聖闘士星矢 ソルジャーズ・ソウル

【せいんとせいや そるじゃーずそうる】

ジャンル シネマチック小宇宙アクション
対応機種 プレイステーション3
プレイステーション4
Windows(Steam)*1
発売元 バンダイナムコエンターテインメント
開発元 ディンプス
発売日 2015年9月25日
定価 各7120円+税
プレイ人数 1-2人
レーティング CERO:B(12才以上対象)
廉価版 Welcome Price!!:2017年7月20日/4180円
判定 なし
ポイント 聖闘士星矢初のPS4進出
より進化したグラフィック
北欧アスガルド編 神聖衣を纏った黄金聖闘士 がゲーム初登場
この時期のバンナムのキャラゲーとしては珍しく 有料DLC無し
聖闘士星矢シリーズ

概要

聖闘士星矢 ブレイブ・ソルジャーズ』の続編。実質的な完全版と言われることもある。
バトルシステムにいくつか変更が加えられた他、大量のキャラ追加やグラフィックの進化によって対戦アクションとしてもキャラゲーとしてもパワーアップしている。
PS3版とPS4版の違いはグラフィックと本体由来の機能のみ。steam版は国外限定。

前作からの変更点

  • キャラクター
    • アスガルドの戦士「神闘士(ゴッドウォーリアー)」が 8人全員 、さらに彼らの神(の代行者)が追加。
      神聖衣は黄金聖闘士12人を始め、原作で神聖衣を着た青銅5人全員分が勢ぞろいした。
      新キャラではないが黄金聖衣を着た青銅など前作でDLC扱いだったキャラや衣装も初めから収録*2されている。
  • ステージ
    • 雪原や水晶の森などアスガルド編のものが追加されている。
  • バトルシステム
    • 基本的には前作のものを引き継いでいる。
    • 必殺技のコマンドが変更された。
      前作は「〇ボタンで通常必殺技、L2+〇で強化必殺技*3」だったが、「R2+□で必殺技1、R2+△で必殺技2」という形に。
      これにより必殺技の上下関係が無くなった。
    • 必殺技にガード時の削りダメージが発生するようになった。このダメージでのKOも可能。
    • 空いた〇ボタンには「光弾」が追加された。
      小宇宙ゲージを少量消費する遠距離攻撃で、前後の隙が小さいものの当ててもリターンは大きくない。
      大体のキャラは拳から衝撃波を飛ばすが、キャラによっては斬撃や炎を飛ばしたり、当てた相手を拘束できたりする。
      普通の対戦では影が薄いが先に攻撃を当てた方が勝つ特殊ルール「先制」だとかなり重要な技と化す。
    • 超必殺技にあたる「ビッグバンアタック(BBA)」のコマンドはR2単押しからR2+〇に変更された。
    • BBAは複数の技の中から自由に選択できるようになった。
      前作では初期聖衣なら流星拳、最終聖衣なら彗星拳、射手座の聖衣ならサジタリアスの矢というように完全に固定されていたが、今作は初期聖衣で彗星拳やペガサスローリングクラッシュを使うことも可能になった。
      ただしサジタリアスの矢などの聖衣に依存する技は当然その聖衣を着ていなければ選択できない。
    • 空中攻撃に強攻撃派生が追加。空中コンボの幅が広がった。
    • 強すぎた「光速ムーブ」に調整が入った。
      相手の背後すぐ側ではなく少し離れた位置に移動するようになり、即反撃することが多少難しくなった。
      前作は消費が少なく乱発できたが、今作は使用するたびに消費が増大するようになり気軽には使えなくなった。
    • 一部の技でKOしたときに特殊演出が入る「コズミックK.O.」が実装された。
      「大写しで技を放つ自キャラとその奥で小さく吹っ飛ぶ敵」という原作漫画の印象的なカットを再現したものと、敵が彼方に吹っ飛ばされるものがある。
    • 前作のオーブに代わるカスタマイズ要素「アシストフレーズ」。
      原作の名台詞をアイテム化したもの。7つのスロットに1~5コストのアシストフレーズを装備してキャラクターを強化する。
      全てボイス付きであり、発動時に発言者のカットインとともに音声が流れる。
  • ストーリーモード「レジェンド・オブ・コスモ」
    • 新たに「北欧アスガルド編」が収録された。
    • 前作と違い全編CGムービーが流れるようになった。
  • 新モード「バトル・オブ・ゴールド(BOG)」
    • 神聖衣を得た12人の黄金聖闘士にフィーチャーしたモード。
    • 表と裏の2種類あり、表ではゲームオリジナルストーリーが展開される。
      裏は戦闘を繰り返しながらアイテムを集めるやり込み用モード。
  • コレクションから「カードギャラリー」「トイギャラリー」が削除
  • BGMが一新

