おきらくカート3D
【おきらくかーとすりーでぃー】
ジャンル
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カジュアルレース
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対応機種
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ニンテンドー3DS
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メディア
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ダウンロード専売
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発売元
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アークシステムワークス
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発売日
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2012年4月11日
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定価
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519円(税込)
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プレイ人数
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1人
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セーブデータ
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1個
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レーティング
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CERO:A(全年齢対象)
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判定
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なし
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ポイント
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廉価ソフト相応の出来
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概要
一家を舞台にした対戦レースゲーム。カートと消費アイテムを用いた妨害競走であり、マリオカートシリーズとの類似点は多い。
げんき君(弟)、のぞみちゃん(姉)、父、母、祖父、祖母、おねえさん(母の妹)、おにいさん(従兄弟)の8キャラを使うことが出来る。
システム
基本操作
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カートの運転
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Aボタンでアクセル、Bボタンでブレーキ、バック。
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十字ボタンあるいはスライドパッドで左右にハンドリング。
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通常は3人称視点でカートを操作することになるが、3DS下画面をタッチすることで1人称視点にもできる。
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ドリフト・ブースト
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強くハンドリングしている途中にRを押すとドリフト開始。Rを押し続けている間はドリフトとなる。
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ドリフトすると、カーブが曲がりやすくなる傾向がある。
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ドリフトしている間はブーストゲージ(最大3目盛りまで)がたまっていく。
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Lボタンでブーストゲージ1目盛り分を消費し、1秒ほどブースト状態にできる。
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マシン性能
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マシンは8種類。
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最大速度、加速しやすさ、ハンドルのききやすさ、ドリフト時のブーストゲージのたまりやすさ、軽さがそれぞれ差別化されている。
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アイテム
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マリオカートの要領で、他カートを妨害したり自カートを一時的に強化したりできる。
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「?マーク」が書かれたアイテムボックスがコース上に散らばっており、カートで体当たりして取るとアイテムがランダムでひとつ入手できる。
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Xボタンでアイテムを使用する。一度にひとつしかアイテムを所持できない。
+
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アイテム一覧
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アイテム一覧
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どきどきボム:カーリングストーンのように前方に直線状にすばやく飛び一定時間後に大爆発するボム。
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むてきバリア:使うと3秒ほど虹色のバリアを張り、攻撃を受けなくなる。バリアに接触した他カートもスタンする。
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つるつるオイル:カートの後方に設置するトラップ。マリオカートでいうところのバナナに近く、後続車などがオイルを踏むとスタンする。オイルはカート1台スタンさせると消滅する。
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ゆうどうミサイル:前方に向かってロケットを飛ばす。しばらくすると前を走っているカートに着弾時爆発し爆風に巻き込まれたカーとはスタンする。
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いじげんワープ:テレサとキラーの中間的な性能。使用すると5秒ほど、カートの実体がなくなり、スピードアップ+自動操縦となる。
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もりもりエンジン:5~10秒ほど、カートのスピードとステアリングを向上。
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その他、乗り上げるとダッシュするパネルもおいてあることがある。
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コースについて
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ブロンズカップ、シルバーカップ、ゴールドカップの3カップあり、各カップにつき全3周のコースが4つずつ(合計12コース)用意されている。
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コースの設置物がカートにダメージを与えてくることは無い。
ふつうにプレイ
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グランプリ
