モンスターファーム2

【もんすたーふぁーむつー】

ジャンル 育成シミュレーションゲーム
対応機種 プレイステーション
発売・開発元 テクモ
発売日 1999年2月25日
定価 6,090円(税込)
廉価版 PlayStation the Best
2000年7月27日/2,940円(税込)
配信 ゲームアーカイブス
2014年12月3日/617円(税込)
判定 良作
ポイント 前作をベースにボリュームアップ
モンスター数はシリーズ最多
「シリーズ最高傑作」との声も多数
難易度はかなり高く、バグもやや多い
モンスターファームシリーズリンク


概要

  • 前作『モンスターファーム』と同様、プレイヤーはモンスターを育成し戦わせる「ブリーダー」となり名人を目指す。
  • 今作の主人公は前作に登場したブリーダー組織「FIMBA」とは異なる「IMa」という組織に所属しており、コルトという助手が付く。
  • 前作のキャラクターも何人か登場する。

以下に、前作からの主な変更点を載せる。

特徴・評価点

システム全般

  • モンスターの種類が大幅に増加。
    • いくつかの隠し種族を除いて前作のほとんどの種族が登場する他、新看板モンスターの「モッチー」を始め、多くの種族が新登場した。
      • 登場しないモンスターはマジン・ディスク・ラクガキ。それぞれマジンはバシャール、ディスクはナイトンに受け継がれ、ラクガキは一種のお遊びネタだったためか、前作で合体のキーとなった「ラクガキモノ(モノリス種レアモン)」を残し完全にお役御免となった。
+ 新モンスター+仕様が変わったモンスターで特徴的なものを抜粋