評価点

  • 「北欧アスガルド編」の収録
    • アスガルド編は完全アニメオリジナルストーリーであり、「オーディーンローブを着た星矢」などのピックアップはあれど何かと無視されがちだった。ゲーム化されたのは 本作が初
    • キャラクターも神闘士全員漏れなく参戦。CVも当時のままだが、ジークフリートのみ異なる。
  • 神聖衣の追加
    • 前作では星矢にしか用意されていなかったが、原作で装着した他の4人にも実装された。
    • さらにオリジナル要素として黄金聖衣が神聖衣化。
      12人全員分が一気に実装され、BBAも専用のものが用意されている。
  • グラフィック、演出の進化
    • より陰影がくっきりし金属光沢の表現に文字通り磨きがかかった。
    • 「コズミックK.O.」も迫力があり好評。
      構図こそ同じだがポーズはキャラ毎に異なる。キャラによっては複数ポーズあったりしてこだわりが見える。
    • BBAの演出も大迫力。特に神や新規追加キャラのBBAはかなり凝っている。
    • PS4版では60fps1080pを実現。より滑らかで高精細な映像を体験できる。
      処理落ちも殆どなく快適。
  • 相変わらず高い原作再現度
    • キャラのモーションは必殺技は勿論通常攻撃まで漫画・アニメから細かく拾ってきている。
      • 小宇宙チャージする際も守護星座を象った動きをしたり楽器を演奏したりと中々個性的。
      • オリジナルのモーションもあるがキャラのイメージを崩していない。
    • 神闘士のマスクの開閉ギミックもしっかり再現されている。
    • ストーリーモードのコンティニューは「アテナに呼びかけられて奮起」という形になっている。もはや恒例。
      • 一部聖闘士以外を操作するステージがあるが、その時は自問自答する形になる。
  • BGMの一新
    • シリーズ経験者にもある程度新鮮味がある。曲のクオリティも問題なく雰囲気に合っている。
  • セリフの多さ
    • モードに出入りするだけでセリフが流れる。
      • 各モード毎に案内人が違い、中にはフレアや貴鬼といった珍しいキャラもいる。
      • プレイ履歴を閲覧できる「アテナの間」では 項目ごとにセリフがある
    • アシストフレーズによってストーリーモードで拾わなかったセリフが聞けるのも嬉しい。
    • 対戦前のキャラ同士の掛け合いも豊富。個人的な因縁、相手の所属、着ている聖衣などで細かく変わる。
      しかし黄金聖衣を着た一輝が他の黄金聖衣を着た青銅相手に「これで聖衣は互角だ、黄金聖闘士!」と言うなど一部齟齬が生じるものもある。
    • トーナメントモードの「ギャラクシアンウォーズ」では優勝時にアテナが祝福してくれるのだが、 全キャラに個別のコメントがある
      参加者の方にも決勝のイントロ用と優勝時のセリフが用意されている。
      また、試合中は実況がつくのだが、これも各キャラの意気込みを語ったりと細かく変化する。実況そのものは些かワンパターンではあるが…。
  • トロフィーはオフラインプレイだけでコンプ可能
  • 有料DLCが無い
    • DLCは無料のアシストフレーズと初回封入特典のアテナとハーデスの別カラーしか無い。
    • ついでに言えば限定版なども無い。
    • 前作までは聖衣違いのキャラや衣装が大した違いもないのにそこそこの値段で有料DLC化されており不評だった。

