Counter-Strike: Condition Zero / Counter-Strike: Condition Zero Deleted Scenes
このページでは『Counter-Strike: Condition Zero』バンドルに含まれる『Counter-Strike: Condition Zero』、『Counter-Strike: Condition Zero Deleted Scenes』、『Counter-Strike 1.6』のうち、『Condition Zero』の前二作を紹介しています。
判定はTour of Dutyが「なし」、Deleted Scenesが「ゲームバランスが不安定」です。
Counter-Strike: Condition Zero
【かうんたーすとらいく こんでぃしょんぜろ】
ジャンル
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FPS
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対応機種
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Windows
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発売元
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Sierra Entertainment カプコン(日本語マニュアル付き英語版) 【Steam】Valve
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開発元
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Turtle Rock Studios
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発売日
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2004年3月23日
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定価
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6,800円(日本語マニュアル付き英語版) 【Steam】1.010円
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配信
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Steamにてダウンロード販売中
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判定
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なし
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ポイント
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『CS』練習用ゲーム 高画質化・高性能ボット搭載 変化のないマルチプレイ
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Counter-Strikeシリーズ
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概要
1999年に『Half-Life』のMODとして登場し、その後2000年にValveによってリリースされたマルチプレイ専用FPS『Counter-Strike』の続編として、2004年に発売された作品。
前作同様の方式のマルチプレイのほか、練習用のシングルプレイ「Tour of Duty」が追加されている。
開発はXBOX版『Counter-Strike』を開発したTurtle Rock Studiosが担当。動作エンジンは前作同様に『Half-Life』に使用されたGoldsrcエンジンを採用している。
変更点
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『Counter-Strike』のキャラクターモデルや武器モーション、テクスチャが更新され、より美しい武器モデルやキャラクター造形で楽しむことが出来るように。
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また、「aztec」「dust2」といった一部マップがリニューアルされたほか、新規マップが追加され、オフィシャルマップ数は合計25個となった。
Tour of Duty
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botとの対戦を通じて課せられたミッションをこなし、『Counter-Strike』を基礎から学ぶという目的の新モード。シングルプレイのみ対応。
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各マップで本編同様の形式の戦闘を行い、「敵を一定数倒す」「一定時間内にクリア」などの指定されたミッションをクリアすることで達成となる。
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味方キャラクターは選択方式であり、それぞれに武器や知能、それに伴ったコストが割り当てられている。コストが高ければ高いほど強い武器と賢いAIを備えているが、単純な戦闘の場合は低コストの兵士を複数雇うほうが強い場合もある。
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難易度はEASYからEXPARTまで4段階。それぞれでミッション内容が異なり、難易度が高ければ高いほど課せられるミッションのハードルが高くなる。
評価点
高性能botとの擬似マルチプレイ
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極めて人間的な挙動で動くAIとの対戦が可能となり、段階的に『Counter-Strike』に慣れていくことが出来るように。ルールが(当時のFPSとしては)やや特殊なのもあり、初心者でも安心して『CS』本編の仕様に慣れていくことが出来るようになった。
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無駄に強すぎもせず、かといって弱すぎもしない絶妙な挙動のbotは初心者の練習相手にはちょうど良く、敷居が高くなりすぎた本編と比較しても挫折の可能性が低い。
