判定不一致修正依頼」にて判定と記事内容の不一致が指摘されています。対応できる方はご協力をお願いします。
依頼内容は「クソゲー」判定を思わせる総評の修正、もしくは「クソゲー」への判定変更です。

修正依頼」が出ています。対応できる方はご協力をお願いします。依頼内容は「問題点におけるVTuberに関する記述の修正」です。


ブイブイブイテューヌ

【ぶいぶいぶいてゅーぬ】

ジャンル アクションRPG
対応機種 プレイステーション4
Windows (Steam/GOG.com)
発売元 コンパイルハート
開発元 コンパイルハート
発売日 【PS4】2020年8月6日
【Win】2021年3月30日
定価 【PS4】8,360円
【Steam】4,100円
【GOG】$39.99
レーティング CERO:B(12歳以上対象)
判定 シリーズファンから不評
バカゲー
ゲームバランスが不安定
ポイント シリーズ生誕10周年記念作品第一弾
ゲームメディアで初めてVTuberが題材に
タレント選出や粗末な扱いに批判続出
他企業の侮辱や偏見が多いシナリオ
ボリューム不足とバグの多さも難点
キャラクターやBGMなどは概ね好評
ネプテューヌシリーズ


概要

『ネプテューヌシリーズ』生誕10周年記念作品の第1弾。シリーズ10周年として「コンテンツへの愛」がテーマとなっている。
本作はバーチャルYouTuber(以下「VTuber」)*1とのコラボを行っており、『セガ・ハード・ガールズ』以来5年ぶりのコラボ作品となる。
コンシューマソフトでゲーム史上初めてVTuber本人を起用した作品*2であり、本作オリジナルのVTuberだけでなく、当時現役で活動しているVTuberも多数登場する。
クリエイティブには「カゲロウデイズ」を作曲した平成の有名ボカロPの「じん」(自然の敵P)氏が担当している。


ストーリー

あらゆる次元のネットワークと隣り合わせに存在する電脳世界・ヴァーチャランドにある惑星EMOは、侵略者・アンチによってコンテンツを叩き潰され、終焉の危機を迎えていた。

惑星EMOの電脳女神・フェアは、人々に魅力あるコンテンツを供給する存在を検索・召喚を決行するのだった。

その頃、ネプテューヌたちは四か国共同のゲームの祭典「ゲイムギョウ界ゲームショー」を訪れていた。貸し切りでプレイしたいという欲求で共謀したネプテューヌとベール、および宣伝になると判断した主催者側の都合で女神貸し切り状態となっており、四人で最新型の全身没入型のVRゲームをプレイすることに。しかし、いざプレイしようとすると、猛烈な眠気に襲われ、気が付くとフェアのいる中間領域「デュプリケイト」に飛ばされる。

一方、現実世界のネット内では新人VTuberであるミイとユウのコンビが新曲のゲリラ発表の準備をしていた。しかし、いざ本番に挑もうとした矢先、動画異常とともに二人は姿を消してしまった。

かくして、ゲイムギョウ界におけるカリスマにしてコンテンツの根源である守護女神と未来の希望溢れるVTuberを救世主として召喚したフェアは窮状を訴え、世界に残っていた可能性の塊「コンテンツの種」から生まれた武器とともに世界の救済を託すのだった。

(公式サイトより引用)


登場人物

  • 守護女神はネプテューヌ、ノワール、ブラン、ベールの4人。この4人については過去シリーズを参照。
  • Vアイドル
    • 本作オリジナルのVTuberたち。いずれも担当声優は非公開。
    • ミイ:本作のVアイドルサイドの主人公の1人。ユウと共に新人Vアイドルユニット『MEWTRAL』を組み、Vアイドル(ヴァーチャルアイドル)を目指し日々活動をしている。性格は明るく感情豊かで前向きだが、がさつで適当な一面も持つ。使用武器は剣。
    • ユウ:本作のVアイドルサイドの主人公の1人。ミイの相方。普段はクールな雰囲気を装っているが、感情の起伏が激しいため、嬉しいことがあると崩れてしまうことが多い。毒舌を自然と発してしまう腹黒な一面も持つ。使用武器は弓矢。
    • ヴァイス:リヒトと2人組で活動しているVアイドル。高圧的な言い回しが多いが、根は優しい。劣勢になると弱気になり、よく泣き顔になる。アイドルとなることで、世界征服をしようと企んでいる。使用武器は鎌。
    • リヒト:ヴァイスの相方。性格は表向きは優しく心穏やかで天使的な包容力を持つが、その本性はサディストで、ヴァイスで遊び楽しんでいる。使用武器は杖から放つ魔法攻撃。
    • マウリ:キリと2人組で活動しているVアイドル。大雑把な性格だが、根はマジメで言いたいことははっきりと言う。
    • キリ:マウリの相方。普段は根暗な性格だが多重人格者であり、何かが切っ掛けで少しキザでクールな性格に切り替わる。
  • ゲストVTuber
    • 基本的にはロード画面に登場する、所謂お助けキャラ。
+ VTuber一覧
  • ホロライブ
    • 女性VTuber事務所『ホロライブ』の所属VTuber。
    • ときのそら
    • ロボ子さん
    • さくらみこ
    • 白上フブキ
    • 湊あくあ
    • 癒月ちょこ
    • 戌神ころね
    • 白銀ノエル
    • 宝鐘マリン
  • ReVdol!
    • バーチャルアイドルプロジェクト『ReVdol!』のバーチャルアイドル。
    • イザベラ・ホリー
    • カティア・ウラーノヴァ
    • モーシィ
    • ローズ・バレット
    • 神宮司玉藻
    • 李清歌
  • 電子妖精プロジェクト
    • 『電子妖精プロジェクト』の所属VTuber。
    • 光矢輝
    • 香桃紅
    • 流琉蒼
    • 花草ふしぎ
    • 狐火白乃
    • 狐火黒乃
  • ゲーム部プロジェクト
    • VTuberグループ『ゲーム部プロジェクト』のメンバー。
    • 夢咲楓
    • 風見涼
    • 桜樹みりあ
    • 道明寺晴翔
  • あおぎり高校
    • VTuberグループ『あおぎり高校』のメンバー。
    • 音霊魂子
    • 水菜月夏希
    • 石狩あかり
  • ホラーアカデミアン
    • 魔界のホラー専門タレント事務所『ホラーアカデミアン』の所属VTuber。
    • メドウィン・トリス
    • アサクラ・ピース
    • 岩清水ことこ
  • WACTOR
    • 『WACTOR』の所属VTuber。
    • ヒヅキミウ
    • ミツルギリア
    • コグレピヨコ
  • インサイド
    • 『INSIDE』の所属VTuber。
    • インサイドちゃんMark1
    • インサイドちゃんMark2
    • THEe / インサイドちゃんMark3
  • 朝ノ姉妹ぷろじぇくと
    • VTuberユニット『朝ノ姉妹ぷろじぇくと』のメンバー。
    • 朝ノ瑠璃
    • 朝ノ茜
  • 上記以外のVTuber
    • 赤月ゆに
    • 魔王マグロナ
    • 兎鞠まり
    • 届木ウカ
    • シフィール・エシラー
    • 天神子兎音
    • ピンキーポップヘップバーン
    • 犬山たまき
    • 響木アオ
    • 甲賀流忍者ぽんぽこ*3
    • ピーナッツくん
    • バーチャルハート様
    • 孤高の悪夢-ナイトメア-

