ぷよぷよ7

【ぷよぷよせぶん】

ジャンル アクションパズル



対応機種 ニンテンドーDS
プレイステーション・ポータブル
Wii
発売元 セガ
開発元 セガ
ハ・ン・ド(開発協力)
発売日 【DS】2009年7月30日
【PSP/Wii】2009年11月26日
定価 【全機種共通】4,800円(税別)
プレイ人数 【DS】1~8人
【PSP/Wii】1~4人
レーティング 【全機種共通】CERO:A(全年齢対象)
廉価版 【全機種共通】スペシャルプライス:2010年11月11日/2,800円(税別)
配信 【PSP】ダウンロード廉価:2014年5月26日まで2,800円(税別)
→5月27日から1,567円
判定 なし
ポイント 『ぷよぷよ』シリーズ7作目
キャラの扱いやシナリオ面に不評多し
魔導物語・ぷよぷよシリーズ関連作品リンク


概要

  • ぷよぷよ』シリーズのナンバリング7作目。
    • ストーリーの舞台は「地球(チキュウ)」と呼ばれる、現実世界に類似した世界。主人公は新キャラの「あんどうりんご」という中学生の女の子。
    • なお、ナンバリングとしては本編6作目『ぷよぷよフィーバー2』が前作にあたるが、その後に15周年記念の外伝『ぷよぷよ! 15th』が発売され、本作はその多くの要素を引き継いでいるため、本項では『ぷよぷよ! 15th』を「前作」として扱う。
  • キャラがオトナやコドモにへんしんする新ルール「だいへんしん」のほか、ぷよぷよの基礎や連鎖を学べる「がっこう」モード、連鎖のシミュレーションができる「れんしゅうノート」といった新モードが搭載された。
  • DS、Wii、PSPの3機種で発売。
    • ゲーム全体の形式(ゲームモード、メニュー画面の構成など)は前作の形式をほぼそのまま引き継いでいる。

評価点

「だいへんしん」ルール

  • 今作の新要素のひとつ。相殺するか、フィールドに残っているおじゃまぷよを消すことで「へんしんゲージ」がたまり、ゲージを満タンにすると、一定時間「へんしんモード」が始まり大連鎖が狙えるというもの。
    • へんしんモードには「でかぷよラッシュ」「ちびぷよフィーバー」の2種類があり、それぞれのモードでいつもと異なる大連鎖を繰り出しハデな勝負を楽しむことができる。
      • 「でかぷよラッシュ」では、通常より大きい組ぷよを操作して、同色を3つ以上つなげて消していく。一度消してから一定時間内につづけてぷよを消すと、連鎖数が加算されていき、これを「うわのせれんさ」と呼ぶ。うわのせれんさを続けることで、相手に大量のおじゃまぷよを送ることが可能。
      • 「ちびぷよフィーバー」では、通常より小さいぷよで出来た「連鎖のタネ」が降ってくる。連鎖のタネを上手に消すことで、大連鎖を起こすことが可能。こちらは、「ぷよぷよフィーバー」の「フィーバーモード」に近い内容となっている。
    • なお、どちらのへんしんモードを利用するかは、対戦前に各プレイヤーごとに選択が可能。「おまかせ」を選んでランダムにすることも可能。
  • 「ぷよぷよフィーバー」ルールと近い形式だが、相殺したかどうかに関係なく1連鎖毎にタイムが+1ずつされるほか、継続時間も最大30秒までのフィーバーモードと異なり、最大99秒までためることが可能。
    • ゲージもためやすく、へんしんモード中はおじゃまぷよが一切降らずゲームオーバーにもならないため、初心者にはやさしいルールとなっている。
  • また、へんしんモード中はキャラがオトナやコドモにへんしんして、それに合わせて連鎖ボイスの声色も変わる等の演出面の特徴もある。元のキャラの声優が通常・オトナ・コドモと一役で三種類の連鎖ボイスを演じている(一番多い人は三役×三種類=九種類の演技)。
    • これに関しては「パズルゲームではなくキャラゲー」と批判するファンもいるが、このルールのおかげで新しいファンが獲得できていたりもする。連鎖ボイスに関しても一部くるしい声になってしまっているキャラもいるが、これだけやれる声優が凄いと評価するファンもいる。
  • 「だいへんしん」モード中限定だが、組ぷよを即座に落とすことのできる新機能「クイックドロップ」が搭載されており、慣れると高速で連鎖が組める。こちらはほぼ好評。

Wi-Fi

  • 今作からWii版でもWi-Fi対戦が可能になった。今回はDS版のユーザーとマッチングして、合同のサーバーでの対戦も可能。
    • 対戦できるルールは「だいへんしん」「ぷよぷよ通」「ぷよぷよフィーバー」の3つ。

