機種 | タイトル | 概要 | 判定 | |
キン肉マン | ||||
PC88 | キン肉マン |
最初のキン肉マンゲーは格闘シミュレーション。 トレーニングを積んで超人を鍛え上げ、超人オリンピックに参加して優勝を目指すのだ。 |
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MSX | キン肉マン コロシアムデスマッチ |
対戦相手はサンシャイン、アシュラマン、バッファローマンの3人だけというアクションゲームだが キン肉マンの表情にバリエーションがあったりと結構細かい。 |
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FC | キン肉マン マッスルタッグマッチ |
対戦格闘ゲームの元祖。FC浸透と肉人気絶頂期の相乗効果でミリオンセラーに。 バランスはメチャクチャだがファン多し。主役なのにキン肉マンが不遇。 |
なし | |
FCD | キン肉マン キン肉星王位争奪戦 |
なんでこの原作で横スクロールアクションにしたのか?しかし、23名もの超人の再現度の高さは必見。 実はアニメ版より先に発売された。 |
良 | |
SFC | キン肉マン DIRTY CHALLENGER |
こちらはアニメ「王位争奪戦」とタイアップした格闘ゲーム。あのビッグボディがゲーム初登場。 キン肉マンのゲームと言うより、ただのプロレスゲームとなってしまった。 |
シリ不 | |
GB | キン肉マン ザ☆ドリームマッチ |
王位争奪戦から数年後、アイドル超人同士がチャンピオンを目指す戦い。 だが技数は乏しく動きはもっさりで「ドリームマッチ」とは程遠い内容。 二十数年を経て完璧・無量大数軍編とのミッシングリンクポジションになった。 |
ク | |
AC | キン肉マン マッスルグランプリ | プロレスゲームから3D格闘ゲームへ。単純なようで奥深い読み合いが売り。キャラは少ない。 | 良 | |
PS2 | キン肉マン マッスルグランプリMAX | 悪魔超人軍団コンプリート。既存キャラより追加キャラのほうが多いという気合の入れよう。 | ||
AC | キン肉マン マッスルグランプリ2 |
キン肉マン生誕29周年記念ゲーム。肉ゲーでは使用キャラ最多の全39名。 ビッグボディが数多の技を引っさげてまさかの参戦。 |
良 | |
PS2 | キン肉マン マッスルグランプリ2特盛 | おまけ要素で『マッスルタッグマッチ』『キン肉星王位争奪戦』を収録。 | ||
キン肉マンII世 | ||||
WSC | キン肉マンII世 ドリームタッグマッチ |
『II世』初のゲーム作品。『マッスルタッグマッチ』のリメイク。 親世代は若返り設定だが、テリーはハブられた。 |
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キン肉マンII世 超人聖戦史 |
属性変化・ルート分岐する超人育成RPG。主人公はゲームオリジナル。 『II世』世代の超人たちがタイムスリップして初代の時代を体験。初代完璧組の妙な充実感。 親世代の超人に弟子入りして技を教わったり、共に戦うドリームマッチ。 コンセプトの酷似した『II世 究極タッグ編』よりこちらが一足先。 |
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GBA | キン肉マンII世 正義超人への道 |
プロレスアクション。『II世』初期の新世代+II世時代のスグル達が中心。 「正義超人(II世版)」バッファローマンが使える珍しい作品。 |
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GC | キン肉マンII世 新世代超人VS伝説超人 |
アキ(現・シンソフィア)開発の肉ゲー第1弾。 『ONE PIECE』の尾田栄一郎作の悪魔超人「パンダマン」も登場。 プレイヤーオリジナル超人が作成できる超人募集モードも搭載。 |
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PS2 | キン肉マン ジェネレーションズ | 上記のパワーアップ版。だが諸事情でキン肉マンが代役に。 | ||
PSP | キン肉マン マッスルジェネレーションズ | 使用キャラ全38(のべ51)名。キン肉マンの声も戻った。 | ||
闘将!!拉麺男 | ||||
FC | 闘将!!拉麺男 炸裂超人一〇二芸 |
人気超人ラーメンマンを主役に据えたスピンオフ作品『 システムは意欲的だが、活かし切れたとは言いがたい。 |
ク |
機種 | タイトル | 概要 | 判定 |
FC | ファミコンジャンプ 英雄列伝 | キン肉スグルが参戦。 | なし |
DS | JUMP ULTIMATE STARS | キン肉マンが参戦。 | なし |
原作(通称「旧シリーズ」)は集英社の少年漫画誌『週刊少年ジャンプ』で1979年22号~1987年21号と8年に亘って連載された、ゆでたまご(*1)による超人バトル漫画。