新モンスター

  • モッチー
    • 桜餅をモデルにした新たな看板キャラ。前作で居なかったゆるキャラ系。
    • 全ての能力が平均的。命中回避丈夫さはやや伸びるものの突出した攻撃能力が無く、技の性能も全体的に低めなので実は上級者向け。
  • ロードランナー
    • 前作ディノ種と入れ替わりで登場した恐竜型モンスター。
    • ディノと同じく力寄りのスタンダード。技も使いやすいものが揃っており、モッチーより初心者向け。
    • 性能面こそディノの互換だが、見た目はディノより小柄ですばしっこいチビドラゴンと言ったニュアンス。身軽さを活かした空中技が多く存在。
  • コロペンドラ
    • 3体のモンスターの集合体、パッと見ワームに続く昆虫系モンスターだが正体不明。
    • ライフ以外の能力がほとんど伸びないが、その分技のレパートリーが豊富。公式大会で優勝したことも。
  • ホッパー
    • 目が大きい小動物のモンスター。タイプ的にはハムに似た格闘家系でこちらはジャンプアッパーにフリッカー、デンプシーロールとボクシングスタイル。
    • 命中が大きく伸びるものの、ハムと違い力の伸びが微妙。技性能もやや低めで、「ホッパーロール」習得までは火力不足が大きい。
    • かしこさの伸びは悪くないが、かしこさ技は派生種の専用技しかないという変わり種。
    • 隠しモンスターであるナイトン・ウンディーネ解禁に必須。
  • バクー
    • 大型犬のような動物モンスター。見ての通りライフとちからがよく伸びるパワー系。
    • 一見ラウーのようなサボリ系キャラ・・・に見えるが性格は「激ヨイ」。どちらかといえばのんびり屋な一面が強調されている。
  • ビークロン
    • 見ての通り巨大なカブトムシ。一定条件を満たしたワームから孵化する。
    • バランス良く育ったワームから一転してちから偏重のパワー系モンスター。
  • アローヘッド
    • ザリガニのようなモンスター。どこぞのシューティングゲームとは無関係。
    • 見た目通り丈夫さがよく伸びる。命中の適性は悪くないものの、純正種は何故か異様に初期値が低い。
    • 技のレパートリーが豊富で、各個体専用技・習得不可能技も多い。
  • アーケロ
    • 仙人のような猫…だが酒もタバコもなんでもありのただのジジイ。格ゲー風にいえば「酔拳+爪キャラ」的なモンスター。
    • 寿命が長く、かしこさ・命中・回避が伸びるため性格さえなんとかなれば育てやすい。
    • ゲームクリアを目指すなら「飛爪」さえあればなんとかなるが、G回復の遅さに対して火力の高い技に恵まれず、ガチ戦は苦手。
    • 力は伸びないものの、力技のレパートリーが豊富でモーションもかなり作りこまれている。
      • アーケロ派生の何体かが「影爪」を覚えられる。
  • ヒノトリ
    • 読んで字の如く伝説の火の鳥。初登場ながらイベントが組まれていたり、後のアニメや『ソロモン』等でキーキャラクターとされている等当時は何かと優遇されていたモンスター。
    • かしこさが大きく伸び、力は伸びず、それ以外は平均的。ただかしこさ技に使い易い小技が無く、トータル性能の良い技がちから技「六連くちばし」というジレンマを抱えている。フルパラ対決で力を発揮するタイプ。
    • ヨイワルの仕様のせいで、「火炎連砲」が敵専用技になってしまっている。
  • ネンドロ
    • 粘土にいかつい顔とムキムキの腕をつけた謎すぎるデザインのモンスター。「闘魂」や技を察するに元格闘家のアントニオ猪木氏がモチーフ。
    • ライフとちからと回避が大きく伸びるが、かしこさと命中と丈夫さが伸びないというピーキーなモンスター。技性能は全体的に高め。
    • Eランクに出てくる純正種「オクレイマン」が強敵として知られる。マッハパンチは表示命中率以上に何故か当たる。
  • ナイトン
    • アンモナイトのようなモンスター、上記ホッパーの温泉発掘イベントをこなすと解禁される。
    • 前作ディスクの代価ポジション。丈夫さしか伸びない上に、今作では丈夫さがあまり重要視されない上に下記のプールバグのせいでその丈夫さの適性も活かされない…という、とにかく仕様とバグに泣かされている不遇なモンスター。
    • ガッツ回復の速さやGD技「オクトパスナイト」の性能から、フルパラ前提での対人戦評価は高め。メタルナーに比べると火力が無いのが玉に瑕といったところだが。
    • ちなみにレア種は円盤石風味、サッカーボール*1、レースマシン風とディスクのそれを完全に引き継いでいる。
  • デュラハン
    • 魂が宿った鎧、名前に反して首はあるのでホラー要素は薄い。
    • 見た目通りちからと丈夫さが高く、かしこさ・命中もそこそこ。回避以外は満遍なく上がる。
    • 寿命が長い上に技性能も高く、四大大会制覇も狙いやすい。極めつけにガッツ回復の早い派生種もいるのでガチ戦にも呼ばれる。
  • ダックン
    • カラフルなボールにおもちゃのような頭と四肢が付いたアヒルのモンスター・・・というか、実際おもちゃから登場する
    • パッと見イロモノだが、回避型のスピードタイプでちから・かしこさ共に悪くなく技の選択肢も多い、ガッツ回復も早く性格もヨイと至りつくせりな性能。
    • 登場条件にアイテム集めや探索が絡むため、前作におけるヘンガーに近い立ち位置。
  • ジョーカー
    • 大きな鎌にマント、ピエロのようなマスクと不気味な死神型モンスター。
    • かしこさと命中を筆頭に全ての能力が高いが、短命かつ激ワルなので上級者向け。技は少ないがいずれも性能が非常に高い。
    • 四大大会で登場する「カーマイン」が強敵と知られる。回避型に育てていると開幕デスエナジーぶっぱが驚異。
  • チャッキー
    • 終盤までゲームを進めてイベントをこなした後にモンスターが他界すると現れるホラー系人形モンスター。元ネタはホラー映画「チャイルドプレイ」か。
    • かしこさ+回避タイプだが、同タイプのピクシーやアーケロと違い命中が伸びない。
    • バグで習得できない技が数個ある。
  • バジャール
    • ゲームを終盤まで進めてイベントをこなすと登場する壷の魔神。続投のゴーストと同じく普段は小柄だがいつでもマッチョになれる。
    • 前作マジンのポジションを受け継ぐモンスター。タイプとしてはハムやホッパーと同じくちから・回避タイプ。
    • 技の多くが習得不可能、体系で見た目もおかしくなるなど、バグの宝庫。
    • ディスクからレア種のネタまで引き継いだナイトンと違い、こちらはマジンからネタを引き継いでいない。
      • 前作マジン風の「マジンバジャール」を除くとショ○ニOL風、ウ○トラマン風とマジンと別方向に自重していない
  • メタルナー
    • 特殊なイベントをこなすことで登場する宇宙人。ゲーム終盤にならないと登場しない。技は崩拳や鉄山靠など、何故か八極拳。
    • 命中と丈夫さのみが育ち、それ以外はからっきし。
    • 但しガッツ回復が非常に早く、技の性能も全体的に高いのでフルパラだと強豪の一体として知られる実力者。優勝経験もあり、トップメタとされている。

