Flowery
【ふらありー】
| ジャンル | ポエティック・アドベンチャー |  | 
| 対応機種 | プレイステーション3 プレイステーション4
 プレイステーション・ヴィータ
 iOS
 Windows(Steam、GOG、Epic Games Store)
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| 発売元 | ソニー・コンピュータエンタテインメント 【iOS/Win】Annapurna Interactive
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| 開発元 | thatgamecompany | 
| 発売日 | 【PS3】2009年2月12日 【PS4/PSV】2014年2月22日
 【iOS】2017年9月28日
 【Win】2019年2月14日
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| 定価 | 【PS3】800円 【PS4】880円
 【PSV】864円
 【iOS】600円
 【Win】720円/$6.99(GOG)
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| プレイ人数 | 1人 | 
| レーティング | CERO:A(全年齢対象) | 
| セーブデータ | 1個 | 
| 判定 | なし | 
| ポイント | 絵画的な美しさ 操作の癖が強い
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| thatgamecompany作品 Flow- Flowery - 風ノ旅ビト
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| PlayStation Studios作品 | 
 
概要
『Flow』『風ノ旅ビト』を手掛けたアメリカのゲームデベロッパー「thatgamecompany」の一作。
プレイヤーは1枚の花弁を操作し、大地に花を咲き乱れさせる内容となっている。
なお、原題は『Flower』だが、日本のPSストアのみ商標の関係から『Flowery』のタイトルで配信されている。
※なお、本項の操作関連はPS3/PS4/PSV基準で記述しているがゲーム内容については後発のiOS版及びWindows版も同じ。
システム
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全6ステージ。
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Startボタンで中断してステージ選択画面に戻ることは可能。ただしこのとき別のステージを選ぶと今までの進捗はセーブされない。
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ステージ1~3はオーソドックスな平原が舞台。ステージ4は幻想的な電灯と蛍色に光る平原が舞台。
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ステージ5は危険な電塔が跋扈する荒野、ステージ6は鉄塔の残骸が残る廃墟が舞台。
 
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目的
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ゲーム上にて定められたつぼみを咲かせて、大地をよみがえらせることが大まかな目的。
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地面から生えるつぼみに対して、プレイヤーが操作している花弁を近づけるとつぼみが花開く。
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全て咲かせる必要はないが、先に進むために咲かせる必要のあるつぼみは光っていることが多い。
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所定のつぼみを咲かせきると、また別のところで咲かすべき花が生えて…、といった流れ。カメラワークによって次の咲かすべき花がどの方向にあるのか大方分かるようになっている。
 
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原則は、指定された花を咲かせきってから発生する「花弁の竜巻」に花弁を誘導することで、そのステージはクリア。
 
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花弁は風に舞う形で空中を移動するので、プレイヤーは花弁の進む向きの調節および、加速の2通りの操作が求められる。
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進む向きの調節
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大まかに分けて上昇・下降・左折・右折ができる。
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PS3やPS4の場合コントローラーの傾き(ジャイロ操作)で調節する。
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PSV版はジャイロ操作とタッチ操作の2通りから操作方法を選ぶことが可能。
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タッチ操作の場合、ヴィータ本体の表面を2点タッチし、その2点の位置関係から花弁が進む方向を変えていく。
 
 
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加速
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基本的に全てのボタン(Select、Start以外)を押すと、花弁に風が吹きつけられすばやく空中を進めるようになる。
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PSV版をタッチ操作にしている場合は、ヴィータ本体の背面をタッチすることで加速が行われる。
 
評価点
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色を活用したグラフィック表現
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花を咲かせることで、黄色く枯れている大地が緑に息吹いたり、セピア調の平原が色づいていったり、嵐に包まれた摩天楼がパステルカラーに輝きだしたりといった変化が訪れる。
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花を咲かせていくと、プレイヤーが操作している花弁の周辺に別の花弁も漂うになる。たくさん花を咲かせればその分大きな花吹雪となる。
 
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ガイド自体は丁寧
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システムでも述べたとおり、咲かすべきつぼみは光っていたり、カメラワークで方角を教えてくれたりする。
 
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ノルマなどを排除したこと
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アクションゲームとしての毛色は強いが、特にノルマや制限時間も課せられているわけではない。
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飛べる範囲は限られているものの、広大な平原の上空を好き勝手に舞えるためリラックスの効果は高い。
 
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エンドロールにも工夫がみられる
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エンドロールもいままでどおりの要領で、花弁を飛ばして遊ぶことが可能。またつぼみに近づけると開花とともに、スタッフ名も花吹雪として表示されるといった仕組み。
 
賛否両論点
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モーションセンサーを使った操作性
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DUALSHOCK 3のモーションセンサーを活用した操作性は、本作の空気感や風を直感的に体感できるとして好評である。
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しかしWiiU等この手の操作性の作品全てに言える事だが、普通にアナログジョイスティックで操作したいという声は多い。
 操作性の変更はできず、モーションセンサーの感度調整もできないため、慣れるまではもどかしさを感じやすい。
 
問題点
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感電するステージ
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後半になると、壊れた送電線と鉄塔のあるステージを攻略することになるが、この電線と鉄塔が本作の数少ないお邪魔要素となっている。触れると感電し、一定時間操作不能+ノックバックのペナルティを受ける。
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こんなステージに限って鉄塔の根元に咲かせなくてはならないつぼみが集中しているので、細かい隙間をぬって花を咲かせるとなるとやや骨が折れる。
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ほんわかとしたゲームの中で一種のアクセントになっているかもしれないが、いまいち必要性が疑問視されるギミックに感じられなくも無い。
 
総評
花びらを操作するという個性的なゲーム性と、美しく作り込まれたグラフィックや音響面で極上の癒しを味わう事のできる作品。
海外での評価は特に高く、Game Developers Conference2009ではベストダウンロードゲームに選出されるほどである。
ただしいずれの機種も操作性に癖があり、その切り替えもできないため、この点は留意されたし。
最終更新:2024年11月18日 05:58