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botは周囲の状況によって無線で喋るため、ボイスチャットのように相手の状況を把握することが可能。こちらから指示を出すことも可能であり、ある程度部隊の指揮を執ることもできる。
旧マップリニューアル・新規マップ追加
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旧マップはテクスチャの高解像度化やオブジェクト配置の変更などのリニューアルが施され、新規マップも追加。これによりオリジナル版よりボリュームが増え、既存マップも新鮮な感覚でプレイすることができるように。
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武器・マップ双方のクオリティアップにより、古めかしさの否めなかったオリジナル版から進歩を遂げた。
賛否両論点
既存プレイヤーには無価値な練習要素
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『CS』の内容を理解した既存のプレイヤーにとってはbot練習をする必要はなく、本作独自の価値を求めるユーザーの声は後述の『Deleted Scenes』の発売要求へと繋がることとなった。
問題点
エンジン自体のグラフィック限界
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前作同様に1998年開発のGoldsrcエンジンを採用しており、光源のリアルさなどは2004年当時の他社タイトルには遠く及ばなかった。
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元々本作で導入されるはずの要素が途中で前作のアップデートとして導入されたのもあり、中途半端なグラフィック向上以外に独自要素に欠ける本作のオンラインマルチへ移行したがるプレイヤーは多くはなかった。
本作の発売後もゲームバランスの優れた『CS』本編は使われ続け、本作のオンラインマルチプレイはあまり注目されずに終わってしまった。
既存戦略の通じないマップ構造
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リニューアルマップは意図的に遮蔽物を追加することで既存の戦略が通用しないようになっており、前作のマップ構造や戦略を覚えたプレイヤーにとっては違和感の多いものとなっている。
総評
ゲームバランスでは改良の施された『Counter-Strike 1.6』に、追加マップや対戦用botではファンによる数多の無償配布MODに、グラフィックでは同年の『Counter-Strike: Source』に競合し、度重なる延期によって当初想定していた需要が薄れていってしまった作品。
8ヵ月後にサービスが開始された『Counter-Strike: Source』共々、オリジナル版『CS』のファンやプロゲーマーからの評価は芳しくなく、早々忘れ去られることとなった。
『Counter-Strike』や類似FPSの基礎を学ぶ上では便利であり、練習用としてはきちんとその役目を果たせる出来にはなっている。しかし現在ではプレイヤーや競技大会が次作『Counter-Strike: Global Offensive』へと移行してしまったのもあり、その利点も薄れつつある。
Counter-Strike: Condition Zero Deleted Scenes
【かうんたーすとらいく こんでぃしょんぜろ でりーてっど しーんず】
ジャンル
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FPS
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対応機種
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Windows
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発売元
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Sierra Entertainment カプコン(日本語マニュアル付き英語版) 【Steam】Valve
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開発元
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Ritual Entertainment Gearbox Software(一部要素)
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発売日
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2004年3月23日
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定価
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6,800円(日本語マニュアル付き英語版) 【Steam】1.010円
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配信
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Steamにてダウンロード販売中
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判定
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ゲームバランスが不安定
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ポイント
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『Half-Life』準拠のシングルプレイFPS 役に立たないNPC 調整不足なレベルデザイン
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ストーリー(Deleted Scenes)
2000年代初頭。世界各国でテロリズム・武装集団の脅威が浮き彫りとなり、人々の安全が日々脅かされていた。
中東、イギリス、アメリカ、ロシア、日本...激化するテロを食い止めるため、世界中で特殊部隊が編成され活動している。
プレイヤーは世界各国の特殊部隊となり、強行突入、用心救出、爆弾除去、おとり捜査といった過酷な任務をこなしていく。
概要(Deleted Scenes)
『Counter-Strike』の武器や世界観をベースに、同社の『Half-Life』に準拠したシングルプレイ用FPSとして開発された作品。