前作からの続投

  • ピクシー
    • モーションが一新。技が多く変更+追加された。
    • 合体による派生種の多さも全モンスター最大。派生手毎のポリゴンの作り込みも非常に細かい。
    • 「ヒールレイド」や「バン」系の大技を手に入れたため、前作での火力不足が解消された。
    • このゲームを攻略しやすいと言われるかしこさ・回避タイプの代表キャラ。性格の良い派生種を選べば四大大会制覇も夢ではない。
  • ハム
    • グラフィックが一新されて前作のマーシャルアーツから中国拳法や空手を思わせる技に。
      • 前作超必殺技だった「おなら」が基本技及びガッツダウン技となり、「大声」「投げ」といった技が削除された。
    • 基本技「ワンツー」とガッツダウン技「大放屁」、超必殺技「暗けい」がすこぶる強力で、この3つで四大大会制覇可能。
    • 前作では平均以上に速かったガッツ回復が遅めの部類まで下方された。
      • 後述する「ヴァージアハピ(ハム×ピクシー)」は調整ミスでガッツ回復が大変なこととなっている。
  • ゴーレム
    • グラフィックが作り替えられて顔が少し小さくなった。技も全体的に一新、新たな派生も増えた。
    • 今作では巨体モンスターらしく小屋を大きくしないと育てられなくなった。
    • スピードは無いが、小技ですら他キャラの大ダメージ技並の威力を叩き出す豪快さは健在。
      • 特に消費ガッツが26ながら超必殺並の「タックル」と代名詞技「でこぴん」がすこぶる強力。
    • その一方で派生種の能力適性計算式の変更で、命中が伸びやすい種族が減ってしまった。故にメタルナー派生「アストロ」の存在が大きい。
  • ドラゴン
    • グラフィックや技が一新、性格も変わった事でほぼ別物と印象を受けるほどに。
    • 前作では全体的に細く、胸部周辺ががっしりした体つきだったが、今作はずんぐりとした体形で酷い猫背。例えるならクッパ大王のイメージ。
    • 前作では真面目さが平均水準ほどあったが、今作では「認めたブリーダーのみに従う」というプライドの高い性格が強調され、初期性格がワルに設定されたため育てにくくなった。その上寿命も相変わらず最短クラス。
    • その分技のレパートリーと派生種が豊富。ちから・かしこさ共に伸び、技性能もいいためフルパラ前提のガチ対戦ではない限り、ブリーダーのセンスとチョイスが問われるモンスターとなる。
  • ヘンガー
    • 今作では人型形態メインとなり、技も一新。育成条件も簡単になった反面寿命が短くなった。
    • 忠実な性格やバランスの取れた能力は前作そのまま。今回はしゃてきのトレーニングで補正が付くため、元々高い命中を更に伸ばし易い。
    • パンチ・キックといった肉弾戦の他、ロケットパンチやキャノン・ビーム・音波兵器等ロボっぽい技が豊富。
    • 「プロトメサイアー(ガリ派生)」の収録漏れや、前作で人気だった超必殺技「ファイナルソード」が無くなって大技のモーションに華がなくなってしまったのが玉に瑕。
      • 代わりの新しい超必殺技「レーザーブレード」「ダブルブレード」は前進して斬りつけるだけと超必殺技にあるまじき地味さ。威力・ガッツダウンは優れているのだが…。
  • 特別種(CDでしか生まれない×???系)は一部除いて全て一新されている。
  • 合体等で生まれる派生種の数は370種ほど。これはモンスターファームシリーズの中でも最多である。その他エネミー専用の特別種も存在。
  • CD等からモンスターを生み出す「円盤石再生」の他に、前作のセーブデータからモンスターを再生する「石版再生」が追加。
    • 前作で育てたモンスターを再生することで、同じ種族(例外あり)のモンスターを手に入れることが出来る。
    • モンスターの年齢は0歳に戻り、技も基本技のみになるが、パラメータは前作で育成した分がある程度反映される。*2
  • ポケットステーションを用いてお金を稼ぐ「アルバイト」が追加。
    • ポケットステーションにモンスターを送り、ミニゲームをすることでポイントが貯まり、そのポイントに応じてお金を貰うことが出来る。
    • ミニゲームの成績によって、お金の他に特別なアイテムを貰えることもある。そのアイテムの中にはあるレアモンを生み出すものも。
  • 全体的な難易度の上昇
    • 前作に比べて育成モンスターの寿命が減り易い上に、大会の敵モンスターが全体的に強く設定されている。
      • この仕様を受けてか、システム上におけるモンスターの寿命の上限が大幅に増加し、短命のドラゴン種やジョーカー種でも基本寿命で5歳前後まで生きれるようになってはいる。
    • 前作の「仕事」は今作では「トレーニング」になった。要するに『賃金』が無くなったため資金繰りの手段が一つ減り、特に序盤はゲームオーバーの危険性が高くなった。
    • 『これさえあればどうにでもなった』薬品類*3や黄金モモにも大幅な制約が掛かっている。アイテムの投与自体毎週1つずつに変更された。
    • ゲームの目的の1つである「レジェンド杯」での優勝を果たすためには、システムを熟知した上で、きちんと育成計画を立てなければ難しい。
  • 一部隠しモンスターの出現条件が変化
    • 前作で条件付だったラウーが無条件に、それぞれ非常に厄介な条件があったヘンガーとニャー*4もかなり序盤で育成が解禁するようになった。
    • 一方で前作無条件だったワーム・ガリ・ゴーレム*5が条件付になっている等の変化もある。
    • 合体にアイテムと特殊な条件が必要だったドラゴンも、今作ではアイテムの使用のみで登場するようになった。ドラゴンのみならず、アイテム合体で登場するモンスターはアイテムさえ使用すれば合体させるモンスターは問わなくなり、難解さは無くなった。
    • 但し、ゴーストは運ゲーでは無くなったが異様に期間と費用がかかるようになってしまい、前作のようにゲーム序盤からの育成ができなくなった。

