【ぜのぶれいど すりー】
ジャンル | RPG | ![]() |
対応機種 | Nintendo Switch | |
発売元 | 任天堂 | |
開発元 | モノリスソフト | |
発売日 | 2022年7月29日 | |
定価 | 8,778円(税込) | |
セーブデータ | 3+2個 | |
レーティング | CERO:C(15歳以上対象) | |
備考 |
「The Game Awards 2022」 Game of the Yearノミネート作品 |
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判定 | 良作 | |
ポイント |
1と2が融合した、シリーズ集大成 7人パーティ+αの大規模戦闘 過去作のキャラクターが活躍するDLC ゼノらしい哲学的で重厚な世界観 "ゼノシリーズ"的な意味でも重要な立ち位置 |
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ゼノシリーズ関連作品リンク |
2022年2月10日に開催された「Nintendo Direct 2022.2.10」で発表された『ゼノブレイド』シリーズ第3作。
総監督は過去作と同様に高橋哲哉氏が務める。メインキャラクターデザインは前作に引き続き齋藤将嗣氏が続投、メインコンポーザーも過去作と同じく光田康典氏が担当する。
パッケージイラストが示すとおり『ゼノブレイド』(以下、『ブレイド1』)および『ゼノブレイド2』(以下、『ブレイド2』)を掛け合わせた集大成的な作品と位置づけられている。
とはいえ直接的な続編というわけではなく、過去作をプレイしていなくても支障はない。
当初は2022年9月の発売を見込んでいたが、4月に7月29日発売へと前倒しされた。
生きるために戦い、戦うために生きる。
過去と未来をつなぐ、命の物語。
相争う2つの巨大な軍事国家「ケヴェス」と「アグヌス」。
国民は生まれた時から戦うことを宿命づけられている。
彼らの寿命は10年。
戦場を生き抜き、その寿命を全うし、女王の御前で「成人の儀」を受けることが最大の栄誉。
だが、多くの者は戦場で命を落とし、その魂は粒子となって空の彼方へと旅立つ。
「おくりびと」の奏でる調べにのって。
ケヴェス軍の兵士ノアは仲間と共に、強力なエネルギーを放つ謎の物体を破壊する任に就く。
目標直前まで迫るも、同じく破壊を目論むアグヌス兵のミオたちと対峙してしまう。
両者が剣を交える最中、突如謎の巨人が姿を現し、ノアやミオたち6人を蹂躙していく。
その時、謎の物体の持ち主と思しき男が物体の封を解き、エネルギーを解き放つ。
そのエネルギーを受けたノアとミオは融合し、巨人の姿に。
手に入れた力を駆使し、なんとか謎の巨人を撃退することに成功する。
何故戦い合う?お前らはもう敵同士じゃない。本当の敵は他にいる。
生き延びたいと願うのなら目指せ、大剣の突き立つ大地「シティー」を!
お前らの“本当の敵”を倒すために。
男のその言葉を信じて、敵対する2国の兵士たちは共に手を取る。
“本当の敵”、そして自らの生きる世界の真相を確かめるべく、「大剣の突き立つ大地」を目指して旅立つのであった。
(公式サイトより)
キービジュアルに描かれた通り『ブレイド1』の巨神界・機神界と『ブレイド2』のアルストが融合したような世界「アイオニオン」が舞台。
「融合」は舞台のみならず、それぞれの作品に登場した人種やブレイドの子孫と思しきキャラがいたり、システム面ではアーツ『ブレイド1』のクールタイムタイプと『ブレイド2』の攻撃ヒットで溜まるタイプに分かれている。
コンボが「ブレイク→ダウン」から『ブレイド1』の「スタン→バースト(新要素)」、『ブレイド2』の「ライジング→スマッシュ」へ2ルートへ分岐する。
装備面では『ブレイド1』の「ジェム」、『ブレイド2』の「アクセサリー」両方を装備する、といった具合に2作の要素を組み合わせている。
ほかにも「クラス」「ファッション装備」など『ゼノブレイドクロス』(以下、『クロス』)由来の要素が加わり、まさに『ゼノブレイド』シリーズの集大成ともいえる。
一方で単に組み合わせただけでなく、本作独自の要素も多く実装されている。
+ | 主人公 |
+ | ヒーロー(前半)※多いので分割 |
+ | ヒーロー(後半) |
メインとなるストーリー以外のサブストーリーやストーリーを進めるために必須のクエストなど様々。
+ | ネタバレ注意 |
+ | エンディングの展開も賛否両論。ネタバレ注意 |
+ | 言わずもがなネタバレ注意 |
+ | ラスボス戦ネタバレ注意 |
+ | ネタバレ注意、最新バージョンでは修正済み |
+ | 最新バージョンでは修正済み |
シリーズの「融合」をコンセプトにしながら過去作からの取捨選択がうまくいっており、シリーズ集大成として「完成」の域に達したと言える。
『ゼノブレイド』から始まったシリーズの全てが本作に込められている。
奥深い戦闘や探索しがいのあるフィールド、魅力的なキャラクターとシリーズのファンにも新規のユーザーにも勧められる1作。
*1 『ブレイド1』にはあったが『ブレイド2』にはなかった。
*2 正確には気絶までだったが今回新たに追加された
*3 過去作は操作キャラが復活不可もしくは一定時間経過で強制的に戦闘を終了させられた。
*4 ただし墓はランドマーク扱いされてなく、全滅されても墓で復帰することができない
*5 継承が済めばノポンコインでランクは上げられるが、継承するまでノポンコインが使えない。
*6 これでも表現をマイルドにしたらしい。
*7 『クロス』のみオーバークロックギアを発動するためのTPが1000必要
*8 デメリットとしてヘイトは大きく獲得する
*9 本編にどうしても組み込まなければならないという程ではないにもかかわらず
*10 この章表記はDEで追加されたもの。オリジナルのWii、New3DS版には存在しない。また他の作品と比べて1章当たりの量は短め
*11 ストーリー上特別強いという設定がある訳でもない
*12 とあるクラスはロールを変更できるので不足する場合は補える
*13 厳密にはTAA (テンポーラルアップサンプリング) 高度なものではなく、アンチエイリアス目的にも使われることが多いが、一応アップスケーリングにも対応。『Wolfenstein II: The New Colossus』などPCゲームでもアップスケーリング目的に使われるケースも有り。
*14 AMD独自GPUOpenで公開されているNvidiaのDLSS対抗オープンソースアップスケーリング技術。ゲーム側での対応が必要だが、どのPC・ゲーム機・スマホなどの幅広いハードウェアの3DCGに対応している。家庭用ゲーム機向けゲームでの採用例は『Scorn』『Nintendo Switch Sports』など
*15 未来視が発動する条件は一部を除きピンチのときなので毎回の戦闘でビジョンブレイクするわけではない
*16 実のところ2の時点でその考えは持っていたらしく、場合によっては「Counterattack」も使用回数の少ない曲になっていた可能性があったのだとか。
*17 クリア後であれば進行不能になったデータから周回すれば回避可能
*18 『1』の「シュルク」、『2』の「ホムラ」「ヒカリ」が含まれているが、これらは全て『大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ』での発売。