がっこうモード

  • 新モード。ぷよぷよの基本ルールや、連鎖の組み方を解説つきで学ぶことができる。
    • 連鎖の組み方については「かいだんづみ」「はさみこみ」「おりかえし」といった基本的なテクニックを練習可能。連鎖を組むのがニガテなプレイヤーにもやさしい設計となっている。

れんしゅうノート

  • 今回から搭載された、いわゆる連鎖シミュレーター。自由にぷよを配置して連鎖のシミュレーションができる。
    • 実際には有り得ない配置や連鎖も可能で、点数やどれだけ予告おじゃまぷよ発生するかも分かり、1連鎖ごとに進めたりスキップしたりすることも可能。
    • キャラクターやルールの設定もできるため、連鎖ボイスが聞きたい時や、キャラクターのレート差がどのぐらいか知りたい時にも便利(ただし、「でかぷよ」のみ7連鎖までしか配置できず、うわのせれんさのシミュレートは不可能)。
    • つくった連鎖はパスワード化でき、教えてもらったパスワードを入力すると別の人が作った連鎖を見たりすることもできる。
    • なお、DS版だと下画面を使用するため、タッチペンでぷよを配置できる。

その他

  • 旧作のBGMが数曲、アレンジされて復活している。
    • なお、『ぷよぷよ!』で搭載されていたキャラクターごとのテーマBGMは今作ではほとんど収録されておらず、新規のBGMが多い。
  • 旧作のキャラクターが数名復活した。
  • 機種ごとに独自のモードが搭載されている。

賛否両論点

ストーリー・世界観に関して

  • 今作はこれまでのファンタジーな世界観から「現代物」に変更。最初の舞台が「中学校」ということからなのか、チキュウに飛ばされた一部の旧キャラの服装がりんごと同様の「学校の制服」に変更されている。なぜ服装が制服になっているのかについては、ストーリー中にとくに説明はされていない。なお、ストーリー後半では世界を超え、『フィーバー』の舞台であるプリンプタウンも登場する。
    • 初代『ぷよぷよ』から、ほとんど服装が変わらなかったアルルについては批判が多い。他のキャラクターも「制服になったことで個性が無くなった」などの批判もあるが、逆に制服姿が見たかったからよかったという意見もある。
    • 「現代物」への変更自体は受け入れられたとしても、「今作のシナリオはそれらの設定である意味がないから受け入れられない」という声も。また、『フィーバー』シリーズの伏線を解消しないままの新主人公起用・新世界観にも不満の声がある。
  • シナリオは超展開の連続。その割にスケールが大きめ。りんごの台詞が全体的にメタ調・説明的なのも相まってシュールである。
    • もともと『ぷよぷよ』シリーズは旧作から「テキトー」なシナリオが多いが、今作がその範疇に入るか入らないかが、人によって判断が分かれた。
    • なお、1周目のプレイヤーキャラはりんごで固定だが、2周目以降は同じシナリオを(その時同行していた)別の味方キャラ視点から見ることができる。しかしながら、主人公視点のまんざいデモとの変化はほとんどの場合細部の違いでしかなく、あまり意味がない。
    • また、今作の新キャラのうち、主人公の味方ポジションであるはずの「ささきまぐろ」「りすくませんぱい」の描写が少ない。デモでの出番自体はそこそこあるのだが、襲撃されて驚いている、操られてりんごと戦う、程度の薄い内容であり、キャラとしての掘り下げはほとんどされていない。
    • 今回の新ルールである「だいへんしん」について、ストーリー上は「この世界に来てへんしんできるようになった」などチキュウ絡みであることが匂わされるが、その理由が明確に明かされることはない。
  • まんざいデモの中に「全年齢向け」とは思えないような、きわどいセリフが一部混じっている。
    • 直接的な表現ではなく、そういったネタに鈍い人や子供は気付かないレベルなので、受け入れる人・流す人・そもそも気付かない人も多いが、前作でも、同じく「全年齢向け」でないネタがあったことから、シリーズの方針を疑うファンもいる。ただし、コンパイル時代でもこのようなネタは一部で存在した。
      • ちなみに、今作の「きわどいセリフ」の内容は、アミティの「さ、さんにんで!?◎×※▲%▽&♯!!」、エコロの「こんどはキミのカラダであそばせてよ」など。次回作の『ぷよぷよ!! Puyopuyo 20th anniversary』以降もこういったネタが一部で登場する。