賛否両論点

  • バトル・オブ・ゴールド(BOG)について
    • 当時同時展開していたアニメ『聖闘士星矢 黄金魂 -soul of gold-』と同じく、神聖衣を得て蘇った12人の黄金聖闘士の激闘を描くモード。
      amazonなどで見られるメーカーによる説明では、神聖衣を纏った黄金聖闘士について「新作アニメ『聖闘士星矢 黄金魂 -soul of gold-』の神聖衣をまとった黄金聖闘士たちを最速収録」としている。
    • しかし『黄金魂』とは 全く連動していない
      アニメのあらすじは「星矢たちがエリシオンで死闘を繰り広げる裏で、アスガルドの地に蘇った黄金聖闘士たちが新世代神闘士との戦いを経て巨悪を討つ」というものだが、これは丸っきり無視されている。
      一応「アイオリアが代表」「ステージはアスガルドの雪原が基本」などそれっぽい要素はある。
      なお発売前から告知されていたのでその点では問題ない。
    • ストーリーは完全オリジナルで、12人それぞれに用意されている。
      上記の通り『黄金魂』での人間関係や心情の変化などは反映されていないので 『黄金魂』が控えめに言って賛否両論な出来なのもあって また違った角度で黄金聖闘士たちの活躍を楽しめる。
      特にデスマスクなんかは 全然反省してない ので独自色が強い。
    • しかしゲーム的には「因縁のある相手と会話したあと戦闘」を3回繰り返せば1キャラ分クリアと非常に味気ない。
      ボリューム不足感は否めないが、12人分用意されていることを考えるとこれ以上長くても作業感が増すだけかもしれない。
    • 会話自体は面白いものもあるが、目先の会話に終始し筋の通ったストーリーは無い。大まかなあらすじすら無い。
      そのため「誰が・いつ・何故・どうやって復活させたか」については 全くの謎 B財団が玩具の販促で…
      黄金聖闘士たち本人も「復活したからには何か使命があるのだろう」程度のあやふやな状態で戦っている。
    • そもそものそもそもとして「黄金聖衣の神聖衣化」という展開を受け入れられない人もいた。
      無論概ね好評であるが、原作には全く存在しないのでついていけなくてもおかしくない。
  • 使いまわしが多い
    • 青銅1軍や黄金聖闘士などの3Dモデル、モーション、音声、BBAムービーは『聖闘士星矢戦記』からの流用が主。
      『戦記』自体元を辿れば PS2 の『聖域十二宮編』『冥王ハーデス十二宮編』からの流用・参考がかなり多いので相当長い期間大きな変化が無い。
      折角の新規実装の神聖衣も違うのはBBAだけという有様で、通常攻撃や必殺技は変わらない。
    • ただし元の完成度が高いので今作単体で見れば問題ない。そもそも再現すべき原作がある以上ある程度は仕方ないことではある。
    • また、完全な流用ではなく、音声が録り直しされていたりと変化している部分もある。逆にそのままな音声が目立ったりもしているが。
    • BBAが複数あるキャラがいるのは『戦記』からの流用のおかげでもある。
    • しかし対戦ゲームとして見るとやたら隙が多かったり明らかに対多数を想定してたりする動きがそのままという問題が出る。
    • 前作から見ても殆ど変わっていない、つまり新技の追加や性能差の調整が無いというのも問題だろう。