育成

  • ファームでの様子やトレーニング画面等の描写がパワーアップ
    • 固定カメラだった前作のファームと違い、今作のファームではモンスターの動きに合わせてカメラがそれを追うように動く。
      • 特に意味があるわけではないが、モンスターの種類によって様々なモーションを見せてくれる。スタッフの作り込みの程が伺える。
    • 「トレーニング」や「修行」のシーンもフル3Dで描写され、視覚的にも楽しめるようになっている。
      • 一方で、前作の2Dアニメーションがよかったという声もある。現に、2Dアニメーションの前作とは違い、種族によって大きく内容が変わるということが無い。
  • モンスターを1ヶ月特別な場所に送ってトレーニングする「修行」では、「ノラモン」と呼ばれる野生のモンスターと戦うことがある。
    • このバトルではプレイヤーは一切指示することは出来ず、オートで戦う。また制限時間も無い(ただし一定時間経つと育成モンスターはギブアップする)。
    • 勝利することでノラモンのランクに応じて報奨金を貰うことが出来る。隠し種族の解禁に必要な事も・・・
  • モンスターに「ヨイワル度」というパラメータが追加され、育成の仕方によって言う事をよく聞く「ヨイモン」になったり、逆に言う事をあまり聞かない「ワルモン」になったりする。
    • ヨイかワルかによってトレーニングの成功率や覚えられる技等に影響が出る。ちなみに育成開始時の「ヨイワル度」はモンスターごとに決まっている。
  • 技も大幅に増加され、多いモンスターでは20を超えるほどに。もちろん無闇に覚えさせればいいというものではないが、取捨選択の幅は広がった。
    • 演出も強化されており、あまり有名でない技でもモーションが派手で目を引く物もある。
  • 探検もパワーアップ。今回はライフが多いほど行動できる回数が増える仕様になり、自分で1マスずつ移動できるようになったほか、探索しても勝手に迷子になることがなくなった*6上、アイテムが取れたかどうかが目に見えて分かるようになった。
    • ただし、ライフが尽きる前に入り口に戻ってこないと寿命が大幅に減る。

大会、バトル

  • 前作と違い、モンスターのランクの1つ上のランクの大会にも出場することが出来る。また、モンスターのランクに関わらず出場できるフリーランクの大会もある。
    • 優勝することでモンスターランクが上がる公式戦も、1つ上のランクに出ることで一気にランクを2つ上げることが出来る。
    • 更に、今回は大会でよい成績を修めるとパラメータが上がるようになった。成績とランクにのみ影響し、成長率の影響を受けないため、ピークを完全に過ぎたモンスターでもS公式戦や四大大会で優勝すれば更なるパワーアップが見込める。
  • 4年に一度「IMA」と「FIMBA」、2つのブリーダー組織の対抗で行われる「2大陸対抗戦」がある。
    • 「FIMBA」側として登場するモンスターはそのほとんどが前作の大会等に登場したモンスターである(ただしパラメータ等は今作に合わせて調整されている)
      • パラメータ調整はかなり大きく、前作の四大大会*7に出場したモンスターのうち2体がパラメータ補正をほとんど受けずに出場しているが、1体はAクラスに、残る1体はBクラスに出場させられてしまうほど。
    • また、ブリーダーとなった前作の助手「ホリィ」も登場する。
      • 前作の大会に登場していないモンスターは「ホリィさんのモンスター」という扱いとなっており、対戦も可能。特にSランクに登場するホリィのモンスターは異様な強さを誇る。
  • 前作でもバトルの重要な要素であった「ガッツ」は、今作ではさらにその重要性を増した。
    • 今作ではガッツは与えるダメージや命中率だけでなく、受けるダメージや回避率等、防御面にも影響を及ぼすので、ガッツの高い状態を維持することが前作以上に重要である。
    • また、今作ではガッツ回復速度が遅いモンスターほどガッツによる能力補正割合が大きくなるため、単純にガッツ回復速度が速い程有利であるとは言えなくなった。*8
  • バトル中の状態変化の追加
    • 前作にもあった、ピンチ時に攻撃力が2倍に上がる「底力*9」に加えて、「逆上*10」「必死*11」等、様々な状態変化が追加された。
    • これらは、それぞれ発動出来るモンスターや発動条件が決まっており、中には不利な効果を発揮するものもある。