開発は『QUAKE』拡張パックや『SiN』、『Star Trek: Elite Force II』といったFPSを開発したRitual Entertainmentが担当。動作エンジンは前作同様に『Half-Life』に使用されたGoldsrcエンジンを採用している。
ゲームシステム(Deleted Scenes)
操作方法
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操作は『Half-Life』や前作『Counter-Strike』と同様のものを採用しており、移動・攻撃や爆弾解除、要人NPCの移動といった操作も共通している。
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武器は1キーが突撃銃や狙撃銃のプライマリ、2キーが拳銃などのセカンダリ、3キーがナイフ、4キーが特殊アイテムといった割り当てとなっている。
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新たな要素として、特定のポイントで利用可能な特殊アイテムが登場。南京錠を破壊可能な「ブロートーチ」、遠隔起爆が可能な「RCボム」、重要証拠などを撮影する「デジタルカメラ」、壁越しに様子を確認できる「オプティックカメラ」、要請を出す「無線機」の5種類のガジェットが登場する。
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体力の回復は『Half-Life』のように各所に配置された救急箱や壁に設置された救急ボックスで行い、アーマーの回復は落ちている防弾ベストで行う。
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弾丸の補給は配置されているものでしかできず、敵の武器や弾薬を強奪しての使用は不可能。
ゲーム進行
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通常ミッションは合計12ステージ。世界各国の特殊部隊となり、『Half-Life』のシングルプレイに準拠した直線構造のマップを敵を倒しつつ進んでいく。
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道中には周囲のオブジェクトを駆使した通路発見や特殊アイテムの利用などのパズル要素があり、プレイヤーはこれらを掻い潜って目的地に向かう。
任務
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ステージ進行中に達成すべき任務が追加される場合があり、tabキーで適宜参照することが可能。達成した任務にはチェックマークが付く。
ワールドマップ
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ストーリーで攻略することになる通常の12ステージ(訓練ステージ1つ+通常ステージ11個)のほか、追加配信された6つのステージ、合計18ステージが世界地図上に表示される。
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通常ステージは順に進めることで解禁されていくが、追加ステージは最初から自由に選択可能。エンディングを見る場合は追加ステージ攻略の必要は無い。
評価点(Deleted Scenes)
待望のシングルプレイ版発売
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もともと「Counter-Strike」はオンラインマルチプレイのみの『Half-Life』MODだったため、シングルプレイキャンペーンの発売を歓迎する『Half-Life』のファンは多かった。
世界各国のバラエティに富んだミッション
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アメリカのネイビーシールズ、ドイツのGSG-9、ロシアのスペツナズ、日本の機動隊、イギリスのSASなど世界各国の軍隊・地域が登場。バリエーションは豊かであり、多彩な風景や任務が楽しめる。
本編譲りの多くの銃器
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M4やデザートイーグル、MP5、ステアーAUG、M60など複数の銃器が登場。金銭システムが廃止されたため武器選択の自由度は皆無だが、さまざまな現代兵器を振り回す楽しさはある。
随所に挟まれる大規模スクリプト演出
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電柱をへし折りながら侵攻する戦車や派手に爆発する家屋、飛来してくるヘリコプターや大爆発を起こす基地からの脱出など、『Half-Life』譲りの派手なスクリプト演出が随所に盛り込まれている。ムービーシーンがなくプレイヤー視点で物語が進行するため、没入感の向上にも繋がっている。
テロリストが現地の言葉を喋る
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この時期の洋ゲーには珍しく、重要ターゲット以外の敵キャラは出身国の言語を喋る。日本人テロリスト勢力のセリフもまとも。
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ただし各国の描写自体には後述の問題点が多く存在するのだが...
賛否両論点(Deleted Scenes)
突っ込みどころの多いテロリスト・特殊部隊描写
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世界各国を部隊に特殊部隊とテロリストの活躍が描かれるのだが、必ずしもそれらが正確に再現されているわけではなくものによっては突っ込みどころの多い箇所が散見される。
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中でも一番目立つのが日本。「イカ天アソ」「ステテヒソウ」「ヂジイ」といった意味不明な看板や、街中に飾られた仏像、裏路地に掲げられた「ドアにご注意」と書かれた注意書き、「コニチワー」と言いながら手を合わせ会釈する護衛対象「ミスター・ヨシダ」など、突っ込みどころを上げればキリがない。
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日本人テロリストの呼称は「Akunin」。モデルは東南アジアステージに登場するゲリラのものを流用しているため微妙に日本人っぽくない。その他オウム真理教をモデルにしたカルト教団「真実の混沌」も登場する。
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機動隊も機動隊でヤクザの親玉を狙撃で暗殺して逃亡するなどかなり荒っぽい手段に及んでいる。ヤクザ集団が大量の突撃銃を街中で連射している本編のカオスな状況では仕方ないのかもしれないが...