キャラクターに関して

+ 登場キャラクター
  • 『ぷよぷよ7』新キャラクター:あんどうりんご、ささきまぐろ(隠)、りすくませんぱい(隠)、ダークアルル(隠)、エコロ(隠)
  • 初代『ぷよぷよ』より:アルル、シェゾ、すけとうだら、ルルー、サタン、スケルトンT(隠)、ドラコケンタウロス(隠)、カーバンクル(隠)
  • ぷよぷよフィーバー』『2』より:アミティ、ラフィーナ、シグ、クルーク、フェーリ、レムレス 上記の他、ストーリーの特定ステージで「全員集合」という特殊なキャラクターに変化する。
  • 前作より、旧魔導シリーズ(コンパイル時代)のキャラが増加し、『フィーバー』シリーズのキャラが大幅に減少した。
    • 『ぷよぷよ7』からの新キャラが5名(うち1人はアルルの別ver.である「ダークアルル」)、魔導キャラが8名(前作より2人減り新たに3人追加)、フィーバーキャラが6名(前作より9人減少)。魔導キャラの総数自体はさほど変わっていないが、フィーバーキャラの削減が著しい。ただし、魔導キャラもフィーバーキャラも主役級キャラは出ている。
    • キャラ復活に伴い戻って来た旧シリーズファンがいる一方で、やはりというか「今更戻れるか」と反発するファンも存在する。また、フィーバーファンも、一部キャラが未登場・旧キャラの方が数が多いという事で怒る人もいる。
    • コンパイル時代からの復活キャラに関しても、かつては単体のキャラであったスケルトンTがなぜか今作で理由もなく突然3人組のキャラになっていたり、ドラコの尻尾と翼が赤茶色になっている等といった点も、人によっては違和感を持つ場合がある。
      • ドラコに関してはコンパイル時代は多くの作品で翼が赤・尻尾は緑で、『ぷよぷよ~ん』では髪色に合わせたのか翼・尻尾ともに緑色になっていたが、今作では両方共赤茶色になっている(一応、PC-98版『魔導物語1-2-3』のリアルなドラコが翼・尻尾ともに赤色だった為これに近い)。次作『20th』以降は『よ~ん』同様の両方緑に再変更された。
      • スケルトンTについても『ぷよぷよ!!クエスト』以降では1体だけに戻っている。
  • イラストレーターは『フィバ2』『15th』を担当したNino氏に代わり、本作では三瓶映氏が初担当。イラスト自体の路線は前作までと同様だが、絵柄の雰囲気が多少変わっている。
    • ただし、一部カットイン等に関しては前作『15th』からのイラストも一部流用・改変されている。
    • ニンテンドーDS版ではりんごの顔グラフィックがやや崩れた画風となっており、それについての批判を受けたためか後発機種では改めて描き直されている。

その他

  • 今作ではエンディングテーマ曲『ぷよぷよのうた』が収録されているが、「明るい、元気になれる」「ただの電波ソング、誰得」など、賛否両論。
    • この曲はスタッフロールで流れるほか、おぷしょん内で聴くことも可能。

問題点

  • まんざいデモで表示されるイラストが、例えばギャグ顔で叫んでいるのに音声は落ち着いている、台詞は悔しそうなのに顔は笑顔のまま変わらないなど、一部演出がちぐはぐな箇所がある。
  • 「だいへんしん」ルールで、一部キャラのへんしん姿が変化に乏しく、カーバンクルに至っては全くへんしんしていないなど、手抜きくさい部分も。スタッフも意識していたのか、作中のまんざいデモにこの点に関するネタが一部で使われている。
    • アルルやシェゾなどは、初期『ぷよぷよ』シリーズの原作である『魔導物語1-2-3』や『魔導物語A・R・S』の方で子供時代の姿を持っていたが、本作での変身姿はそれらとは全く異なる新規のデザインとなっている。『魔導物語』は現在の作品権利元が違う*1ため再現は難しかったと考えられるが、これについて旧作ファンから批判されることもある。
    • スケルトンTについてはへんしんで年齢が変化せず、今作で3人組になったためかそれぞれメインとなるメンバーが入れ替わるという形式。
    • また、クルークの衣装が中途半端なものになっている。ただし「でかぷよ」であやしいクルークの姿に変化するという要素がある。

