域派生+特殊派生が1~4種であるが、ジョーカーは例外で森林派生(純正種)と特殊派生1種の2種のみ。
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その影響か、前作までに居た派生種は数少ない例外を残して入れ替えとなった。
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ファームごとにストーリーが用意されており、地域ごとに異なるライバルが登場する。
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5つあるファームの雰囲気、その雰囲気に応じたトレーニングの内容はとてもよい。
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音楽がすこぶる良い。特に非公式試合の音楽は評価されている。
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トゥーンシェーディングによるグラフィックとこの音楽が相まってか、世界観についても好評の声がある。
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ファームごとに異なる音楽が用意されており、その雰囲気に合わせた音楽も非常に良い出来。
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フレリアばかり話題になるが、キャラクターについても比較的好評である。
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過去作に存在しなかった「ライバルブリーダー」が多く存在。それらの相棒となるモンスターもときに大会で強敵となる。
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ライバルはシナリオイベントで関わるだけでなく、大会に参加してきたり、自分のファームに遊びにくる事がある。遊びに来た時には情報をくれたり、バトルや円盤石のかけらの交換が行える。
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自分が神殿でモンスターを手放していると、ライバルブリーダーがそのモンスターを引き取って育成する展開もある。引き取られた事を知らせるメッセージは無いが、名前や種族は変わらずに登場するので、大会に出てくれば一目で気付ける。
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図鑑再生機能の追加。
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一度誕生させたモンスターは図鑑に載るのだが、今回は1種ごとに1体までパラメータを保存可能となり、保存したモンスターはそこからいつでも再生できるようになった。おかげで再生したいモンスターのCDを毎回探す手間も省けるようになった。
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また、図鑑をセーブデータ間でコピーし合う事ができる。レアモンスターも、イベント配信限定のモンスター「ラグナ」さえも、この方法で広める事ができる。
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図鑑再生は次回作以降にも搭載されているが、コピーし合う機能は本作のみ。
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アクセサリーシステムが導入され、種類が同じモンスターでも個性が出せるようになった。画像を読み込んで、オリジナルのアクセサリーを作れる機能も搭載。
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モンスター同士を新しいモンスターに生まれ変わらせる「合体」が無くなった代わりに、死んだモンスターの能力を引き継がせることが出来る「モンスターハート」という要素が追加された。
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当然、死んだときの能力が高いほど引き継ぐ能力も高くなるので一匹一匹を大切に育てていく必要がある。
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後述のとくちょうも引き継ぐので、特定の能力狙いでも故意に殺すのはデメリットがある(悪い育成環境におくと、悪いとくちょうがつきやすい)。
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上記「モンスターハート」のシステムに合わせてか、黄金モモ等の直接寿命を伸ばすアイテムが廃止され、また育成法の工夫で寿命を伸ばすこと(ストレスを欠かさず解消する等)も不可能になった。
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その代わり前作と比べて安定して4歳前後まで生きるようになった。
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但しシステム上における最大寿命の上限は5歳11ヶ月と過去作に比べ大きく低下し、またドラゴンタイプ等3歳末までしか生きられない種族も存在する。
故に短命系の種族の場合、育てる能力を絞るか、極端に育ったモンスターのハートを引き継がせない限り、そのモンスターではゲームクリア困難となる場合も。
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新システムとしてモンスターごとに「せいかく」と最大10個の「とくちょう」がつくようになった。
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せいかくは前作の「ヨイ」「ワル」のみならず、細かく設定されており、育成やバトルにも大きく影響。
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例えば前作でワルだったドラゴンやジョーカー、デュラハン辺りは「プライドが高い」という性格付けになり、(声かけの選択肢を間違えなければ)真面目にトレーニングに望むようになったことでかなり育成しやすくなった。
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一方でスエゾーやピクシーはわがままで不真面目な性格をそのまま持ってきているので、育成には手を焼くと思われる。
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先んじて放送していたアニメ版に合わせてか、ライガーはクールな性格に。バトルでは有利になるが、今までのように真面目一辺倒ではなくなった。
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先述のモンスターハートでこのとくちょうを遺伝でき、元々あるとくちょうの下に追記する(余った分は削除)ため、そのモンスター自体の強みはなくならない(ゴーレムの「がんじょう」、ハムの「フットワーク」など)。
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「たんさく」などで、新しくとくちょうがつくことがあるが、その条件はきわめてランダム性が高いものが多く、狙いにくい。従って、とくちょうまで厳選したい場合はセーブ&リセットが必要。