賛否両論点

  • 全体的に難易度が高く、攻略には知識も必要。
    • モンスターは前作よりも疲労やストレスを蓄積しやすく、特にストレスの蓄積は見た目では判断が出来ないため知らず知らずのうちにストレスが原因の寿命のロスを引き起こしやすい。
      • この寿命のロスを最小限に抑える「油草育成」*12は今作の育成における重要テクニックの1つ。
    • 前作から引き続き行える合体はモンスター同士の相性が引き継げるステータスの量に影響を与えるが、その相性の法則が複雑かつゲーム内での解説が無いため合体の相性は悪くなりがち。
      • 相性が悪くてもステータスはある程度引き継がれる他、合体元のモンスターの技は相性に関係なく引き継がれるため合体に価値が無いわけではない。
    • モンスターの適性やトレーニングや修行による疲労とストレスの蓄積量、エサやアイテムによるステータスの変化量などはゲーム中では確認できないマスクデータとなっているため計画的な育成を行うには攻略本や攻略サイトで数値を確認する必要がある。
    • これらの知識やテクニックの有無は育成結果に大きく左右するにもかかわらずゲーム内ではヒントに乏しいため、今作の難易度の高さや予備知識の偏重さが指摘される原因となっている。

批判点

  • 今作はモンスターの種類等、様々な点で前作から大幅にボリュームが増えたせいか、バグや設定ミス等がしばしば見受けられる。
  • コルトが一番最初のモンスター以外、モンスターのピークや寿命を迎えそうだということを教えてくれない。バグか仕様かは不明だが初心者にとっては中々厳しい。
    • また、敵モンスターの情報もなんだかざっくりしている。前作の助手であるホリィからは1体1体でそれぞれ違ったアドバイスが貰えたことに対し、コルトはワル技を持っていないモンスターが相手でも「相手はかなりワルみたいだからワル技には十分注意しようね」とアドバイスをする。
    • この所為で、ネット上ではコルトよりホリィの方が助手として有能であるとネタにされている。
  • モンスター関連
    • 前作に登場したモンスターは、種族ごと消滅したものとレアモン以外は引き継がれている。しかし何故かプロトメサイヤー(ヘンガー×ガリ)だけが抜けており、石板再生しようとすると通常版ではフリーズする。BEST版では再生を拒否される。*13
    • バジャールの体型を「ふつう」以外の状態にするとグラフィックがおかしくなることがある。進行には影響せず、体型を戻せば元に戻るが、知らないとびっくりするだろう。
    • ヴァージアハピというモンスターのガッツ回復速度が「1*14。おそらくは「11」と入れようとしたところをミスしたと思われる。*15
      一方的に攻撃できる非常に強力なモンスターなので、金策に使ったり鍛えれば簡単に四大大会を制覇できたりする。当然、邪道と考える人もいるわけだが、今作の高めの難易度から利用するプレイヤーも多く、一概に良いとも悪いとも言えない。
      その強さから公式大会「モンスター甲子園」での使用は禁止され、「すえきすえぞー*16」と「サクラモッチーニ*17」と共に予選用モンスターとして登場した。
      • 北米版「Monster Rancher 2」ではしっかり修正されてるため、やはりこれは設定ミスなのであろう。
    • 初期状態では再生できない隠しモンスターが大幅に増え、それらがサブに入るモンスターもまた多く追加された。そのため、初期状態では再生できないCDが相当数存在する。
    • モンスターが大幅に増えたにもかかわらず、冬眠枠は前作同様に10匹分しかない。
    • ある時期しか現れないレアノラモンがいる。最終的に出現しなくなってしまう上、レアノラモンは図鑑に載るので、逃してしまうとコンプリートができなくなってしまう。
    • 一部のモンスターが勝手にストレスを溜めて寿命を減らす「要求なしおねだり」バグ。
      トレーニングさせる、大会で優勝するなどをした際にモンスターがアイテムを要求することがあり、それを断るとモンスターのストレスが溜まってしまう。一部のモンスターには「要求アイテムの設定が無い」のだが、これが「要求が100%無い」ではなく「時々要求しているが断った扱いにしてイベントを飛ばしている」という処理になっているらしく、知らない内にストレスをため込むということがある。ただでさえ寿命が減りやすいゲームでこれは厳しい。
      • 要求なしおねだりが発生すると日付欄が点滅するため、それで判別可能。また4週目なら発生しても翌月にビタミンもどきを与える事でストレスをなくせる。
        逆に言えば1~3週目の要求なしおねだりを防ぐ手段は一切存在しない。トレーニングや大会の度に日付欄を凝視してセーブ&ロードを行う必要があるため、要求なしおねだり、特におねだりが必ず要求なしになる種族*18を育てるのは大変である。
  • パラメータ関連