ゲームシステム

戦闘

  • 特定の場所に接近すると敵が出現する、固定エンカウント式のアクションゲーム。シンボル式ではないため、どこで現れるかは一度接近してみないと分からない。
    エンカウントするとシームレス*4で戦闘に移行する。フィールドから離れると逃亡扱いになり、敵のHPが全回復する。

スキル

  • R1ボタンと○・△・□を組み合わせることで決まったMPを消費してスキルを発動できる。スキルはレベルアップで習得し、任意に変更することが可能。
    使用し続けると熟練度が上昇して効果が上がるほか、R1+×で隙はできるがLIFEとMPを回復可能。

操作キャラ切り替え

  • チュートリアル中盤から、R1とL1を同時押しすることで操作キャラを守護女神かVTuberかを切り替えることができる。またL1を押しながら○・△・×・□で操作キャラを切り替えられる。
    • 守護女神は単に銃を撃っていくタイプだが、高速移動を利用した「ブースト」と銃弾を各敵に当てると浄化ゲージが溜まる。
      MAXまで溜めると大ダメージ、抑制、ダウン状態にする「TKMKラッシュ」が可能。L2ボタンの長押しでターゲットサイトが拡大して照準が定まりやすく、初心者でも使いやすい。
    • Vアイドルはコンビでの戦闘や近距離で戦うタイプ。「ステップチャーム」でジャスト回避するとスキルが一定時間使い放題になる。
      またスキルで倒すと「トドメエクスキュート」で追撃攻撃を行い、HP回復やMPの上限解放の有利な効果が得られる。癖が強く扱いにくいが、戦略性はこちらが広い。

MVバトル

  • 各エリアのボス戦で行われる特殊戦闘。基本的には通常のものと変わらないが、Vアイドルたちによる歌唱&歌詞の表示といった音楽演出と専用のシステム「サウンドゲージ」「サウンドステータス」が導入される。
    • サウンドゲージはサウンドステータスとともに左下に表示される。ダメージを与えたり攻撃を回避したりすると貯まり、最大になると「レゾナンスモード」に移行できる。
    • レゾナンスモードではEODと違って一方的ではないものの、プレイヤーに有利な状況で戦闘ができるほか、条件を満たすと追加攻撃である「フィニッシュドライブ」を放つことができる。

装備

  • 装備品は主に「Vキューブ」と「MOEアクセ」の2種類があり、前者は5つ、後者は3つ、各キャラに装備できる。
    • 「Vキューブ」は解放されたVTuberたちの残留思念が宿ったキューブ状の物体。ほかの人気作品で例えるなら『スマブラSP』のスピリットが近いか。攻撃力や体力を上げることが可能だが、デメリット持ちも多い。また女神とVTuberで上がる能力も変わってくる。
    • 「MOEアクセ」は従来シリーズのような装飾品で、本作では熟練度が上がる強化パーツとなっている。

拠点

  • 「ネオチューブ広場」という呼称で、最初のステージであるネオチューブクリア後に解放される。
    • ストーリー進行で下記の施設が使用可能になるほか、街頭テレビではVTuberたちの通常の動画が放送されている。
    • 施設利用に必要な「ドウガストーン」「ライブクリスタル」「ボナコイン」は、ステージ上のオブジェクト破壊や敵の撃破によってランダムで入手できる。

BeatTik

  • いわゆる音ゲー。テンポよく上下左右・○△×□ボタンのいずれかを押すという簡単なもので、音楽に合わせる必要はない。
    攻略には影響しないおまけ要素。画面上ではキャラが踊る。実行にはライブクリスタルというアイテムが必要。DLCの斗和キセキとキズナアイはBeatTikに参加できない。
    • アイテムとしてダンスモーションが入手できる場合があり、入手したモーションはR1/L1+8ボタンに割り当てて実行できる。また、音楽ディスクを入手していればその音楽を使用することができる。
    • タイミングよくボタンを押していくことで、アイテムやお金に当たるエモーショナルスフィアが入手できる。 得点を稼ぐことでランクが上昇し、曲やステージなどがアンロックしていく。
    • しかし音ゲーとしての出来はあまりよろしくない。詳細は問題点を参照。

