アンパンマンとタッチでわくわくトレーニング

【あんぱんまんとたっちでわくわくとれーにんぐ】

ジャンル 幼児教育トレーニング

対応機種 ニンテンドーDS
ニンテンドー3DS
発売元 【DS】バンダイナムコゲームス
【3DS】バンダイナムコエンターテインメント
発売日 【DS】2009年9月3日
【3DS】2014年11月20日
定価 【DS】4,410円
【3DS】4,601円 (共に税込)
プレイ人数 1人
セーブデータ 3個
レーティング CERO:A(全年齢対象)
判定 なし
ポイント 専門家監修によるトレーニング
アニメの雰囲気を楽しめる
それいけ!アンパンマンシリーズ


概要

それいけ! アンパンマンを題材にした、その名も「幼児教育トレーニングソフト」。タッチすることによる「知育」を謳っており、初回版のみ「はじめてのさんかくタッチペン」が付属していた。
のちに3DSへの移植版が発売されたが、内容の差は後述のパスワード設定の有無のみとなっている(3D表示も不可)。

ゲームモード

ゲームを始めるとホーム画面となる。上画面には日付と時刻が、下画面には「おはなし」「ごほうび」「トレーニング」とパン工場マーク・ニコちゃんマーク・カレンダーマーク・時計マークが表示されている。
パン工場マークをタッチした状態でSTARTボタンを押すと「おうちの方へ」メニューに入れる。ニコちゃんマークをタッチするとアンパンマンかばいきんまんのボイスがランダムで流れる。カレンダーマークをタッチすると日付を、時計マークをタッチすると時刻をばいきんまんが読み上げてくれる。

  • おはなし
    • 下記の「トレーニング」を交えながら、アンパンマンの物語を視聴する(1話完結)。全12話。
    • ADV形式で、基本的にボイスに合わせて勝手に進んでいく。途中に2・3個のトレーニングが入る。
    • ステップ1~3があり、おはなし中に出てくるトレーニングのステップと対応している。
  • トレーニング
    • タッチでプレイするミニゲーム54個を収録。トレーニングの系統は主に以下の7系統に分類できる(一部外れるものもある)。
      • カウント系…机の上に次々に物が置かれていくので、タッチしてカウントしていく。読み上げはアンパンマンが行う。
      • 連打系…下画面の指定の場所を連打する。
      • 指定箇所タッチ系…下画面にある物体をタッチして収穫する。
      • もぐらたたき系…次々出てくる的をタッチする。
      • クイズ系…上画面で指定された特徴のものを下画面から選んでタッチする。
      • 音ゲー系…曲に合わせて笛の音が鳴るので、同時に下画面の楽器を鳴らす。
      • 運び系…下画面のものを指定の場所にスライドして運ぶ。
    • よくできた場合は「たいへんよくできました」、あまり出来が良くなかった場合は「がんばりました」のリザルトが出る。
    • ステップ1~3があり、上のステップほど操作が複雑になったり、問題が難しくなったりする。
      • 公式サイトによればステップ1は2歳、ステップ2は3歳、ステップ3は4歳程度の子供のプレイを想定しているとのこと。
    • プレイモードは2つあり、「じぶんでえらぶ」では好きなトレーニングを選んで遊べる。「チャレンジしよう」では、簡単な方から順番に54個のトレーニングをプレイしていく。1つプレイするごとに下の「ごほうび」が増える。
+ ステップ1のトレーニング
  • メロンパンはいくつ?…カウント系
    • 数は1~3。
  • パンをつくろう!…連打系
  • きのこをさがそう!…指定箇所タッチ系
  • バイキンメカをつくろう!…連打系
  • ろうそくけせるかな?…その他
    • 息を吹きかけて誕生日ケーキのローソクを消す。
  • ばいきんまんのトレーニング…もぐらたたき系
  • ドーナツをつくろう!…連打系
  • おへやをかざろう!…連打系
  • かまめしどんのおてつだい!…指定箇所タッチ系
+ ステップ2のトレーニング
  • おだんごはいくつ?①…カウント系
    • 数は4~6。
  • まるいかたちはどれ?…クイズ系
  • いろあてクイズ①/②…クイズ系
  • えんそうしよう♪…音ゲー系
    • 曲は「ぶんぶんぶん」「むすんでひらいて」「アンパンマンのマーチ」「ハッピーバースデー」の4つ。
  • おめかししましょう!…クイズ系
  • くだものをさがそう!…指定箇所タッチ系
  • さんかくのかたちはどれ?…クイズ系
  • アンパンマンをまもろう!…もぐらたたき系
  • えをもとにもどそう!①…運び系
  • おかたづけしよう!①…運び系
  • よごれをふこう!…その他
    • 汚れの場所をタッチペンでこする。
  • いたいのどこかな?…クイズ系
  • しかくいかたちはどれ?…クイズ系
  • このくだものはなあに?…クイズ系
  • + ステップ3のトレーニング
  • おだんごはいくつ?②…カウント系
    • 数は7~9。
  • おおきいのはどっち?…クイズ系
  • いきものをさがそう!…指定箇所タッチ系
  • ケーキをつくろう!…運び系
  • おかたづけしよう!②…運び系
  • えをもとにもどそう!②…運び系
  • ながいのはどっち?…クイズ系
  • ちゃんときれるかな?…その他
    • お手本の点線に沿って線を引き、その通りに鋏でカットされる。大きくずれると失敗扱い。
  • えんそうしよう♪…音ゲー系
    • 曲は「はるがきた」。
  • みじかいのはどっち?…クイズ系
  • おつきみかざりをつくろう!…運び系
  • このやさいはなあに?…クイズ系
  • ちいさいのはどっち?…クイズ系
  • おべんとうをたべよう!…クイズ系
  • ばいきんまんとゆきがっせん!…指定箇所タッチ系
  • このどうぶつはなあに?…クイズ系
  • おぼえているかな?①/②…クイズ系
  • このとりはなあに?…クイズ系
  • おおきなゆきだまをつくろう!…連打系
  • あるくどうぶつはどれ?…クイズ系
  • ゆきだるまをつくろう!…運び系
  • おだんごどこだ?…クイズ系
  • とぶどうぶつはどれ?…クイズ系
  • かびるんるんをやっつけよう!…もぐらたたき系
  • いろあてクイズ②…クイズ系
  • うみのいきものどれ?…クイズ系
    • ごほうび
      • 「チャレンジしよう」でトレーニングを1つクリアするごとにパネルが1枚解放され、9枚で1つの絵が完成する。全6個。
    • おうちの方へ
      • 保護者に向けたモード。
        • 「お子さまの傾向」ではトレーニングクリアにあたって大切なことを教えてくれる。
        • 「マメちしき」では年中行事の知識を教えてくれる。毎週日曜に3つずつ追加され、全部で96個。
        • 「プレイ時間設定」ではゲームのプレイ時間を制限できる。
        • 3DS版のみ、起動時に4桁のパスワードを設定できる。