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マイナス特徴である「グルメ」は、モンスターを気遣うとついてくる。このため、過去のモンスターファームより直接的に、親身になった(≠甘やかす)際のデメリットが顕在化する。
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新規ファンを取り込むためか、難易度はかなり低く設定されており、伸び伸びと育成を楽しむ事ができる。
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ゲームとして単純な物になったわけではなく、前述通りファームが5つになりシナリオも付いたりしたので、出来る事の幅は寧ろ広がっている。
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低難易度と言っても、一代目や二代目で簡単にクリアできるようなヌルゲーかと言えばそうでもない。モンスターハートの継承や追加ファームなど育てやすくなる要素が増えて、どんどん優しくなっていく感じ。
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公式が言うには「PS2最強のなごみゲー」。
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しかし、『2』のような高難易度のゲームを求める層からすれば批判的な意見もある。難易度の設定が出来たら丁度良かったのかもしれない。
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同じ種類の「円盤石のかけら」を4つ揃える事で、集めた種族のモンスター図鑑のページを1つ貰う事ができる。この方法で得たページからも図鑑再生ができる。
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その種族の地域派生が5種類全て登録済みの場合は、全てではないものの特殊派生のページが貰える。かけらを揃える事は容易ではないが、苦労の甲斐のある報酬だと言えるだろう。
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セーブデータを複製して図鑑のページを貰い、メインのデータへ図鑑をコピーする事で、かけらを消費しないで図鑑を集めるテクニックも存在する。
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対戦用モンスターを「VSデータ」として保存する事が可能になった。
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前作までは冬眠させておく必要があり、データを複製しないと冬眠枠の圧迫に繋がってしまったが、その問題が解消された。
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「パンドラディスク」登場
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初回特典にもらえるものと、同時発売の『モンスターファームジャンプ』は「プレイヤーの状況によって再生するモンスターが変化する」という前代未聞の仕様。
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ここでしか手に入らないアクセサリーを装備したスエゾー・モッチーや様々なモンスターの特殊派生が再生される。
賛否両論点
「可愛い系」デザインへの変化
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このシリーズは他のゲームとは一線を画す、テクモ独特のセンスによるモンスターデザインという魅力があった。しかし、今作はトゥーンシェードを採用、アニメ画のようにデフォルメされた。
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ゲル、プラント、ハムの3体は前2作のイメージと全く違うものになってしまっている。
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ゲルは人型でユーモラスだったが、FFのプリンのような感じの丸っこい姿+可愛い顔になった。
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プラントは花が3輪から大きな1輪に減少。こちらもユーモラスさが減って可愛らしさを重視したデザインになった。
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ハムは可愛い絵柄に合わせてトゥーン調で可愛くなった反面、旧作での格闘家要素が無くなった上に顔付きがとても憎たらしくなった。アニメ版ではお調子者キャラではあったが、それとは違う系統の、愛嬌があるというよりウザかわいい系になっている(方向性としてはロジャー・ラビットやバックス・バニー等に近いといえば通じるかもしれない)。また、「放屁」と言った下品な要素も排除されている。
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一方でコロペンドラは「可愛い」と比較的好評。『MF4』のコロペンドラがかなりキモいというのもあるが。
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『ソロモン』から続投のタコピ、サイローラ、スズリン、パンチョや新規モンスターのモモ、モギィ、レシオネはこちらのデザインに合わせて作られたのか、世界観に馴染んでいる。
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『ソロモン』ラスボスを勤めたザンも今作で登場。人気モンスターとしてシリーズに続投している。
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ジョーカーとデュラハンは前作から姿や技・性格などが大きく変化しており、別物感が強い。後続作にはこちらのデザインが採用されている。正式に『MF2』のデザインに戻るには後年発表されたアプリ『LINEモンスターファーム』まで実に20年も費やす事となった。
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デュラハンの派生種「ガルーダ」は名前こそ前作から引き続き登場しているが、モチーフから容姿まで全くの別モンスターになっている。
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ピクシーは姿こそ変化が少ないが、こちらもモーションや技の変化によりほぼ別物になった。
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「エンジェル」「ナハトファルター」は旧作から引き続き登場しているものの、リファインされてどちらも大きく姿が変化している。
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看板モンスターのモッチーとスエゾー、その他ロードランナーとライガー辺りは変化が少ない。一方でドラゴンは1の頃のスマートなデザインに回帰している。
