サンリオキャラクターズピクロス
【さんりおきゃらくたーずぴくろす】
| ジャンル | パズル&シールデコ |  | 
| 対応機種 | ニンテンドー3DS(ニンテンドー3DSダウンロードソフト) | 
| 開発・発売元 | ジュピター | 
| 配信開始日 | 2018年4月25日 | 
| 価格 | 700円 | 
| プレイ人数 | 1人 | 
| セーブデータ | 1箇所 | 
| レーティング | CERO: A(全年齢対象) | 
| 判定 | なし | 
| ポイント | サンリオとピクロスのコラボ 良くも悪くも女児向け
 シリーズとキャラクターの偏った選抜
 時代に乗り遅れたデコレーション機能
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| ピクロスシリーズリンク | 
| サンリオキャラクターゲームリンク | 
 
概要
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サンリオキャラクターとピクロスがコラボレーションした作品で、問題を解くことでサンリオキャラクターのイラストとプロフィールを鑑賞できるほか、問題を解いたご褒美として手に入るシールでゲーム内の背景をデコレーションできる。
 問題のバリエーションとしては普通のピクロス150問、メガピクロス150問、ミクロス3問となっている。
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ゲームシステムは、解くと絵がカラー化されるのはピクロスeシリーズと同様であるが、ここで問題の解となっている絵柄はやや広い絵の一部を切り抜いたものであり、問題を解くことで入手できる「シール」にてその広いドット絵の全体像(および当該のドット絵の元絵)を見ることができる。
評価点
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わかりやすいチュートリアル
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今作のチュートリアルは3つ用意されているのだが、どれも子どもにもわかりやすい教え方になっている。
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特に秀逸なのは「ピクロス10×10チュートリアル」で、簡単な仮定法までプレイヤーの手で解きながら解説してくれる。
 
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もちろんメガピクロスのチュートリアルも(やや駆け足気味ではあるものの)メガ数字の処理の仕方、普通のヒント数字の処理の仕方などの重要なテクニックを網羅している。
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さすがに完全に手がかりがなくなった状態でしらみつぶしに仮定する方法は教えてくれないが、そもそもそこまで難しい問題は今作には存在しない。
 
 
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ピクロスとマッチした単純な造形のキャラクター
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ピクロスeシリーズなど最近のピクロスでは問題の解となる絵が色が付かなければ何が描いてあるのかさっぱり分からないようなものが多い。
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対して本作はサンリオキャラクターの作風が単純な造形であることから大半は白黒の時点でも十分キャラクターとして成り立って見える。(流石に似たキャラクター同士の見分けまでは付かないが)
 
賛否両論点
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優し過ぎるアシスト機能
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アシスト機能の中には従来の『ピクロスeシリーズ』にはなかった「間違っているマスを全て教えてくれる機能」があるのだが、使用回数に制限がない。
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恐らくターゲットとした年齢層であろう女児には特にメガピクロスが難しすぎるだろうと思ってあえて制限を設けなかったのだろうが、それでもペナルティが全くないのはぬる過ぎる。
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また、間違いを自動で直す機能もあるがこちらもペナルティはなし。
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もちろん使いたくなければ使わなければいいだけの話だが。
 
 
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ノーアシスト問題及びメダルの削除
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ノーアシスト問題は女児向けと考えると削除されるのもわからなくもないが、メダルは達成感が味わえるだけに削除されたのは残念なところ。
 
問題点
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問題数に対して偏っている人選及びシリーズ選
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サンリオキャラクターズというタイトルからして様々なシリーズからバラエティーあふれる人選がされているだろう……と思いきやシリーズの数はそこまで多くなく、キャラクターのダブりやシリーズごとの選出問題数も偏っている。
 
    
    
        | + | シリーズ一覧(収録問題数順) | 
| シリーズ名 | (メガ)ピクロス | ミクロス |  
| マイメロディ | 23問 | 1問 |  
| ハローキティ | 22問 | 1問 |  
| シナモロール | 19問 | 1問 |  
| ポムポムプリン | 18問 |  |  
| バッドばつ丸 | 13問 |  |  
| KIRIMIちゃん. | 12問 |  |  
| けろけろけろっぴ | 11問 |  |  
| リトルツインスターズ | 9問 |  |  
| タキシードサム | 5問 |  |  
| ポチャッコ | 5問 |  |  
| ゴロピカドン | 4問 |  |  
| シナモエンジェルス | 3問 |  |  
| ルロロマニック | 3問 |  |  
このうち「シナモエンジェルス」と「ルロロマニック」は「シナモロール」の派生シリーズのため、統合すると実質11シリーズとなる。
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特にダブりの多いキャラクターを挙げると「ハローキティ」のキティちゃん(7問)と「マイメロディ」のメロディ(7問)、「シナモロール」のシナモン(6問)だけで150問中20問も独占している。
    
    
        | + | 若干ネタバレあり | 「ポチャッコ」に至っては5問全部ポチャッコという体たらく。友達もいるのに……。
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参考までに、発売前年の第32回サンリオキャラクター大賞で5位を獲得したほど人気を集めていた「ぐでたま」や同じく9位だった「SHOW BY ROCK!!」、他にも「ウィッシュミー メル」や「ハンギョドン」など、当時人気のあったキャラクターが多く収録されていないのは残念。
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それでいて隣の問題を解いたら同じキャラクターのポーズ違いだったというケースも。
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プロフィールの使い回し
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問題を解くとXボタンで題材となったキャラクターのプロフィールとイラストが見られるのだが、同じキャラクターのプロフィールは全て同じ文面となっている。
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ルロロマニック等の極端に問題が少ないシリーズのキャラクターと公平にするためだと思われるが、公平にするべきだったのはそこではなくキャラクターのダブりの解消ではなかったのだろうか。
 
 
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存在意義のわからないデコレーション機能
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普通のピクロスの問題を1問解くごとにシールが貰え、それをゲーム内の壁紙に貼って楽しむ機能……なのだが、裏を返せばそれだけの自己満足の機能である。
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恐らく他の友達やプレイヤーと見せ合って楽しむのが目的だったと思われるが、その手段として最も相性が良いであろうMiiverseは配信開始前の2017年11月、半年前にとっくにサービスを終了している。そしてMiiverse終了のお知らせはその約2か月前の8月末に発表されている。
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もっと言えば壁紙を撮るスクリーンショット機能も存在しない。何がしたかったのだろうか?
 
 
総評
『ピクロスシリーズ』としてのボリュームはちょっと値が張る点以外はほぼ従来通りだが、『サンリオシリーズ』としてのボリュームは期待によっては賛否が分かれるかもしれない。あくまで「キャラクターズ」であって「オールスターズ」ではない、といったところか。
デコレーション機能はMiiverse終了前に配信できていればと考えると非常に惜しい機能と言えよう。
最終更新:2024年11月13日 07:57