    評価点

    • 「おはなし」はアニメ版の雰囲気がよく出ている。全編フルボイスでキャラクターもよく動き、物語中のジングルがすべてアニメと同じとなっているなど演出面ではテレビ版と遜色ない出来である。
    • 筑波学院大学の権田恭子先生監修によるトレーニングは、多くは日常生活に必要なスキルが自然な形で身につくようにしっかり作られている。
      • 例えば「いたいのどこかな?」では、カバオくんが痛がっているところに絆創膏を貼ることによって、体の部位の名前を学べる仕様になっている。
    • ボイスの量がかなり多く、アンパンマンやばいきんまんの他にも子供達やかまめしどんなど多くのキャラに声がついている。
      • 特にトレーニング前後には、キャラクターが沢山の声かけをしてくれるのでやる気が出る。
    • ホーム画面の時計や日付の表示は勉強になる。時計はアナログ式なので、ばいきんまんの読み上げで時計の読み方を知ることもできる。

    問題点

    • 教育ソフトとして不親切な点
      • 「おはなし」の文字の表示時間がかなり短く、1つの台詞で長くても3秒ほどしか表示されない。Aボタンやタッチで読み進める方式の方が良かっただろう。
        • また、文字のウェイトが太すぎて読みにくい。
      • クイズ系トレーニングでは間違えても「それじゃないよ」と言うばかりで、それが何なのか、何が違うのかは一切教えてくれない。
      • 「たいへんよくできました」と「がんばりました」の曲が同じ。よくできたならば盛大なメロディーを流してあげてもいいのではなかろうか。
    • 「ごほうび」は完成させるとアニメーションがつくが、本当に申し訳程度にしか動きがなく、幼児が見て楽しいどうかは正直微妙。
    • おうちの方への「お子さまの傾向」は名前に反してトレーニングの傾向を知ることができない。「ステップ2では○○○を大切にしています」「×××の力がつきます」…といった具合で、プレイ状況は一切反映されない。それはお子さまではなく問題の傾向である。

    総評

    「幼児教育トレーニング」という名に恥じない、専門家の監修による良質なトレーニングを楽しく遊べる。
    一部で教育に不親切な面もあるが、メディア慣れのためのソフトとしては十二分に使える作品となっている。

    余談

    • バンダイナムコはこの後アーケードで3つのアンパンマンゲーを展開するが、外部開発の『アンパンマンはどーこだ?』以外はBGMのほとんどが本作からの使い回しである。
      • ただし、本作のBGMも元を辿れば知育DVD「アンパンマンとはじめよう!」シリーズからの使い回しだったりする。
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    最終更新:2024年03月23日 16:00