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問題点とする声は多いが、本作の可愛らしい姿を評価する声も無いわけではなく、一概には言えない点である。次回作以降に続投されたデザインが存在するのも事実である。
モンスター数の減少
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系統もそうだが、合体がなくなったせいで派生種が一気に少なくなり、モンスターの総数が38系統391種(MF2)→27系統201種と大幅に減った。
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削られた系統もガリやモノリス、ワーム、ネンドロなどある意味MFらしいモンスターばかりだったため結構批判された。『2』で登場し、アニメ版や『ソロモン』でキーキャラクターを勤めたヒノトリすら未登場。
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ちなみに『2』に登場したウンディーネはピクシーに吸収される形で引退となった。
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隠しモンスターの数も少ない。ランクを上げれば勝手に解禁されるものが「デュラハン」「ドラゴン」「パンチョ」の3種類、特殊な手順を踏まなければならないものは「ザン」「ジョーカー」のたった2種類しかいない。
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最も「2のモンスターの数が多く、隠しモンスターに関しても多すぎた上に、いずれも出すのが面倒」と、数を絞った事を評価する意見も見受けられている。
良くも悪くも話題を呼んだ本作の調教助手
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前々作はホリィ(20歳)、前作はコルト(16歳)がファーム経営のマネージメントをしていたのだが、今作ではこの立場であるキャラクター「フレリア」の年齢が5歳。
いってしまえば女児版クレヨンしんちゃん。
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他のキャラクターは青年や老人などだが、最も目にする機会のあるキャラクターがこの少女であり、ファーム経営やシナリオ進行などに口を出したり説明をしてくるので、違和感が大きい。
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良く言えば「キャラが立っている」と言えなくもない。ワガママな一面などは「5歳だから」と納得が行く部分もある。
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海外版である『Monster Rancher 3』ではホリィ達と同じぐらいの年齢になっている。参考動画(YouTube 3:20あたりから)
問題点
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技が最大4つまでしか覚えられなくなった。取捨選択により同じモンスターでも個性を出すためだったらしいが、枠があまりに少なすぎて余計な技を入れる余裕が無いため、逆にテンプレ化が進行してしまった。更に技の個数も最大12個(1は全種族12個、2は最小6個最大24個だった)に減少。
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さらに覚える手間がかなりかかり、3ヶ月ごとに起こる「たんさく」で覚えなければならなくなってしまった。しかもこの技を覚えるために必要なアイテム「ビット」「ストーン」「オーブ」は1つしか持てないため3ケ月に1回しか覚えられず、しかも1回のたんさくでビット・オーブと技習得をこなさないと6ヶ月のスパンが開くこともある。前述のモンスターハートに変化する際に引き継げる技は少ない。
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また、今回は技を成長させる事が可能になった。が、これもまた「たんさく」でしか成長させられないため、結局は前作までの修行より手間がかかるようになった。
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冬眠を使って、たんさくの時期だけ復活させれば技の育成は簡単。また、今回フルモンを作ろうと思ったら、同じようにたんさくの時期だけ復活させてパラメータの上昇に賭ける、いわゆる「ランラン育成」をする必要がある。
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今回から新たに一部の技に、相手に悪い状態変化を引き起こす効果が付加されている。
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命中率60%・与ダメ80%に減少する「ひるみ」や、ひるみ効果に加えて回避率60%・被ダメージ120%・移動速度が最低になる「しびれ」など、
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これ自体はいいこと寄りなのだが、これが強力かつ一部の技にしかついていないこともあり、前述の通り取得できる技が減ってしまっているためにテンプレ化がより進んでしまった。
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バトル画面の劣化
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命中率表記が曖昧になった。
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技の消費ガッツの近くにある緑のメーターがそうなのだが、25%刻みの4メモリしか無く、判断しづらい。
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テンポが悪くなった。
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技を出すたびにいちいちワンカット入る。正直「何を繰り出されたか」なんてどうでもよいので、従来のように技名を点滅させるぐらいでよかったのでは。
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状態変化が起きた際もいちいちワンカット入る。
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能力簡略化による弊害
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前作では回避・命中に分かれていたパラメーターが今作ではすばやさに統一されている。当然「命中(率)」が高くないと技が当たらない≒勝てないため、必然的に全てのモンスターがすばやさを上げることになるのだが、そのせいですばやさが伸びないモンスター、特に回避を犠牲に丈夫さが上がりやすく攻撃を丈夫さで受けていたモンスターの立場がない。
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もともと命中回避が低いが一発のデカさが魅力的だったゴーレムはともかく、前述の特徴がそのまま当てはまり、しかも一発がそれほど高くないゲルは大変なことになっている。その結果敵で出て来るゴーレムやゲルもすばやさがかなり高いものとなっている。
