Mortal Kombat 11

【もーたるこんばっと いれぶん】

ジャンル 対戦格闘




対応機種 Nintendo Switch
プレイステーション4
Xbox One
Windows
発売元 Warner Bros. Interactive Entertainment
開発元 【Switch】Shiver Entertainment
【PS4/One】NetherRealm Studios
【Win】QLOC
発売日 2019年4月23日
プレイ人数 1~2人
レーティング ESRB:M(17歳以上対象)
備考 日本未発売
判定 良作
ポイント X』からビジュアル面の格好良さが向上
暴力表現の過激さもブラッシュアップ
10数年ぶりの任天堂ハード版が発売
Mortal Kombatシリーズ


概要

欧米で絶大な人気を誇る残虐格闘ゲームシリーズ『Mortal Kombat』シリーズの第11作。
『X』の続編にあたる作品で、時を操る古代神「クロニカ」の能力の影響で過去(『アルマゲドン』までのタイムライン)と現在(『MK2011』からのタイムライン)のキャラクターが同時に登場して戦う世界が舞台になっている。
昨今のe-Sports等の大会も意識してか、スローモーションやズームアップなどを駆使した演出、キャラクターの登場演出や服装をカスタマイズできる機能など、「見る側」にも配慮したシステムが加えられている。


新システム

  • FATAL BLOW
    • 『X』までの「X-ray Move」に該当する超必殺技。初撃を当てると演出が挿入され敵に大ダメージを与えるという部分は変わっていないが、本作ではスーパーメーターを最大にするのではなく、発動者の体力が30%以下になると発動できる技に変更された。
    • 発動可能回数も「1マッチに1回まで」に変更され、より使いどころの求められる「一発逆転」をかけた技となった。
    • 透過演出こそ無くなったものの、頭部(脳)や目玉・内臓などを鋭利な刃物で容赦なく刺し貫く等まさしく「Fatal blow (致命的な打撃)」の名に違わない残虐かつ目を見張る攻撃の数々が揃っている。
    • 初撃を外したりガードされたりした場合は発動せず、一定時間後に再度発動させることができるようになる。
  • スーパーメーターのシステムの変更
    • 『MK2011』と『X』では攻撃を受けたり必殺技を発動したりするとゲージが溜まっていくシステムだったが、本作ではアクションに関係なく最大まで時間経過で溜まっていくシステムに変更された。
    • また、攻撃用と防御用で分かれるようになり、前者は強化必殺技(Amplify)で、後者は吹っ飛ばされた後の起き上がり攻撃(Getup Attacks)やコンボ抜け(Escape)で使用するようになった。
  • KRUSHING BLOW*1
    • 特定の攻撃を特定の条件で当てると顎や肋骨がバキバキに砕けたり、刃物などが体を貫通して大量の血が吹き出たりといった演出が挿入される。
    • ただ魅せるだけの演出に留まらず、ダメージ量やコンボ数の増加などの効果が付加され、さらに技によってはしばらくの間体力が少しずつ減ったり吹っ飛びの挙動が変化するものも存在する。特に後者は「KRUSHING BLOWの後にさらにコンボを繋げる」戦法で非常に重要になる要素である。
    • 1つの技につき1マッチ1回まで発動することが可能。
  • KONSUMABLES
    • ゲーム中に手に入る消耗アイテムを使って戦いを有利に進めていくシステム。
    • ライフ回復や一定時間スーパーアーマー状態といった自身へ効果を付与するもの、ミサイルなどで相手を攻撃するもの、プレイアブルキャラクターが助っ人として現れるものなどさまざまな種類がある。
      • KONSUMABLESを装備できる枠は3つあるが、強力なものは1つで2枠以上使用するものもある。
    • 指定の方向に右スティックを倒すと使用することができ、1マッチ中勝利するかリタイア(キャラセレクト・メニュー画面に戻る)するまで何度でも使用することができる。ただし、一度使用すると再度使用できるようになるまでしばらく待ち時間が発生する。
    • 『MK2011』『MKX』の「TEST YOUR LUCK」の効果が任意に選べるようになったシステムでもある。
  • カスタマイズ
    • 本作ではキャラクターの外見や必殺技などを自由にカスタマイズすることができる
    • 忍者マスクやサングラスといったキャラクターの装備品、スピアーや氷の斧といった武器などは「ギア」と呼ばれるパーツに分類され、バトル毎に経験値がたまって攻撃力・耐性強化といった様々な属性効果が付与される「AUGMENTS」を装備することができるようになる。
      • 見た目的には『スプラトゥーン』のギアパワーシステムに似ているが、こちらではそのギアパワーをプレイヤーの任意で付けることが出来る。ただし、ギアパワーを付加するAUGMENTSはタワーモードやKryptモードで手に入れる必要がある。