問題点

  • 声優問題
    • ゲームで数えて『聖闘士星矢 冥王ハーデス十二宮編』から通算4本目だが未だ燻る問題となっている。
    • 本作では新たに「アルファ星ドゥベ ジークフリートの声優が神谷明氏から真殿光昭氏に変更された」という問題も発生。
      本作初登場となった神闘士からはジークフリートのみが変更になっており、これは原作アニメでの声優変更を引き継いだものではなく、ゲームオリジナルの配役である。
      • 神谷氏は同じバンダイナムコのスーパーロボット大戦シリーズマクロスシリーズにおいても担当キャラが長らく登場していないが、その理由については諸説あるものの言及されていない。
        一応2019年にバンダイナムコから発売されたJUMP FORCEではシティーハンターの冴羽獠役で出演していたので決して登場させられない訳ではないと思われるのだが…。
      • なお他作品だが、ケンシロウに関しては神谷氏自身が「怪鳥音はもう無理(意訳)」と発言している。
  • 人選の問題
    • 新規実装の数こそ多いものの実のところ純粋な新キャラはアスガルド勢だけ。
      神聖衣はBBAが違うくらいなので衣装違いという印象が強い。
    • 白銀聖闘士、冥闘士は一人も追加されておらず、相変わらず層が薄い。
      特に冥闘士が三巨頭しかいないのはいただけない。冥王軍で一括りしても6キャラしかいない。当然再現できるエピソードが限られてしまうのでストーリーにも影響が出ている。
    • 銀河戦争編はストーリー再現は無いがステージやモードなどで要素が拾われており、キャラもある程度揃っているので雰囲気を味わうことはできる。
      しかし暗黒聖闘士編と白銀聖闘士編はキャラもステージも無くほぼ無視されてしまっている。
    • 『冥王神話』*4などの漫画作品は難しいだろうが、『黄金魂』や劇場版といった派生アニメに全くノータッチなのはちょっと寂しい。
  • 対戦ゲームとして
    • 色々と変更はあったが結局細かい変化でしかなく、根本的には変わってない。
      システムの単純さを喜ぶ声もあるが、駆け引きの薄さや技の少なさから対戦ツールとしては底が浅い。
    • 相変わらずガードを崩す手段が投げか攻撃しまくってクラッシュさせるしかないのでガードが強い。
    • モーションの調整なども無い。「シューティング」と言われた神々の技も変わらず。
    • BBAの始動技は引き続き無敵がない・外してもゲージが無くなると低性能。
      • 今回は全体的に出が速く、セブンセンシズ中に通常技をキャンセルして出せるようになったのもありかなり当てやすくなった。
        一部キャラは相手の必殺技に後から出しても間に合うくらい。
        突進距離が長いものや射程距離の長い飛び道具を出すものも増えた。
      • しかし一部BBAは相変わらず出がかなり遅い。
        主に前作から変更の無いキャラがそのような性能になっており、使いまわしの弊害がモロに出ている。
        特に前作で神聖衣まで参戦済みの星矢は神聖衣専用まで含めて全BBAの出が遅いので不遇。
    • 通常技や必殺技の格差もありバランスは良いとは言えない。
    • 神聖衣のキャラは明らかにセブンセンシズゲージの溜まりが速いなど、数値的な格差もある。
    • しかし通常技をキャンセルして出せる無敵突進技のバーストダッシュ、リスクの低い喰らい抜けの光速ムーブなど共通システムが強いので所謂"詰み"な組み合わせは無い。
    • ちなみに対CPU戦での最強キャラは天貴星グリフォンのミーノスと言われている。
      空中強攻撃が射程長い、判定強い、ダウン確定、ゲージを使えば追撃可能と高性能。しかもAIの癖で高確率でガードされない。
  • 低品質なストーリーモードのCGムービー
    • 『戦記』のようなアニメ的な演出を期待されていたが、9割がた碌な演出が無い。
    • 基本その場で向かい合って会話するだけ。モーションは戦闘用のものの使いまわし。必殺技を撃つシーンもエフェクトやホワイトアウトで誤魔化すだけ。
    • 前作の紙芝居とどっちがマシか判断し難い。
    • もっとも『戦記』から扱うストーリーが激増しているのでクオリティを維持するのは難しいと思われる。
  • キャラの表情パターンが少ない
    • 神妙な顔が基本。そこから目や口の開閉程度の違いしかない。
    • デスマスクはよく笑うが 顔は全く笑ってない のでかなり違和感がある。
  • BOGの作業感
    • 表は前述のようにひたすら戦闘だけで話が進む。
    • 裏はここでしか入手できないアシストフレーズを求めて何度も周回することになる。
      その数 50個以上 。1周で1~3個、運が悪かったり負けが込めば一つも入手できない。コンプリートを目指すならかなりの数の周回が必要。
