ファミコレADV シュタインズ・ゲート

【ふぁみこれあどべんちゃー しゅたいんず・げーと】

ジャンル アドベンチャー
対応機種 Nintendo Switch
発売元 5pb.
MAGES.
開発元 M2
発売日 2018年9月20日
定価 非売品
レーティング CERO:C(15歳以上対象)
判定 なし
ポイント ファミコン風シュタゲ
凝ったドット絵と上手く咀嚼したアレンジ
初っ端から本編の重大なネタバレ
備考 Switch版『STEINS;GATE ELITE』初回封入特典ソフト
科学アドベンチャーシリーズリンク


概要

Nintendo Switch版『STEINS;GATE ELITE』初回生産分に付属する特典ソフト。
STEINS;GATE』本編をファミコンゲーム風にアレンジした内容となっている。*1

特徴

  • ゲーム進行はテキストを読み進める形式から、マップ画面を行き来し様々な場所で目的をこなすというRPGに近い形式となった。
    • 最初は行けない場所があるが、ゲームを進めるにつれて行ける範囲が広がっていく。
    • フォーントリガーはイベントのみ使用。

評価点

  • ファミコンテイストを多く盛り込んだこだわりのある作り。
    • タイトル画面や一部イベントスチル、キャラクターの立ち絵に秋葉原の風景などがドット絵で再現された。
    • 電子説明書もファミコン初期の二色刷りの横長説明書に倣った作りとなっている。
    • メインビジュアルもファミコン特有の丸っこいデフォルメイラストとなっており、雰囲気は十分。
    • BGMもファミコン同様の電子サウンドへチップチューンアレンジがされている。
    • メニューコマンドにある「たかわらい」で聴ける岡部のボイスもサンプリングとなっている。
  • シナリオは本編から重要な個所を抑えつつ、いくつか簡略化されながらも本編に準じており、物語の最初から最後までしっかりとシュタゲらしさを感じられるアレンジがなされている。
  • 画質はスキャンラインの有無が選べる。有りだと当時のテレビの壁紙が表示される。

問題点

  • 開始から程なくしていきなり本編ストーリーの重大なネタバレが出てくる。さらに電子説明書にもさらっと書かれてあるので油断は禁物。
    • またストーリーの大まかな展開も本編に沿っており、飛び出るネタバレも全て本編に準拠している。
      本編や『STEINS;GATE 0』のアニメ放送などもあり、ゲーム未プレイの人にも認知されているとはいえ、本編を未プレイの状態のまま、いきなりこちらから始めるのはオススメ出来ない。
      • そもそも本作自体がシュタゲ本編のファミコンアレンジ作品の為、本編ネタバレが出てくるのは当然ではあるのだが。
  • ゲームのボリューム自体も当時のファミコンゲーム相当であるため、短時間でクリアできる。難易度も易しめ。
    • また、セーブ機能自体が無い。長くはないとはいえ、ゲームオーバーがあるためやり直しが少々面倒。

総評

「シュタゲがファミコンで出ていたら」というコンセプトを、破綻すること無くファミコンスペックで見事に作り上げられた本作。
そのクオリティは「もう一つの『STEINS;GATE』」と呼んでも何ら差支え無いほどの逸品である。

ただし、繰り返しとなってしまうが冒頭から本編の致命的なネタバレ要素が出てくる点には注意されたし。
原作未体験の方には、まずゲーム本編かアニメで一通りストーリーを体験し終えてからプレイする事を強く推奨しておきたい。

余談

  • 本作が好評だったためか、『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO』のSwitch移植版に本作同様のファミコン風ゲームである『ファミコレACT ユーノの大冒険』が初回特典として付属する。
  • 2023年に『STEINS;GATE ELITE グッドバリュー版』の発売と共に本作のダウンロード販売も決定し、同年4月11日に発売予定となる。
+ タグ編集
  • タグ:
  • 2018年
  • Nintendo Switch
  • ADV
  • 5pb.
  • 科学アドベンチャー

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最終更新:2024年01月27日 15:30

*1 本作以前にも「シュタゲを80年代に作ったら」というコンセプトのスピンオフ『STEINS;GATE 変移空間のオクテット』が存在するが、それとはまた異なったシナリオとなっている。