【れーさーみによんく じゃぱんかっぷ】
ジャンル | ボードゲーム | ![]() |
対応機種 | ファミリーコンピュータ | |
発売・開発元 | コナミ | |
発売日 | 1989年8月25日 | |
価格 | 5,900円(税抜) | |
判定 | スルメゲー | |
ポイント |
初めは楽しいパーティーゲーム 目押しができれば世界が変わる コマンドを知れば再び世界が変わる |
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ミニ四駆シリーズリンク |
1980年代後半に巻き起こった第1次ミニ四駆ブームを題材にしたゲーム。
題名に「レーサー」とあるが、それは「レーサーミニ四駆(*1)」という種別を扱っているからであり、実車感覚で操作するレースゲームではない(そもそもミニ四駆はステアリングがなく直進しかできない)。
また「ジャパンカップ」とは田宮模型による「ミニ四駆公認競技会」のことで1988年からこの名を冠しており当年は第2回となる(*2)。
登場人物は田宮模型(現:株式会社タミヤ)関係者を除くと全てコナミのオリジナルキャラであり、プレイヤーキャラは普通の小学生4人。
ジャパンカップに出場し、優勝するのが最終目標。
+ | プレイヤーキャラクター紹介 並び順はデフォルトの順番通り |
+ | コース紹介 |
最初はルーレットに振りまわされながらゆるいイベントを楽しみ、
慣れたらバイオリズムを高く保つためのイベントを探し、
それにも慣れたらレースに挑んでボロ負けし、
隠しモードを発見してひたすらパーツの研究に没頭し、
納得いくセッティングができたら実戦投入し、
念願のジャパンカップに出場したら予選で負け、
更なるコマンドでジャパンカップの研究に入る…というような
遊べば遊ぶほど新しい世界が開けて味が出てくるスルメゲーである。
しかし攻略サイトなどで最適セッティングを知ってしまうと途端に面白みがなくなるゲームでもある。
もし今後プレイする機会があるなら、ぜひとも攻略情報を得ないでジャパンカップ優勝までたどり着いてほしい。
本作発売後に第1次ミニ四駆ブームは急速に終焉を迎え、(*13)「レーサーミニ四駆」を正式に扱ったゲーム作品はこれ一本になってしまった。
タミヤは新たに「スーパーミニ四駆」シリーズを打ち出したが、人気低下に歯止めはかからなかった。
数年後、世代交代した頃にコロコロコミックで「爆走兄弟レッツ&ゴー!!」の連載が始まり、第2次ミニ四駆ブームが起きる。
今度は大量にゲーム化もされた。詳しくはミニ四駆シリーズ参照。
そして2012年、13年ぶりに開催された「ジャパンカップ」でついに年齢制限が撤廃された(*14)事から起こった、かつてのOBを始めとした大人も共に牽引していく第3次ミニ四駆ブームが、静かながらも継続中である。
+ | 閲覧注意 |
*1 1986年に発売されたスピード特化仕様のミニ四駆。元々「ミニ四駆」とは1982年に発売されたオフロード用マシンだが、これらは1987年発売のパワー特化仕様「ワイルドミニ四駆」と同様、人気の上では今一つだったためゲーム化されたことはない。
*2 競馬で秋に行われる外国馬を招待したGIレースも「ジャパンカップ」と呼ばれているので、本大会は「ミニ四駆ジャパンカップ」が本来の呼称。
*3 日数は36日~255日までで、これを各レースまでの日数に割り振る。
*4 マスの番号の小さい方が安い店、大きい方が高い店になっているが、高い方の本屋の前にあるポリボックスが00番で、そこから番号が進んでいく関係で本屋と風呂屋は逆に小さい方が高い店、大きい方が安い店になっている
*5 ポリボックスで自宅へ→翌日に神様というコンボが可能
*6 エンペラー、バーニングサン、シューティングスター、ライジングバード
*7 『こうた』と『エスパー』マスによる草レースはこの回数に含まれない
*8 2位15P、3位10P、4位8P、5位4P
*9 ハイパーダッシュモーターの使用が例外的に認められていたコース。30mの長いストレートを一直線に走る完全スピード特化競技。
*10 実際に単品販売されていたゲーム中のパーツはクリヤボディ3種・モーター2種・バッテリー3種ぐらい。
*11 とはいえ、最後の「ろころこでまごいさ」あたりはなんとなく読めるので「コロコロコミックを最後まで」というのはなんとなく想像がつく。
*12 元々はこちらが先口で、それをレーサーミニ四駆用にマイナーチェンジしたのが「スピードフラッパー」。
*13 広告代理店の都合でアニメ版「ダッシュ!四駆郎」が打ち切られた事による。当時はネットもなくそうした事情を知る手段もなかったため、玩具店がアニメ打ち切りと共にミニ四駆の入荷を激減させたのは仕方ない話だが。そしてコロコロコミックも1996年まで衰退の時期を迎えるのである。「爆走兄弟レッツ&ゴー!!」のアニメ化の時には、小学館&田宮模型は一貫して広告代理店を爪弾きにしたことからその時の遺恨が強く残っていたのであろう
*14 それまでは大会参加可能年齢は中学生までで、それがミニ四駆からの引退時期になってしまっていた
*15 バイオリズムが低いと失敗する
*16 筒の中を走り、何回転走れるかを競う。
*17 ミニ四駆をボールとして使うボーリング。
*18 一応、その場合ファイターが新品の同じマシンを弁償(実質それまでの軽量化リセット)してくれる