フレンズオーダー

  • いわゆる過去シリーズにおけるクエスト。
    • 依頼主は救出済みのVTuberたちで、依頼時や報告時にはそれに合わせた動画が展開される。

ベースリバイブ

  • お金を消費して街を再生し、各種施設の建築やランクアップによる品揃えの拡充を図ることができる。ランクの最大は5。
    • 再生できる施設はストーリー進行で増える。ランクアップはストーリーによる制限がなく、お金さえあれば最大ランクまで一気に上げることも可能。

ドウガバトラー

  • ネット上の動画や録画したBeatTikから、アイテムを生成できる。実行にはドウガストーンが必要。アイテム化に当たって動画を再生する必要はないが、気になる内容があればそのまま視聴することも可能。
    • 生成したアイテムは「ヤバコレカード」となり、コレクションが可能。ヤバコレカードはアイテム、MOEアクセ、コンパカードのどれかに変換する。
      • コンパカードはコンパイルハートの作品の登場人物が描かれているカードで、守護女神側にステータスアップの恩恵が得られる。

バーチャルこれくしょん

  • VTuberが描かれているカードを入手できる、いわゆるガチャによるカードコレクション。実行にはボナコインが必要。
    • 集めることでVTuber側にステータスアップの恩恵が得られる。

問題点

VTuber関連

コラボらしいことをしていない

  • 実在のVTuberがストーリーで登場したりプレイアブルとして操作可能になったりすることがない。斗和キセキが序盤で少々登場する程度。
    • 発売前から公式サイトやゲーム雑誌等でVTuberとのコラボを盛大に謳っていたにもかかわらず、実際の中身は着せ替えやVキューブ、チャンネル宣伝だけで、守護女神達との掛け合いも用意されていない。
    • 各VTuberの世界観に合わせたステージやキャラクター背景(設定)は一度も使われず、NPCとしての戦闘手助けもなし。もはやコラボする意義があったか疑わしいレベル。
    • またメインシナリオやパロディネタについては、アプリや当時のメジャー騒動の時事ネタとこれまでのネプテューヌシリーズと大して変わらない路線で、VTuberとの接点や因果関係は全くない。
    • 一応DLCで「斗和キセキ」と「キズナアイ」が参加したのだが、本編後の時系列であり、やはりネプテューヌ達との絡みも無く、追加ストーリーのボリュームも少ないので、ほとんど改善できていない。
    • 「VTuber側に力を入れすぎると『ネプテューヌ』という作品を食いかねない」という指摘もある。本作に限らず、コラボ・クロスオーバーものにおける匙加減が難しいことを如実に表している。
  • 最初のコラボ作品『セガ・ハード・ガールズ』でも「コラボ要素が薄い」という指摘はあったが、そちらは最初からコラボキャラを操作できたり、良くも悪くもSEGA関連を元にした背景ストーリーは描かれており、本作よりはまだコラボしていたほうだった。

疑問や不満の多いVTuber選出

  • 黎明期から界隈を支えていた所謂「バーチャルYouTuber四天王*5」や、ホロライブと並ぶVTuber業界の大手である「にじさんじ*6」からは誰一人選出なし。
    • 登場しなかった理由について公式からの言及は一切なく、特ににじさんじファンからは批判が相次いだ。
    • また、未選出のホロライブ所属のVTuberには「星街すいせい」「角巻わため」を始めとした有名なタレントもまだまだ多く、個人VTuberにも有名な人物はいるにもかかわらず、彼女たちを差し置いて株式会社SHOWROOM出演争奪イベントで選ばれた知名度の低いVTuberを優先した件は不満が出た。
    • 北斗の拳』由来のVTuberであるバーチャルハート様も、作品やキャラクター自体は知名度が高いとはいえ、美少女が多い本作においてはミスマッチ感が否めない。

まるでチャンネル登録を促す広告動画のような映像

  • マップ移動や暗転時にローディング画面が流れるのだが、その内容はYouTubeやニコニコ動画にも見かける ウザい 広告動画と似た仕様。しかも「高評価、チャンネル登録してください」のように登録催促も。
    • そもそも動画サイトですればいい話でゲーム中に宣伝する必要は全くない。しかもランダムで流れ、同じ映像を見たという報告も出ている。
      エリア移動のロードに毎回挟まるためゲームテンポも悪く、非常にストレスが溜まりやすい要素となってしまった。
    • 過去作であったクエストに近いシステム「フレンズオーダー」に至っては依頼内容、クリア映像共にスキップ不可。クリア時にVTuberが感謝を述べてくれるのはファンには嬉しい要素ではあるが…。
    • 幸いにも前者は動画サイトでお馴染みのスキップ機能があるので飛ばす事自体は可能。

DLC関連

  • DLC商法は以前から批判が多かったが、本作でも健在。
    • ゲストVTuberとのコラボアイテムとして仮面やアクセサリーのセットを販売しているが、VTuber一人・一グループ当たり1,100円と高め。
    • 前述した斗和キセキとキズナアイのプレイアブル+追加ストーリーは一人当たり1,650円とさらに高く、追加ストーリーのボリュームと比較して割に合わない。
    • 後発のSteam版では全体的に価格がPS4版の3~4割程度に下げられている。