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選んだカップの4コースを舞台に、COM5人と対戦しランクイン順に得られる得点を競うゲーム。
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コース1つにつき1位:10pt、2位:8pt、3位:6pt、4位:4pt、5位:2pt、6位:0ptであり、これを4コース走った合計点で1位となることを目指す。
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これに伴い、開始時にクラスを「初級・中級・上級」から、カップを「ブロンズ・シルバー・ゴールド」から選ぶ必要がある。
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初級のブロンズ~ゴールドカップをクリアすると、中級が遊べるようになる。中級でも同じく3つのカップをクリアすると上級が遊べるようになる。
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初級であれば、ドリフト、ターボが問題なく使いこなせればそれなりにぶっちぎれるが、上級であれば、的確にカーブを曲がれるようにしないと1位をとるのが難しい。またカート選びも重要となってくる。
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フリー対戦
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任意のクラス、カップ、キャラクター、カートの種類を選び、どれか好きなコース1つで競走できる。
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ポイントは加算されず、1コース3周走れば終わりである。いわゆる練習用のモードである。
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タイムアタック
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こちらも任意の条件でひとつのコースを選ぶ。
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このモードでは、妨害してくる他カートや、アイテムが登場しなくなりコースを3周したときのタイムをいかに縮められるか競う。
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自分の記録を実体を持たないゴーストカートとして召還し、一緒に走ることができる。
その他モード
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クイックプレイ
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キャラ、使用マシン、コースがランダムで選ばれるモード。
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全国ランキング
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Wi-Fiで通信し、上位の他プレイヤーのタイムアタックの記録や選んだカートの種類など多少参考に出来る。
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なおユーザーネームが公開される。
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ゲームがひととおり区切りに到達すると自動でセーブされる。
評価点
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難易度自体は低い部類
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上級となるとドリフトやブースと駆使しないとクリアできなくなっていくが、基本は慣れない操作でもそこそこ勝てる出来になっている。
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マリオカートのようにコースアウトとなる要素も特に無い。カーブ・ダートもちょくちょく登場するが、ダートでの減速も極端ではなく体勢の立て直し自体は楽。
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ゴースト要素
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タイムアタックを行ううえで基本的な要素ではあるが、自分のプレイングを客観視しやすくはなる。タイムを縮めていくのに役立つ。
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レース時のスピード感
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ドリフトした際に使うことの出来るブーストの効果時間が長めであり、うまく活用すれば半永久的にブーストした状態を維持しながら走ることが出来る。
賛否両論点
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向き不向きがはっきりしているマシン性能
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マシン選びで勝負がかなり決まってしまう傾向はある。対戦ルールでは、極力ふっとばされにくくハンドリングしやすい機体を使うと良い。
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逆にタイムアタックでは、「加速が弱いが最大速度が高いタイプ」の機体と、「軽いがドリフトでもりもりブーストゲージがたまりやすいタイプ」の機体が強い。
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なお「軽さ」は、ゲーム中では一種のマスクデータとなっている。対戦ルールでは、軽いとマシン同士のぶつかり合いになったときの吹っ飛ばされやすくなり、コーナリングが上手に行いづらくなる。
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1位をひきずり下ろすアイテムがない
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ぶっちぎってしまえば、後続車からの妨害攻撃はまず飛んでこなくなる。
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トゲゾーこうらやサンダーのように妨害をうけてイライラすることはないが、かといってCOMが1位独走になってもそれを覆す手段に乏しい。
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ボリューム
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500円相応のボリュームである。カートが8種類、コースも12種類と決して多い部類ではない。
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コースの背景が、スタジアム、牧場、港町、氷原の4パターンぐらいしかない。
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コンプリートが楽であり、暇つぶしに取り掛かれる点では長所ではある。
問題点
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水増しに思えるゲームシステム
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クイックプレイの存在意義が乏しい。
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コースを任意にひとつだけ選び出して練習できるようなコーナーは確かに必要だが、「フリー対戦」がある以上、わざわざランダム性を楽しむためのクイックプレイを入れる必要性は弱い。
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ロードが長い
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レース場に移行するまでのロードが5秒以上と長い。間違えてクイックプレイを選択してしまうと、ステージをロードで読み込み始めてしまうのでしばらく操作できなくなってしまう。
総評
お手軽にマリオカートライクなレーシングを楽しめる1作。「グランプリ」、「タイムアタック」といった基本的なモードはきちんと用意しているものの、良くも悪くも安価なゲームにふさわしいボリューム・内容に落ち着いている。
最終更新:2024年04月04日 18:38