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検証の結果、命中率に関しては技そのものの命中率及び特徴(どうたいしりょくやレーダー等)による影響が大きく、すばやさの依存度は低いという結果が出ている。どの道パラメータでの個性を消すだけの結果となっているが。
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逆に火力部分(ちから・かしこさのどちらか)とすばやさが伸ばし易いモンスターは相対的に育成難易度が低くなっている。(ちから型のハムやザン、かしこさ型のヘンガー辺りが顕著)
総評
冒険のためか、あるいは時代が回帰するためだろうか、ナンバリングを外しての販売となった。
システムの簡略化、かわいさを前面に出したデザインなど、積極的な姿勢が目立つ作品だが、それが実を結んだかというと微妙な所である。
シリーズファンからは敬遠されることもある一方で、本作より固まった方針も存在し、ジョーカーのデザインなど以後のシリーズに受け継がれている要素はそれなりにある。
『1』『2』と比較するとシステムがガラリと変わっており、従来とは一味違った「モンスターファーム」を遊べるゲームである。
異なるファームで育成、アクセサリーの装備、ライバルを交えたサブイベントが充実など、本作ならではの要素が楽しめ、それでいて「モンスターを鍛えて大会を勝ち進む」と言う根底はしっかり受け継がれている。
図鑑再生やVSデータと言ったシステム面の強化でプレイしやすくなった事も大きく評価できる部分である。
但し、問題点で記述したとおりバトルの仕様・テンポは悪くなっており、ガチ対戦は前作程向いていないのが珠に瑕。
ゲーム単体の出来は決して悪くなく、むしろ良い方ではあるものの、旧作ファンの間では評価が大きく分かれる作品である事に違いはない。
上記「PS2最強のなごみゲー」の通り、ある種の雰囲気ゲーともいえる。『2』のようなシビアなやり込みではなく、「のびのびと可愛いモンスターを育てる」と割り切ってしまえば楽しめるのは間違いない。
ただやはり前作までの雰囲気を期待しすぎてプレイすると、微妙に見えてしまいがちなのも確かである。実際本作はシリーズ的な進化というよりは別路線に振り切っている感がある。
事実、同年に発売された『モンスターファームアドバンス』は全体的に従来の路線を踏襲したゲームデザインとなっている。
余談
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本作はモンスターファームシリーズの時系列では最古の物語だということが続編『4』において仄めかされている。
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また、本作のキャラクターである「フレリア」「ブラグマ」「ガダモン」は『1』に登場したアイテム・古代神像と同じ名前である。ただし、関連性は不明。スタッフのお遊びなのだろうか。
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前作『2』と同じく、Vジャンプとのタイアップモンスターが存在。
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サイローラの「トルネード」とモギィの「ブラッキー」が該当。両者ともVジャンプの本作記事に登場していたライターがモデル。
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過去作で恒例だったテクモキャラモチーフモンスターはパンチョ種の「アフロ」。
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『UNISON』で登場した「ダンス先生」の顔を模した殻から同作のキャラ「フライデー」を模した姿の本体が登場する。
インパクトで言えば「マキュー」の方が強いとか言ってはダメ。
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ちなみにこの『UNISON』もポップで可愛い世界観とメジャー楽曲を前面に押し出したダンスゲームである。今作の直前に発売されたタイトルということもあり、この頃のテクモは従来の「マニアック系」な作風から脱却しようとしていた節も見える。
今作と違い、そちらの難易度はコテコテだが。
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海外版では登場モンスターが異なり、一部レアモンが名前も容姿も全く違う他、日本では『アドバンス2』が初登場となったライデンやギタン、『4』などわずかな作品にしか登場しないオギョウがいち早く登場していた。
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2度公式大会が開かれたが、優勝を手にしたのはどちらもゴーレム種。
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過去作では『1』のプラントや『2』のメタルナー等、ガッツ回復が早いモンスターが活躍していたが、今作では重量級のゴーレムが優勝を手にした。
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大会の対戦相手モンスターに、何故か『サザエさん』登場キャラを捩った名前のモンスターが何体か居る。
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今作からスタッフの入れ替わりが始まり、ゲームの空気や雰囲気が安定しなくなったとも言える。
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ラスボス兼配信モンスター「ラグナ」について
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詳細
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ドラゴン種のレアモンで今作の事実上のラスボス。前作までに登場した「ラグナロックス(ドラゴン×モノリス)」のモデルとされるモンスター。
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ラスボスということもあり本来は再生可能CDの存在しないNPC専用モンスターだったが、今作1回目のモンスター甲子園優勝者に配布、その後のモンスター甲子園では来場者全員に配布が行われた(メモリーカードを持参した来場者にゲーム内機能の図鑑コピーで配信が行われていた)。
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ラスボスらしく「全能力が高く伸びるが寿命が全モンスター中ワースト」というピーキーな性能になった。『1』のように不真面目ではないので育てられないわけではない。
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性格に関しては通常のドラゴンと同じく、プライドが高く設定されている。
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最終更新:2024年05月25日 15:45