当時を原作にするTVアニメは1983~86年における第1期と、「王位争奪編」の91~92年に分けて放映された。
名門超人一族「キン肉族(キン肉星)」の王子である主人公「キン肉スグル(通称:キン肉マン)」をはじめ千差万別な能力や個性を持った多くの超人たちが、「超人レスリング」という独特の世界観の下、様々なリングでファイトを繰り広げる。そんな多彩な超人たちも王道路線からマニア路線まで幅広く高い人気を誇っている。
連載当初は怪獣を相手に戦う『ウルトラマン』のパロディギャグ漫画だったが、バトル路線に転向して人気を築いた作品の代表例に挙げられる作品の1つ(*2)。
1998年からは集英社の『週刊プレイボーイ』で続編の『キン肉マンII世』が連載開始。この作品ではスグルはとうに一線を退き大王に就いており、その息子キン肉万太郎が主人公になって、連載は一部・二部あわせて57巻(*3)に及んだ。
これによる人気の再興もあり2011年に『週プレNEWS』に移行して『II世』連載終了後からは、『II世』のない無印の『キン肉マン』として時間軸を戻して再びスグルを主人公に据えた。単行本も初期シリーズが36巻で完結していたが2010年に37巻(*4)を発行し、新シリーズはその延長線上の扱いである。
2021年には新シリーズ巻数が旧シリーズ巻数を超え、現在も連載中。2024年に新シリーズ初のTVアニメ化となった。
今では、いわゆるジャンプ黄金時代を担った作品群でも『こち亀』に次ぐトップクラスの発刊・長寿シリーズになっている。
ゲームは主に、同誌人気漫画のゲーム化作品を多く手掛けているバンダイ系から発売されている。
すべて無印の初期シリーズか『II世』がベースになっているものばかりで、新シリーズが長期化された現在に於いてもそれが採用されたコンシューマー・アーケードゲーム作品はなく、ソーシャルゲームに限られている(*5)。
上記の通り当初は市街地などで怪獣と戦っていたが、ゲームはすべてリングファイトによる超人バトル漫画としての人気を築いた後(*6)に発売されているため、ほぼすべてがリングファイトによる格闘系アクションゲームとなっている。
ゲームにしても原作にしてもリングファイトするスタイルのゲームが多いため「プロレスゲーム」と呼ばれることも多いが、根本的にはあくまでも『ストリートファイター』のような格闘アクションゲームである。
FC時代は主に小学生などの低年齢層が対象で、彼らのような世代には『キン肉マン』の影響から「プロレス(*7)」=「リングの上でグローブを付けずに殴る蹴る飛ぶ投げるなんてもアリなファイト」と安直に考える者も多い。
しかし、実際のプロレスは「相手の両肩をマットにつけて3カウントのピンフォール」「絞め技や関節技によるギブアップ」「リングの外に出て特定のカウント内に戻れないリングアウト」といったルールはあるのに対し、『キン肉マン』作品は相手が戦闘不能になるまで続くデスマッチであり(*8)(*9)、旧シリーズ連載より後の時代に本格化した総合格闘技のようなスタイルに近く、プロレス体質の試合ではない(*10)(*11)。
キン肉マン流の超人プロレス観はそうしたルール面ではなく、プロレスモチーフの技の多さや戦闘をリングで行うことだけでもなく、数多の超人的な技を「互いに受けあう闘い」が常に意識されている作劇面・バトル漫画哲学面から「プロレス」に属している、と言える。
*1 嶋田隆司と中井(旧姓・岩元)義則のコンビ。
*2 他には1984年末に連載開始された『ドラゴンボール』(作・鳥山明)もその代表であり、今ではその筆頭である。
*3 スピンオフ的な『オール超人大進撃』を含むと計61巻。
*4 一部エピソードは『キン肉マンII世』で掲載されたものがある。
*5 厳密に言えば『II世 究極の超人タッグ編』から事実上ない。
*6 オリジナルエピソードを含むTVアニメ第1期全137話も、怪獣戦中心の作風は初期1~6話に留まっている。
*7 実の所、原作側では基本的に「レスリング」と表現しているのだが、キン肉マン関連で意識されるのは徹頭徹尾プロレス。プロ・レスリングに対する超人・レスリングなので、ポイント制・体重別制主流のレスリングは無縁である。
*8 1選手が年間200試合以上こなすと言われる実際の興行プロレスにはショービジネスの側面があり、時として悪役レスラーが過激な行為に及ぶこともあるが、それらはあくまでも打ち合わせのある「演出」でしかない。
*9 『キン肉マン』でもリングアウトルール自体は存在し、それで決着がついた試合やルールに言及された試合がわずかにある。
*10 原作でも初期の頃はピンフォールなどプロレスルールが用いられたこともある。例外として上記の『DIRTY CHALLENGER』でピンフォール、ギブアップ制になっていて(リングアウトはないが)本当にプロレスになってしまっている。そんなゲームなのに徳間書店の「大技林」などでは「スポーツゲーム」ではなく「アクションゲーム」に分類されている。
*11 『キン肉マンII世 新世代超人VS伝説超人』や『キン肉マン ジェネレーションズ』はピンフォールと体力によるKOが存在し、格闘ゲームとプロレスゲームの間のようなゲームになっている。