評価点

  • 操作性の良さ
    • 『MK2011』以降の2D『MK』と同じく、簡単なコマンド操作で多彩な技やコンボを繰り出すことができる。
    • 前述のKRUSHING BLOWはタイミングや条件にコツがあるものの、特殊な追加コマンドを要すると言ったことは無いため、慣れれば思い通りのタイミングで発動することができるようになるだろう。
  • 前作に引き続き間口の広い難易度
    • 前作と同じく「MEDIUM」までの難易度なら苛烈なコンボやジャストガードといった高度なテクニックをあまり使用してこないため、格闘ゲームが苦手なプレイヤーでも頑張ればクリア出来るレベルである。
    • それでも厳しいという時は上記したKONSUMABLESを活用して強引に勝つことも可能。特にライフが最大値の50%分回復する「Krystal of Life」は心強い味方である。
    • 前作と同じく「HARD」以上の難易度からは一気に敵が強くなる。また「TOWER OF TIME」モードにて好成績でクリアすると「BRUTAL DIFFICULTY」という名前の通り難易度が跳ね上がったモードが解放される。
  • 完成度の高いグラフィックとモーション
    • ゲームエンジンのベースは前作と同じ「Unreal Engine 3」だが、次世代の「Unreal Engine 4」のゲームに負けない程の美麗なグラフィックに仕上がっている。
      • それでいて全機種60fpsを実現している。FATALITY等「見せ場」のシーンは動きにメリハリを付けるためか30fpsになっているが、フレームレート自体は安定している。
      • Switch版はやや解像度が落ちているが、それでも十分美しさをキープしている。
    • やはりというべきか「中身」のグラフィックも前作以上のリアルさを誇る。残虐なゲームにしばしば出てくる脳を例に挙げれば大脳と小脳で質感や色味をきっちりと描き分け、さらに脳の表面に張り巡らされた脳血管まで鮮明に描くという徹底ぶりである。
    • キャラクターのモーションや表情も前作より自然にかつ格好良くなっている。バトル前のセリフを発しているシーンでもセリフの内容ごとに微妙に表情を変えるという芸の細かさである*2
  • ゲームシステムに馴染んだ残虐描写
    • おなじみのFATALITY/BRUTALITYやFATAL BLOW(前作までのX-ray MOVE)はもちろん、本作では通常攻撃・必殺技の派生技である上記のKRUSHING BLOW、そしてステージオブジェクトを使った一部の攻撃にも胴体貫通、骨折描写が追加されたことで、過去作より残虐描写が映る頻度が増えている。
    • 後者2点の演出は共に狙ったタイミングで決められれば演出も相まってかなり爽快と好評である。
      • ただ残虐なカットインが入るだけでなく、上記したように与ダメージ上昇、コンボ数の増加、じわじわダメージを与える(=流血状態)などといったゲームシステムにかかわる部分にも演出相応の付加効果を付けている。「残虐格闘ゲーム」らしい進化を遂げてると言えるポイントである。
    • 『MK4』以降では削除されていたFRIENDSHIPが復活しており、FATALITYの代わりにこれを発動させると、過去作のそれと同様に「各キャラが敵を惨殺せず余りにも似つかわしくない笑えるアクションを取って勝利」となる。しかもDLCのゲストキャラにも完備されている。
      • 中には『MK2』~『Trilogy』までに登場したFRIENDSHIPを再現した物もある。
  • 戦略性の高いKONSUMABLEシステム
    • KONSUMABLEの種類は豊富ながらもそれぞれ違った特性及び属性があり、キャラクターの得意な攻撃やカスタマイズで付与される属性に応じて向き不向きが異なってくる。
    • また、強力なKONSUMABLE程入手確率が下がったり、使用後の待ち時間も伸びたりするため、バンバン使うのではなく「ここぞ」といった使いどころが求められるシステムでもある。
  • 豊富かつ細かいカスタマイズシステム
    • 本作のカスタマイズはかなり細かく、キャラクターの衣装や武器のデザインといったものはもちろん、登場演出や勝利演出、勝利したラウンドの合間のモーション、必殺技などありとあらゆる要素をプレイヤーの手でカスタマイズすることができる。
    • 衣装や武器のデザインだけでもそれぞれ数十種類とかなり豊富に用意されており、かつグラフィックも細かく描き分けられている。黄色くないスコーピオン、青くないサブゼロといったものも可能*3
    • さらに、ある条件を満たすとナレーションのボイスもカスタマイズすることが出来るようになる。
      • 用意されているボイスはクロニカ役のJennifer Hale氏とシャオ・カーン役のIke Amadi氏。
      • 前者はシリーズ初の女性のナレーションである。後者はアーケード時代のSteve Ritchie氏*4では無いものの、シャオ・カーンらしい威圧感抜群のナレーションでいずれも好評。
