BRICK RACE

【ぶりっくれーす】

ジャンル レース
対応機種 Wii U
Newニンテンドー3DS
メディア ダウンロード専売
発売元 【Wii U】RCMADIAX
【New3DS】賈船
開発元 RCMADIAX
配信開始日 【Wii U】2017年2月2日
【New3DS】2017年5月17日
定価 300円
プレイ人数 1人
セーブデータ 1箇所・オートセーブ方式
レーティング CERO:A(全年齢対象)
備考 ニンテンドー3DS非対応
Wii U版は海外専売
判定 クソゲー
ポイント 元ネタの再現度は微妙
「はるか昔」が過ぎる薄さ
BGMだけは高評価


概要

賈船発売、RCMADIAX開発によるレトロ志向のダウンロード専用ソフト。New専用なため通常の3DSでは購入及びプレイは不可。
はるか昔のアーケードゲームの様な画面で、左右のボタンだけを利用し、レースを楽しむゲーム」として配信された。
Wii U版は海外のみの配信となっており、RCMADIAXが発売まで単独で行なっている。


ゲームルール・システム

  • 見下ろし視点で、縦4つ×横3つのブロックで描かれた「土」字型の自機を操作し横3レーン(9ブロック分)の道でなるべく長く走り続けるというもの。
  • 敵機も自機と同サイズ。ジャンル上はレースゲームとされているが、見下ろし視点かつ全てブロックで描かれているグラフィックのせいで「敵機を追い越す」というよりは「上から降ってくるドットを避ける」というほうが適切なシステム。
    • 操作は十字キーによる左右の移動のみで、ブレーキ等は無し。
      • 自機はブロック1つ分ずつの移動となるが、敵機は左右と中央の3レーンからのみ出現し、レーンを跨いだ位置からは出現しない。
    • 敵機を1台追い越す毎に、スコアが10加算される。
    • 約15秒経過する度にゲームスピードが上昇していく。
      • ハイスコアの記録は1つ分のみ。

問題点

  • 300円台とは思えない薄さ
    • 本作に収録されているのは「ブロックのレースゲーム」のみ。
    • 2017年はおろか、その十数年以上前から販売されている簡易なキーホルダーサイズのゲーム機ですら、テトリス等の他のゲームを多数収録していた。
  • 「はるか昔のアーケードゲーム」から快適になった訳でもない
    • 十字キー以外では操作できず、長押しによる移動も不可。1レーン移動する度に3回の連打を強要される。
    • New3DS版は3D立体視にも非対応。上画面もルール表示のみで、先の方のレーンが映るなどは一切ない。
      • わざわざ3DSやWii Uで配信するのなら、最低限その他のボタン操作にも対応して欲しいところ。
  • オプションも効果音もなし
    • 自機を操作してもゲームオーバーになっても効果音は一切ない。
    • ブロックや背景の色を変更することもできない。
      • 例えば白黒の画面や、ピコピコ系の効果音が設定できれば幾らか再現度も増したはずだろう。レトロ志向の作品だというのに再現度は低い。
  • 理不尽に上昇していく難易度
    • ゲームスピードが14を超えて以降は難易度がかなり運頼みになっていく。
      • というのも、敵機を追い越した先のレーンで更なる敵機がやってきた場合に1秒間で3回以上は十字キーを連打する必要が出てくるため、追い付かない場合も多いためである。
      • 無論、更なるハイスコアを目指せば連打は輪を増して理不尽になっていく。

評価点

  • 良質なBGM
    • RCMADIAX製の同時期の作品には珍しく十分な長さかつ上質なBGMが収録されている。
      • しかし、1種類しか収録されていないのはやはり寂しいところ。

総評

黎明期のレトロゲームを現代に復刻させたのは良いが、肝心の雰囲気のほうが復刻されず、結果としてただただ単調なゲーム性だけが残ってしまった作品。
eshopの商品ページの時点でその薄さは露見しているため、「説明文に騙されて購入した」人がまず居ないであろうことが唯一の救いか。


余談

アセットフリップ

  • 本作は、「Brick Race」というUnityで販売されているアセットのデモを全て流用して作れられた代物である。
    • 同じアセットを流用した作品の1つに、『Horse Racing 2016』のYash Future Tech Solutions Pvt LtdがMicrosoft Storeで配信していた『Brick Race Free』がある。しかし、そちらはその名の通り無料で配信されており、類似の作品もその多くが無料。本作の割高さが余計に目立っている。

発売後の評判

  • ファミ通のクロスレビューは5/3/3/4の15点。ボリュームの薄さや十字キー長押し非対応といった点が酷評されている。
    • ただし、BGMに限っては「ノリの良いサウンド」「1ループが思いのほか長くて、壮大に展開する」と好評*1クソゲーのお約束なのだろうか
    • 同時期に配信された他のRCMADIAX製ソフトも軒並み低評価を下されており、ユーザーの間には賈船や任天堂のチェック体制を疑う者も多かった。

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最終更新:2023年03月09日 17:42

*1 たった1種しかない点は指摘されているが。