    • 「プールバグ」の存在。プールは「丈夫さ大上昇・ライフ小上昇・かしこさ小減少」の重トレーニングなのだが、なぜかこのトレーニングではライフと丈夫さのパラメータの適性が逆転して処理される。
      そのため、丈夫さが育ちやすいはずのモンスターなのに丈夫さが上げにくいという形になることも。
    • 2ではパラメータの並びが上から「ライフ、ちから、かしこさ、命中、回避、丈夫さ」なのだが、1では「かしこさ」と「丈夫さ」の欄が逆であった。
      何が問題かというと、二大陸対抗戦でのFIMBA側モンスターのパラ。前作の並びで移したらしく、1のパラと比べるとどう見てもかしこさと丈夫さが逆。かしこさ型なのに火力が残念になってしまった、また丈夫さが高かったから攻撃力がとんでもない事になってしまったモンスターも。
    • 成長率が明らかにおかしく、他のモンスター、とりわけ図鑑番号が前後するモンスターのそれを上書きされたようなモンスターが何体かいる。*19
    • 大会モンスターの中にもステータスがメチャクチャ(999と育成上絶対に成り得ない0のパラメータが混在)なモンスターがおり、データが抜け落ちている(数値を補完して計算すれば、その大会相応ステータスになる)。
  • 技関連
    • ヨイワル度が「そのモンスターの基本値±100」しか変動しない。このせいでヒノトリの「火炎連砲」を始め、特定のモンスターで一部のヨイワル技が取得出来ない。
    • 条件を満たしているはずなのに取得出来ない技がいくつかある。ガリの「魔人ナックル」やチャッキーの「ソニックブーム」は孵化や合体でどうにか出来るが、バジャールの一部の技はどうやっても取得不可能。*20
  • バトル関連
    • CPU戦が微妙。
      • どんなモンスターでもガッツが40貯まらないと攻撃してこない。確かにガッツは攻防に渡って重要なので多い方がいいのだが、おかげでガッツロック*21が相手によってはすごく簡単に決まってしまう。*22
    • コロペンドラ種限定の「団結(ガッツ回復速度2倍、移動速度MAX、らしい。)」という状態変化があるのだが、これの効果が一部「泥酔」に上書きされてしまい、移動力は上がるもののガッツ回復速度が2/3に下がってしまう。
  • 前作に比べて一部のモンスターのポリゴンが簡素化されている。これは、容量削減のためだと思われる。
    • 例えば前作のスエゾー種の場合、ツノマルは角が生えていたり、ピンキー、プラムラーは羽が生えているといった特徴があったが、今作ではそれらが一切無くなっている。
    • 一応、図鑑では大陸ごとの個体差として説明されている。*23
  • 前作でできた「アイテムのまとめ買い」がなぜかできなくなってしまった。
    • 同名アイテムもまとめられずバラバラで表示されるため、管理がし辛くなっている。
  • 極一部のモンスター種は大会やノラモンで出現せずプレイヤーが育てる以外バトルを見ることができない。
    • 出自が特殊なメタルナー種はともかく、バジャール種やウンディーネ種、モック種、チャッキー種も出ない。
      • バジャールはイベントで姿を見せ、モックとチャッキーは育成モンスター死亡時に出現するのでインパクトがあるがウンディーネは本当に何もなく影が薄い。*24
      • 以上5種族はシリーズ中今作にしか登場しない。知名度の低さがそのまま次回作以降にも影響する結果となった。*25
  • 作業感の強さ。
    • 主に前述の「油草育成」について、機械的にアイテムを毎週与えなければならないため*26、アイテムの購入を含め、作業感を強く感じさせてしまうとされる。
    • 前作でも、また次回作以降でも、育成でアイテムに頼る事こそあったが、これほどまで作業的・機械的にアイテムを与える必要は無かった。
    • 「バナナ育成」について
      • シリーズ中今作にのみ登場する「ソンナバナナ」はショップで購入できるアイテムの一つで、効果は3種用意されている中からランダムで1つが現れる。その中に「忠誠度を下げ、寿命を一週間延ばす」と言う物があり、これを繰り返し引く事で、根気さえあれば無限に寿命に延ばす事が可能。それを実際に行うのが「バナナ育成」と呼ばれる育成方法で、どんなモンスターでもフルパラメータにする事が可能となる。
      • このバナナ育成はとにかくセーブとロードを繰り返す作業である。バナナを与えて目的の効果が出るまでリセット。効果が出たらセーブしてからトレーニングを行い、失敗すればリセット(バナナにより忠誠度が下がっているのでトレーニング失敗は頻発する)。次の週にセーブして再びバナナを与え……と、これを延々と繰り返すのである。*27
      • バナナによる極端過ぎる作業感を嫌う意見、どんなモンスターでも根気があればフルパラメータにできてしまう事を問題視する意見など、今作を支持する層の中にもこの「ソンナバナナ」を良く思わない人は多い。