ゲームとしての問題点

完全なボリューム不足

  • シナリオは第八章までとかなり短い上に一本道。シリーズ一部作品にあったルート分岐やマルチエンディングはない。プレイスキルによるが、慣れると4~8時間程度で普通にエンディングを迎えられる。
    • やりこみ要素もBeatTikやネオチューブ広場施設のランク上げ、アイテム生成、アンチ図鑑集め、レベル上げなどの収集要素が豊富に見えるが、ストーリーが短いせいで実際はかさまし程度。
      • トロコンまでの難易度は低く、メインストーリーさえ進めていればある程度トロフィーが集まり、寄り道を挟んでもほぼ一日でコンプリートできる。
    • クリア後には裏ボスと闇ショップの解放の二つがあるだけ。とくに裏ボスは大した強化もなく拍子抜けするレベル。普段と同じ立ち回りで倒せてしまい、やりがいを感じられない。
    • 総じて定価8,000円強にしてはボリュームやクオリティが不足している。

プレイ時間の大半が会話イベント

  • シリーズでもある恒例行事で、イベントが発生する目的地に着くと会話イベントが起きるのだが、これが異常に長い。
    • イベントの中にはコマ送りしない場合30~40分以上かかるイベントが存在する。それを全ステージ絶対見ないと進めない仕様で小刻みに発生するので、ゲームテンポが圧倒的に悪い。
      • 各キャラ指定で発生するイベントは存在しないので特別感もなし。
    • ゲーム内容の大半がイベントで占められているせいで、「アクションゲームをやっている実感が少ない」と感じるプレイヤーも多い。

不快感のあるシナリオ

  • 概要にある通り、本作は「コンテンツへの愛」がメインテーマだが、全然活かしきれていない。
    • 詳細は省くが、敵や元ネタは企業や小説サイトをモチーフにしたインターネットらしい描写だが、実際は炎上などの悪い部分を抽出して描かれ、原作者やSNS利用者を馬鹿にする発言や「オワコン」「批判」を連呼するネガティブな表現など不快感が強く、いつもの悪ノリが炸裂。端的に表現すれば「YouTubeは味方。niconicoは敵」
      • 例としては当時に起きたアニメ続編の監督降板騒動のパロディ*7と世間をざわつかせた比較的最近の騒動、雑魚敵や八魂衆の一部悪役がKADOKAWA系列のアプリやサイトに関連した名前と容姿など。それらコンテンツの利用者・愛用者からは不満が噴出した。
    • 前作『勇者ネプテューヌ』でも古参ゲーマーに対して「懐古厨は悪」「老害」*8という偏見や差別発言が使われていた事例があり、批判を受けていた。流石に本作は差別発言が削除されているものの、言葉が変わっただけで前作と方向性は同じ。
  • 終盤はハッピーエンドで幕を下ろすが、悪役2名は都合の良すぎる部分や言い回しが目立つ。
    • 物語の元凶であるHERO(ヘーロ)は「他者を唆して侵略戦争を行った」という内容までは明かされているものの、終始何を目的として動いているのかまでは明かされず、大して制裁もないまま逃げてフェードアウトしている。
      この身勝手な行動による勝ち逃げと責任をなすりつける描写には不満も多い。
      • その後、キズナアイのDLC追加ストーリーにてようやくHEROの目的に補足が入り、彼女で成敗したが漁夫の利は否めず「ネプテューヌ達で倒したかった」という意見も少なくない。
    • カドは惑星OWANDALの住人の批判や全コンテンツの管理疲弊、エネルギーの枯渇によって精神不安定に陥り、HEROに唆されて生き残るために侵略戦争を起こしたという事情がある。
      同情の余地がないわけではないが、拷問や過激な行いをしたのにもかかわらずこちらも制裁が一切ない。
      それ以外にも「過去語りの言い回しが長い」「仲間の扱いの言動にも矛盾がある」等疑問点が山程残されているせいで好意的に見ることは難しい。

女神化の出番が少ない

  • バトル中に四女神へ変身してバトルするシリーズのウリである要素だが、どういうわけかバトル中の変身はできない。変身して戦うシーンはエモーショナルオーバードライヴとデュエットスキルだけで使用後もそのままの姿で戦わない。
    • 女神化を使った戦闘を求めていたシリーズファンからは不満が多かった。

今回もいない女神候補生達

  • リメイク作品等を除けば『勇者ネプテューヌ』に続き、ネプギアやユニ達の女神候補生は未登場。
    • 一応存在自体については触れていはいるが、登場しない理由が言及されていない。「10周年記念なのだから参戦して欲しかった」と嘆いたファンも少なくない。

アップデート

  • 発売当初はネプテューヌが最強で次にベール、他の女神のブランとノワールが(女神ではブラン)最弱と言われており、性能の差がかなりあった。アップデートで他のキャラが上方修正される際にネプテューヌは謎の弱体化。
    • マルチプレイがあるわけでも、ゲームバランスを壊すわけでもないのに意味不明に弱体化されたため、過去作の例*9から、「スタッフはネプテューヌが最強という事自体が気に食わないのか?」と疑われてしまっている。