ゲームシステムに関して

  • キャラ毎の組ぷよのパターンが、調整の余地のあった前作から変更が無い。
    • また、今作の新キャラは、今作未登場の過去キャラの組ぷよパターンおよび連鎖倍率レートをそのまま流用している。
      • それぞれユウ&レイ→りんご、どんぐりガエル→まぐろ、おにおん→りすくませんぱい、おしゃれこうべ→スケルトンT、リデル→ドラコケンタウロス、アコール先生→エコロ、に対応している。
    • カーバンクルのみ『ぷよぷよ!』にはプレイヤーキャラとしては登場しなかったが、こちらは当時から批判のあった『ぷよぷよフィーバー』の組ぷよパターンをそのまま復活。
    • クルークは、今作のみ、何故か前作『ぷよぷよ!』の説明書の誤植(と思われる)組ぷよパターンに変更されている。
  • 「だいへんしん」ルールは構造としては「ぷよぷよフィーバー」ルールに近いが、「ぷよぷよフィーバー」と違い、おじゃまぷよを消してもへんしんゲージが貯まり、へんしん中は一切おじゃまぷよが降らないため、「ぷよぷよフィーバー」にあったような戦略性は薄め。
  • 搭載されているルールの種類は「だいへんしん」「ぷよぷよ」「ぷよぷよ通」「ぷよぷよフィーバー」「なぞぷよ」の5つのみなので、ルールが多数収録されていた前作と比べるとボリュームダウンに見えてしまう。
    • ただし、無くなったルールは運要素も大きく、また、ナンバリングのシリーズとしては過去作とさほどボリュームは変わらないため、問題としない人も居る。
  • ぷよの種類(見た目変更)も、前作ではDS版21種類、他機種でも8種類と豊富にあったのだが、今回は4種類のみに減少したためやや寂しい。
    • ただし無条件で最初から使用できる。
  • 連鎖アニメは前作は1キャラごとに4枚あったが、今作は1キャラ3枚に減った。また、『ぷよぷよ!』で存在した、おじゃまぷよ返しの連鎖アニメ・ボイスは今作では一旦廃止された。
    • 一部キャラで、そのキャラの設定や連鎖ボイスと、連鎖アニメの内容が合っていないと思われるものも存在する。
      • また、同じカットインでエフェクトも同じである連鎖アニメも多く、それにより連鎖ボイスと関係のないエフェクトになってしまっているものも一部存在する。少々気付きにくい部分であるが、キャラクターに特にこだわりがある人には気になる部分であるかもしれない。
    • 「だいへんしん」のへんしんモード中の連鎖アニメは、「でかぷよラッシュ」「ちびぷよフィーバー」のモードでそれぞれ各キャラ2~3種ずつ用意されている(カーバンクルはへんしんしないため、通常モード時の連鎖アニメのもの)。
  • DS版の「ふたりでぷよぷよ」でフィールドが無い側の画面は、使用しているキャラクターのイラストが浮かんでいるが、汗が出るような描写があるにもかかわらず、「だいへんしん」でのへんしん以外ではイラストが全く変わらない。
    • 『フィーバー』『フィーバー2』の2作品及び前作『ぷよぷよ!』では、フィールドの状態や変化に合わせて、これらのイラストの表情などが変化するようになっていたが、今作ではその変化が無くなった。これによって「だいへんしん」以外のルールではイラストが全く変化しないという寂しい状態になってしまっている。
      • ただし、なぜかイラストが変わる時の表裏が入れ替わるような動作はある。
  • なぜか今作ではピンチ時に流れるBGMが対戦時には流れなくなってしまった。
    • ただし、ピンチ時のBGM自体は今作にもちゃんと収録されており、「とことんぷよぷよ」の一部モードのみでは時間切れ間近時に普通に流れるようになってはいる。
  • COM使用時のドラコケンタウロスの仕様について
    • スケルトンTの思考にぷよを回転させることが入ってないのと同様に、今作のドラコケンタウロスの思考にぷよを高速落下させるということが入っておらず、COMの強さ設定を上げたりCOM強化の隠しコマンドを入力しても非常に弱い。
      • 一応COMの強さ設定や隠しコマンド自体は効いており、こちらが何もせず放置していれば大連鎖を組んで攻めてくるようにはなってはいる。

バグ

  • 通常二列・四列目が埋まってようとも、見えない13段目にぷよがなければ、組ぷよを回せば乗り越えられるのだが、Wii版ではこの操作ができない。
  • バグかどうかは不明だが、DS版のみ、「ストーリー」モードの最終戦に登場する「全員集合」でのアルルのボイスが、一つだけなぜか『ぷよぷよ7』用の新規ボイスではなく前作でのボイスが使われている。
    • PSP版、Wii版では本作用の新ボイスに修正されている。

総評

基本のゲームシステムが完成されていることもあり、ゲーム自体はじゅうぶん楽しめる出来である。新規の評価が高いのは従来通りといえるだろう。
Wi-Fiでは前作で改善された切断をしたプレイヤーのレートが落ちる仕様になったため、ネット対戦を楽しむ人にも好評である。

ただし「ストーリー」モードでのキャラクターの扱い、世界観やシナリオについては批判の声も多い。*2
『ぷよぷよ』のキャラクターや世界観、シナリオをじっくり楽しみたい層にとっては賛否の割れる作品となってしまっている。


余談

  • 本作のストーリーに関して、一部『ぷよぷよ~ん』を意識していると思われる部分がある。
  • 今作のエンディングテーマ曲『ぷよぷよのうた』は、次回作の『ぷよぷよ!! 20th anniversary』以降、『ぷよぷよのうた ピコピコバージョン』というアレンジされたテーマ曲として収録されている。
最終更新:2019年04月11日 11:21