総評

  • 今作は、良質な育成シミュレーションゲームである前作を、モンスターの種類、演出面等で大幅にパワーアップさせたものとなっている。
  • 対戦においても「ガッツ」関連の調整等により、モンスターのバランスが改善されており、より戦略性の高い対戦を楽しめる。
  • 高難易度である点は賛否を二分したが、今作を未だ支持するファンはその点を評価する派が多い。
  • ファンの間では現在でもシリーズ最高傑作とする声が多く、高い人気を誇っている。

余談

  • 今作においてもテクモ公式の大会である「モンスター甲子園」が開催されたが、今作での初優勝モンスターの名前は「」である。
    • 前作で猛威を奮ったプラントは技の性能が下がり一線を退き、今作ではガッツ回復が早く技の性能が高いメタルナーが活躍。そして第二回大会はコロペンドラが優勝となった。
  • 通常版、BEST版ともになかなか値下がりせず、地域によっては品薄で入手困難な状況下にある。
  • ゲームアーカイブスで配信されているが、CDからの再生はPS3のみの機能となっている。
    • また、ポケステ機能はPSVitaのみでプレイ出来る。
  • CMソング「Nothing Without You」のシングルCDを再生すると鈴木亜美そっくりのモンスター「ミーア」が登場する。
    • 初期から大技「ヒールレイド」を含む技を3種取得、初期能力も高く、本来ピクシーが苦手とするちからの適正も低くなく、更に初期から性格も「激ヨイ」と、至りつくせりな性能。初期から覚えてる「ヒールレイド」の存在から掟破りの「力ピクシー」も可能。ちなみにポリゴンもかなり作りこまれている。白い。何がって?聞くなよ。
  • ナーガ種の「トキビト」やピクシー種の「カスミ」等、テクモネタの隠しキャラが増えた。
  • ワーム・コロペンドラともにレアモンが電車ネタで被っているという地味な小ネタがある。
    • ワームはMAX(二階建て新幹線)をモデルにした「エクスプレス」が登場。当時JRのCMソングとして使用されていた「ラストクリスマス(山下達郎)」や「Choo Choo Train(Zoo)」などから再生できる。
    • コロペンドラは山手線をモデルにした「イーデン」が登場。『電車でGO!』のPS版から登場するものが有名。
  • 通常のレアモン以外にも特定のCDからは意図的に初期能力値や初期技、適正等が変更された固体も存在する。
    • 有名なのはJUDY AND MARYの「くじら12号」というシングルCDからは曲名通り全ての初期値が12のピンククジラが登場。
    • 及川光博のCD「死んでもいい98」から、その名のとおり初期値がオール98のハムオウジが登場する。確かにミッチーは王子様ですけど。
    • EVERY LITTLE THINGのアルバムからはボーカルの持田香織の愛称「もっちー」に関連して超必殺技「モッチ砲」を覚えた純正モッチーが登場する。
      その他細かいネタを拾っていくとキリが無いほど。
  • 雑誌「Vジャンプ」とのタイアップモンスターが3種も存在。攻略本に特殊モンスターの出現する8cmCDが付属していた。
    • ちなみに中身はドラマCD仕立てになっていて、なかなか面白い内容。
    • うち一体についてはアニメ「伝説への道」にも登場するなど破格の扱いを受けている。
  • 上記のレアモンや特殊な能力値を持つモンスターは全て前作と同じくトラック秒数を読み取っており、有志の解析・研究によりほぼ全ての個体が再現可能となっている。
    • 但し、中には「解析により特定個体値のモンスターは存在するものの、それが再生される本来のCDが見つかっていない」というものもいる。一種の没データのようなものだろうか?
    • それとは別に、チートコードを使ってレアモンやノラモンを登場させると、純血種と同じステータスとなる。
  • 今作での実況を担当するキャラの名前は「フジタ」という。(『バトルカードPS』にて判明。)
    • その名の通り、当時何故か攻略本でネタにされていたテクモのスタッフ藤田氏がモデル。
添付ファイル