アクション・システム面

雑魚敵が強い・ボスが弱い

  • 雑魚敵に関しては、簡単に言うと攻撃力も防御力も高すぎる。とくに遠距離から攻撃する雑魚敵が印象強い。
    • 遠距離だけに限らないが敵の攻撃力が異常に高く、すぐ体力を削られる。ライフ制の四女神はともかくVアイドル側はゲージ制のため不利。
      しかも体力はキャラによって差別化されておらず、ライフ制(四女神)、ゲージ制(Vアイドル)でそれぞれ共有なので、たとえ戦闘中にキャラを交代しても体力は引き継がれる。
      集中攻撃や起き攻めでハメてくる上、無敵時間もないので対処しないと即ゲームオーバーになる。
      壁を盾にして攻撃回避しようにも容赦なしに貫通するので壁の役割が意味を成さない。ステージの悪い地形も追い打ちをかけ、ステージ落下や壁ハメもよく起きる。
      • アップデートで無敵時間が付いたため、幾分かは楽になった。
    • 挙げ句チュートリアルでもこの仕様通りで異常な強さを見せてくる。操作して間もない状況にもかかわらず、理不尽な仕打ちにチュートリアルから萎えて辞めるプレイヤーも見られた。
  • さらにレベルを上げても効果は薄く、スキルを覚えるしか恩恵がない。
    • 防御力も非常に高く、Vスキルか攻撃を上がるVキューブを装備しない限り、レベルを上げても一桁程度のダメージしか与えられない。
      • 装備が整えば苦戦はしないが、序盤から中盤までは苦戦を強いられ、入手するまでは運を頼ることになる。
  • 肝心なボスは対照的に弱いの一言。
    • ボスなのにダウンが取りやすく、フィニッシュドライブやコンボを駆使するだけですぐに倒せる。テンポが良いと言うべきかボスらしくないと言うべきか。
    • 中ボスも大抵が似たようなデザインをしたコンパチで手抜きも目立つ。強さは言わずもがな。
      • 修正される前は後述の不具合が起きないか、違う意味で苦戦する事にはなるが…。
  • 女神側・Vアイドル側に共通してガードが搭載されていない
    • ブーストダッシュ、ステップチャームで回避することしかできず、プレイヤーが不利なままの状態で戦い続ける羽目になる。
      攻撃を受けるとこちらの動きがキャンセルされるので、安易なゴリ押しはほぼできない。
  • 四女神のTPSパートはカメラワークとフレームレートが悲惨な物になっている。
    • 例えば振り向くだけで融通が利かずフレームレートも低く、度合も定まらない。ロックオンを設定したとしても狙いを定めた敵へ勝手に照準を合わせるので厄介極まりない。
      結果的に「狙うより動き回る方が当てやすい」という意見もあり、もはやTPSとは言い難い。
  • 本作で登場したVアイドルだが、実戦で使おうとしても弱い。主に挙げられるのは近接武器メインであるミイとヴァイス。
    • この二人に限らず、オリジナルキャクターにはブーストダッシュがない。これだけで四女神と比べて完全に劣っていることが分かる。
    • もはや使用自体が縛りプレイに近い扱いで、序盤はあまりにも打たれ弱く戦闘不能になる場面も多く、あまり愛着が湧きづらい。
      その結果、様々な個性のある四女神の方に移ってしまう。よほどの愛がなければVアイドル達を扱うのは難しい。
  • 戦闘中、少しだけ離れても逃亡扱いと見なし体力も全快して初期値に戻るという、バグなのか仕様なのか理解しがたい箇所も。
    • 一ヶ月弱後のアップデートで一部修正されたところはあるが、それでも不具合は発生する。

フィニッシュドライブの利用価値が薄い

  • フィニッシュドライブはいわば必殺技だが、演出が凝っているわりには通常攻撃と大して変わらないぐらいダメージが小さい。
    • そのうえ「サウンドゲージを満タンまで溜めるとレゾナンスモードに移行して、さらに条件を満たしてからやっと撃てるようになる」というかなり手間のかかる仕様。
    • 使用場面がボス限定と限られている事もマイナス点。
    • 普通にダメージを与える方が効率が良く、こちらを使う必要はほとんどない。

その他

音量がアンバランス

  • 効果音やローディング動画も完全に調整不足。うるさかったり聞こえないほど小さかったりとバラバラ。
    • 指摘が多かったのかアップデートで修正されたが、完全に解消されたとは言い難い。

邪魔なエフェクト

  • ボス戦に限り戦闘中に歌詞やコメントが画面に流れ、画面自体を覆うほどではないが視界の邪魔になりやすい。ボス戦関係なく出てくる右下のVTuberのライブも同様。
    • 一応これらはオンオフの切り替えが可能。

フィールドが複雑

  • 凝っている部分も存在するが、ただ構図が似たようなステージを行ったり来たりで、初見で迷う事は必須かのようにショートカットの道すらあまりない。ストーリーが進むにつれてジャンプを多用するステージが増えるのも複雑さに拍車をかける。
    • しかもステージによっては足場や地形が不安定で、戦闘だとハメられたり落とされることが起きやすい。

手間のかかるドウガバトラー

  • アイテムを生成できるが、生成のためのドウガストーンを所持できるのは初期状態では上限5個までと少ない(一応生成するたびに上限は増える)。
    • さらにはトロフィー条件に「ドウガバトラーでカードの生成を100回行う」というものが存在するが、「敵を倒す」「ブランクボックスを壊す」でしかドウガストーンは集めることができないため収集に時間がかかり、面倒さに拍車をかける。
    • その他、インターネットに接続し、カテゴリーから選んだインターネットの動画や録画したBeatTikの映像からでも生成は可能だが、前者は本作のジャンルと関係ない動画が混じっている事もある。
      • アップデートで初めからドウガストーンを100個まで持てるように改善された。

手抜き満載のBeatTik

  • 操作も演出も手抜きで、キャラクターを変えたとしても同じ動作しかせず、迫力や魅力を感じられないダンスをしているだけで単調。セリフに関しても使い回しである。
    • 肝心のリズムゲームだが、「特定のボタンを押すのではなくどれでもいいからボタンを押す」という単調なもの。しかし判定がシビアすぎるせいでパーフェクトを取ることすら困難。