      • デフォルトのナレーションは『MK2011』からお馴染みのJamieson Price*5氏が引き続き担当する。本作でもそのダークさは健在でこちらも好評である。
  • 「探検している」感の増したKryptモード
    • バトルで手に入るコインなどを使って報酬を手に入れるシステムは変わっていないが、本作では肩越し視点となり、かつ3Dアクションゲームのようにフィールドを自由に動き回ることが出来るようになった。
    • 道中で手に入るアイテムを使って道を開放する要素が存在する他、ちょっとした謎解きをする場面もある等プレイヤーが介入する場面が増え、歴代作で少なからず存在していた作業感が大幅に軽減されている。
    • また、本シリーズの登場キャラクター「シャン・ツン」が支配する島という設定もあり、道中特定のスポットに初めて足を踏み入れた際やプレイヤーがトラップに引っかかって死亡した際に彼のコメントを聞くことができる。
    • 前作の「いきなり襲い掛かってくるモンスター」といった予測不可のドッキリ要素もほとんど無いため*6、集中して攻略することができるのも1つの評価点といえる。
  • 充実したチュートリアルモード
    • 章ごとに段階式に分かれており、移動操作等の基本中の基本から、KRUSHING BLOWやジャストガードなどの高等テクニック、各ファイターの特徴、立ち回り方まで詳細な解説をしてくれる。
    • これにより、ズブな素人からある程度ゲームに慣れたプレイヤーまで必読かつ読みごたえのある内容となっている。
    • ただ解説するだけでなく、画面の指示に従って実際にファイターを操作するため、直感的に理解することができる。
      • コマンド操作に手こずると操作のコツが表示されたり、操作をAIに任せることでボタン入力のタイミングを確認できたりと隙の無い親切機能付き。
      • どうしてもクリアできない場合は、スキップして次の段階に移ることも可能。
    • 章ごとの段階を初クリアする毎にKOINを、ファイター解説の場合はそのファイターのスキンを獲得できる。
  • 相変わらずの豪華なゲストキャラクター
    • 前々作ではフレディクレイトス、前作はジェイソンレザーフェイスプレデターゼノモーフと豪華な面々が参戦していたが、今回ゲストも超豪華。
    • DLC第1弾のKombat Packではアメコミ『スポーン』からスポーン、DCコミックス『バットマン』に登場する世界的にも超有名なヴィランのジョーカー、映画『ターミネーター』からT-800が、第2弾のAftermathでは映画『ロボコップ』からロボコップが、第3弾のKombat Pack 2には1980年代を代表するアクション映画『ランボー』からランボーが参戦したことでファンを驚愕させた。
      • ターミネーターは『ターミネーター:ニュー・フェイト』の年老いたシュワちゃんの風貌を再現。『ターミネーター2』で見せたショットガンを使い、戦闘中はエンドスケルトン状態になって戦う事も可能。ターミネーターらしさ全開のフェイタリティは必見。
      • ロボコップの方は1987年~1993年版の設定で出演。ロボコップは代名詞とも言えるオート9の他、劇中の敵役のED-209が攻撃に使われたり、コブラ・アサルト・キャノン*7や右手のデータスパイク、左腕から火炎放射を使うなど、一部ロボコップ3仕様のような感じになっている。さすがにフライトパックまでは装備出来なかったようだが。また、カスタマイズで2014年のリブート版に近い姿を作れたりと芸が細かい*8
      • 体の中身は当然ながらターミネーターとロボコップ双方とも、その部分はしっかり作り込まれている*9
      • ちなみに、ビデオゲームにおいて「ロボコップVSターミネーター」が実現するのは、このゲームが二度目となる*10
      • ランボーは映画1作目、悲しきベトナム帰還兵の頃の設定で出演しており、声はなんとスタローン本人が担当している*11。ゲーム内では映画本編で見せなかった*12、殺意120%の残虐ファイトを見せてくれる。
      • ベトナム戦争仕込みのトラップ戦法や、ランボーの代名詞でもある「爆発する弓矢」を用いて戦う様子、勝利ポーズの「機関銃を乱射しながら咆哮するランボー」は必見。さらに、掛け合いセリフにはスタローンが出演していた映画のネタが多く含まれているなどの細かいネタも。
      • 当然ゲスト同士のバトルもできる訳だが、このゲーム上でターミネーターとランボーが戦うことにより「シュワルツェネッガーVSスタローン」が間接的に実現出来ると言う点もファンには嬉しい所か。
      • そして、スポーンは過去の客演作品では残虐表現がご法度だったのか*13、こちらではそれを覆すと言ってもいいくらいの暴れっぷりが楽しめる。
    • 当然のようにこのビッグスター達にも無慈悲に、そして容赦なくフェイタリティをかますことができる。 ジョーカーは『MKvsDC』以来の参戦となるが、今作では残虐性激増のフェイタリティなのでモータリアンも安心と言った所だろう。
+ ロボコップVSターミネーター ※グロ注意(フェイタリティ無し)