    • なお1週で行う戦闘は大体7戦前後、成績が良ければ5戦前後に収まる。アイテム狙いであえて引き延ばす時は10戦を超える場合もある。
      理論上は3戦で終わるが素早く完全無傷で2連勝しなくてはならないので現実的ではない。
  • アシストフレーズの問題
    • まず使いどころが少ない。対戦の一部ルールと裏BOGくらいしかない。
    • 発動時のカットインはそれほど大きくないがキャラを隠してしまい邪魔に感じる時もある。
    • 装備スロットの初期値は3。7まで開放するにはアイテムを使う必要があるが、ショップで異様に高い値段で買うか裏BOGをクリアして1つゲットするしかない。
      しかもアイテム1つで1キャラの1枠しか増えないうえに、青銅、白銀、黄金、神聖衣、神闘士、海将軍、冥闘士、神用と分けられていて融通が利かない。
      全キャラ分開放しようと思ったらアシストフレーズ集め以上に時間がかかる。
    • 割と制限が厳しいうえに単純な能力値上昇ばかりでバリエーションに乏しく、あまり多彩なカスタマイズはできない。
      数こそ多いものの攻撃力アップが通常攻撃や必殺技などやたら細分化されていたり、倍率が刻まれていたりと水増し感がある。
      それほど強力なものもなく、裏BOGの敵の強化具合と比べるとだいぶ差がある。
  • UIの問題
    • 開いた後の操作不能時間が妙に長い。下記のセリフの問題もあり僅かな時間とはいえストレスがかかる。
    • ストーリーモードでコンティニューする時は 毎回連打を要求される 。要求量も少々多めで適当にやってると失敗しかねない。
      しかも連打の前にアテナの微妙に長いセリフが挟まるので結構時間がかかる。
      そのためストーリーモードでは「負けそうになったらポーズメニューからリトライを選ぶ」のが推奨されているが、BBAなどの演出中及びKO判定後はメニューを開けない仕様なのでタイミングを見誤るとそのままアテナに小宇宙を押し付けられてしまう。
    • 何故か小宇宙ゲージを区切る線が無くなった。
      小宇宙ゲージはストック制ではなく一本のゲージが全てなので、技を出すのにどれくらい使うのか、ゲージが足りてるかどうかが分かりづらくなった。
    • トレーニングモードは一応あるもののかなり簡素。
      • 設定項目が「小宇宙ゲージ・セブンセンシズゲージの量」「CPUの挙動(立ち・ジャンプ・AI)」「ガードの有無」くらいしか無い。
      • ダメージの表示が無い 。勿論判定やフレームの表示なども無い。
      • おまけにアシストフレーズが使えない。
  • 音声関係の問題
    • 何をするにもセリフが流れるので煩わしい。
      • 特にモードを出入りするときのものはスキップできないので無駄に待たされる。
      • 複数回発動するアシストフレーズは発動するたびに音声が流れるのでうるさく感じるものもある。
    • 必殺技のセリフがやたら早口。
      演出に間に合わせるためと思われるがカッコよさを損ねている。特に乙女座のシャカは顕著。
  • OPムービーの削除
  • コレクションの縮小
    • これまで恒例だったカード・トイギャラリーが削除されてしまった。
    • ゲームとは無関係とはいえ資料的価値があり、他のキャラゲーではあまり見られない要素だったので残念。
  • アニメ楽曲のアレンジBGMの削除
    • BGMが一新されたことでアニメ出典の曲まで軒並み削除されてしまった。主題歌のインスト版すら無い。
      原作再現を重視したゲームとしては致命的だろう。

総評

クオリティの高い原作再現を魅せつつも今一つな点が多く、良作には一歩足りない出来。
前作同様典型的なキャラゲーではあるが、豊富なセリフや有料DLCが無いなどサービス精神旺盛な設計から聖闘士星矢好きにはオススメの一作である。
2024年現在これ以降家庭用ゲーム機では聖闘士星矢のゲームは出ておらず*5、残念ながら事実上星矢ゲーの最終作となっている。

余談

当時は聖闘士星矢30周年記念として様々な企画が動いており、本作もその一部。
他の大きな企画はアニメ『黄金魂』の他、玩具『聖闘士聖衣神話』の神聖衣シリーズ突入などがあった。

最終更新:2024年07月06日 17:58

*1 日本国外のみ

*2 使用するには条件を満たして開放する必要はある

*3 星矢で言えば流星拳が通常版、彗星拳が強化版にあたる

*4 発売当時『NEXT DIMENSION』は9巻まで刊行、『THE LOST CANVAS』は完結済み

*5 スマホではサービス継続中のものに限ると『聖闘士星矢 ライジングコスモ』が2020年から、『聖闘士星矢レジェンドオブジャスティス』が2024年から配信中