バグと不具合

  • シリーズ恒例行事で、表記バグなどはまだ目を瞑れるが本作はバグが相当多い。
    • 「ドウガバトラー」で一部の動画でアイテム生成を行うとアプリケーションエラーが発生する。
    • フリーズバグが多すぎる。
      • 「第六章の怪物と化した電脳女神と第八章の繁栄を願う悲しき女神のボスに敗北するとフリーズ」「BeatTikで録画動画を削除しただけでフリーズ」「ブランの遠距離武器の銃弾を最大チャージ状態で転送ゲートを調べた後に操作から復帰するとフリーズ」「ハートチューン発動後に操作していないキャラがフリーズ」…もはやフリーズの塊。
    • その他に一部フレンズオーダーがアイテム消失バグで達成不可、敵とプレイヤー側の壁抜け、敵が硬直状態で出現、女神側のみ戦闘中で唐突に操作不能になる等、テストプレイやデバッグの不足が見られる。
      • 現在はアップデートで修正が行われているが、一部のバグとフリーズはいまだ残っている。
    • 後発となったSteam版も配信開始当初は「ゲームを1回プレイし、セーブして2回目以降に起動すると暗転してゲームが始まらない」という酷い不具合があった。
      • 配信から1週間後のパッチでこの不具合は修正されたものの、細かい進行不能バグやアクセサリ表示がズレておかしくなるなどの時折起こる不具合や、転送ゲートから一部特定の場所に移動する際の異常に長いロード時間はそのままである。

賛否両論点

3Dモデルの劣化

  • 四女神オンライン』以来となる3Dモデルを新調しての登場だが、動作が前世代の据置機のようなモーションでぎこちない。
    • ただモデルの外見は好評で、いつものような使い回しでない点は評価されている。

エモーショナルオーバードライブ

  • 敵を倒していけばEMOゲージが溜まってボス戦闘以外は敵を一方的に倒せる必殺技。女神側の場合はこれが唯一女神に変身できるシステム。
    • フィニッシュドライブとの相違点として、攻撃中に左下のゲージが溜まるとスペシャルスロットが発生してデュエットスキルが発動できる。
      • スロットの種類に応じた装備や消費アイテムが貰える。敵が強い仕様とは噛み合い、囲まれても安全に倒せる上にゲージも溜めやすく気楽に発動できるため爽快感が感じられる。
    • その反面、安直な攻撃モーションしか繰り出せず必殺技の見た目としては派手さに欠け、絵面が地味。デュエットスキルも敵が少ないと効果は薄いので敵依存になる。
      • また発動時はムービーカットできないためテンポが悪い。

マウリとキリの扱い

  • Vアイドルのうち、この二人のみ操作不能のNPCキャラクターとなっている。
    • 他メンバーとキャラクター性の被りがないので、「操作キャラとして使いたかった」という声も多い。
    • しかし「ネオチューブ広場に向かう途中で武器を損失し、創造の力を過剰利用した」という力が出せない理由が語られている。同行や情報収集など裏方としてサポートしてくれるので、影が薄いという印象はない。

「VTuber」「ネプテューヌ」の両方を知っている前提の内容

  • 本作は「VTuber」「ネプテューヌ」というジャンル(シリーズ)を両方触れている前提でないと楽しめず、(本作に限らずコラボ・クロスオーバーものに言えることだが)片方の知識が欠けている人への配慮が足りていない。
    • まずVTuberそのものに関して説明がほぼない。ジャンルを前置きに用語やキャストを覚える事が前提なので、まずどんな存在かを最初からサイトや動画で頭に入れる必要がある。
    • それでも本作をきっかけに「コラボ相手のほうに興味を持てた」という好意的な意見も存在する。しかしVTuberを毛嫌うアンチが多いのもまた事実で、言動や見た目を好きになれないプレイヤーも多く「VTuberファンにはお勧めできるがアンチや初心者は非推奨」と人を選ばせる作品になってしまった。こればかりは受け取り方次第なので個人差の問題になるが。
    • ネプテューヌシリーズも過去シリーズの売り文句として「どのタイトルから始めても楽しめる」があるが、近年シリーズではキャラゲー向けに展開している傾向から現在はあまり通用しない。世界観やネプテューヌシリーズに登場する単語や魅力に触れたい場合、本編やリメイク作品を先にプレイすることを推奨。
      • そもそもネットスラングやカオスな内容の多いネプテューヌ自体も好みが分かれるので、合わない人は合わない。前述の通り本作にもそういった要素が存在する。

評価点

ゲームのコンセプトは良い

  • 扱いの是非はともかくとして、概要にもある通りVTuberをメインの題材としたコンシューマゲームは本作が最初。
    • 漫画やアニメ、ゲームなどと違いコラボ先としては扱い辛いコンテンツとされていたため、そうした面を払拭しただけでも意義があると言える。
    • 事実、本作以降VTuberを題材としたゲームが増えていくことになる。

コラボキャラ数はシリーズ最多

  • 登場したコラボキャラクターは過去シリーズの『Re;Birth3』を超える56人と、歴代シリーズ作品で最多。
    • 所属事務所との許諾までの苦労と時間は結構かかるはずだが、記念作品という点を考慮しても垣根を越えてここまでの大人数のコラボを実現させたのは見事。
    • 「兎鞠まり」や(発売時点ではまだ無所属だった)「天神子兎音」など、いわゆる個人VTuberも大勢コラボしている。
      • 現在でも後のアプリ、コンシューマー含みVTuberコラボにおいて出演者数は抜かされていない。
    • 間接的ではあるが、版権作品のキャラクター(『北斗の拳』由来のVTuberであるバーチャルハート様)との共演も実現した。

世界観に合ったオリジナルキャラクター

  • 電脳世界に合わせて個性をしっかり意識したVアイドル、惑星EMOのオリジナルキャラクターは兼ねて評価が高い。
    • 惑星EMOの電脳女神フェア、新人VTuberのミイとユウ、小悪魔ガールのヴァイスと天使的包容力の高いリヒトなど、見た目通りの個性はストーリーでしっかりと活かされている。
    • NPCでも陽キャギャルのマウリと人見知り陰キャのキリ、アイドル好きマスコットのノルと礼儀正しいノルの妹ディア、どこかで見た事のある配信者スコキンなど、個性やキャラ被りも無いので覚えやすい。
    • 敵サイドも黒幕である侵略者のカド、その補佐であるHERO、そして笑笑のドゥガ、グルマンなど個性だらけの八魂衆も、印象に残るデザインをしている。
    • 戦闘も個性に合ったアクション、Vスキルをしてくれるのも好評で、魅力は両方伝わっている。