■冒頭の会話の訳

  • ターミネーター「お前は機械か?」
  • ロボコップ「私は人間として識別されている」
  • ターミネーター「ならば"終わらせる"としよう」

賛否両論点

  • キャストの大幅刷新
    • 『MK2011』→『X』の時でも声優が変更されたキャラクターは何人か存在するが、本作ではリュウ・カンやスコーピオンといった主要キャラクターも含めた多くのキャストが入れ替わっている。
    • 日本国内ではそこまで問題になっていないが、海外ではモーコンシリーズは「キャラゲー」としての側面も強い故に、多くの声優が変更されたことを嘆くプレイヤーが続出した。
    • とりわけ近年のシリーズで事実上の主人公として活躍するスコーピオン役のPatrick Seitz氏が降板したことについては当時海外ファンの間で大きく物議を醸した。
      • ただ、後任のRon Yuan氏もPatrick氏のスコーピオンの雰囲気を受け継ぎ、かつ「アジア人*14のスコーピオンを演じるにあたってちゃんとアジア人らしい訛りを入れて演じている」ことも相まって現在はおおむね好意的に受け止められている。
    • その他のキャラクターについても現在はそこまで問題になっていない。が、ソニア・ブレード役のRonda Rousey氏*15は本職の役者でない故かやや否寄りの評価を受けている。