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他にも障害物の多いビルの中やミサイルの貯蔵された倉庫の中でプレイヤー相手に威勢よくロケットランチャーを撃つ敵、本国のはずのベルファストで核爆発を画策するIRAをモデルにしたアイルランド過激派テロリストなど、突っ込みどころの多い部分が複数存在する。登場部隊を絞り、しっかりと考証を行えば防げた部分である。
本編要素の欠如
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Counter-Strikeの素材を利用した『Half-Life』風FPSというだけに留まっており、特殊部隊モノというテーマを扱っていながらも独自要素に欠ける。
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ほぼ全てのミッションでプレイヤーは単独でテロリストを制圧しなければならず、同僚の多くはプレイヤーの拠点制圧後に別働隊として突然現れる、プレイヤーのエスコートした要人の回収地点に留まるなど背景的な扱いでしか描かれない。
戦闘に参加する仲間として登場する場合も障害物に阻まれる・スクリプト演出で負傷扱いになる・敵の猛攻で即座に全滅するなど大抵の場面でまるで役に立たない。
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結局のところ『DOOM』から続く普通のシングルプレイFPSと同じく『大量の敵をプレイヤーが一人で全て始末する』という内容となっており、本編に存在したほかの隊員との協力や武器コスト・金銭の概念といった要素を生かせていない。
ストーリー性の薄いミッション
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世界各国の特殊部隊となり、現地で任務に挑むという形式上、双方のミッションは完全に独立した内容となっている。このため、シングルプレイFPSではあるがストーリー性があまりない。
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各ミッションの繋がりもなく、ただ単に各地で各部隊が各テロリストを制圧するだけとなっている。
問題点(Deleted Scenes)
時代遅れのグラフィック
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開発の度重なる延期の結果、1998年の「Goldsrc engine」によるグラフィックは既に時代遅れとなってしまっていた。応急措置として2001年の『Half-Life: Blue Shift』のようなHDパックが採用されたものの、光源処理といったエンジンの玄関に起因する部分までのフォローには至っていない。
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追い打ちをかけるように同年8ヵ月後にはValve公式からGoldsrcの後継エンジンである「Source engine」が登場し、本作のグラフィックは完全に時代遅れとなった。
頭の悪すぎるNPC
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上述の通り、一応は特殊部隊の隊員や救出対象といった味方NPCの出番は存在する。しかしAIの出来は悪く、随伴中のNPCの挙動は1998年の『Half-Life』にも遠く及ばない。
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『Half-Life』では可能であった「体当たりしつづけると後ずさりして道を譲ってくれる」という挙動が本作には実装されておらず、小屋の中の人質を救出する場面でドアの前に立たれると詰む。
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足止めや攻撃役としてもまったく役に立たず、「Motorcade Assault」「Downed Pilot」などでは味方NPCが待機しているはずの方角から敵が進軍してくる始末。
頻繁に枯渇する弾薬
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なぜか敵武器の鹵獲が不可能という仕様になっており、最低難易度ですらほぼ全てのマップで主要武器の弾薬が枯渇、拳銃のみに頼る場面が生じる。
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拾える武器は地形においてある物のみ、弾薬も予め配置されたアイテムでしか回復は不可能。AK-47を振り回すテロリスト相手であっても、弾が枯渇したプレイヤーは拳銃で応戦しなければならない。
調整不足の粗いレベルデザイン
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「Deleted Scenes」のタイトル通り、元々は完成間近でお蔵入りとなるはずの作品であった。ファンの要求もあり開発のTurtle Rock移行後にもかかわらず無事両方販売されたまではよかったものの、満足なテストプレイや調整もなしに発売された各ステージの出来はお世辞にもバランスの取れたものとは言い難い。
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敵の多くはM4やAK-47といったアサルトライフルを携行しており、視界内に入った途端すさまじい反射速度で発砲しプレイヤーの体力をごっそり奪っていく。配置もいやらしく、背後から突如湧いて背中を撃ってくることなどザラ。
出現スクリプトも雑であり、背後から襲ってくる一部の敵は後ろ向きに進むと虚空から出現してくるのが見える。
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オンラインマルチプレイであった前作と異なり敵の弾が枯渇することはないため、全く動かずに延々ロケットランチャーやグレネードを使用してくる敵が存在する。