BGMは良好

  • 有名なボカロPが担当したこともあり、主題歌「∞(unlimited)」とエンディングテーマ「パラレルロード」は高評価。
  • フィールドやBeatTikもBGMがそれぞれの雰囲気によくマッチしている。

自社からのファンサービス要素

  • 10周年記念として、上述のゲームシステムは過去作に存在した仕様をリファインして採用している。
    • ナンバリングタイトルや外伝作品はもちろんの事、コンパイルハートで関与した作品である『オメガクインテット』に『Death end re;Quest』と、それらをプレイ済みのファンにとってうれしい場面も。
    • とくにドウガバトラーによるアイテム生成も過去作や自社キャラクターが登場し、レアリティという概念がある。これはサービスが終了している『ねぷねぷ☆コネクト カオスチャンプル』の仕様と似通っており、馴染みある人からは好評。

シリーズお馴染みのアクション寄りに戻った

  • 制作元は違うが、前作は2DアクションやバトルのAP制(行動制)が手抜きと相性の悪さを批判されたため、従来のアクションRPGに戻った。
    • 前作よりグラフィックは少々落ちてしまうが、アクションへ戻ったことで過去シリーズ同様にしっかりネプテューヌらしいアクション感覚へ回帰し、アクションRPGとしてのネプテューヌ作品を求めたプレイヤーからは好評。

アクションゲームとしては及第点

  • 各キャラクターの個性(共通)やVスキルを活かして敵を怯ませて倒したり、大勢の敵を蹂躙する爽快感を味わえるため、アクションゲームの基本は成り立っている。
    • 女神側はブーストを使って距離の維持、攻撃と回避を同時に行える。トキメキラッシュで敵のダウンや抑制が可能と遠距離用のアクションがしっかり揃っている。
    • Vアイドルはステップチャームを成功させると、スキルが一定時間使い放題になって戦闘が有利になる。トドメエクスキュートが決まれば戦況に有利なボーナスが入るため、成功させると爽快感を味わえる。
    • 攻略方法も広く、縛りプレイもやり方は様々で自分なりのやり方を見つけて攻略できる。

キャラクター性能が細かく作られている

  • 四女神やVアイドルはそれぞれキャラクターに合った性能と見た目に作られている。銃火器は四女神、近距離攻撃と遠距離攻撃はVアイドルが担当している。
    • 四女神のうち「ネプテューヌ」はスタンダードで扱いやすく、「ブラン」は隙は大きいがチャージショットの一撃が大きく、「ノワール」は連射力が低い代わりにダメージが一発大きく、「ベール」は攻撃力は四女神の中で低いが麻痺付与持ち。
    • Vアイドルのうち「ミイ」はオーソドックスで空中コンボが得意で、「ユウ」は弓矢で一斉射撃からの連続ヒットを熟し、「ヴァイス」は悪魔らしくトリッキー且つ近・中距離で戦え、「リヒト」は追尾やビームと様々な遠距離攻撃を行える。
    • 性能と動作の違いは細かく作り込まれ、モデル替えを感じさせず、戦闘状況に合わせるよう差別化もちゃんとしている。上手いことコンボや大きいダメージで敵を倒した爽快感を味わえる。

トロコンは比較的簡単

  • ポイント、Vキューブ集めなど面倒くさい収集要素だけ除いても厳しい条件は少ない。
    • 上記にある通り、敵を倒してストーリーを進めれば自然にトロフィーが多く獲得できる。知らぬ間にかなり達成していたなんて事も起きる。
    • シリーズ内だと優しめなので、アクションが苦手な人でも労力があれば簡単にコンプリートできる。

SNS事情をモチーフにしながらもストーリーはネプテューヌらしい内容

  • ストーリー自体はVTuberのジャンルとSNSに因んだ電脳世界両方がしっかり噛み合っており「悪者を倒して世界を救う」と分かりやすい王道ストーリー。
    • 『VII』の過去シリーズのようなパート構成はなく、内容を全てを一纏めで話を進めているのでストーリーのテンポは良い。
    • SNSのネタに関しては良くも悪くも社会風刺として話題になった出来事をネプテューヌ風にしっかり組み込んでおり、ネタが分からず置いてけぼりになることはほとんどない。
    • 捉え方は人それぞれになるが「運営がコンテンツを維持する事がどれだけ難しいか」「SNSが便利なほど犯罪や批判も増える」とネプテューヌ目線でインターネットの闇や事情をストーリーできっちり教えてくれる。

パロディネタも健在

  • もちろんシリーズお馴染みのパロディネタも用意されている。
    • 上述にもある通り、本作はVTuberに因んでネットを題材にしたSNS系やシリーズ10周年として各作品の自虐ネタも用意されている。シリーズファンから見ると嬉しい。
    • 代わりに提供方針が変わったのか醍醐味だった古いアニメ、ゲーム作品を交えたパロディは過去シリーズから減少し、古臭いネタも概ね減った。
      • ターゲット層と合わないネタが多かった事を考えれば、より分かりやすいネタへ路線変更したのは正解だろう。

ネプテューヌの活躍

  • シリーズのたびに公式からも振り回されて冷遇されることが多かった*10彼女だが、本作ではネプテューヌの活躍は多め…というより久しぶりに冷遇されていない。
    • ギャグとシリアスを両立したシーンに加え、キャラクターで唯一前向きに考えて立ち向かうカッコいいシーンがある。好きな人にとっては嬉しい。特に7章は彼女の前向きな言葉に心を動かされた者もいるだろう。