問題点

  • オンラインへの依存度が増えた
    • 本作ではコインなどの報酬を手に入れるためにはオンラインに接続する必要がある。
    • また、TOWERモード、Kryptモードの場合は途中でオンライン接続が切れると強制的にタイトル画面まで戻されてしまう。とりわけKryptモードはオンラインに繋がないと遊ぶこと自体できなくなっている。
      • 恐らくはコインやアンロック要素に関するチート行為を阻止するためだと思われる。ただし、Switch版はスリープモードにしただけで回線が切れるため、据え置きモード時はともかく携帯モードで遊ぶ際は煩わしく感じる点である。
  • Switch版はややパフォーマンス面の最適化不足が目立つ
    • ムービーの音声が途切れることがあったり、ステージの特定のエリアに入ったときやFATALITYの際に処理落ちが発生したりすることがある。
      • おそらくSwitchの性能を限界まで使用していることの裏返しだと思われる。ちなみにアップデートごとにこれらの症状は改善されつつあり、かつグラフィックの質も少しずつ良くなっている。
  • キャラクター関連
    • 新世代組のうち、クンジンとタケダのみが未参戦である。
    • 「キャシーとジャッキーを続役させるなら、この2人も続役させて欲しかった」という意見はやはり多い。

総評

ベースは前作にあたる『MKX』およびその前作の『MK2011』のため、シリーズに慣れたファンからはややマンネリに感じる部分もある。
しかし、前2作のノウハウもあって取っ付き易い操作性、間口の広い難易度と格闘ゲームとしての質は相変わらず高い。
前作以上に格好良いビジュアルシーン、残虐描写をうまくゲームに落とし込んだ過激かつ爽快なシステムなど、進化も確実に遂げている。
残虐表現に抵抗を感じないのであれば本作も、また良質な格闘ゲームとして十分おすすめできる作品といえるだろう。


余談

  • 前述したように本作はおよそ12年ぶりに任天堂ハード版が発売された新作モーコンである(Wiiの『アルマゲドン』が2006年10月、本作が2019年4月)。
    • 久々の発売とあってか任天堂自身も相当気合いが入っており、NetherRealm Studiosが本作の初トレーラーを公開したその日の内に、米国の任天堂公式のYouTubeアカウントにて殆ど内容に変更を加えていないトレーラーが公開された。
    • 変更点は最初に流れるSwitchのロゴアニメーションが追加されたことと、最後の対応ハードのロゴがSwitchのみになったことくらいで、血飛沫が飛び散るシーン、クライマックスのFATALITYのシーンも無修正で収録されている。
    • 当然ながら動画には年齢制限が掛けられており、18歳未満は視聴不可となっている。しかし海外でも任天堂は健全•ファミリー向けのイメージが定着している傾向にあり、そうした中でこのような動画を公開したことについては(主に良い意味で)衝撃を受けたユーザーが多数発生した。
    • また、Switch版に関してはそれまで『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』や『スーパーマリオ オデッセイ』といった一部の任天堂ソフトのみが採用していた「ブーストモード」機能をサードパーティのソフトで初めて対応させたことが有志の解析で明らかになり、話題となった。
      • 具体的には携帯モード時のプロセッサのクロック周波数を通常よりも高くする(=Switchの本体性能を一時的に上げる)機能である。
  • 本作のシャン・ツン役を務めるのは、1995年に公開された映画版『MK』にて同役を務めた日系アメリカ人のCary-Hiroyuki Tagawa氏である。
    • Cary氏が演じるシャン・ツンはファンから「ハマり役」と高い評価を受けており、本編ゲームシリーズにおいても出演を望む声が多く存在していたことから、キャストの発表時には多くのファンから驚きと称賛を持って迎えらえた。
    • もちろん本作においてもその快演ぶりは健在。上記のKryptモードやバトル前の掛け合いで大量のセリフが用意されている他、あの「YOUR SOUL IS MINE!」のセリフも聞くことができる(ポーズも映画版のそれをきっちり再現している)。
    • シャン・ツンはKryptモードのガイド役を務めるほか、DLC第一弾のプレイアブルキャラクターとして使用することができる。
  • 日本のレーティングではCERO:Z(18歳以上のみ対象)でもアウトな表現しか無いので仕方がないが、日本では正規版を購入できない。Steamで配信しているWin版もおま国である。
    • 厳密に言うと日本の他にインドネシアとウクライナがおま国であり、外部正規サイトで販売されているSteamキーもこれら3地域からは認証はおろか購入すらも出来ないという徹底ぶり。従ってWin版については「日本では正規にプレイする手段が皆無」に等しい。
    • なお、CS機に限るがソフト自体は日本の本体でも動くので、輸入盤ディスクを並行輸入したり、北米アカウントとドル建ての決済手段を取得すればDL購入可能。オンラインサービス自体は日本アカウントのものでも使用可能となっている。 Steam版に関してはグレーではあるもののVPNでアカウント作成をしてSteamUSプリペイドカードを購入すればプレイは可能になる。