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日本編の一つ「Hankagai」では「敵の暗殺者を追跡して裏路地を進む」という場面が存在するが、その裏路地のいたるところには箱を運んできて足場にしなければ登れない壁が配置されている。スクリプト演出で処理されるため時間制限はないが、「犯人が逃げるぞ!」と頻繁に無線で急かされるのもありストレスが溜まる構造となってしまっている。
理不尽なクリア条件
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ミッションクリアの条件がやたら厳しい・おかしいミッションが複数存在する。
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最も無茶な状況となるのが「Thin ice」のラスト。船の最上階への到達と同時にVTOL機が発艦、プレイヤーへ機銃やミサイルを放ってくる...という状況なのだが、その時点でのプレイヤーの最強装備はマシンガンでもロケットランチャーでもなく対人用狙撃銃。対物ライフルですらない。
プレイヤーはHPをゴリゴリ削る機銃や一撃で吹き飛ばされるミサイルを遮蔽物を駆使して逃れながら、狙撃銃一丁のみで戦闘機を落とさなければならない。
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クリア困難か、というとそういうわけではなく頑張れば普通に落とせる。ただし初期配置の弾薬以外に供給源はないため、外しすぎると詰む。
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他にも視認してから1秒以内に人質の女子高生を避けて撃たなければ即ゲームオーバーな「Hankagai」の狙撃犯、敵の出現場所次第でプレイヤーや捕虜をミサイルで吹き飛ばすレスキューヘリ、当たると即ゲームオーバーのVXガスタンクの横で突撃銃を連射するカルト教団、ザコ敵殲滅時にターゲットから離れすぎていると爆弾を回収・設置できず詰みが確定するラスボスなど理不尽な部分が多い。
総評(Deleted Scenes)
対テロ現代戦を題材にした『Counter-Strike』のグラフィックやシチュエーションをベースに、『Half-Life』のような線形構造のシングルプレイミッションを追加した作品。
調整不足な点が非常に多く、シングルプレイの完成度はお世辞にも高いとは言えない。また『Counter-Strike』らしさを生かせているかというとそれも微妙であり、残念な出来となってしまっている。
余談
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本作のエンディングはテロリストに追い掛け回された隊員が戦車で逆に追いかけたり、落ちたテロリストが石膏像のように砕けたり、VIPを組み立てた後に頭を爆発させたり非常にコミカルなもの。
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最後には核ミサイルに乗った隊員が雄たけびを上げながらCounter-Strikeのロゴを突き破って終了。本編は終始シリアスなため、良くも悪くもインパクトの強い演出となっている。
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もともとカルト教団アジトを襲撃する「Truth in Chaos」と都営地下鉄でテロが発生する「Fastline」ではオウム真理教をモデルにした独自派閥の敵が登場する予定だったが、開発途中で設定のみとなり出現するテロリストは「Hankagai」と「Run!」に登場するヤクザ組織「Akunin」のものの流用となった。
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マップ自体は当初の想定どおり製作されており、神社の鳥居や寺のようなマップ構造、VXガスのタンクやラジコン散布機などはそのまま実現している。
発売に至るまでの経緯
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本作の開発が開始された当初は「QUAKE」拡張パック、『American McGee's Alice』などを手がけたRogue Entertainmentが担当していた。
その後Rogue Entertainment内部の事情により開発は中断され、次に『Half-Life: Opposing Force』などに携わり、当時『Halo:Combat Evolved』のWindows版移植も行っていたGearBox Softwareに開発が移行。新たにLAWや盾といったアイテムが登場し、2002年の発売を予定していた。
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しかしGearbox版も延期の末に中止となり、Ritual Entertainmentに武器などの一部データを引き継いだ状態で開発が移行。2003年5月のE3ではほぼ完成していたもののこちらも延期の末、Valve側の意向により開発中止となった。そして、2003年7月に『Counter-Strike』のXbox版移植を手掛けたTurtleRock Studioに引き継がれ、開発が再開された。
その一方で、本来『Condition Zero』向けに開発していた武器やbotなどの要素を部分的に導入した『Counter-Strike 1.6』が2003年9月12日に正式リリースされている。
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2003年9月を予定していたものの延期を繰り返し、最終的に2004年の3月23日にTurtlerock製作の『Condition Zero』本編、Ritual製作の『Deleted Scenes』、本家『Counter-Strike 1.6』の3作品を纏めたバンドルとして発売された。
なお、現在のSteam版も3本を纏めたバンドルとして配信されている。
最終更新:2022年01月25日 19:06