総評

長きに渡って展開したネプテューヌシリーズ生誕10周年の記念すべき第一弾。
VTuberを題材したゲーム作品は史上初なだけであって話題や豪華を兼ね備えた反面、VTuberそのものが人を選ぶジャンルであることや出演者の人選には発売前から批判的な声が多く、不安が立ち籠めていた。
発売後は実在するVTuberに対してプレイアブル化や女神たちとの掛け合いなどが用意されず扱いが微妙で、VTuberファンの期待を裏切る形になったことで批判を生んだ。
ゲームとして見ても初期の頃は致命的なフリーズや不具合(現在はほぼ修正済み)、悪いゲームバランス、不快な部分もあるストーリーと難点が多い。目玉となるシステムのほとんどは意義の薄いものばかりで、全体的に作り込みの甘さと手抜きやが目立つ。

「VTuberのゲーム」というコンセプトは悪くないことは確かで、アクションも出来映え自体は決して酷くないが、結果としてVTuber・ネプテューヌ両ファンの不満が多く積もる作品になってしまった。


余談

  • 初週売り上げは12,331本でコラボ作品にしては芳しくない結果で終わった。
    • 発売から1~2ヶ月後の時点で、Amazonや家電製品店で半額以上に販売されている。
  • ゲスト発表時「ゲーム部プロジェクト」の参加が非難を浴びた。
    • 「担当声優達が運営のパワハラを暴露し、その後声優が変更される」という騒動があり、本作発表当時はその騒動はすでに鎮火していた。しかしタレントのモチベーション低下や活動短縮と根本的解決はされず、ファン離れや運営体制の問題が明るみに出てからの出演であったため、批判が多く見られた。
    • 中には「降板させた方がまだ報われていた」との意見もあり、騒動を理解しているのに頑として降板させなかった行動にもコンパイルハートの管理意識の不足が指摘されている。
    • 業務一新により、運営会社の名称が2020年6月に「Unlimited」から「Brave group」へ変更されているが、本作のクレジットは旧名で表記しており、変更前に交渉したと思われる。
    • なお「ゲーム部プロジェクト」は発売から4ヶ月後の2021年2月7日に解散している(メンバーの一人である桜樹みりあは別事務所へ移行して単独で活動している)。
  • 本作でデビューを果たしたVTuberユニット「Mewtral」(正確にはユウが初デビュー)だが、2022年2月28日に無期限活動停止が発表された。
  • 2023年7月31日をもって、DLCのコンテンツパック「バーチャルハート様」の配信が終了した。
    • なおバーチャルハート様自体は2022年5月26日から事実上活動停止状態となっていた。
  • ネット上の批判や炎上が今までにないぐらいに広まり、バグや手抜き具合と類似点がある作品で後の2020年KOTY据置機部門大賞受賞の『ファイナルソード』に因んで「萌えキャラ版ファイナルソード」という蔑称までついてしまった。
    • この酷さに「2020年KOTYの候補に入れておくべきでは?」とスレ内で選出候補が出ていたが、他のクソゲーに比べればゲームとして酷い出来ではなかったため呆気なく却下。
    • しかし、VTuberの人選や催促に対しては「スキップ機能が無かったらKOTY据置機部門に入ってたかもしれない」と受賞する可能性も示唆されていた。
  • 本作に出演していた「赤月ゆに」が本作をプレイし、本作を批判する者へ対して反論する動画を唐突に公開した。
    • なお本人も本作への批判を交えている。彼女はプレイ中、音量調整やシステムなどに何かしら不満を覚えた様子で、「くさやくさいって言ってるようなもんだから」と迷言を残している。
    • なお彼女は2023年10月31日にVTuberを引退している。
  • PS4版発売後の7か月後にSteam版が配信開始された。
    • PS4版との違いとして、60fps動作が可能で、通常プレイのロード時間が比較的短い。前述の通りDLCの価格も下げられている。
  • 2021年9月16日に『閃乱忍忍忍者大戦ネプテューヌ -少女達の響艶-』が発売された。
    • 元々は本作の発表以前の2019年に「幻影夢e忍者ネプテューヌ」の仮称で発表されており、今度はMARVELOUSから閃乱カグラシリーズとコラボした*11
最終更新:2025年01月28日 19:29

*1 架空のキャラクターを用意し、そのキャラクターに扮して動画投稿や配信を行うスタイルのこと

*2 VTuberがアプリゲームに登場したり登場キャラの声優を担当した事例はあるが、コンシューマでVTuber本人が登場するコラボは当時存在しなかった。

*3 ロード画面では、ピーナッツくんと一緒に登場する。

*4 戦闘時に画面が切り替わらない方式の事

*5 キズナアイ、輝夜月、ミライアカリ、電脳少女シロ、バーチャルのじゃロリ狐娘YouTuberおじさん(のじゃおじ)が該当。この内のじゃおじは本作発売時点で既に活動を停止している。

*6 ANYCOLOR(旧:いちから)株式会社が運営するVTuberグループ。月ノ美兎、樋口楓、笹木咲、本間ひまわり、リゼ・ヘルエスタ等が所属。

*7 アニメ『けものフレンズ2』におけるたつき監督降板騒動(通称・たつきショック)がネプテューヌ風に描かれた。そのままネタにするのも不味かったのか良い展開へ作られている。

*8 正しい使い道や意味とは違うが、実際にネット上だと犯罪や古典的な考えをする高齢者への差別用語で利用されている。

*9 特に『VⅡ』は物理特化の前衛なのにSTRが低すぎて最弱候補筆頭であったにもかかわらず一切修正が入らなかった

*10 近年の作品ではネプテューヌの冷遇は減少傾向にあり、『Re;Birth1』など冷遇されていない作品もある。

*11 更に言うとタムソフトやアクワイヤも同作の開発に関与している