その後の展開

  • 2023年5月にシリーズ最新作『Mortal Kombat 1』が発表された。本作でリュウ・カンによって創り出された新たな世界を舞台としたリブート作で、これまでのシリーズ作以上にアジア色の強い世界観となっている。
    • 対応機種はPS5/XSX/Switch/Win(Steam)で、2023年9月19日に発売された。なお、Steam版はいつもどおりおま国である*16
最終更新:2023年11月15日 15:15

*1 本来の綴りは「CRUSHING BLOW」だが、モーコンシリーズにおいては「C」で始まる単語の頭文字を「K」に置き換える伝統がある。由来は「殺す」を意味する「Kill」のイニシャルより。

*2 特に硬軟併せ持ったキャラクター性を持つジョニー・ケージが分かりやすい例で、ジョークを発している際はやんわりと、真剣なセリフを言っている際はキリっとした表情になる(ただしわざと真剣な表情でジョークを言う時もある)。

*3 サブゼロの青い衣装は彼が所属する「燐塊」という組織のチームカラーで、スコーピオンはその燐塊に対する敵対心の表れから対極の色である黄色い衣装を身に纏っているという設定がある。

*4 プロの声優ではなく、ピンボールデザイナー。実写時代の『MK2』~『MKトリロジー』及び外伝作の『ショウリンモンクス』にてシャオ・カーン役を務めた。

*5 ナレーションの他にも『MK2011』にてサブゼロの兄であるヌーブ・サイボット役、『MKX』でアーマック役を兼任している。

*6 牢の中等にいる怪物がいきなり咆哮を上げる、見えないものが見えるようになるバンダナを使うとたまにモンスターが出てくる位。

*7 初代ロボコップに出ていた対物ライフルのような外見をした武器。劇中ではED-209を破壊した。日本では「コブラ砲」の呼び名のほうが馴染み深いか。

*8 なお、ロボコップの動きがゲーム内ではやたら機敏な辺りに違和感を覚えるファンもいるようだが、そこはゲーム的な都合故に致し方なしと言った所だろう。

*9 主にスポーンのフェイタリティを食らうと分かるがターミネーターは全身が、ロボコップは頭部のみ人間のままでそこから下は金属の骨格になっている。

*10 最初は1994年にヴァージン・インタラクティブから発売されたゲームである『ロボコップVSターミネーター』(SFC(SNES)/MD(GEN)/MS/GB/NES)。なお、元は1992年にダークホース・コミックスから刊行された同名の漫画。

*11 なお、上記のターミネーターは『UMVC3』でホークアイを演じたクリス・コックス氏がCVを担当。シュワルツェネッガー本人が直接指名しただけあり、声質などにおいても違和感なく演じている点は非常に好評。

*12 第1作において、ランボーは(事故による落下死を除いて)1人も殺していない。

*13 一応、1997年にPSでリリースされた『Spawn:The Eternal』では相手の腕を引っこ抜く「アームリップ」がある。

*14 厳密に言えば日本人。スコーピオンの本名は「ハンゾウ・ハサシ」である。

*15 アメリカのプロレスラー選手。

*16 海外アカウントさえあればおま国を回避は可能。