*1 ご丁寧にナイトン本体は日本代表のようなサムライブルーのユニフォームまで着ている

*2 前作でのレアモンを石版再生した場合、2では純正種になってしまうが、更にパラメータに補正がかかる。

*3 前作での育成で非常に役に立った「トロカチンEX」が廃止され、それと同等の効果を持つ「パラドクシン」が探索でしか手に入らなくなったためかなり貴重になった。

*4 ヘンガーはパーツ集めと謎解きが必要でかなり難解、ニャーもアイテム入手に時間がかかるものだったが、今作ではとある特別な大会に出場さえすれば解禁。

*5 前者2名は前述のヘンガー・ニャーと同時に解禁。ゴーレムは小屋を大きくすることで解禁。

*6 前作は例えかしこさがMAXでも運次第で迷子になることがあった

*7 通常のSランクモンスターの更に上を行く強さのモンスターが立ちはだかる、ゲームの目標である「名人」になるための最後の壁になる4つの大会

*8 でもMF2を使ったはじめての甲子園の優勝モンスターはガッツ回復が最速のモンスターだったりする。

*9 「ヨイワル度+20以上で発動する。」

*10 ヨイワル度-20以下のモンスターがガッツダウンを食らった時に発動、ガッツ回復とガッツダウン効果が上がるが、回避が下がる。

*11 ライガー種など一部のモンスターが残り10秒時点で負けていると発動、クリティカル発動確率が2倍になる。

*12 疲労を回復するオイリーオイルとストレスを軽減する夏見草を1週間ごとに交互に使用する育成方法。前作の香り餅と冬見草を用いた育成に該当する。

*13 この為か、後のモンスターファーム4では、本来このソフトを読み込ませると「オニッチ」というレアモンを再生できるはずなのがBEST版だった場合「モチニャン」という通常モンスターになってしまう。

*14 数字が小さいほど回復が速い。基本的に6~19の間。

*15 対抗戦に登場するヴァージアハピはガッツ回復が13だが、対抗戦のモンスターはいろいろいじられているため、これが正しい数値であるかどうかはわからない。

*16 前作公式大会で予選を努めたスエゾーを全く同じ能力で生まれるレアモンスター。前作のディスクから生まれ、全モンスター中最強の初期値を誇るが一週間しか生きられない。スタッフのお遊び要素兼資金稼ぎ等の初心者救済モンスターと言われている。

*17 名前のとおりモッチーのレア種。見た目はタイツのようなものを履いている純血モッチーだが、すえきすえぞー・ヴァージアハピと違い特殊な能力で生まれるわけではない普通のモンスター。予選に登場するサクラモッチーニは前述のすえきすえぞーのステータスの回避を999にしたもの。

*18 ドラゴン、ケンタウロス、ロードランナー、ガリ、ネンドロ。特におねだりを頻発するワルモンで、寿命も短いドラゴンやジョーカー派生種は気を付けないとすぐ死んでしまう。

*19 特に、「人間以上の知能を持つ」と図鑑に書かれ、アニメでもかなり重要な位置にいたドラゴン族『ムー』のかしこさの伸びがカブトムシ並み(E:最低)なのはかわいそうすぎる。

*20 内部データはきちんとあるのでチートなどで見ることは可能ではある。

*21 相手のガッツを多く奪う技を使ってガッツを枯れさせ、技を出させずに逃げ切る戦法。

*22 とはいえ、それだけで勝ち続けるのはかなり難しい。特にレジェンド杯のモンスターはどちらもガッツ回復が非常に早いため、抑えきるのは難しいだろう。

*23 FINBA対抗戦の敵ももちろん変わってしまっているが見逃してあげよう。

*24 ナイトン種解放と同時に出現するアイテムを合成に使うと解放される。ナイトン種は普通に大会にいるのに・・・

*25 ウンディーネに関しては次回作以降ピクシー種に吸収合併される形で引退した。性能面もほぼピクシーと被っていたため妥当とも言える。

*26 今作ではアイテムは一週間に一つしか使えないので、まとめて使って一気に回復と言う事はできない。

*27 これだけでも十分気が遠くなる話だがPSのゲームなのでこのセーブとロードにも時間が掛かる事も忘れてはならない。